足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

「投資のチャンスは続く」・・・米バロンズ誌の特集

2007-07-23 19:47:45 | 株式

今週の米バロンズ誌は“個人投資家はどこへ行った?”というカバーストーリーを特集してる。

米国のオンライン・ブローカーの個人投資家の売買高が一向に増えていない現象に注目する。

市場での信用取引の残高は過去1年間で大きく増加しているが、個人の分はわずか+4%で大半がヘッジファンドの信用取引の増加であるという。ヘッジファンドの市場支配力の高まりを現している。

特にダウ平均が1万4000ドルを上回ったのに、個人投資家が利用するディスカウント・ブローカーの預かり資産は、増えるどころか逆に減少してる。

またUBSの投資家センチメント指数は2001年当時と変わらないという。ニューヨークで同時テロ事件が発生、景気がリセッション入りした時期である。

また世論調査で有名なギャロップ社の最近のデータでは、米国民に「世の中に満足してるか?」という質問をしたところ、「不満」という答えが60%を超えるという状況が2005年10月以来、続いてるという。

米国経済の成長は4半期ベースで22期間という上昇が継続してるが、その恩恵に浴してるのは一握りの人たちであるということも、個人投資家の株価の先行きに対する慎重f論につながっているようだ。

それにダウ平均,S&P500はともに史上最高値にあるのに、ナスダック指数は史上最高値5048ポイント(先週末・2687ポイント)に比べてはるか下方にあるのも、個人投資家の相場に対する慎重論の理由のようである。

バロンズ誌の結論は“投資のチャンスは続く”と強気である。逆張りの発想である。

ちょうど1年前の“買いチャンス来る”(Time to Buy)と同じ特集である。

人気銘柄はPER(株価収益率)の低い大型株としている。特集を読みながら東京市場と2重写しになる部分が多いのに引きつけられた。

東京市場の戦略を考える上で参考にしたい。

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