足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

出口のないトンネルはない

2005-08-20 17:16:18 | 株式
8月10日のソフトバンクを皮切りに、12日に楽天、18日にヤフーとインターネット関連の御3家の決算発表があった。
ソフトバンクの孫社長が開口一番「出口のないトンネルが存在しないように、ソフトバンクが通ったトンネルも出口が見えてきた」と語った。説明会での関心事は日本テレコムを買収した結果、いつソフトバンクが大きなキャシュフローを生み始めるか?この問題にアナリストの関心が集中した。「大きな負債にいままで市場の関心が集中したが、いまいつでも流動化できる資産が2兆円になった。市場はこの点にもっと注目してもらいたい」という。本来の価値のほかの上乗せ分だ。現在のソフトバンクの時価総額は1兆6000億円だ。その2倍の価値があるという。
いまひとつ日本テレコムを通じてテレビ、映画など動画のコンテンツの放送の分野に本格的に乗り出す。伝統的な音声、文字などのテキストのほかに、膨大な市場のあるメディア・ソフトの分野に本格的に取り組む。
楽天の売り上げは前年比で+58.4%。Eコマース、証券、旅行が成長を支える。特に楽天証券の売り上げの増加率が4半期ベースでは同業社の中ではトップになった。ソフトバンクとは違う、ネットの新分野の深化を図る戦略をとる。
ヤフーは相変わらず前年比で+60%の売り上げ成長を続ける。ソフトバンクのコンテンツ・ビジネスの中核を担うことになる。
この3社の決算を分析しているとインターネット業界の成長のとどめを知らない可能性を感じる。
おそらくこの3社がグーグルのよな分野を開拓するのか?あるいは新しいIPO(新規公開)企業の中から出るのか?
21世紀の株式投資家に与えられた大きな可能性である。
さてわれわれは上記3社の中からは、まずソフトバンク(9984)に注目を始めた。
相場の牽引役として期待できると思う。