足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

現在の相場をどう見る

2005-05-18 20:31:49 | 株式
ニューヨーク株の反騰のわりには東京市場の反応の鈍さが目立つ。
期待した個人投資家にとっては、この日の相場は「やはりダメか?」という印象であったと思う。
ヘッジファンドをはじめ外人投資家の日本株に対する姿勢の慎重さが気になる。彼らは4月までは「日本がおもしろい」といっていたのが、ここへきて見方を変えた。
特に新興市場の下落率が大きかったわりには、株価の戻りが鈍かった。
理由は明快で、オンライン取引で新興市場に投資している人の中には、信用取引を利用している向きも多く、その売り圧迫がしばらくは出るとみたからだ。特に最近、ストップ高の連続で異常人気をつけていた人気株の戻りが鈍い。しばらくは我慢、ファンダメンタルからみて選んだ銘柄はあわてて処分する必要はない。
先週、取り上げたソフトクリエイト(3371・HC)も大幅安になった。今週、機関投資家向けに2005年3月期の決算説明会があった。今3月期の見通しについても、社長が「発表は控え目」とコメントをつけた。
Eコマースのシステム構築のパッケージ・ソフトの唯一の開発会社であるが、「ヤフー、楽天はデパート。われわれが対象とするのは専門店、小売店」と言うのは、同社の製品の差別化する点を理解する上でなかなか妙を得た説明。
これまでの顧客である企業は150社。65%は資本金1億円だが、これからの潜在的な顧客とみる対象企業は150万社あるという。
成長性は大きいと判断した。

さて住友チタニウム((5726)の決算をみて感じたのは、チタン業界(といっても日本では東邦チタニウムと2社だけ)は大きな飛躍期に入っているということだ。
金属チタンは年初に30%値上げをしたが、スポット市場では同社の価格の60%上での気配が出ているという。
それに多結晶シリコンも太陽電池向けに需要が急増。全てが好循環だ。
今期は始まったばかりであるが、何回も業績の増額修正があるとみる。
相場の流れで下がるようなら、引き続いて押し目は注目。