マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
すべての写真、文は著作権がありますので無断転載はお断りします。

南之庄節句祭

2011年05月10日 08時02分12秒 | 奈良市(旧都祁村)へ
早朝から吹雪いた山間の風雪は日があたるとともに消えていった。

3日というのに春はまだ遠からじである。

そのような寒い朝を迎えた都祁南之庄の国津神社関係者。

参拝を済ませて昨年に建て替えられた参籠所に集まっている。

この日は節句祭。

1カ月遅れの桃の節句の日である。

炊事場では当番にあたる2人の神社総代が忙しい。

緑色のヒシモチをコンロで焼いているのだ。

大きなヒシモチは四つ。

小さなヒシモチは10数個。

焦げ目がついたころが焼けどきだ。

社守さんが管理している型枠にいれて作られたヒシモチ。

餅屋で頼んで粉を挽いて作ったものだ。

緑色の発色はヨモギの葉。

近場でなければ小倉や帯解まで採りに行くらしい。

それを蒸して団子状にする。

モチゴメと一緒に一臼搗く。

それを型枠に入れてかためる。

かつては各家で作られていたというヨモギのヒシモチ。

それは神社でよばれるようになった。

昭和57年当時だったと懐想される。

ヒシモチが焼けるまでは焼いたシロモチとジャコでお酒やお茶をよばれる関係者。

机の上にできあがったモチが配膳される。

キナコとサトウを付けて食べる。



焼けたヒシモチはふっくらした。

一人前が一個。

熱々のヒシモチを手で裂いて小さめにした。

デキがいいからモチは伸びる。

中からぷうんとヨモギの香りがしてくる。

味も同じで香ばしい。

桃の節句のヒシモチを喰べる男性たち。

話題は明日の桜見に移った。

奥琵琶湖に行く予定だったがこれだけ寒いと花見よりも温泉だな・・・。

10日後の岳山籠りのときも桜はまだだろうなと話す。

(H23. 4. 3 EOS40D撮影)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。