マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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箸中の地蔵さん巡り

2017年02月28日 09時12分05秒 | 桜井市へ
和菓子屋さんの北橋清月堂店主や南垣内の人たちに聞いた箸中の地蔵さん。

集落というか垣内単位にある地蔵さんの縁日に、それぞれが提灯を下げるという。

和菓子屋さんがある垣内は下垣内。

そこより南下すれば隣村の芝になる。

そこにも地蔵さんの行事をしているそうだ。

店主曰く、箸中には下垣内の他、中垣内に上の車谷垣内などにもある。

縁日は23日、若しくは24日。

それぞれの垣内単位で地蔵さんの祭りをしているという。

前日の23日に拝見させてもらったのは中垣内の南垣内。

中垣内には川垣内もあれば上垣内もあるという。

そこもしているようなことを話していたので散策してみた。

この日の調査の始めに足を伸ばした大字の芝。

纏向川向こうに地蔵さんがあった。

赤い提灯を立てていた。

和菓子屋さんが云っていた時間帯は午後4時。

再び通りがかった午後3時ころには当番の人が集まっていた。

地蔵さんの前に御供を並べていたから、しばらくすれば始まるのだろう。



そこより反対側には大神宮の石塔がある。

たぶんとするが、ダイジングサンの行事があるかもしれない。

調査地の箸中に戻そう。

入江泰吉さんも撮っていたとされる場に竹を組んで提灯を吊るしていた。

和菓子屋さんが云うには垣内の提灯。

たしかに「下垣内」の文字がある。

地蔵さんの左側は大神宮の石塔。

7月16日にはダイジングサンをしていると聞いている。

何回かシャッターを押していたら踏切の警報機が鳴った。

電車が通るようだ。

構図を構えて通る電車を待つ。

南から北へ走り去っていく電車をバックに連続シャッター。



入江泰吉さんがとらえた映像は煙をはいて力強い姿で走っていた蒸気機関車だ。

今はそんな情景を臨むことはできない電化路線である。

時代は変わっても三輪の山は毎日を楽しんでいるのだろうか。

このような景観を撮るカメラマンは多いと南垣内の人たちが前夜に話していた。

よく見ればそこより数十メートル離れた南垣内の提灯は消えていた。

涼しい時間帯に参って片づけると話していた通りであった。

ここより東に向かう。

JR桜井線の線路を跨いだら国津神社に着く。

境内に提灯を吊るした竹組みがある。

ここは前日にも提灯があった。



この日も同じ状況ではあるが、地蔵さんの前には箱入りの三輪素麺を二箱も置いてあった。

南垣内の人たちの話しによれば、ここの地蔵尊は中垣内の川垣内。

下垣内と同じように午後4時から始められるのだろうか。

ここよりさらに東へと向かう。

旧道を走って三叉路。

大字巻野内東の大字穴師と交差する処のようだが・・・。

ここは大字笠に向かう道。

対抗し難い狭い道。

手前にあった竹組みに提灯を架けていた。



左側は地蔵尊。

地蔵さんを祭るところには地蔵さんの提灯。

右手の提灯は青面金剛とあるから間違いなく庚申さんである。

近くにおられた若い男性の話しによればこの日の夕方に行われるらしい車谷垣内の地蔵さんだった。



道路向かい側にあった垣内の公民館にも提灯を飾っていたから間違いない。

場の雰囲気もよろしい車谷垣内の地蔵さんに庚申さん。

その右に大神宮の石塔があること。

ここも同じようにダイジングサン行事をされているのだろう。

(H28. 7.24 EOS40D撮影)


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