マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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大塩農休日の虫送り

2012年08月30日 06時40分15秒 | 山添村へ
虫送りをしていると知った山添村の大塩。

その日を決めるのは八柱神社の植付日待ちである。

神事も直会も例祭とおりの作法だった。

その日から一週間後に行われた大塩の虫送り。

予め神野寺の住職に祈祷してもらった「奉修穣苗秘法害虫退散五穀成就攸」のお札を清水川に流す。

そこは木津川の最上流。

虫(お札)を送る川境は月ケ瀬の月瀬である。

北の方にある大きなカキの樹木が立つ地が月瀬だという二人のドウゲ。

この日の行事は二人だけで行われる。

草むらが生い茂る清水川。

橋の上からそっと離したお札は川に浮かぶ。

かつては西波多と北野を結ぶ広域道と大塩の辻であった。

そこも橋が掛かっていた。

カンサカ(神坂)の下の川だという橋は板橋。

道をかさ上げしたことから川へ降りる道が消えた。

仕方なくこの橋辺りから流すようになったという。



お札を流すだけで虫を送ったことになるという虫送り。

「松明がなくともこれで田んぼには虫がおらんようになった」と話す二人。

草むらが生い茂っているので流すお札は見えにくい。

ちなみに祈祷されたお札は4枚ある。

一枚はこうして虫送りしたお札だ。

残る2枚は二人のドウゲが授かる。

仏壇や玄関に奉っておくそうだ。

もう一枚は観音寺に納められるという。

(H24. 6.24 EOS40D撮影)


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