マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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南六条三十八神社祈年祭

2008年04月14日 07時56分12秒 | 天理市へ
五月連休のころは田植えに忙しい光景が各地でみられる。

今年も豊作になるよう祈願する神社祭礼は祈年祭と呼ばれ、苗植えや牛耕などお田植え所作などが行われる場合も多い。

天理市南六条町の三十八(みそや)神社でも同じように田植えの前に豊作を祈願する祈年祭が行われる。

同神社での祈年祭は別名おんだ祭とも呼ばれているが、苗植や牛はあらわれない。

神殿には「産土大神」と墨書されたお札に40本ほどの松苗の束と御供モチを供える。

松苗はとんどの日まで飾っていた門松を再利用されている雌松。

神饌はタイ(以前は生きコイだった)、スルメ、コンブ、季節の野菜や果実。

両脇の摂社も供えるが、神さんに食べてもらうよう、三宝にはナンテンの箸が置かれているのが珍しい。

神職を迎えた役員と二人のトヤは拝殿に並び、祈年祭の神事が行われる。

そのあと境内の公民館でお茶やお菓子などで直会。

地区の相談ごとなどを話し合ったあと、トヤらはお札を松苗に括り付け、御供モチとともに、地区35軒を一軒ずつ順番に廻って配っていく。

5月3日のころ、水を張った田んぼの水口に、授かった松苗にお花を添えて豊作を祈るという。

(H20. 3. 9 Kiss Digtal N撮影)


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