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少数国民の総裁選か

2021年09月11日 | 日記・エッセイ・コラム
 自民党総裁選は岸田・高市・河野氏の3人が候補となりそうだ。今月17日に告示され全国の党員投票数383票、自民党国会議員数383票の計766票で争われる。過半数を獲得すれば総裁選に勝利し総理大臣となる。

 ところで全国に自民党員数は何人いるのだろうか。疑問に感じ調べたら今年3月現在で、113万人いることがわかった。党員の資格としては日本国籍を持っている18歳以上で¥4,000/年額の会費を納入しなければならない。

 総裁選の資格がある人は2年以上継続して会費を納入しなければならないとのことです。総務省の統計による全国の有権者数は1億100万人ほど居ますから、現時点で総理大臣を決める資格を持つ人は、国民の1.1%+自民党の国会議員である。

 まるで中華人民共和国並みの選挙みたいに思うのです。中国の「人民代表大会の代表選挙」さながらの選挙ではないだろうか。というのは極一部の限られた資格のある人しか選挙権が無いということです。

 日本の場合は自民党員資格を得るために、お金さえ払えば代表選挙に投票する権利を得ることです。113万人に振り分けられる票は383票であるから、3,000人程度で1票獲得ということになるのです。

 過去の総裁選では石破氏が全国党員数で165対84でトップになっても、国会議員を含めた総数で過半数に至らず、国会議員による決選投票で安倍氏が総理大臣になった経緯があります。やはり中国と似ているな。

 3人の候補者は安倍氏のモリカケ問題を、再調査は必要ないと明言した。元総理の不誠実な対応で被害者がいることに、何も感じていないし国民の声を聞くことも止めたのか。「国民の生命と財産を守る」と言った一説に強い違和感を感じます。

 少数国民での自民党総裁選は、自民党国会議員の私利私欲にしか映らない。

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