NHK朝の連続テレビ小説(朝ドラ)『ごちそうさん』に糠床が出ていましたね。この漬物が美味そうだったのか、カミさんが「熟成済ぬか床」なるものを購入してきた。
ごちそうさんでは昔ながらの陶器に、主人公が糠床をよくかき混ぜる様子がありました。購入したものはプラスチック製のひょうたん型ですが、実際に糠床をかき混ぜてみると絵にならないというか、ぎこちない。
この糠床で漬けた漬物は結構おいしいです。出来上がっている糠床に新鮮な野菜を水洗いし、水気を切って入れるだけで作り方は簡単です。半日も漬ければ出来上がりで、漬けすぎるとしょっぱくなる。
糠床は毎日手入れをし一日一回は上下にかき混ぜないと、酸っぱくなったり臭くもなり糠床が長持ちしなくなる。乳酸菌をコントロールするための労は惜しまずなのです。
5月は議員が懸案の事例などを研究する、行政調査なる研修行事があります。各常任委員会ごとに他の自治体に赴き、先進事例などを学んできます。
私が所属する教育民生常任委員会は、まだ視察先が決まっていません。相手先の自治体が視察を受け入れていただくことで、行政調査は成立します。
慣例というかこれまでは2泊3日の予定で、自治体を3か所視察してきました。視察の内容も3通りありますし、移動するにも制限があります。例えば北海道に行ったら予算上東京方面には行けません。
主に北海道・東京近郊・中部や関西方面などとなっているのが通例です。残念ながら予算上、九州や四国には行けません。また、離島などは移動に制限がある。
研修内容によっては、日本で数例しかないところには依頼が殺到しますから、受け入れる自治体は混雑します。行きたいところが一か所駄目だと、他の地域を探すことになります。
行政調査は頭に乳酸菌を入れるための勉強だが、糠床のように半日でおいしく出来るほど、簡単なものではない。視察地を探すためにパソコンとにらめっこが続く。
百聞は一見に如かず、そのための努力は惜しまず