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その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

夢屋工房(てん・ぱる)

2012-05-10 12:06:10 | 夢屋工房

「富士の高嶺に降る雪も~♪京都先斗町に降る雪も~♪」
1964年に発売された「お座敷小唄」であります。(かなり古いなぁ~^^;)
朝日に照らされたユキヤナギの花が、富士の高嶺に降り積もった雪に見えましたら拍手喝采を願います…今年『夢屋国王』の出稼ぎ先は、仕事に精通した中堅処が大幅に異動し、業務としては初体験…新人状態の部下が島の半分を占める状態になったのであります。前2年間は、中堅処に任せて安心^^; 国王は「良きに計らえ!」と言って、日がな鼻毛でも引き抜いていれば良かったのでありますが、今年はそうもしていられない。朝から晩まで、国王の檄が飛ぶ(周囲は、怒鳴っていると思っているだろうが…)のであります。
職場におけるパワハラやセクハラは、上司からの檄とコミュニケーションと紙一重の世界であります。特に、親からも怒られたことの無い優秀な若い世代(?)は、強面のオジサンやトーンの高いクレームに尻尾を巻いて逃げ帰って来る…それで、平然とお給金を頂くのか?「お座敷小唄」を子守唄に聴いて育った『夢屋国王』は、かなり古いタイプの人間らしい^^;

菜の花畑に入日薄れ 見わたす山の端 霞ふかし
春風そよ吹く 空を見れば 夕月かかりて 匂い淡し

長野県出身の国文学者「高野辰之」作詞の「朧月夜」のフレーズであります。視覚や嗅覚…人間の五感に訴える、とても美しい日本語の詩であり、子どもの頃から大好きな歌であります。解説書によれば、音は4・4・3・3調…歌詞とともにリズム感の良さは、韻を踏む細やかな配慮から生まれてくるものらしい。ただ、あくせくと仕事に追われる日々にあっては、こうした格調の高い詩は生まれないのであります。
「仕事を追え!仕事に追われるな!」かつて、私の上司が飛ばした檄を思い出すのであります。確かに今は、仕事に追われている…テンパった状態。聴牌(テンパイ)…麻雀ならば、あと一枚で上がれる状態…転じて、余裕がなく切羽詰った状態を指す言葉に使われるようになりました。菜の花畑の畝間に寝転び、東の空を見上げれば、スーパームーンが昇っている。心に余裕が無くなると、他人への愛も半減する。愛が伴わない檄はパワハラでしかなく、邪な愛を伴う行為はセクハラである。月が太陽の光を浴びて反射するように、部下たちが『夢屋国王』の檄を、ほのかに反す日が来ることを信じて、また檄を飛ばすのであります。

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