その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

夢屋工房(しょうじょう)

2012-05-18 12:49:21 | 夢屋工房

今夜、『第2サティアン』の外はニホンアマガエルの大合唱であります。田起しが終了し、通水し、代掻きをする。水の張られた水田は、アマガエルたちの恋の社交場なのであります。(しかし、愛を囁きあっているにしては、途轍もなく騒がしいのであります^^;)
遅れていた田んぼの代掻きを、本日、午後から出稼ぎをサボって終了いたしました。アマガエルたちは愛を囁きあっているにも係わらず、朝寝坊のトノサマガエルは、まだ土の中であります。アマガエルが機械の振動に驚いて、微妙なタイミングでトラクターのローターを掻い潜るのに対して、哀れトノサマガエルは、土ごとたたき起こされることがしばしばであります。殺生は好みませんが、土の中に隠れているトノサマガエルを避けながら作業する訳にもいかず、恐らく何匹かは『夢屋国王』の狂気に、ご昇天されたことと思われます。微妙な温度差であるとは思いますが、ニホンアマガエルは耐寒性に優れ、トノサマガエルは寒がりのせいでもあります。
さて、『百姓王(見習)』の『夢屋国王』がトラクターを操作するようになって3年め、他人様の倍の時間を掛ければ、私にも出来るだろうと始めた耕運作業でありますが、習うより慣れろをそのままに、そこそこのスピードと均一性を持って耕運できるようになって来ました。(誰も褒めてくれない時は、自分で褒めることにしております。)今年は、20aの『夢屋本田』もトラクター『クワジマン』の力を借りて、何とか田起しから代掻きまで済ませたのであります。いよいよ、今度の日曜日は、田植え(機械植え)のデビュー戦でありますが、初回K.O.を喰らわないように、慎重にデビュー戦を戦う予定であります^^;

田んぼの水面には、大量のアメンボが発生しておりました。3年前の画像を眺めていたら、交尾中のアメンボと思っていた画像が、実は、エンマコオロギを捕えたアメンボだったことに気付きました。小さな虫の世界にも、「野生の王国」に負けない程の弱肉強食の世界が繰り広げられているのであります。弱肉強食…1億総中流と謳歌していた日本は、今やグローバルな生産コスト低減競争に生き残るため、派遣労働や契約社員など、日本人が日本人を食い潰すような世情となっております。午前中、出稼ぎ先の営業で、同級生宅を訪れたものの、仕事にあぶれ、生活費にも事欠く彼の日常を知り、また、涙されても何の救いの手も差し伸べることが出来ません。知り合いの社長2~3人に電話を入れるものの、仕事にありつける当てもなく…最後に事情を察した社長が、何とか手を貸してくれるような雲行き…人生、運・不運は付き物とは言え、助かったというのが実感であります。上手く仕事にありつければ、希望も出てくるというものでありますが…。
巻頭画像は、ショウジョウバカマ(猩々袴)であります。花言葉は「希望」…希望を失ったら、人間お仕舞いよぉ~!何とか成る。何とか出来ると生きて来た51年と11ヶ月17日…何とかなってくれぇ~上の上の生活なんて、望んでいる訳ではないのですから。

コメント
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