一文字 寅 の 「風菜園(かぜさいえん)」 

「天に星。地に花。人に愛。」 風に乗って、日々の所感を「風菜園」から発信してまいります。

六月を「水の無い月」と言うなかれ 寄せるさざ波 酒有月(さけありづき) 『若波』  6/1

2016年06月01日 23時59分55秒 | みんな~愛『酒』てるかい

( 「日本酒ドラマチック」他 山同敦子著書他)

 

 

■2016/6/1(水)

今年の水無月のスタートは、水の無い月と書きながら水曜日 

(山同さんの著書)

 

先月25日に手元に届いた講談社新刊 山同敦子さんの著書「日本酒ドラマチック」

この中に紹介されている酒蔵が、而今・東洋美人・新政・貴・ロ万・七本槍・宝剣・一白水成

日本酒ファンならワクワクしそうな銘柄がずらり、その中で紅一点として山同さんが紹介しているのが、

私が応援している「若波」 ついこの前も「FOOD DICTIONARY 日本酒」の表紙を飾ったことで紹介したばかり。

小さいながらも姉・弟・蔵人がチーム一丸となって頑張っている 今 波に乗っている酒蔵のひとつと言えるだろう。

 

(2012/6/30当日の手記)

 

九州初の女性杜氏 今村友香杜氏と初めて会ったのは、2012年の水無月(六月)の最終日だった。

福岡・城南区のダイニング「かきたRO」さんで、来月(7月)、「若波の会」をやることを

女将さんから聞いて話していた時、男性二人と店に挨拶に来られたのがその若波の

今村友香さんだった。 「話をしていたら 丁度友香ちゃんが挨拶に見えたけど

会います?」と女将さんに促され、「何というグッドタイミング。喜んで」

と玄関口までついて行った。

で、初対面の彼女は話を聞いて思っていたイメージとは違っていた。

え~ こんなに小柄で若い娘なんだ・・・

 

こんなに小柄で華奢な娘に重労働とも思える酒造り大丈夫なんだろうか?

それとかなり若そうだし、杜氏は経験がものをいう技能職のはずだがどうなんだろう?

(友香さんは、童顔なので私がかなり彼女の歳を読み間違えていたことが、後でわかった。)

 

 

突然なだけに 対面はしたもののあらかじめの質問など用意しているはずもなく。交わした会話はわずかだった。

「こんばんわ。私、奈良から来てる客なんですけど。縁あって今日はココで飲んでるんですが・・・

あの~ うちの近くに梅乃宿酒蔵という酒蔵があるんですけどご存じですか?」

「はい。つい先日 東京で開催された女性蔵人の集まるイベントで一緒でした。」

「九州最初の女性杜氏さん、応援しますから 頑張ってください」

 

 

 

応援と言っても 阪神タイガースを応援するみたいにハッピ着て、メガホン片手に声援を贈るわけでなく

ただ ひたすら 関西に戻って、時に九州に出向いた際「若波」の現物を買って帰り

福岡にこんな酒があると身近な人に紹介、割と地味なPRをしていた。

それと時にこのブログにて紹介。

 

▼これは、2年前の6月 このブログ「みんな~愛酒てるかい」区切りの第900話目で使った

Dancyu7月号 夏酒紹介で掲載されたページを撮影したもの

( 今村友香杜氏と「若波FY2」) 

 

何しろ関西では特約店が、神戸に一店あるだけ。 大阪・奈良に取扱店がないわけだから

知り合いの飲み屋に話して 置いてみようかとその気になってくれても供給手段がない。

 

でもここに来て、「若波」に対する注目度と人気の高まりはなんだかとても嬉しい。 

この前のガッツポーズの日4月11日のブログにも書いたが

母校が、甲子園出場を決めたようなに近い感激がある。

 

 (「日本酒ドラマチック」若波記載ページ)

 

確か、昨年の台風で蔵が被害を受け、ひと月遅れの酒造りスタートということで

まもなく皆造(かいぞう)を迎える頃だと思うが、今年の「若波」も大いに楽しみにしている。

 

どうなんだろう?  地元で愛される酒というのは当然だが、

他県にファンがいるというのは、これこそ地酒ならではの醍醐味だと思うが

 

その今村友香杜氏が2年前 「小倉で旦過市場の帰りにでも是非 寄ってみてください。

魚町に若波が呑める店ができたんです。」と教えてくれた。

その店『和酒ばる田村本店』が、明日6月2日

開店2周年を迎える。

 

祝 二周年

 

いいぞ なんだか いろんなところに 若い波が来ているね!

六月を水無月と言うなかれ 寄せるさざ波 酒有月(さけありづき)

 

  

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(寅)