( 五島列島柚子こしょう 赤・青 「月うさぎ」 )
■2013/1/15(火)夜話
昨年、PCが壊れてこのブログに書ききれず、昨年中に紹介できてない話しが、実はまだ30近くあるが、タイミングを逃して今更、書くに書けないものもあればまだ賞味期限内みたいな話しもある。 寒さ続く中たぶんこれから書く話しは、まだ賞味期限内でいけるだろう。
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先日の今里「酒屋へちかん」しかり遡(さかのぼ)れば北九州小倉・旦過市場の「おでん幸」しかりそして今回写真を掲載している大阪・長居「月うさぎ」しかり、私が、4年ほど前から飲食店にすすめている(普及している)のが、「柚子こしょう」でおでんを頂くというもの。
( その柚子胡椒おでんをアテに飲んだ「写楽」純米酒 長居「月うさぎ」にて)
実は、大阪・西田辺に伝説のおでんカウンター「あうん」という店が4年ほど前まであった。 今現在しげちゃんがやっている「まるしげ」の場所で、前の前がその店だった。 いつも着物姿でカウンターに楚々と立つ女将さんがいて、4年以上経った今でも「このあたりに確か 有名なおでんやさんがあったよね」と言う人がいるほど。
ハッキリではないが、いちげん客お断りに近い感じの店だった。 気に入らない客は、「ごめんなさい。 本日は予約が入ってますので・・・」と言ってやんわり客を選別していたことを後に常連さんから聞いた。私は知らずに入ったと隣で飲んでいる常連さんに言うと「初めてなのによーく紹介なしで入れたな」と言われたが、「なぜか昔から食べることに関しては運がいいんです」と私の答えはいつも同じ。
初めての私が、その女将さんといきなり会話が弾んだものだから まわりの常連客たちは、驚いた様子だった。そのきっかけが実は「柚子こしょう」だったのだ。
「日本酒の燗とおでん 大根・厚揚げ・こんにゃく~」と頼むとその女将さんが、「よろしかったら柚子こしょうがありますけど それでおで゛ん頂いてみます?」と私に聞いてきた。 私はすかさず「へー 柚子胡椒があるんですか。珍しいですね ということは女将さん、九州のご出身?」と尋ねると 「いえ私は京都の方なんですけどね この秋友人と宮崎の山に登りましてね。 その時の宮崎みやげなんです 」とそれからしばらく柚子胡椒話しになった。
私もそれ以降、逆に柚子胡椒の本場・九州の居酒屋に柚子胡椒でおでんを広めている。 今回これを読んで「私はおでんを辛子でしか食べたことないけど どんな味なんだろう?」興味を持たれた方は是非試してみて欲しい。 このブログが元で柚子胡椒を使う店が増えてくれれば嬉しいというものだ。
案外、大阪西田辺・長居でおでんを頼むと辛子じゃなくて柚子こしょうをすすめる店が多いな~と聞く日が来るかもしれない。
今みたいな寒い日には、特に温まること請け合いだ。 今でも柚子こしょうとおでんの取り合わせを目にすると伝説の店「あうん」の女将さんと会話とた日を思い出す。
「柚子胡椒」を見ると・・・ 思い出す。 「あうん」の呼吸とはこんなことを言うのだろう。
(寅)
追記・・・
( 長崎「五島うどん」地獄炊き こだわり卵と柚子胡椒 「月うさぎ」)
ちなみに「月うさぎ」で出たこの長崎・五島列島の柚子胡椒は、ピリリと効き味鋭く、銀座でも使っている店があるのだとか・・・ 五島名物 「五島うどん」地獄炊き、もちろんこの柚子胡椒が、名脇役となっていたのは言うまでもない。