一文字 寅 の 「風菜園(かぜさいえん)」 

「天に星。地に花。人に愛。」 風に乗って、日々の所感を「風菜園」から発信してまいります。

東北復興支援とユミちゃんの応援するなら、『会津ほまれ』しかないね。  6/21

2011年06月21日 22時10分10秒 | みんな~愛『酒』てるかい

(  会津ほまれ・吟醸酒 ) 2011/6/21

■2011/6/21(火) 曇~晴

私のブログカテゴリーで、「キラリ~☆」のコーナーに、サンデーモーニングのスポーツコーナーを担当している唐橋ユミさん の実家が「会津ほまれ」の酒蔵だと以前書いたことがあるが、その酒を今夜味わうことができた。

東北が被災し、ここ数か月、特に原発事故で大変な福島県の酒を努めて飲むようにしてきたが 「大七」「奥の松」「末廣」と名のある銘酒は、実のところどれも私には濃い味だった。たぶん福島の料理あっての酒だと思うし、季節的にも冬向きの酒という印象を持った。(必ずしも正しくないのかもしれないが、風土の違いがあって当たり前だろう) 

東北の酒としては、山形や岩手・秋田の酒と違って、福島の酒は濃いな~というのが私の印象だ。 飲んであげたいけど正直好みと違う味、割とよくあることだ。 私には、日本酒に好みがしっかりとあって、福島の酒は、どちらかと言えば私の好みのゾーンから外れたところに位置しているなと感じていた。

唐橋ユミさんのご実家のお酒「会津ほまれ」もそうなのか・・・ と今日恐る恐る口にしてみた。 播州産山田錦の吟醸酒「会津ほまれ」を「玉川」IceBreakerロックの後に飲んだらこれが実に「美味しい!」  すぐに2合呑んでしまった。

意外!と言ったら失礼だが、ふくよかでフルーティな味わいと柔らかさは、東広島・西条の酒に似ていた。 良く見ると ラベル左に喜多方名水仕込みと書いてある。 「軟水仕込みで辛口」の口当たりは、東広島西条の「亀齢」に共通するものがある。 球種に例えるならフォークボールだ。

どんな会津料理が合うのかな~ と想像しながら、 片方で「唐橋ユミ」さんの実家を思い浮かべ、いい酒にめぐりあった感じは嬉しい。 いずれ喜多方ラーメンと会津ほまれを現地で直に味わってみたいと思った。

この一本で、少なからず東北の復興支援とユミちゃんの応援ができるんだから私にとっては、願ったり叶ったりの日本酒だ。

(寅)

 


「丁稚羊羹(でっちようかん)」で「義侠」Night   6/20

2011年06月21日 00時03分07秒 | プロも驚く『甘党』宣言!

( 丁稚羊羹  奈良・御所市「あけぼの」) 2011/6/20

■2011/6/20(月) 小雨のち曇

昔、丁稚奉公の小僧さんが、里帰りに持ち帰った(練羊羹より)安価な羊羹ということで、丁稚(でっち)羊羹という名がついたという説をそれとなく信じているが、真相は定かではない。 関西・北陸で称される「丁稚羊羹」は関東では「水羊羹」

「水羊羹」をおせちに入れる風習が、北関東から山形にかけて今もあるらしく、もともとは、正月を迎える冬の食べ物という考えも根強いらしい。 そういえば、おせちで、確かに水羊羹が入っていてつまんだことを思い出した。 しかしながら、冷蔵庫が普及してきた現代は、夏の菓子の位置づけになっている。

写真の丁稚羊羹は、妻が再び御所市の「あけぼの」で買ってきたもの。 ここの好物は、「水まんじゅう」なのだが、丁稚羊羹もスルリといくらでも入る。 羊羹好きな私が言うのもなんだが、羊羹は日本で独特の進化をとげたお菓子だと言えると思っている。 夏目漱石などは、その小説の中に羊羹のその色と光沢は芸術品だというようなことを書いていた。

もともとは、その漢字「羊羹」の通り、中国大陸では「羊のにこごりゼリー」。 ところが、江戸時代までの日本は、肉食なんてしない民族だから賢いお坊さんが、あずきや葛で大陸の羊のにこごりをまねて作ったらしい、そこから進化と派生が始まった。 

昔、宣教師ザビエルが、日本民族は米だけでアルコール類(お酒)を作っていることに驚きをもって西洋に伝えたと聞いたが、 この羊羹にしても日本人の食への発想力は本当に素晴らしい! のひとことだ。

そんな逸話が邪魔するからだろうか、私はいつも羊羹(今夜は丁稚羊羹)を片手にするともう片方の手には日本酒なのである。  今夜の酒は「義侠」だ。

(寅)