おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

市川海老蔵 古典への誘い

2012-09-30 15:23:29 | 観たもの
 京都南座で「市川海老蔵 古典への誘い」を見てまいりました。

 どういう公演かといいますと、プログラムのエビサンのご挨拶から抜粋します。
 本公演は、同じ古典芸能である能と歌舞伎の、題材を同じくする演目をそれぞれ上演して、皆様のご高覧を賜るという趣向でございます。
 その昔、公家、武家向けの芸能として発展してきた能と、江戸時代に大衆芸能として根付いた歌舞伎とは交流の機会が少なく、二つの芸能が同じ舞台で同時に上演されることはまずありませんでした。
 しかし、七代目市川團十郎が、能の「松羽目」という演出方法を歌舞伎の舞台に積極的に取り入れたことなどがきっかけとなり、歌舞伎には「松羽目物」という作品が多数誕生しております。
 一方、今回上演致します歌舞伎舞踊の「連獅子」は、同時に上演されます能の「石橋」を元に作られたので、「石橋物」と呼ばれる歌舞伎作品群のうちの代表的な一つとなっております。このように能と歌舞伎は非常に深い繋がりを持ちつつも、独自の文化として発展してきたため、直接的な交流の機会に恵まれませんでしたが、今回は能と歌舞伎で「石橋」と「連獅子」を同時に上演するという試みを致しましたので、双方を多角的にお楽しみいただけたら大変幸甚に存じます。

 非常に面白い公演でした。まず、エビサンによるオープニングトークがありました。劇場が真っ暗になって、スポットライトが当たると、エビサン、客席に下りて、そこでトークです。三つ揃いのスーツをピシッと着こなし、阪急MEN'S TOKYOのポスターから抜け出てきたような出で立ちです。やっぱり格好良いですね。お客さんにマイクを向ける場面もあって、前の方のお席に座っているお客さんはドキドキされていたと思います。でも、氷川きよしコンサートではないので、皆さん、エビサンにタッチすることなくおとなしくご覧になっていました。埼玉や福井からお越しのお客さんもいらっしゃって、エビサン人気すごいです。(この公演、関東ではないんですね。名古屋以西しかありませんでした)

 エビサン、なかなか滑らかにお話でした。歌舞伎の起源や歴史もバッチリでした。欲を言えば、「出雲の阿国」の話をするのなら、南座の北側にその碑があるので、それにもふれていただきたかったです。原稿を書かれた方がお江戸の方だったんでしょうか。トークショーの時は地声で、このまま舞台で台詞をおっしゃればいいのに、なぜファルセットがかかるんでしょうか、と思いながら拝聴しておりました。

 お能の説明は味方玄(みかたしずか)さんがされました。とてもお話好きな方で、わかりやすくお能の見方を説明してくださいました。エビサンも一観客になって聞きほれていらっしゃいました。

 引き続きお能の「石橋」です。前場を省略した後場のみの半能でした。能楽堂ではないので、少し変わった能舞台です。一応、目印の柱が控えめに置かれていました(面をつけていらっしゃる演者の方のためです)。味方さんからいろいろ見所は聞いておりましたが、残念ながら私のレベルでは舞台を見るだけで精一杯、地謡や演奏のほうまでは気がまわりませんでした。「石橋」の面は、獅子口という面だそうで、私は「うーん、『マグマ大使』のアースみたい。♪アースが生んだ~♪」と、全く関係のないことを思ってしまいました。歌舞伎の「連獅子」ほどではありませんが、お能にしては激しい動きで、意識を失うことなく舞台を見ることができました。

 20分の休憩をはさんで歌舞伎の「連獅子」です。今回はエビサンが「狂言師右近、後に親獅子の精」、壱太郎さんが「狂言師左近、後に仔獅子の精」という配役です。宗論はつきませんでした。舞台は、お能のときと同じで(柱はない)、後ろに木が何本か立っていて、ろうそく?篝火?本物の火が使われていて、その炎が揺れて幻想的でした。エビサン、白塗りのしゅっとした右近、本当に二枚目でよくお似合いです。台詞を言わなければ、天下一品です。ただ、時々、演技?をされて、顔に表情が出るんですが、それはなくてもいいのに、ずっと無表情のままのほうがいいのに、と思ってしまいました。

 壱太郎さんは、何といっても、昨年この演目で「文化庁芸術祭新人賞」を受賞されていますので、全く問題なく、りりしい左近・仔獅子でした。やっぱりお上手ですよね。

 「宗論」がついていなかったので、前半から後半へのお召し換えの間はどうされるのかしらと思っていたら、お囃子でつながれました。その間の舞台の照明がとても雰囲気があって、本物の火の炎と相俟って、見応えのある舞台となっていました。おそらく10分か15分くらいあったと思うんですが、退屈しませんでした。

 後半の獅子も、エビサンも壱太郎さんもピシッとすばらしく、堪能させていただきました。最後の毛振りは、エビサンがいっしょなのでちょっと心配していましたが、やはり“回数で勝負”、しかも高速回転で、お客さんは大喜びでしたが、私は脳震盪を起こさないかしらとハラハラしてしまいました。何も、ああまでして回さなくても、ねぇ、いいと思うんですが。

 いずれにしても、面白い興味深い舞台で、これはぜひシリーズ化して続けていただきたいと思います。松竹株式会社さま、ヨロシクでございます。

 
 エビサン人気、恐るべしです。

 
 客席はきれいどころも大勢お見えでした。これは右側の桟敷席です。“お水”関係と思しき方が多かったような…。エビサンのお母様と奥様もいらっしゃいました。

 
 パンフレットです。読むところの多いパンフレットでした。エビサンの舞台写真入です。できれば壱太郎さんの写真もいれてほしかったです。
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国立文楽劇場 友の会

2012-09-29 14:11:44 | その他いろいろ(文楽)
 「国立文楽劇場友の会」に入会いたしました。京にんじんさんがこの「友の会」に入っていらっしゃって、「先行予約もあるし、チケット代金の割引もあるし、いいよ」とオススメいただき、早速入会いたしました。何とか、11月分楽公演の先行申し込みに間に合いました。チケット代金のことだけなら、大阪府で「府民鑑賞会」というのがあって、抽選ですが、チケット代金の半額で見ることも可能です。ただ、お席はもちろん選べないし、おそらく前の方の席が割り当てられることはないので、簑助さんをガン見することは不可能です。文楽のお人形って、普通の人間の半分から三分の二くらいの大きさなので、後ろになると見えなくなります。

 というわけで、大急ぎで入会申込書を取り寄せ、申し込みをしました。入会金・年会費はそれぞれ1000円でした。静御前?のお人形が可愛らしいカードです。文楽劇場のチケットは大体二割引、東京の国立劇場のチケットも割引価格で買えるようです。入会特典でプログラム1冊無料引換券と食堂のお食事二割引券もついてきました。1回文楽を見に行けば、入会金・年会費のモトは取れそうです(←スミマセン、下品で)。

 チケット購入以外にも、友の会のイベントがあるようで、10月28日に「文楽列車」という催しがあり、人形遣いさんといっしょに近鉄電車で吉野へ行き、吉野で文楽を鑑賞するそうで、「行きたい!」と思いましたが、申し込み締め切りが9月28日(金)必着で、残念ながら間に合いませんでした。すっごい楽しそうです。次回はぜひ参加したいと思っています。

 こういうのって、もっと広く世間にアピールすればいいのに、って思いました。宣伝が下手くそですよね。橋下市長に突っ込まれるスキを与えすぎです。

 先行予約は10月2日です。京にんじんさんによれば、PCからだと5列目以降しか出てこないそうで、もっと前は電話予約の席ではないかと教えていただきましたので、会社の会議室でこっそりと電話予約したいと思います。
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新しい歌舞伎座

2012-09-26 23:56:58 | その他いろいろ(歌舞伎)
 昨日、現在建替え中の新しい歌舞伎座について概要が発表されました。

 新しい歌舞伎座の座席数は1808席を予定、建て替え前の1867席から席数は減らすそうですが、その代わりひとつの座席の横幅を3センチ、前後の幅を6センチ大きくなるそうで、前よりは少しはゆっくり座れるようになるんでしょうか。観劇時のサービスとして字幕ガイドを貸し出しするようになるそうです。

 こけら落とし興行ですが、来年4月から1年間続くそうで、初日は2013年4月2日(火)。最初の3ヶ月は3部制「大歌舞伎」で、松竹の製作の人の弁によれば「素晴らしい配役」とかで、これってきっと孝玉コンビですよね?以降3カ月は「若手」歌舞伎役者を中心に「歌舞伎を継承する」公演を、以降2014年3月までは「狂言の3大名作や新企画」などを打ち出していく予定だそうです。

 「こけら落とし興行」が1年もあるんですね。以前も書きましたが、歌舞伎のチケットを買う松竹歌舞伎会の会員は前年の購入実績によってゴールド・特別・普通と3段階にランク分けされており、来年、ワタクシはおかげさまでゴールド会員になれるんですが、この「こけら落とし興行」には、さらに「こけら落としボーナスポイント」というのがありまして、そのポイントがあれば最優先でチケットを購入できるようになっています。残念ながらボーナスポイントまでは達成できなかったんですが、「まあ、それでもこけら落とし興行なんて3ヵ月ぐらいだから、それ以降は余裕でチケット買えるわ」と思っておりましたが、甘かったです。1年もあるなんて、松竹株式会社さまも建替え期間中の赤字?を一気に取り戻そうと、かなり強気ですね

 演目や配役は年内に詳細発表、年明けから順次チケットを発売していくそうです。1年もあるなんて(←しつこい?)、“夜行バス”に乗ることも真剣に検討しないといけないような気がしてきました。
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シネマ歌舞伎「籠釣瓶花街酔醒」は今週末公開!

2012-09-24 23:48:00 | その他いろいろ(歌舞伎)
 シネマ歌舞伎「籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)」がいよいよ今週末から公開されます。↑上のチケットは前売り券です。八ツ橋の「俎板帯」のアップです。可愛らしくないですか? 松竹座に行った折にチケット売り場で買ったんですが、ちょっとテンション上がりました。当日券よりも200円お得ですし(シネマ歌舞伎はレディースデイ等の割引対象外になっています)、ファンの皆様マストバイでございます。チケットは各上映映画館、新橋演舞場、京都四條南座、大阪松竹座、ローソン、イープラスで発売中だそうです。上映映画館やローソン、イープラスで買ってもこのチケットをくれるのかどうかは不明です。お確かめくださいませ。ファンとしては、やっぱりこの「俎板帯」のチケットで見たいですよね。

 9月の松竹座で今年の玉ちゃんは見納めかと思っていましたが、この「籠釣瓶」が残っていました。孝夫さん、勘三郎さんとのゴールデントリオでございます。映画館へGOでございます。

 かごつるべブログというのがあります。パンフレットもなかなかステキそうです。
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九月大歌舞伎 夜の部(2回目)

2012-09-23 23:28:53 | 観たもの
 松竹座の「九月大歌舞伎」夜の部を見てまいりました。

 昨日の座席は3階の4列23番でした。23番っていうのが私の中ではBestなんですが、狙っている方が私のほかにもいらっしゃるようで、10時ジャストにチケットWeb松竹につながっても、1列目と2列目はなかなか取れません。先週と先々週は3階1列目34番でした。舞台に向かって一番右端です。こちらもまあまあ見やすい席でした。何より、1列目なので、当然のことながら4列目よりは舞台に近いです。ただ、1列目はどうしても手すりが視界に入るのでそこが気になります。でも、その手すりがちょうどRになっているところで、前が広いんです(これは1列目1番も同じです)。奥のお客さんが出入りするときに、立たなくても、人が一人通れる余裕があります。それと、34番は扉のすぐ横で、その扉から出るとお手洗いも近くて、結構便利な席かもしれません。

 さて、かんじんの舞台です。「女暫」は先週見たときよりは、声の感じが普通の玉ちゃんの声に戻っていたみたいで、違和感なく見ることができました。「まあ、やだぁ~」(なんて言ってませんが、そういう台詞)みたいなところはお可愛らしく、ステキな巴御前でした。最後の舞台番の勘九郎さんとのやりとりもイキもぴったりで、勘九郎さんが「そんなに見ないでくださいよ」って言うと、「だって見るようになってるんですもの」って玉ちゃんが返すんですが、その言い方が本当にチャーミングで、このお二人って普段から仲が良いだろうなぁと思いながら見ておりました。

 玉ちゃんって、微妙に相手役さんとの距離感が変わるような気がするんです(あくまで“気”ですが)。ここしばらく、どちらかと言えば年下(格下)の方たちとの共演が続いておりますが、お相手のほうも遠慮があるのかもしれませんが、もちろん合ってないとまでは感じさせませんが、何となく紙1枚が間にあるような、ちょっと水臭い?って思っていたので、久しぶりに楽しそうに台詞の応酬をなさっている玉ちゃんを見たような気がします。

 孝夫さんとならねぇ、もちろんぴったりくっついています。水も漏らさないくらいの密着感、ラブラブ感があるんですけれどねぇ。って、やっぱりここにたどり着くワタクシです。

 「口上」は先週とほぼ同じ内容でした。歌舞伎言葉をしゃべりながらフリートークって難しいんでしょうね。「口上」を見ながらふと沸いた疑問なんですが、女形と立役ってどうやって決めるんでしょうか。玉ちゃんはもちろん女形で、あとは秀太郎さんでした。七之助さんももちろん女形だろうと思っていたら立役でちょっと?って思いました。扇雀さんも立役でした。

 「雨乞狐」は絶好調でしたが、足袋がねぇ、足袋の裏が汚れていたんです。勘九郎さん飛んだり跳ねたりがすごいので、足の裏まで見えるんです。源九郎狐の子孫ということで、全身真っ白のお衣裳なのでよけい目立ちました。それを見てしまうと、そっちが気になってしまい、素晴らしい踊りなんですが、それはちょっとどうでしょう?とずっと思っていました。ここはひとつ玉ちゃんのご指導よろしくってことで…。

 「雁のたより」は席を立つ人がチラホラいらっしゃいました。終演が8時40分なので、日帰りで遠征の方は微妙な時間なのかもしれません。役者の愛敬だけで見せるお芝居なので、ご出演の役者さんの好みもあるんでしょう。私は、壱太郎さん、松之助・當十郎コンビ?、吉太朗クンが見られるので、個人的には好きな演目です。五郎七を愛之助さん、お玉を秀太郎さんで再演希望します。松竹株式会社さま、ヨロシクでございます。 
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今月三度目の松竹座

2012-09-22 18:34:05 | 観たもの
 松竹座で夜の部を見ています。千秋楽まであと三日だそうです。

 二等席、三等席は売り切れ、幕見も満席でした。

 【追記】
 上の写真は、松竹座の1階エントランスにあるベルナール・ビュッフェの「暫」です。玉ちゃんは「女暫」なので、隈取や鬘は違いますが、三升の紋は同じです。
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1月の松竹座

2012-09-21 23:31:02 | その他いろいろ(歌舞伎)
 つい先日、南座の顔見世の発表があったと思ったら、来年1月の松竹座の「壽初春大歌舞伎」の速報が松竹の「歌舞伎美人」のサイトに出ました。「公演日程詳細未定」だそうですが、「二代目市川猿翁、四代目市川猿之助、九代目市川中車襲名披露公演」です。中車さん(香川照之さん)が出るのか出ないのか、いろいろ言われておりましたが、歌舞伎はお続けになるみたいですね。

 さらに、猿翁さんもお出ましのようで、これはチケット争奪戦が激しくなりそうです。9月の勘九郎襲名披露の一等席が演舞場と同じ18000円だったので、それでいくと、1月の一等席は19000円になりそうです。足元を見ている松竹株式会社様でございます。私は、3階で見るつもりですが、希望の席がgetできるんでしょうか…。それと、「松竹の会に入ってるんでしょう?いっしょに席を取ってよ」とおっしゃる方も既にいらっしゃいまして、先行予約の日は枚数制限がかかるので、他人様の分まで取れるのかどうかもわかりません。まあ、歌舞伎をご覧になる方が増えることは喜ばしいことで、そういう意味では中車さんが大いに歌舞伎界に貢献していらっしゃると思うんですが。
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国立文楽劇場「研修生」応募ゼロ!

2012-09-20 23:50:23 | その他いろいろ(文楽)
 20日付けの産経新聞によれば、文楽の後継者を養成するために独立行政法人日本芸術文化振興会は公益財団法人文楽協会と協力して、文楽研修生を募集しているそうですが、28日の締め切りを前に、応募者がゼロ、問い合わせも数件しかないそうで、このままでは芸の伝承が途切れてしまうことになりかねない状況に陥っているそうです。どうも、橋下市長の“文楽叩き”が影響しているようで、文化とか芸能とかは一回途切れてしまうと再生が不可能であり、人から人へつなぎ続けないといけません。PCに取り込むとか映像に残すとかはあくまで「記録」であって「伝承」ではありません。志のある若者が現れてくれることを切に願います。

 募集要項及び応募案内はコチラ
 
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サロン・ド・テ・ヴォーリズ

2012-09-19 00:13:46 | 食べたもの
 大丸心斎橋店の中二階にある喫茶室です。ここは昔、「インナートリップ」というケーキ屋さんがあったところなんですが、いつの間にか名前も中味も変わっていました。

 ネットで調べてみると、「インナートリップ」は2004年の夏に閉店したそうです。道頓堀のところに本店?があって、ピンクだらけ、確か男性だけのお客さんはお断りだったように記憶しています。でも、あのお店は、男女で行っても、男性は居心地悪そうでした。男性は、何だか“罰ゲーム”をやらされているような、そんな感じでした。詩人の谷川俊太郎さんがケーキの名前をつけていらっしゃって、ナポレオンパイは「ナオミ」、チーズケーキは「ヤムヤム」と命名されていました(私が覚えているのはこれだけ。他にもいろいろあります)。「ナオミ」は名前の一部で、「ナントカカントカのナオミの夢」というのが正式名称だったような…(ナントカカントカではわかりませんよね~。たぶん詩人らしいロマンチックな文言だったように思うんですが)。私はいつも「ナオミさん」って呼んでいたけれど。

 スミマセン、「インナートリップ」のことがずっと気になっていたので、つい書いてしまいました。

 先週の土曜日、松竹座へ行く前にsumireさんとお茶しました。周防町通の長崎堂へ行こうと思っていたんですが、外はすっごいゲリラ豪雨で歩けないので、急遽、大丸の中のこちらへまいりました。店名は、大丸心斎橋店をデザインされたウィリアム・メレル・ヴォーリズに由来しています。わが母校もヴォーリズさんの設計なので、大丸心斎橋店には非常に親近感を持っています。

 
 普通のいちごのショートケーキです。普通に美味しかったです。コーヒーは何杯でもお替り自由なので(ケーキセットのコーヒーでも!)、話が長くなるときはいいかもしれません。この日も、1時間以上、sumireさんとあんな話、こんな話で盛り上がっておりました。

 
 
 店内です。一粒社ヴォーリズ建築事務所より。

 
 
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九月大歌舞伎 夜の部②

2012-09-18 00:17:34 | 観たもの
 口上に引き続き、勘九郎さんの襲名狂言「雨乞狐」です。サブタイトルに「勘九郎六変化」とあるように、野狐、雨乞巫女、座頭、小野道風、狐の嫁、提灯の六役を演じられます。6年前に博多座で、この「雨乞狐」を演っているときに靱帯断裂という怪我をされた因縁の作品です。私もフジテレビの勘三郎さんの追っかけ番組で見た記憶があります。

 ↑上の右側のポスターが野狐の扮装なんですが、これを見たとき「これって『義経千本桜』に出てくる狐といっしょやん」と思っていたら、その「義経千本桜」の源九郎狐の子孫(孫の孫の孫のそのまた孫?と竹本の方が語っていらっしゃいました)だそうで、納得です。そういえば、来月の御園座では勘九郎さん、「義経千本桜」の道行初音旅と川連法眼館で、源九郎狐です。2ヶ月連続で狐なんですね。野狐の時の身体能力、すごいです。ぴょんぴょん飛び跳ねるんですが、高く上がるし、その高さをずっと維持しています。さすが、お若いです。来月の御園座も拝見する予定ですが、「義経千本桜」が楽しみになってきました。六役は“早替り”っていうほど瞬間的に変わるものではありませんでしたが、六変化はそれぞれ面白かったです。

 最後は「雁のたより」です。実は、私はこの演目を非常に楽しみにしておりました。上方和事といわれる演目で、ストーリーらしいストーリーもなく、役者の愛敬だけで見せるお芝居だそうで、役者さんの実力が試されます。人物造形とか背景とか衣裳とかでは誤魔化せないお芝居です。
 
 ストーリーはないと書きましたが、一応あります。
若殿の左司馬は愛妾司らを連れて有馬の湯へ遊山に来ていますが、司が宿の向かいの髪結い床の主人・五郎七に惚れていると邪推した左司馬の家来たちは、司の名を使った偽恋文を五郎七に届けます。大喜びで呼び出しに応じた五郎七は、縛り上げられ、不義の罪に問われそうになるところ、家老の治郎太夫が現れ、恋文が偽手紙であることが判明、全ては司が自分の意のままにならないことを恨んだ左司馬と家臣らの企みでした。さらに、五郎七が只者ではないと見破った治郎太夫が槍で突こうとするのを巧みに捌いた五郎七、その正体は...。

 出演は彌十郎さん以外はALL上方でした。壱太郎さん、いいですね。ピンクのお着物がよくお似合いで、お可愛らしく、若殿左司馬を袖にするところなんてナイスな演技でした。五郎七の店の下剃りの安を吉太朗クンが演じていましたが、本当に達者です。子役とは思えません。秀太郎さんが「白木みのるみたい」と評された言葉をまた思い出しました。

 翫雀さんや扇雀さんはやっぱり時々大阪弁が怪しくなります。ご本人たちが「大阪で大阪弁の芝居をやるのはこわい」とおっしゃっているくらいなので、自覚はされているようですが、もうちょっと自在に大阪弁をあやつって欲しいなぁと思いました。ちゃんと大阪弁を話せるのは乳母お光の吉弥さん、吉太朗クン、左司馬の家臣役の松之助さんあたりで、この方たちのおかげで“上方狂言”らしくなっているような…。秀太郎さんや愛之助さんが加わるような座組みで見てみたいなぁと思いました。

 
 今回のお弁当です。下鴨茶寮の「おやさい京弁当」です。小さく見えますが、結構ぎっしりと詰まっていて、十分お腹いっぱいになりました。
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