おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

中村紘子さん

2016-07-31 00:02:03 | 訃報
 国際的に活躍されてきたピアニストの中村紘子さんがお亡くなりになりました。72歳でした。

 中村紘子さんってずいぶん前から知っているので、このお年を見たとき、案外といっては失礼ですが、まだお若かったんやなぁと思いました。かと言って“すごいおばあさん”だとも思ってはなかったんですが。おきれいな方なのであまり年齢のことを意識してなかったんだと思います。

 30年くらい前になるでしょうか、私が初めて行ったクラッシックのコンサートが中村紘子さんでした。とにかくシンフォニーホールに行ってみたくて、名前を知ってたのが中村紘子さんしかいなくて、とりあえず行った、そんな消極的な観客でした。何を聞いたのかも覚えていないし、感動したのかどうかも不明です。

 私の中では「名エッセイスト」っていう意識のほうが強いかもしれません。拙ブログの中でも「コンクールでお会いしましょう」の感想を書いています。中村紘子さんのエッセイって楽しくて大好きです。それに加えてクラッシックの世界を垣間見ることができて、ワタシ個人的には「為になる本」でした。「コンクールでお会いしましょう」の後はもう書いていらっしゃらないようで、ちと残念です。そちらが本職ではないので仕方ありませんが。

 ご冥福をお祈りいたします。
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第二回あべの歌舞伎「晴の会」 公開リハーサル

2016-07-30 11:08:23 | 観たもの


YoutubeにUPされていました。こんなお芝居です。
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今日はここ

2016-07-29 18:52:38 | 観たもの
あべのハルカスの近鉄アート館に来ています。「晴の会」初日です。お師匠さんの秀太郎さんはじめ、演出の友五郎師、作者の吉坊さん、吉弥さんの美吉屋さんのお三方、孝夫さんところの番頭さん、関係者の方々も大勢お見えです。もう一度、明後日、来ます。
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玉さま@明治大学リバティアカデミー

2016-07-25 23:38:31 | その他いろいろ(歌舞伎)
 本日、明治大学講演会「演じるということ」が開催されました。

 プログラム
  ・一部 : 対 談 「坂東玉三郎 × 土屋恵一郎(明治大学長)」
  ・二部 : 語り&デモ演奏「坂東玉三郎 × 太鼓芸能集団 鼓童」

 残念ながら、東京までは伺えておりませんが、流れてきたツイッターを見ておりましたら、「桜姫東文章」の話題になり、そこで孝夫さんのこともおっしゃったとか。玉ちゃんの口から孝夫さんって、何かすご~く嬉しかったので(そしてなぜだか安心したワタシもいる)、記事にしてみました。すみません、これだけです。

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七月大歌舞伎 関西・歌舞伎を愛する会 第二十五回 昼の部

2016-07-24 22:54:39 | 観たもの
 昨日、松竹座で「七月大歌舞伎関西・歌舞伎を愛する会第二十五回」の昼の部を見てまいりました。夜の部を二週間前に見ているのですが、何かいまいち書く気が起こらず“放置”しております。そのうち、とは思っているのですが。

 昼の部の演目と配役です。
一、小さん金五郎
  金屋橋の金五郎        鴈治郎
  芸妓額の小さん        孝太郎
  太鼓持六ツ八実は木津屋六三郎 亀 鶴
  芸妓大村屋のお糸       児太郎
  奈良屋権左衛門        松之助
  千草屋女房お縫        寿治郎
  千草屋娘お崎         廣 松
  女髪結お鶴          吉 弥
  広瀬屋新十郎         錦之助
    
二、夕霧名残の正月
 由縁の月
  藤屋伊左衛門         藤十郎
  扇屋夕霧           芝雀改め雀右衛門
  太鼓持鶴七          廣太郎
  同  亀八          廣 松
  扇屋三郎兵衛         友右衛門
  扇屋女房おふさ        秀太郎

三、与話情浮名横櫛
   木更津海岸見染の場
赤間別荘の場
源氏店の場
伊豆屋与三郎 仁左衛門
お富             芝雀改め雀右衛門
鳶頭金五郎          橋之助
番頭藤八           松之助
赤間源左衛門         團 蔵
蝙蝠安            歌 六
和泉屋多左衛門        梅 玉

 「小さん金五郎」は大阪に実在した歌舞伎役者金屋金五郎と籠屋町の湯女で後に島之内の綿屋の抱え遊女となった小さんの悲恋物語だったそうですが、その話を浄瑠璃や歌舞伎に仕立てられると、髪結い金五郎と芸妓小さんという設定になり、もとは悲話だったのが喜劇風の味わいの濃い世話物になったそうです。これらをさらに昭和9年に大森痴雪が初世實川延若の追善興行の際に一幕ものとして上演されたのがこの作品です。

 「世話物」とありますが、それらしき筋があるような、ないような、よくわからないまま終わりました。女髪結お鶴の吉弥さんが「お笑い」担当で、一人で全部持ってったような感じです。吉弥さんっていつもきちんとしてる印象があるので、あそこまで弾けたはるのはちょっと新鮮でした。“やっぱりあなたも関西人”って思いました。

 タカタロさんと児太郎さんが姉妹芸者で登場しましたが、確か2年前?3年前?の松竹座の夏歌舞伎で勝海舟のお芝居の時にも、同じような設定でしたが、児太郎さん、本当に上手くなりましたね。色っぽいお姐さんになってました。玉ちゃんのご指導の賜物なんでしょうか。

 吉太朗クンが仲居の役でご出演で、もう大人のお役をなさるようになったんですね。来月の上方歌舞伎会でも若旦那のお役で、いよいよ歌舞伎役者としてがんばるんやね、と親戚のおばちゃんの気分になりました。

 「夕霧名残の正月 由縁の月」は藤十郎さんがご自分の襲名披露の時に新しく作られた舞踊劇で、前回夕霧のお役を先代の雀右衛門丈がお勤めになったご縁で、今回新雀右衛門さんが夕霧を勤められました。新雀右衛門さんに合わせて新たに作り直されたそうです。雀右衛門さんのお兄様の大谷友右衛門さん、甥御の廣太郎さん廣松さんが出演され、襲名を寿ぐって感じですね。30分弱の演目で、休憩しようかしらと思っているうちに終わりました。

 昼の部のキリはお待ちかね、孝夫さんの与三郎です。今回、相手役が雀右衛門さんだったので、3階でいいかと思って3階にしましたが、やっぱり1階で見ればよかったとちょっと後悔しました。だって、孝夫さんオンステージなんですもの。客席のご婦人方は孝夫さんしか見ていない、オペラグラスの方向はみんな同じです。「孝夫さん、ゴメン」って思いました。

 公開稽古で素でも十分与三郎だった孝夫さんですが、拵えをされると与三郎そのもの、前回も書きましたが、どこをどう切っても与三郎でした。「声よし、顔よし、姿よし」の孝夫さんしかできない与三郎でございます。見染めの場面のマジックのような羽織落としも、客席中、タメイキものです。っていうか、孝夫さんの一挙手一投足に客席がふわぁとします。

 源氏店の場面は悪ぶってるんだけど、育ちの良さは隠せなくて、品のいいゴロツキ(←日本語、ちょっとおかしいですが)です。着物を裾を持ち上げたり、裾絡げにしたりと太腿があらわになるたびに「萌え~」って感じで、ここでも客席がふわぁとします。

 昨日はまた大向こうさんがよくて、例の与三郎の名台詞の前に、「待ってました!」がそれはそれは気持ちよくかかり、舞台の上の孝夫さんもさぞやりやすかったのではないかと勝手に想像しています。孝夫さんの台詞、あのちょっと高い声もいいし、流れるような台詞回しもいいし、キュンキュンしました。

 玉ちゃんのお富さんで見たいですね。赤間別荘付きで。絶対1階で見ますから。

 
 お弁当は高島屋まで行けなくて、とん蝶です。

 
 帰りに高島屋によって、仙太郎のくず桜を買って帰りました。この季節にぴったりでした。
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今日はここ

2016-07-23 12:10:47 | 観たもの
本日は松竹座の昼の部でございます。吉弥さんのコメディエンヌ、楽しかったです。

これから山城屋さんと京屋さんの「吉田屋」です。スミマセン、休憩しているかもしれません。先に謝っておきます。そして、そのあとは孝夫さんの与三郎です。うふっ😍


幕見も与三郎だけ売り切れでした。

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孝玉コンビ@読売新聞「時代の証言者」 その2

2016-07-22 23:55:15 | その他いろいろ(歌舞伎)
 ネタに困ったら読売新聞でございます。前回「孝玉コンビ」の記事を載せましたが、もうこれで「孝玉コンビ」は話題にされないんだろうなぁと油断していたら、昨日の朝刊を見ると、いきなり孝夫さんと玉ちゃんのツーショットのお写真が!海外公演でパリの街角を散策するお二人でございます。とてもステキです。海外公演の合間のお写真のようで、男性の二人連れが写っているんですが、舞台のラブラブの孝玉コンビの雰囲気があります。決して“組合の人”には見えないところが孝玉コンビのスッゲーところです。

 写真は松竹が発行した「歌舞伎海外公演の記録」に収められているもののようですが、こういう写真を残した松竹株式会社、エライっ! そして、この写真を探してきた読売新聞もエライっ!

 それにしても海外公演で孝玉コンビの「桜文章」と「かさね」って…。そんなん「有り」なんでしょうか。何かずるくないですか?30年も前のことなんですけど、アメリカ人に嫉妬してしまいます。
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孝玉コンビ@読売新聞「時代の証言者」

2016-07-19 23:52:10 | その他いろいろ(歌舞伎)
 読売新聞の「時代の証言者」という企画に孝夫さんが取り上げられていることは先日ご紹介しましたが、16回目にしてようやく「孝玉コンビ」が登場しました。お生まれになった頃から始まり、十三代目さんのことやご苦労なさった時代のこと、ご結婚のことなど順を追ってお話は進んでいたのですが、なかなか孝玉コンビのことは触れられず、このままスルーしたらどうしようとヤキモキしていたのですが、載りました。ホッとしました。
 
 ただ、載ったら載ったで“欲”が出てくるもので、もうちょっとラブラブな濃厚な内容にならなかったのか、ちと不満です。ファンからすると孝玉コンビだけで30回連載して欲しいくらいなんですけどね。もちろん、それではそもそもの企画の趣旨から外れてしまうんですけど。

 掲載されたのは16日(土)の朝刊です。リアルタイムで記事にできなかったのは読売は会社の新聞で、連休中は見られなかったからです。最近の日課として、私は毎日昼休みが終わると、おもむろにはさみを取り出し、この部分の切抜きをしております。切り抜いた記事をニヤニヤしながら見て、歌舞伎座限定のスヌーピーのクリアファイルにそっと大事にしまっております。うふっ
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YUCARI Vol.27 歌舞伎への誘い

2016-07-18 22:50:17 | その他いろいろ(歌舞伎)
 「YUCARI(ユカリ)」はマガジンハウスが隔月発行しているライフスタイル情報誌で、第27号が7月20日に発売され、歌舞伎特集だそうです(ワタクシ、決してマガジンハウスの回し者ではございませんので。念のため)。

 なんと、表紙はタカタロさんです。玉ちゃんの写真でこういうポーズを見たことがあったので、一瞬、玉ちゃんかしらと思いましたが、どうも違うのでよく見るとタカタロさんでした。どういう基準なんでしょうか。?が10個ぐらい飛んでしまいました。

 あ、タカタロさんは悪くないんです。タカタロさんを選んだマガジンハウスに問題があるんです。って、全然フォローになっていませんね。

 だって、王道を行けば、「歌舞伎」といえば、玉ちゃんかエビサン、勘九郎さん+七之助さんあたりでしょう。あるいは襲名を控えている橋之助さんとか、菊ちゃんや染ちゃん、亀ちゃん、愛之助さんもいらっしゃいます。いっそ、もっと若返って松也さんとか、サディちゃん右近クン、イケメン隼人クン、マシュマロ米吉クンも“華”があると思います。(玉ちゃんは「和楽」、七之助さんは「婦人画報?家庭画報?」、染ちゃんは学研と家庭画報でしたっけ?それぞれしがらみがあるのかもしれませんが)

 目次を見ると
 ・いつでも時代の最先端 歌舞伎はこんなに面白い!
 ・歌舞伎の歴史
 ・松嶋屋に見る、歌舞伎の伝承とは?
 ・一筋の芸に向き合って……祖父から父へ、そして子へ。
 ・楽しむために知っておきたい、歌舞伎の舞台と音楽。
 ・片岡孝太郎さんの楽屋支度を追う。いざ、舞台へ。
 ・歌舞伎を支える裏方さんの仕事
  ①大道具……ダイナミックな世界観を作り上げる。
  ②小道具……動くものは全て担当。
  ③衣装……織り、刺繍、染めなどの伝統技術。
  ④鬘作り……役者の頭にぴったりと合わせて。
  ⑤床山……失われつつある日本髪を日々結い続ける。
 ・さあ、歌舞伎を見に行こう! 全国劇場案内。

 「松嶋屋に見る」とか「祖父から父へ、そして子へ」ってところに孝夫さんが登場されるんでしょうか。それの密着を受けるかわりにタカタロさんの表紙とか?バーター取引っちゅうやつ? スミマセン、ワタシの性格の悪さがモロ出ていますね。でも、何か勝手に指がキーボードをポチポチしてしまうんです。

 本屋さんで立ち読みして、孝夫さん祭り!ならば買います。
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二代目鶴澤藤蔵襲名五周年 太棹の響ー初代藤蔵を聴くー

2016-07-16 22:33:05 | 観たもの
 13日(水)に国立文楽劇場で行われた文楽三味線の藤蔵さんの会です。4月の文楽公演の時にロビーで藤蔵さん自ら手売りされていました。その時でも結構お席は埋まっておりましたが、当日はほぼ満席だったように思います。私は左側座席1列目でした。下手側の一段上がったところにあるお席です。文楽劇場の間口がそんなに広がっていないので、なかなか見やすい席でした。本公演でもこのお席、候補に入れようと思いました。

 演目です。
 「三味線組曲」
   ソナエ寿式三番叟
   道行 節オクリ
   お園
   勧進帳 延年の舞  
   小鍛冶
   雪
   野崎村
    鶴澤藤蔵 鶴澤清志郎 鶴澤清馗 鶴澤清丈 鶴澤清公
 「初代鶴澤藤蔵を聴く」
   桂川連理柵 道行朧の桂川
   関取千両幟 猪名川内の段
   菅原伝授手習鑑 喧嘩の段
    鶴澤藤蔵 亀岡典子
 「素浄瑠璃」
   近頃河原伊達引 堀川猿廻しの段
   竹本津駒太夫 鶴澤藤蔵 鶴澤清志郎

 「三味線組曲」は藤蔵さんの構成・編曲の演目でした。幕が上がると舞台中央に三味線さんが5人並ばれていました。いつも上手側の「盆」の上のお姿を拝見しているので、ちょっと不思議な光景でした。上に書いた曲を演奏されるんですが、曲目紹介は一切無くて、7曲を一気に演奏されました。おそらく、当日文楽劇場にお越しのほとんどの皆様は「あ、あれですね」とおわかりになるんでしょうけれど、私はわからなくて最後の「野崎村」だけかろうじて「あ、あれや」ってわかりました。できれば無粋になるのかもしれませんが、「ここからは○○○」って言ってほしかったなぁと、ちと思いました。

 「初代鶴澤藤蔵を聴く」は産経新聞の亀岡典子さんが進行されました。初代の写真を見ながら、亀岡さんが藤蔵さんにインタビューするような形でした。初代の藤蔵さん、顔も男前でしたが、性格も男前だったそうです。レコードにもCDにもなっていない音源を聴きました。上にも書いたとおり、なーんもわかっていないワタシでも演奏も男前ってことはわかりました。藤蔵さんは落ち込んだ時、初代の音を聞いてご自分を鼓舞していらっしゃるそうです。義太夫さんもすごい迫力でした。

 「素浄瑠璃」を聴くのは初めてかもしれません。津駒さんがお一人で1時間20分語られました。「堀川猿廻しの段」は永楽館で歌舞伎を見ました。愛之助さんの与次郎でした。ニンに合ってるお役でよかったです。今回、素浄瑠璃なので、当然のことながら人形は出ません。正直、ちょっと厳しかったです。「素浄瑠璃の会」って一度行ってみたいと思っていますが、まだまだハードルは高そうです。

 この日の開演時間は17時30分でした。ウチの会社はイマドキ珍しい17時終わりなので、何とか滑り込みで間に合いましたが、普通のお勤めの方は難しいでしょうね。そのせいか、客席はお若い方がほとんど見当たらず、中高年ばかりでした。藤蔵さんのところにもそういうクレーム?が何人かあったようで、来年はお父様の九代目竹本源太夫さんの三回忌になりますが、その追善の会は7月8日(土)の午後2時開演となっていました。

 タイトルにもなっている「太棹の響」、時折意識を失う失礼なお客のくせに、ワタシ好きなんです。文楽劇場で幕開きのお三味線の「ベーン、ベーン」って聞くと、ワクワクしてしまいます。「三味線組曲」、5人がいっせいに演奏されると、なかなかの迫力だったので、ぜひ、これだけのリサイタル?をお願いしたものです。
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