おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

仁左さま@勧進帳

2019-09-30 23:54:05 | 観たもの
 歌舞伎座の演目・出演者ともに超が10個つくくらい充実していた9月が終わります。毎月これくらい充実していれば、大枚はたいて遠征する甲斐もあるっちゅうものなんですが…。とりあえず、9月の特別ポスターを貼っておきます。孝夫さんと目が合ってしまうポスター、これをご覧になったご婦人がた(って、ご婦人に限りませんかね?)はきっと「惚れてまうやろ」と呟いていらっしゃると思います。松竹株式会社も罪作りなポスターをお作りになりますね。

 孝夫さんの弁慶、ワタクシ初めてでございました。筋書の上演記録を見ると平成20年4月の歌舞伎座以降なさっていません。松竹座で平成13年というのがありましたが、たぶん見ていないと思います。どちらかというと富樫のイメージですよね。浅黄のお衣装と二枚目の白塗りが孝夫さんの爽やかさを増し増し×10倍くらいにしていると思います。今回も、最初「弁慶」って聞いたとき、「富樫じゃなくて弁慶なんや…」と思ったくらいです。だから、遠征も一度見ればいいかなと一泊二日の日程を決めました。結局二泊三日にするのなら奇数・偶数・奇数で遠征すればよかったと9月が開けてから思いましたが、後の祭りでした。

 孝夫さんの弁慶、先日も書きましたが、本当に“渾身の”弁慶でございました。1階7列目花横で、出のところではちょうど真横に孝夫さんがいらっしゃって、ドキドキしてしまいました。舞台は若干遠い気がしましたが、その代わり堂々とオペラグラスを持てるので(最前列だとちと持ちにくいので)、オペラグラスでずっと孝夫さんを追ってました。鬼気迫るものがありこちらも結構緊張して見ておりました。ただ、孝夫さんの場合、素でお持ちの色気が隠しても隠しきれないって感じで、弁慶にはそぐわない表現ですが、とてもチャーミングでした。最後、無事富樫の追及をくぐり抜けられた場面の孝夫さんのお顔、なんともいえないステキなお顔でした。二枚目だからだけではなく、在り来たりな表現ですが“心で演じていらっしゃる”のがこちらまで伝わってくるからなんでしょうね。最後の花道の引っ込み、思わず涙してしまいました。泣けて泣けて…。感動の弁慶でした。膨大な台詞や激しい動きを見ていると今回で最後なのかぁとちょっと思いましたが。

 「勧進帳」ってよくかかるので幾度となく見ていますが、ほとんどがboringな中、歌舞伎座のサヨナラ公演で見た吉右衛門さんの弁慶・菊五郎さんの富樫に非常に感動、その後新開場になってからもう一度同じペアで見てやっぱりすごくて、私の中でぶっちぎり1位でしたが、孝夫さんの弁慶はもちろんそれを追い越しました。吉右衛門さんの弁慶も捨て難いところではありますが、同じお役ながらお二人の気質の違いが出ますね。吉右衛門さんの弁慶には「チャーミング」なんて形容詞は絶対登場しないと思います。別にそれがどうこうってことではありませんので、念のため。それは同じ夜の部の「寺子屋」でも思いました。5年前の歌舞伎座での孝玉コンビの松王・千代は涙腺決壊の感動の「寺子屋」でした。これは多分に孝玉コンビだからというのがあったと思います。このお二人だと夫婦としての来し方が見えてくるんですよね。夫婦役者と呼ばれる所以だと思います。吉右衛門さんの松王はもっとゴツゴツしている?ように思いました(語彙力がなくて申し訳ありません)。それでも今月は女婿の菊ちゃんとお孫さんのじゅふたんがいっしょということで(?)、吉右衛門さんのファンの方のTwitterを見ていると、千代を気遣うやさしい松王だったそうです。

 孝夫さんと吉右衛門さんってやっぱり「歌舞伎界お芝居うまいツートップ」です。改めて思いました。お元気でご活躍いただきたいと切に願います。

 
コメント (11)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

12月の国立劇場

2019-09-28 11:47:08 | 先々の予定
 12月の国立劇場の公演情報が発表されました。白鸚さんの「盛綱陣屋」と幸四郎さんの「蝙蝠の安さん」の二本立てです。タイトルを見たとき、私はてっきり「お富さん」の蝙蝠安のスピンオフのお話?新作?と思ってしまったのですが、「蝙蝠の安さん」はチャップリンの映画「街の灯」を歌舞伎化したものだそうです。

 12月の歌舞伎座は恒例?の“玉ちゃんブートキャンプ”のようなので、遠征の予定を入れております。二泊三日で行こうと考えておりますが、歌舞伎座だけで3日間持つのかしらと思っていたところだったので、コレ行こうと思います(演舞場の「ナウシカ」は昼夜通しで見ないといけないので、それはそれでヘビーです)。終演は3時半の予定なので、歌舞伎座夜の部も余裕で間に合います。国立はチケットが2000円台もあって、お財布にやさしい劇場です。「盛綱陣屋」のほうは今年は孝夫さんの最高の盛綱を拝見しているので、どっちでもいいかしらと思っています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

帰ります

2019-09-24 18:24:16 | Tokyo
充実の歌舞伎座観劇を終え、帰ります。お弁当は銀座三越のカスタム弁当にしました。カロリー高そうですが、食べたいものを選ぶとこうなりました。体に悪いものって、美味しいんですよね。これを買ってたら、横で“買い物はいつも三越です”風なマダムが「こういうの、ずっとやってくださったらいいのに」とおっしゃってて、ぜひそのお声をお帳場にお届けください、と思いました。

平日のこのくらいの新幹線って、出張帰りのサラリーマンが多いようで、乗り込んで席に着くと同時にあちこちで「プシュー」の音がしました。かく言うワタシもそのクチですが。

「沼津」は本当によろしゅうございました。今の歌舞伎界で最高の組み合わせだったように思います。松嶋屋三兄弟の組み合わせも最高なんですが、我當さんが厳しそうです。孝夫さんが十兵衛をなさることがあれば、一階席上手側通路を取りますが。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

昨日も今日も歌舞伎座

2019-09-24 13:46:03 | 観たもの

昨日は台風に影響で風が強く、歌舞伎座の前の日の丸がぐるぐるになってました。


夜の部は奮発席、7列目花道横でした。孝夫さんの弁慶、本当に素晴らしく感動しました。そして、色っぽいんです。あんなに色っぽい弁慶に睨まれた冨樫の幸四郎さん「惚れてまうやろ」ときっと心の中でギャグをおっしゃっているかと、ってそんなことはあるわけなく、幸四郎さんも負けじと熱演されていました。良いものを見せていただきました。


そして今日の昼の部。平日なので、なんとなくまったり、ゆったりしています。これからお目当ての「沼津」です。心して見ます。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日はここ

2019-09-23 11:14:39 | 観たもの
歌舞伎座は夜の部なので、増税前のお買い物で“百貨店の聖地”新宿伊勢丹に来ております。鈴懸でいつもの和菓子を買って、今は、地下のノアドブールの行列に並び中です。銀座三越の方はガラガラだったので、あっちで買ってくればよかったとちと後悔…。

この後はお化粧品と靴を見る予定です。



さっき乗ってきた銀座線の車両です。確か、2編成ぐらいしかないという車両だと思います。車両と車両の間のドアにパンダがいました。かわゆし!です。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

昨日はここ

2019-09-23 11:06:52 | 観たもの

“安定の”“歌舞伎座の夜の部でございます。幸四郎さんの弁慶を見ながら「明日は孝夫さんがこういう台詞を言って、こういう動きをなさるのね」と頭の中で孝夫さんをシュミレーションしていた失礼な客はワタシです。幸四郎さん、スミマセン。実は、孝夫さんの弁慶は初めて、楽しみです。


そして、終演後も”安定の“しらたまやさんでした。美味しいごはんとお酒、歌舞伎観劇のお仲間とのおしゃべりを堪能しました。


しらたまやさんへ行く途中のカフェの前にあったラグビーボールです。記念に撮っておきました。ラグビーは全然興味ないですが。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お江戸へGO!

2019-09-22 13:22:07 | Tokyo
東京へ向かう新幹線です。午前中に大阪市内で用事があり、新大阪から乗車しました。“東京以外は全部ローカル”と言われますが、それでも新大阪は西のターミナル駅です。ホームが何本もあって、自分の切符と駅の案内板を何度も見比べてホームに上がりました(←田舎モン丸出し!)。


お昼がまだだったので、道頓堀今井のお弁当を買って乗り込みました。美味しくいただきました。お出汁がいいんでしょうね。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

銀座三越のカスタム弁当

2019-09-19 23:22:12 | 百貨店
 銀座三越のデパ地下で100%自分好みのお弁当が作れてしまう「CUSTOM BENTO 45」のイベントが今日から10月1日までの期間限定で始まったそうです。今日、歌舞伎座に行った友人が教えてくれました。

 ベースは4個セットと6個セット、三越の地下にあるさまざまな銘店のお惣菜45種類からチョイス可能だそうです。お値段は4個セットが1000円+tax、6個セットが1500+taxです。いろいろなお店のがちょこちょこ食べられるって楽しそうです。日曜から歌舞伎座なので、ちょっと寄ってみたいと思います。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

玉さま@高松宮殿下記念世界文化賞

2019-09-18 23:20:17 | その他いろいろ(歌舞伎)
 玉ちゃんが第31回高松宮殿下記念世界文化賞を受賞されました。演劇・映像部門での受賞です。おめでとうございます。

 この賞、おそらく初めて目にする、耳にする方も多いかと思います。主体?と言う言い方でいいのかどうかわかりませんが、産経新聞(フジサンケイグループ)がやってます。その産経新聞に載っていた説明です。
【世界文化賞】
58年間にわたり財団法人日本美術協会の総裁を務められていた高松宮殿下のご遺志を継ぎ、また協会創立100周年の記念事業として昭和63年に創設。国際顧問が主宰する各専門家委員会から推薦された絵画、彫刻、建築、音楽、演劇・映像の5部門の候補者を日本の選考委員会で検討し、理事会で決定する。平成9年には「若手芸術家奨励制度」が設けられ、次代を担う芸術家の育成にも努めている。

 わが家は親の代から産経新聞なので、最初から結構見ています。最初の頃は「これ何?」状態でしたが、年月を経てだんだんと浸透していったようで、産経新聞以外のメディアでも取り上げられるようになりました。産経新聞は自分のところのイベント?なので、大々的に取り上げます。何ページにもわたり関連の記事が続きます。↑上の切り抜きは玉ちゃんだけですが、「受賞者の素顔」ということで見開き2ページを割いて各部門の受賞者を紹介しています。写真も提供されたものではなく、撮りおろし?っぽいです。玉ちゃんのお着物が明治記念館のお庭の緑に映えています。表情も素敵です。玉ちゃんって日本国内だけで閉じている賞よりも、全世界を対象にした賞にご縁があるように思います。そういう活躍をなさっているんでしょうね。これからもお元気でご活躍されるよう願っています。

 ところで、絵画部門で南アフリカのウィリアム・ケントリッジさんが受賞されています。ワタシ、10年前にこの方の展覧会を拝見しております。記事はコチラ。全然わからない展覧会でしたが、コメントをくださった方が「これを見たことは自慢ですよ」と言ってくださって、そうか自慢していいのかと思った記憶があります。今回受賞されて、なんだかちょっとうれしいです。ウィリアム・ケントリッジさんにもおめでとうと言いたいです。(ワタシに言われたからナニ?なんですが)
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

吉右衛門さん休演

2019-09-16 23:38:08 | その他いろいろ(歌舞伎)
 吉右衛門さんが休演されました。今日と、大事を取って明日もだそうです。心配です。

 吉右衛門さんって身体が弱いっていうイメージがなかったので、びっくりしました。ご自分が主催者である「秀山祭」をお休みとはご本人が一番残念な思いをされていることでしょう。それでも休演って、何か重篤なご病気でなければいいのですが。

 代役は幸四郎さんと松緑さんです。「沼津」の代役って、最初平作のほうかと勘違いし(吉右衛門さんのご年齢からそっちを思い浮かべてしまったので)、幸四郎さん、あんな老け役までなさるのかと驚いたのですが、よく考えたら十兵衛のほうで、それならばNo problemです。それにしても、幸四郎さん、6演目中4演目にご出演、それも主役ばかりで、幸四郎さんのほうがお倒れにならないかと案じております。

 くれぐれもご無理のないようにと思います。ご回復をお祈り申し上げます。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする