おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

文楽のツボ

2012-09-12 23:56:38 | 読んだもの
 葛西聖司さんの「文楽のツボ」を読みました。葛西さんはNHKアナウンサーで(この本もNHK出版の「生活人新書」です)、古典芸能の舞台中継でよくお見かけします。初春の歌舞伎中継の印象が強く、“歌舞伎の人”かと思っていたら、文楽にも非常に造詣が深い方でした。大阪放送局に3回、合計で10年勤務されたそうで、そのときに文楽、地唄舞などの上方芸能に親しまれたそうです。

 本書と全然関係ありませんが、NHK文化センターで行われる、孝夫さんと葛西アナウンサーの歌舞伎トークショーは早々に満席となり、現在キャンセル待ちだそうです。やっぱり、孝夫さんの人気は絶大です。

 内容紹介です。
文楽は、初めて行ったときも、繰り返し体験したときも、感動するものです。でも本当に理解できたという満足感には、なかなか至りません。本書では、太夫さんが語る浄瑠璃の重要なことばや名文を拾い出し、得心が行く鑑賞のお手伝いをいたします。人形と三味線の見どころ、聞きどころもご紹介し、文楽の楽しさを一層味わっていただけるように工夫しました。

 収録曲数は全部で18、それぞれについてあらすじ、ハイライト、太夫・三味線・人形の「ツボ」、最後に葛西さんの個人的な「ツボ」が書かれてあります。読み始めて思ったのは、この本は初心者入門書ではなく、ある程度文楽の経験がある方が、予習・復習をかねて読む本でした。私のような「文楽実体験が『曾根崎心中』のみ」という者には、ちょっと早かったかもしれません。太夫の語りや人形の動きについて「ここ、ポイント」って書いてあっても、どういう語りか、どういう動きか、全く想像がつかなくて、???でした。

 ということで、私の場合は、文楽と歌舞伎は演目が同じものが多いので、歌舞伎の舞台を思い出しながら、歌舞伎の予習・復習をしておりました。もうちょっと数を見たのちに、ガイドブックとして使いたいと思います。

 
コメント
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