おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

スマート珈琲店

2009-07-31 23:34:31 | 食べたもの
 寺町三条にある「スマート珈琲店」でホットケーキとコーヒーをいただきました。

 “京都でコーヒー”といえば、私の中ではイノダコーヒーなんですが、酒井順子さんのエッセイで大絶賛だったので、「一度行かねば!」と思い、先週狂言を見る前に寄ってきました。イノダより少しばかり早くコーヒー屋さんを始められたそうです。こちらもイノダ同様、お店のロゴ入りの厚手のカップ&ソーサーをお使いで、酒井さんがエッセイで「京都の喫茶店はロゴ入りの食器を使っているところが多い」とお書きでした。

 写真のホットケーキですが、もちろん「冷凍をチン」ではなく、ちゃんとお店で焼いたものです。焼きたての香ばしいいい香りがしていました。シロップと少し塩気のあるバターが絶妙のコンビネーションでした。

 そして、コーヒーがこのホットケーキによく合います。ホットケーキを一口食べて、コーヒーを一口飲むと、もともと両方とも美味しいんですが、その美味しさが倍加されます。ちなみにこのホットケーキはかの美空ひばりさんも大好物だったそうです。

 お店に入ると人が大勢並んでいて「えっ?!」とビックリしたんですが、その行列は2階のランチで、喫茶のほうは難なく入れました。私のような一人で来て、一人でホットケーキを食べてい女性が何名かいらして、「そういう店なんだ(って、どういう店?)」と一人で納得しておりました。

 酒井さんはホットケーキも美味しいけど、プリンも美味しいと書いてらしたので、次回はプリンをと思っております。

      
 お店の前です。商店街の中の喫茶店っていう風情です。お店の中は、特に禁煙でもないようですが、女性が多かったせいか、空気がきれいかったです。なぜ、こんなことを書くかというと、何週間か前に、イノダの本店にコーヒー豆だけ買いに行ったんですが、自動ドアが開いて中に入ると、冷房と煙草でまるでパチンコ屋さんのような臭いがしていたのもので・・・。
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冥土有浮世狂言(まいどおおきにうきよのおしばい) ②

2009-07-29 22:48:32 | 観たもの
 ゲストのべかちゃんは石川五右衛門の役でした。孝夫さんも顔負けの二枚目の白塗りで登場でした。あまりに白すぎて、もうひとつ表情が読み取れないほでした。茂山一門の中で浮くことなく、非常に馴染んでいらっしゃいました。

 人間国宝の千作さんは最後に「福の神」でご登場でしたが、全く立てないようで、座ったままで台詞だけおっしゃっていました。千作さんの「はっ、はっ、はっ」という大哄笑は本当に気持ちよく、その笑顔は本当に「福の神」さんでした。昨年秋に拝見したときは、まだ介添えつきで歩いてらしたんですが・・・。

 それに比べて弟の千之丞さんが3歳しか違わないのに、艶々とお元気で、開演前に南座の入口のところに立っていらしたんですが、派手な柄のアロハシャツをお召しで、またそれがよくお似合いで、「相変わらず、チャーミングだわ」と思いながら、横を通り過ぎました。

 そして、その千之丞さんつながりかと思いますが、客席には粋筋の方が大勢おみえで、下手の桟敷席には正装した舞妓さん、芸妓さんがお座りでした。
 

 始まる前のロビーでは、「せんせぇ、こんにちわ」「おかあさん、おおきに」「この前はすまへんどした」と京都弁が飛び交っておりました。なかなか風情があってよろしおした。

 演目がすべて終了すると、一旦幕が下り、もう一度幕が上がるときには、なぜか、マイケル・ジャクソンの「スリラー」が流れておりました。客席はめちゃくちゃ盛り上がって手拍子を打っていました。それだけ盛り上がったので、もう一回アンコールを求めるのかと思ったら、次に幕が下りるとすっと止め、皆さんさっさと席を立っていかれました。ちょっと拍子抜けでした。

 茂山一門会は、秋に岡崎の観世会館であるようなので、また行ってみようかと思っています。
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冥土有浮世狂言(まいどおおきにうきよのおしばい) ①

2009-07-28 23:12:46 | 観たもの
 26日の日曜日に京都南座で行なわれた「南座狂言の会 冥土有浮世狂言」を見てまいりました。茂山さん一門総出演の狂言です。

 全くの新作狂言で、この南座の舞台のために書き下ろされたものです。作者の帆足正規さんの言葉によれば、そのため、舞台は、三間四方の能舞台ではなく、大歌舞伎の舞台を最初から想定して書かれたそうです。緞帳が上がれば、定式幕があり、廻り舞台や花道、すっぽんなど歌舞伎で使う装置を駆使し、宙乗りまでありました。ただし、大道具や衣装はいつもの狂言のままで、その対照の妙を味わうのもお楽しみのひとつでした。

 タイトルにある冥土(あの世とか地獄とか)を題材にオムニバス形式で、3本の狂言が上演されました。狂言が始まる前に、前座でべかちゃん(桂南光師匠)が登場し、10分くらいウダウダとおしゃべりなさいました。今回は、茂山一門のほかにべかちゃんがゲストで呼ばれていました。狂言にも、もちろん出番があったんですが、その前に落語家として登場でした。本式の落語をするほどの時間もなかったので、いわゆる「フリートーク」でした。べかちゃんが最近体験した「天国と地獄」を面白おかしく語ってくれました。本当に可笑しかったです。久しぶりに涙を流して笑わせていただきました。

 茂山さんの狂言もまた、いつものことながら大爆笑でございます。狂言なので(って当たり前ですが)、狂言の言い回し・所作なんですが、内容が現代で、今の世相を反映した台詞のオンパレードで、お若い方たち、宗彦クンとか逸平クンあたりは、時折今風の若者のしゃべり方でやってみたり、なかなかそれぞれが好き勝手、自由に演じているように見えていましたが、おそらくそれは千之丞さんの演出だったのではないかと・・・。

 私が一番気に入ったのは二番目の「鳥辺山浮かれの骨納め」で、息子が父親の骨納めの法要を行なうんですが、父親が賑やかなのが好きだったからということで、法要というより大宴会を行い、最後には父親の幽霊が出てきて「ワシにも躍らせてくれ」と言ってがい骨が踊ります。父親が千之丞さん、息子は実の息子のあきらさんでした。

 法要の場面なので、一応お坊さんが出てきてお経をあげるんですが、最初は「南無・・・」とお経らしく始まるんですが途中から「ムニャムニャムニャ・・・」になりました。舞妓さんも登場しましたが、美男鬘(頭に白い布を巻いて女性を表す)にビラビラの簪をつけ、帯もダラリ風に結んであって、祇園小唄を踊っていました。こうやって、文字で書いても「それ何?」なんですが、実際ご覧になったら、人をおちょくっているような、でも演っている人は真剣で、と何かめちゃ可笑しいんです。
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松竹友の会

2009-07-27 22:56:52 | その他いろいろ
 「松竹友の会」とは、大阪の松竹座と京都の南座の切符(やはり、ここはチケットと書くより切符のほうがいいかと・・・)を一般発売に先行して予約できるよう設けられた会です。私は、孝夫さんの仁左衛門襲名披露公演の切符を確実に手に入れたくて入会しました。

 最初の頃は電話予約しかなく、たぶんチケットを取ったことがある方ならご理解いただけるかと思いますが、「現在この電話は大変混みあっております。しばらく経ってからおかけ直しください」というNTTのテープ案内を「これでもかっ」ってくらい聞かないといけなくて、仕事中だとそうずっとかけ続けるわけにもいかず、かと言って予約が気になって仕事どころではないし・・・って感じでした。

 しかしながら、数年前から、松竹もようやくパソコンで予約ができるようになりました。コレ、本当に良いです。歌舞伎とか、あるいは松竹座や南座にかかるようなお芝居に行く方って、やはりチケットぴあで流行りの若者のお芝居に行くような方よりはいくらか(ずっと?)年上のようで、あまりまだパソコンが行き渡っていないのか、パソコンで予約する方はまだまだ少数派のようです。なので、10時発売なら10時ジャストに予約画面につながり、10時2分には予約が完了します。その時点でコンピュータが一番良いと判断したお席なので、もちろん、前のほうの良いお席が取れます。

 ただし、松竹友の会は関西のお芝居にしか対応していません。東京には別組織の「歌舞伎会」があって、それに入っている方しか先行予約はできません。東京に行くから、東京の歌舞伎座の切符を取りたいと思っても、一般予約しかできませんでした。6月に上京した折に、孝夫さんの「女殺油地獄」を見たかったんですが、先行予約で3階B席は埋まってしまい、取れなくて泣く泣くあきらめた経緯があります

 「同じ松竹なのにケチ」と思っていたら、やはりそういう要望が非常に多いようで、2010年から東西にわかれていた組織をいっしょにするというお知らせがまいりました。これで、どちらからでも、歌舞伎の切符は取れるようです。

 「関西から東京まで歌舞伎を見に行く」って決して珍しいことはないようだし、南座の顔見世に行けば、結構東京のほうから遠征してこられる方も多いようだし、本当にいいことです。

 でも、東京って本当に人が多いので、大挙して関西の切符を取りにこられるとそれはそれで脅威です。東京の人は今までどおりで、関西の人間だけ東京の切符が取れるようになったらいいのに、と超ジコチューなことを思ってしまったのは、おそらく私だけではナイハズ・・・。えっ、私だけかなぁ・・・???。

 ま、どちらにしても、私にとっては目出度いことなので、ちょっと書いてみました。
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エクストラバージン・オリーブオイル「バロッコ」

2009-07-26 23:25:35 | 食べたもの
 石巻のDott. Cicciolino様が送ってくださったヴィラ・バロッコのエクストラバージン・オリーブオイル「バロッコ」でございます。北イタリア・リビエラの農家で、無農薬で育てられ搾油したオリーブの果汁で、市販されていないオイルだそうです。

 Dott. Cicciolino様のブログにもよく登場しており、「何がなくともバロッコオイル」で、いつも非常に美味しそうなお料理の写真が掲載されております。

 イタリアではオリーブオイルは「血管のそうじ屋さん」と言われているそうで、血液の流れを良くし、コレステロール値を下げて、成人病の予防にも効果を発揮しているそうです。また、腸の調子も整えてくれるみたいです。早速、開栓して、お味見させていただきましたが、全然クセのないサラサラしたオイルでした。

 オリーブオイルといえば、少し前になりますが、テレビ番組の企画で渡辺えりさんが「オリーブオイル・ダイエット」なるものを実践されておりました。オリーブオイルを1日スプーン1杯さえ飲めば、あとはどれだけ食べても飲んでもいいし、運動もしなくていいという夢のようなダイエットの方法でした。こういうのは、テレビ向けにかなりオーバーに取り上げているので、かなり“眉唾”ですが・・・。

 同封のリーフレットに「毎日スプーン1杯を野菜ジュースとご一緒に」と書かれてあったので、明日から野菜ジュースを買ってきて、美容と健康のために実践して行きたいと思います。秋には、美しくなったワタクシをお楽しみに・・・。ってウソピョーーーンですが

 何はともあれ、貴重なオリーブオイルを有難うございました。
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奈良国立博物館

2009-07-26 10:37:48 | 見たもの
 今回は奈良博へ行きましたが、おそらく三十数年ぶりに行ったのではないかと思います。中学生の時に「正倉院展」を見に行った記憶が残っているんですが、たぶん、それ以降は行ってないような気がします。

 やっぱり、行くのに1時間半以上かかると、ちょっとした“旅行”になるので、一大決心しないと行けません。「正倉院展」は毎年行きたいと思うんですが、あの人の多さを見ると怯んでしまいます。その点、京博は1時間以内で行けるし、金曜の夜間開館に行っても十分帰ってこれる時間なので、フットワークも自然に軽くなります。

 写真は本館です。平常展が行なわれていました。特別展の入場券で平常展も入れますからどうぞ、と言われたので、せっかくだし見てきました。まあ、見事に仏様ばかりでした。別にイヤではありません。「天平美人」と言われるワタクシでございますので、畏れながらも、仏様のお顔を拝見していると親近感が湧き、落ち着きます。

 展示してある仏様の半分くらいは国宝か重文かのどちらかで、そういうのばかり続くと「あ、これも国宝?」「え、これもまた重文?」と何だか有難味が薄れそうな感じでした。←スミマセン、罰当たりな発言です。まあ、奈良は仏教美術の宝庫で、すぐそばの興福寺は国宝に指定されている仏様のうち14%を所蔵されているそうなので、当然といえば当然なんでしょうが。

 奈良博にはボランティアガイドの人が館内のあちこちにいらして、頼めば解説をしてくださるようでした。私は寧波展で疲れてしまっていたので、解説を聞きたいけど、たぶん、そういう人って話し出すと止まらないと思うので、ちょっと今回はご遠慮申し上げました。

 奈良博、また行ってみたいです。ただ、奈良は京都と違って、プラスαのお楽しみ(百貨店とか美味しいものとか)がないので、本当に“一大決心”をしないと行かないような気がしました。

 《オマケ》
      
      
      奈良といえば奈良公園です。そして、カメラ目線の鹿です。

      
      何かと話題になったせんとくんとまんとくんです。

 
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聖地寧波(ニンポー)日本仏教1300年の源流~すべてはここからやって来た~ ③

2009-07-25 22:24:16 | 見たもの
 仏様以外にも見所は満載ですが、その中でも大徳寺の「五百羅漢図(重要文化財)」全82幅の展示は見応えがあるのでぜひ見て欲しいとおっしゃっていました。全82幅は一度には見られないので、三期にわけて展示替えがあるそうです。

 羅漢は仏教を信じ修業を続ける人にとっては尊敬するあこがれの先輩だそうで、修業を積んだことによって仏に近づき、特別な能力を手に入れています。空を飛んだり、腕がびゅーっと伸びたり、指先からビームを出すことも出来るそうです。羅漢図には、羅漢さんのそういう様子が描かれています。

 「何をしているところなのか」を展示の横に書いてあるので、非常にわかりやすく見ることができました。色使いが豊富で、日本で描かれた絵とはやはりどこか違うそうで、中国で製作させたものだろうとおっしゃっていました。

 “82”というのは非常に中途半端な数字ですが、もともとは100幅はあったそうで、18福が散逸し、アメリカにもわたっています。そのうちの2幅がボストン美術館から出展されていました。

 イチオシの仏様はお盆のために早々にご自分のお寺にお帰りになりますが、その代わりと言ってはなんですが、後半は雪舟の絵、比叡山の伝教大使が唐に渡ったときに発行してもらった入国許可証(何れも国宝)が出品されます。それはそれで見てみたいものだわと思います。

 「寧波って何?」と言いながら行った展覧会でしたが、レクチャーとナマ?音声ガイドのおかげで、有意義な観覧となりました。見に行って「きれいね」という感想だけでもいいけど、こういう“予習”って大事だと、今回つくづく思いました。より興味がわき、印象に残る展覧会になります。

 この「寧波展」は会期は8月30日までです。です。

       
 夏休み期間の展覧会ということで子供向けのガイドブックが売っていました(200円)。中はマンガだけでなく、ちゃんと主要な展示品の写真も載っています。図録って重くて字が小さくて敬遠してしまうけど、この程度なら記念に買っても、後でパラパラと見ることができるので、他の展覧会でもこういうのを作ってくれたらいいのに、と思いました。
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聖地寧波(ニンポー) 日本仏教1300年の源流~すべてはここからやって来た~ ②

2009-07-24 23:41:38 | 見たもの
 谷口先生と藤岡先生のレクチャーはお二人で1時間の予定でしたが、どちらの先生も非常に力が入っており、結局20分の超過となりました。

 谷口先生は、奈良博の方ということもあり、実際の展覧会の展示の順番に、各パートの見所をご紹介くださいました。当事者ならではの写真も満載のパワポで「私って、すごいものを見に来たのねぇ~」と思いながら拝見しておりました。

 藤岡先生も詳細なパワポをお作りになっていたようですが、結構谷口先生のレクチャーと重複するところがあるとかで、かなり端折っての説明となりました。学者先生って、こういうところ、お互いの領域は侵さないという暗黙の了解があるからなのか、打ち合わせとかすり合わせとかされないんですよね。もうちょっと何とかならないものかしらと、ちょっと思ってしまいました。

 上の写真は、今回の展示のイチオシの仏様、泉涌寺の「観音菩薩坐像(楊貴妃観音)」です。重要文化財に指定されているそうです。楊貴妃といわれているだけあって、非常に妖艶な仏様です。胸元にはネックレスをじゃらじゃらとつけ、耳には星の形のピアスをなさっていて、おしゃれです。この写真ではわかりづらいかもしれませんが、まぶたには青いアイシャドー、目の縁にはアイラインがきっちりと引いてあります。アイラインは切れ長の目に見えるように目じりは少し上げ気味ですっと引いてあり、まるでお化粧のお手本のような非常に美しいアイラインでした。

 藤岡先生はこの前の日に、楊貴妃観音を撮影されていて、頭の上の飾りを外したお姿の写真もありました。髪の毛の部分とか、肩の上のドレープの文様とか、仏像美術をご専門にされている藤岡先生にかかると、見るべき点が次から次へとあるようです。レクチャーでも力が入っていましたが、実物を目の前にするとさらに力が入っていらっしゃいました。

 仏様でいえば、後は、嵯峨野清涼寺の国宝釈迦如来立像もお出ましでした。こちらも非常に凝ったつくりで、中国で製作され日本に持ち帰られたそうですが、当時の贅の限りを尽くして作られたようです。

 これらの仏様たちは、何れも泉涌寺、清涼寺のご本尊だそうで、お寺で見ると御簾の奥深く鎮座されているのでが、今回はこうやって間近で、しかもスポットライトが当たった状態で拝見できるのは、非常にラッキーだそうです。さらに、この仏様たちは、お盆はやっぱり自分のお寺にいないといけないそうなので、今月末までの展示でそれを見られる日に来れたのもラッキーでした。谷口先生がボソッと「お盆もウチの博物館でしたらいいのに・・・」とおっしゃっていました。それを聞いて私は「奈良博でいろいろな仏様を一部屋に集めて、お坊さんがお盆をしている図」を想像してしまい、それはそれで壮観?変?って思ってしまいました。
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聖地寧波(ニンポー) 日本仏教1300年の源流~すべてはここからやって来た~ ①

2009-07-23 23:45:02 | 見たもの
 奈良国立博物館(以下、奈良博)で開催されている特別展「聖地寧波(ニンポー) 日本仏教1300年の源流~すべてはここからやって来た~」を見てまいりました。懐徳堂記念会の見学会が今年はこの特別展観覧でした。平日の開催でしたが、「ちょっと仏像も見てみたい」と思い、有休を取って参加いたしました。(前回私が参加した懐徳堂記念会の見学会については、2007年11月10日~12日の記事に書いています)

 今年の見学会の担当の先生が、一昨年と同じ大阪大学文学部の藤岡穣先生で、仏教美術がご専門なんですが、この「寧波展」に協力している寧波研究プロジェクトグループ(にんぷろ)にも参画されていることもあり、いつもは見学会は秋に開催なんですが、「今回はぜひこの展覧会を見て欲しい」という思いから、7月に開催の運びとなったそうです。

 今回は平日の開催、展覧会が先週始まったばかりということもあり、見る前に奈良博の講堂で藤岡先生と奈良博の谷口耕生先生(奈良博保存修理指導室長)のレクチャーがあり、それから先生のナマ音声ガイド付きで館内を回りました。非常に贅沢な観覧となりました。

 「仏像が見たい」と最初に書きましたが、この「寧波展」については全く何の予備知識もなく、「そもそも寧波って何?仏像の名前?人の名前?」というようなレベルで、レクチャーがあって本当に良かったです。私のような者もいると想定されたのかどうかは知りませんが、パワポは「寧波とは?」という画面から始まりました。

 寧波については、いただいたレジュメから抜粋します。
 寧波(ニンポー)は、中国を代表する港湾都市の名前で、上海よりまだ南に位置しています。早くから中国と日本、韓半島を結ぶ海上交通の拠点として発展してきました。唐代には明州、南宋代には慶元府、元代には慶元路、明代に寧波と改称しています。天台山(天台宗、浄土教)、普陀山(観音信仰)、阿育王寺(舎利信仰)など、仏教の聖地を擁し、留学僧たちの憧憬の地とされてきました。

 私はてっきり、寧波からいろいろな仏教美術の名品がやってきたのかと思っていましたが、そうではなく、寧波に留学したお坊さんが日本に持ち帰った寧波やその近くでつくられた仏像や仏画、あるいは阿育王塔を始めとする仏教文化、留学僧がむこうで修業して得た仏教の教えというか基礎となったものなどが展示されていました。なので、展示物はほとんどが日本国内のお寺や博物館・美術館からのものでした。

 
 
 
 奈良博新館前の池に蓮の花がありました。朝早く行けば、きれいに開花しているのでしょう。


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灰皿を投げる人

2009-07-22 07:51:26 | その他いろいろ
 蜷川幸雄さんと言えば「灰皿を投げる人」です。今は煙草を吸われないので灰皿は飛んでこないそうですが・・・。

 この「蜷川=灰皿」の伝説は、広く世間一般に流布していますよね。蜷川幸雄さんがどんな仕事をしているのか、どんなお芝居を作っているのかは知らなくてもこれは知っているという人、結構いらっしゃいます。

 最近では蜷川さんに限らず、「演出家=灰皿を投げる人」みたいに世間のイメージは固まりつつあるようです。この前、朝日カルチャーのロボットのお芝居の対談を聞きに行ったときも、阪大の石黒先生が平田オリザさんのことを「灰皿を投げるのかと思っていました」と真顔でおっしゃっていたし、『きらめく星座』のアフタートークの時も、司会の人が演出の栗山民也さんについて聞いたときに、やっぱり「栗山さんって灰皿投げたりするんですか」って出演者に聞いていらっしゃいました。半分はウケ狙いでおっしゃっているんだろうけど、話し手と聞き手が同じ認識を持っていなければウケないわけで、これってすごいよなぁと思います。

 蜷川さんぢゃない演出家でもこれだけ言われるんだから、蜷川さんご本人って、これまで幾度となくこの質問をされ答えてきていらっしゃるんでしょうね。毎度毎度同じ質問が続くとなると、インタビュアーに灰皿を投げたくならないんでしょうか。ふと、そんなことを思いました。
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