おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

アジアとヨーロッパの肖像

2008-11-30 22:25:51 | 見たもの
 国立国際美術館で先週まで開催されていた「アジアとヨーロッパの肖像」という展覧会です。

 知り合いにこの美術館にお勤めの方がいらして、たまにこちらの美術館のチケットをいただきます。今回も招待券をいただいので行ったようなことでして・・・。ただ、チケットをいただいたのが11月22日で、会期が24日までという、“ロハで行ける”というのも苦労が多いです。

 実は、恥ずかしながら、この展覧会を開催されていることすら知らなかったんですが、なかなか面白かったです。最終日に行きましたが、まあそれなりに人は入っていました。

 こういう“学芸員さんが一生懸命考えました”的な展覧会、好きです。ピカソ展とかゴッホ展とかでも、もちろん学芸員さんが一生懸命考えられて、その都度“切り口”を変えて実施されているわけなんですが、“有名な絵描きさんのネームバリュー頼り”みたいな感じがして、天邪鬼なワタクシは、つい「けっ」なんて思ってしまいます。

 チラシによると
 「アジアとヨーロッパの人々は、自らをどのようにとらえ、お互いをどのように受入れてきたのでしょうか。本展では、その認識のうつりかわりを、肖像画や彫刻、写真や陶器など、さまざまな美術作品における人体表現の中にたどります」
 とありました。要するに「ひと」が描かれたものが、ずっと並んでいました。

 一応、時代順に並んでいて、アジアとヨーロッパの交流が始まる前と後というようにわけてありました。昔の日本人が描いた西洋人って、鼻が天狗のようになっているものが多く、鼻の高さが目に付いて仕方がなかったんでしょうね。そこまでデフォルメしなくても、と思うくらいでした。

 入ってすぐの17世紀あたりは、徳川家康の肖像画があったり、レンブラントがあったり、南蛮屏風があったりと、わりあい“フツー”っぽい展示だったんですが、『現代』になると(スミマセン、その間抜かします)、草間弥生やアンディ・ウォホール、森村泰昌、横尾忠則、池田満寿夫、山本容子などが展示されていて、「あー、国立国際美術館の展覧会に来たわ」と思いながら見ておりました。澤田知子の写真もあって、よく新聞や雑誌などで取り上げられているのは拝見していましたが、実物を見られてよかったです。何か、人をおちょくっているような、あの写真、面白いです。結構、私の“ツボ”です。

 知り合いによりますと、今年は国立国際美術館で「ルーブル展」があるそうです。またすごい人が押しかけるんでしょうね。国立の美術館も「独立行政法人」になって、お客さんが入ってナンボの世界みたいなので、お客さんがどっと来てくれるのもしないといけないんでしょうが、なかなか難しいところですね。

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戦後SFマンガ史

2008-11-29 23:50:21 | 読んだもの
 米沢嘉博さんの「戦後SFマンガ史」を読みました。

 昨年読んだ米沢さんの「戦後少女マンガ史」の続きになるということで、あまり何も考えずに買ったんですが、ちょっと失敗でした。まず、SFってほとんど読まない世界なうえに、SFマンガって結局少年マンガのほうになってしまうんですよね。最近は、女性でも少年マンガを読んでいらっしゃるみたいですが、私が小さい頃は、女の子は少女マンガを読むものと暗黙の了解(?)があって、男の子のマンガって読んだことがないんです。なので、出てくるマンガが全然わからないんです。タイトルはもちろんのこと、載っているマンガの絵も何か馴染みがなく、一応最後まで「字」は見ましたが、苦しかったです。

 歴史は、1947年の手塚治虫さんのデビューから始まります。それから1979年まで、各年毎に、誰のどんなマンガがあったのか、また、マンガだけでなく、SF作品、テレビ放映、封切り映画までSFに関係するものをすべてピックアップし、その羅列だけで終わらず、それについて分析を加え、米田さんの考えを述べるという力作です。昨年の「少女マンガ史」でも思いましたが、超スゴイ、マンガの評論です。

 「手塚治虫」ってよく知っているつもりでしたが、実は全然知りませんでした。よく考えれば、私の中の手塚治虫は「鉄腕アトム」と「リボンの騎士」と「ジャングル大帝」ぐらいしかなかったです。でも、「リボンの騎士」と「ジャングル大帝」はSFではないので、この本の中では取り上げられてなくて、1947年から毎年手塚治虫のマンガは登場しているんですが、ほとんど知らないものばかりでした。

 手塚治虫以外には、石森章太郎が毎年のようにSFマンガを描いていました。そちらのほうも、知っているのは「サイボーグ009」だけで、ちょっと悲しかったです。驚いたのは、水木しげるが結構SFマンガを描いていました。「鬼太郎」のイメージしかなかったんですが・・・。

 マンガ(紙ベース)よりも、まだテレビ放映のほうが知っている名前が多数ありました。「鉄腕アトム」はもちろんですが「鉄人28号」「8マン」「スーパージェッター」「宇宙少年ソラン」「W(ワンダー)3」「ウルトラマン」「マグマ大使」「パーマン」「キャップテンウルトラ」「光速エスパー」etc.etc.・・・。テレビは案外男の子のマンガを見ていたなと、これを見ると思います。

 米田さんは「戦後ギャグマンガ史」というのも書かれていて、三部作になるそうです。たぶん、行きがかり上、出れば買うんでしょうね・・・。でも、まだ「ギャグマンガ」のほうがわかるような気がします・・・。たぶん・・・。

 
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シトロン・サレ

2008-11-28 22:58:30 | 食べたもの
 桂離宮に行った時のランチの後のケーキです。十分に美味しい、満足できるランチをいただいたくせに、最後にケーキを食べないと何となく“完結”していないように感じてしまうのはなぜなんでしょうかねぇ~

 で、伺ったのが室町仏光寺にある「シトロン・サレ」です。以前、姉小路室町にある「シトロン」に行ったことがあるんですが、それの2号店だそうです。「サレ」というのはお塩のことで、ここは近頃流行りの塩スイーツを“ウリ”にされています。個人的には「お砂糖はお砂糖!お塩はお塩!」と思っているので、もうひとつこの「塩スイーツ」って信用(?)していないんですが、まあとりあえず話のタネにと思い、せっかくなので「塩バターキャラメルロールケーキ」をいただきました。
 
 
 スポンジも固めで、しかも中味はバタークリームなので、結構しっかりとした“巻き”のロールケーキです。バタークリームと言っても、もちろん、私が小さい頃に食べていたような、変に油っぽい、甘ったるいクリームではなく、美味しいものです。お塩のほうは、言われてみれば「塩?」って程度の感じ方です。決して嫌いではなく、むしろ好きなお味です。でも、せっかくの美味しいバタークリームなので、お塩なしのお砂糖だけのバタークリームを味わってみたいと思いました。

 
 ケーキのメニューは黒板に書いてあります。タルトの類も非常に美味しそうだったので、かなり迷いました・・・。

 
 お店の前です。室町通が非常に交通量が多く、トロトロと写真なんかを撮っていると車に轢かれそうな場所で、とりあえず「可愛らしい扉を撮った」って感じです。4階建てのビルがすべて「シトロン・サレ」で、1階が販売、2階がカフェ、3階から上はお菓子教室だそうです。
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山玄茶 ③

2008-11-26 21:49:42 | 食べたもの
 山玄茶は四条花見小路を北に進み、最初の信号を東に入った突き当たりにあります。もともとは「祇園さ々木」のお店だったところに入られたそうです。

 
 お店の入口です。

 
 1階はカウンター席です。2階にお座敷があるそうです。私たちが行った日は、このカウンターが満席でした。私たちが一番最後まで座っていて、他のお客さんがみんな帰られた後、撮りました。なので、お湯飲みとかおしぼりとかが散らかっているんですが・・・。

 こちらのご主人は滋賀の名料亭「招福楼」で20年間修業を積んだ後、まず滋賀でお店を持たれ、昨年の2月に祇園に移ってこられたそうです。

 日本料理の料理人さんって、気難しそうなというか、あまり笑わない人が多いような気がするんですが、こちらの人たちはご主人を筆頭に皆さん非常に愛想がよろしいです。いつもにこやかにされていて、目が合うとにこっと笑って、「美味しいですか?」って聞いてくださいます。それと、常連さんと一見さんをあまり区別しなくて、どのお客さんもほぼ平等に扱ってくださいます。お料理も非常に美味しかったんですが、お店の人のこういうあったかいところが、その美味しさを倍加させたような気がします。

 
 以前、このブログでも取り上げた、あまから手帖の「京都うまい店100選」です。この表紙のお料理が実は山玄茶さんのものでして、そのことをご主人に言うと、非常に嬉しそうにされ(なかなか表紙の写真がどこか?なんてあまり皆さん気になさらないそうです。私は結構気になるほうで、ファッション誌でも必ず表紙のお洋服はどこのブランドかチェックします)、それから次から次へと掲載された雑誌を出してくださって、いろいろお話してくださいました。こういう料理人さんとお話することなんてまずないので、貴重な経験と言いますか、面白かったです。

 「夜もまた来てくださいね」とおっしゃっていただきましたが、夜は“大スポンサー様”がいなければ、自腹では難しいですね。帰るときは、ご主人が外まで出てこられ、道を曲がるまで見送ってくださいました。最後までいい気分で過ごさせていただき、非常にHappyな一日でした。
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山玄茶 ②

2008-11-25 07:59:00 | 食べたもの
 本当に美味しかったです。食べている間、てっちゃんと私は「美味しい」しか発しなかったように思います。昨日のブログを書くために、お料理の写真を見ているだけで、あのお味を思い出し、口の中は唾でいっぱいになり、お腹がグーッと鳴りそうになりました。とにかく「お出汁」が絶品なんです。“えもいわれぬ味”とはこういうお味なんですね。

 先付けには胡麻豆腐の上に雲丹がのっていましたが、雲丹って普段あまり食べないし、そんなに美味しいとは思わなかったんですが(おそらく、安物の雲丹のせいでしょうけど・・・)、こちらのは本当に濃厚でねっとりしていて「雲丹って、こんなに美味しいものだったのね」と思いました。胡麻豆腐のまわりのお出汁もずずーっと飲んでしまいました。こちらのお料理すべてに言えることなんですが、残すものがないんです。お店の人からも「全部召し上がってください」と言われるので、遠慮なく器を持ち上げて、表現は悪いですが、かきこむことができます。

 お椀はこちらの真骨頂である「お出汁」のお味を堪能できます。お椀の実の真薯ももちろん美味しく、いつまでも食べていたいと思うお味です。

 お造りの鯛とクリームチーズとレタスの組み合わせは、こちらのお昼の自慢の一品だそうで、あまから手帖にも書いてあったし、あちこちのWebsiteでも見ていて、「う~ん、どうなん?」と思いながらいただきましたが、決してどれかの味が突出することなく、三種が平等に味わえます。ただ、私はもともとチーズが苦手なので、食べられないことはありませんが、できれば鯛だけでいただきたかったかな、と思いました。こちらのお造りはお醤油ではなくちり酢でした。それに山葵を溶いていただくんですが、山葵のツーンとした辛味がマイルドになります。これもずずーっと飲みたいくらいの美味しさだったんですが、さすがにここは踏みとどまりました。

 八寸はとにかく「スゴイ!」の一言でした。私たちはカウンターに座っていたので、厨房でほとんど仕上げられたお料理の最後の〆をされるのをずっと拝見できたんですが、器の蓋代わりの紅葉葉を「あーでもない、こーでもない」と何枚も置いたり取ったりしながら、Bestの1枚を置いていらっしゃいました。もちろん、中のお料理もどれもこれも美味しくて、自然に笑みがこぼれてきて、何だかにやけながら食べておりました。

 焚き合わせは熱々のひろうすで、この日はとにかく寒い日だったので、めちゃくちゃ嬉しかったです。お店の方が「駿河産の桜海老をふんだんに使いまして・・・」とおっしゃったんですが、本当にそのとおりで、どこを食べても桜海老の香りがしました。もちろん、まわりのあんもお箸でこそげて全ていただきました。

 最後のごはんはこちらの大将のご実家で作られているお米で、いただき方にはお作法があり「一口目はそのまま、二口目はお塩をぱらっとふって、三口目からは香の物や鯛の身をほぐしたものといっしょに」と言われ、そのとおりいただきました。二口目の「お塩をぱらっとふって」という食べ方の美味しかったこと、ホントに世の中変わるくらいの美味しさでした。特に何の変哲もないお塩なんですけど、お米が美味しいからできることなんでしょう。「お塩でごはんを食べる」って話を聞いたことがありましたが、本当に食べられるものなんですね。

 香の物ももちろん出来合いの化学調味料味ではなく、きちんとお漬物のお味でした。上澄みだけすくった赤出汁も、やはりお出汁の味が絶品でした。ごはんはお代わりできるんですが、それまでが結構ボリュームがあってお腹がいっぱいになっていたので、残念ながらできませんでした。

 水物は、メロンだけではなくブランデーゼリーをあしらって一手間かけてあったのが何となくうれしいです。自家製の餡子も甘すぎず、かと言って水っぽくもなく、この餡子でおはぎが食べたいと思ってしまいました。
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山玄茶 ①

2008-11-24 09:51:08 | 食べたもの
 「さんげんちゃ」と読みます。桂離宮参観の日にこちらで“華麗なる昼餐”をいただきました。

 まずはお料理の写真を。私たちは5500円のコースをいただきました。

 
 
 先付け:胡麻豆腐の上に雲丹と穂紫蘇、しめじ

 
 
 椀物:帆立のしんじょ、キノコ(あまり聞いたことがない名前でした)

 
 お造り:鯛とレタスとクリームチーズ、ヨコワのたたき、岡山のタコ、ちり酢

 
 
 八寸:鮭の幽庵焼、天ぷら(琵琶湖のワカサギとアピオスというお芋)、水菜とベーコンを胡麻ペーストで和えたもの、鯖寿司、滋賀の赤こんにゃく、スケトウダラの子のたいたもの、玉子焼き、エリンギの煮物、もずく、茹でた落花生

 
 
 炊き合わせ:駿河産の桜海老をふんだんに使ったひろうす、紅葉麩、小松菜

 
 
 ごはん:滋賀県日野産の白米、八丁味噌の上澄みのおつゆ、香の物

 
 水物:ブランデーゼリーをのせたメロン、サツマイモの松風、自家製の小豆のたいたもの
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幸せ最高ありがとうマジで!

2008-11-23 22:50:36 | 観たもの
 シアタードラマシティで『幸せ最高ありがとうマジで!』を見てきました。脚本・演出は本谷有希子さんです。本谷さんは劇作家として鶴屋南北賞を受賞し、小説でも芥川賞と三島賞の両方にノミネートされた方です。東京のほうでは、何年か前から話題になっており、今回大阪は初お目見えということで、とりあえず見に行かなければと思って行ってきました。

 主演は永作博美さんでした。永作さんの舞台は10年位前に「オレアナ」を見ています。長塚京三さん演じる大学教授と永作さんが演じる女子大生の二人芝居で、女子大生が教授をセクハラ(実際はセクハラしていないのに)で大学当局に訴えるという内容で、永作さんは、最初はいじいじとした女子大生なんですが、形勢が変わるとどんどん大学教授を追い詰めていき、その様子が非常に恐くて狡くて、いや~な感じがして、永作さんご本人がどういう方かはもちろん存じ上げませんが、何か永作さんとオーバーラップしてしまい、それ以来私は“女優・永作博美”はどうも好きになれません。テレビなどでもそういうお役が多かったように思うので、私は勝手に「女性に嫌われる女性」と思っていたんですが、世間は決してそうではなく、同僚の若いお嬢さんなんかは「永作さん、可愛いです。いいですよねぇ」とおっしゃっていて、ちょっとびっくりしました。価値観は人それぞれなので、当然なんですけどね。

 前置きが長くなりました。今回の舞台も、永作さんは「オレアナ」に通じるような、狂った変なお役でした。たまたま目に入った新聞配達店に飛び込んで「愛人です」と奥さんらしき人に言います。奥さんが旦那さんに確認しようとしたら「あの男はどうせ私のことなんか知らないって言うに決まっている」と先手を打って、そこの家族を混乱させて喜ぶという役どころです。どうです、恐いでしょう?

 チラシに↑のようなことが書いてあって、ある程度オープニングが予想できたので、開演から何分間かは寝ていました。これは決してお芝居が面白くないのではなく、とにかくその日(21日の夜)は眠くて眠くて、何をおいても「寝ること」を優先させたからです。「起きなきゃ」という気もなく、周りで笑いが起こっているのをBGMにしながらひたすら寝ていました。

 すっきりと起きた後は、全然眠くならず、しっかりと舞台に集中できたので、面白くないお芝居ではなかったんでしょうね。“睡魔との戦い”はなかったので。でも、すごくいい芝居か、と聞かれると、ちょっとわかりません。後ろのおっちゃんは鼾をかいて寝ていたし、アンコールも何となくお座なりっぽかったし。ビミョーな反応でした。

 永作さんはヨソの家庭をめちゃくちゃにして楽しんでいる女性です。非常に楽しそうに演じていらっしゃいました。私は前から5列目の真ん中の席だったので(そんな席で寝るなよ、って感じですが)、“ナマ永作博美”はバッチリで、30代後半とは思えない若さ、可愛らしさをお持ちで、そして非常に華奢な方でした。腕も脚も細くて、ポキンと折れそうな感じでした。けど、やっぱり、あんまり好きになれない女性です。まあ、私が好きか嫌いかなんて、全然関係のないことですが・・・。

 本谷さんのお芝居ですが、次を見るかどうかは出演者次第ですね。どうしても見たい人が出ていたら見るかも・・・という程度の思い入れです。
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錦秋の桂離宮 ③

2008-11-22 23:59:16 | 桂離宮&修学院離宮&仙洞御所
 さらに写真は続きます。

 
 今回はBest Seasonということで参加者の数も多かったんですが、桂離宮のお庭の中の路は狭い上、苔を保護するために、敷石の上しか歩けないので、30人ほどが一列になって進みます。途中で、写真を撮る人もいるので、非常に長い列になります。私はほとんど一番後ろをついて行っていたので、私が見終わって次のポイントへ移動しようとすると、前の人たちは既に次のポイントに着いていることがしばしなありました。この写真は、ちょうど池を挟んで前の人たちが見えたので、それを撮ったものです。

 
 見学の途中で、作業をしていたおばさんです。作業着を着て作業をしている人はよく見かけるんですが、このように絣の上下に姉さん被りをした人たちを見たのは初めてでした。あまりに桂離宮の風景にぴったりだったので撮ってみました。

 
 
 ちょっと気取って撮ってみました。被写体がいいので、何となくそれっぽいでしょう?

 
 毎度おなじみの書院です。抜けるような青空と白色のコントラストが素晴らしゅうございます。

 これで今回の桂離宮の項はおしまいです。さすがに4回目となるとそんなに写真もありませんし、桂離宮の説明も何度も書いているので特に書くこともありませんし・・・。

 「錦秋の桂離宮」も確かに美しいですが、春の躑躅のほうが圧巻でした。あの赤色は本当に比類なき美しさでした。一応、春夏秋冬の桂離宮を見たので、次は修学院離宮に行く予定にしているんですが、躑躅の季節の桂離宮はもう一回(というか何度でも)見たいかも・・・と思います。ただ、宮内庁関係は平日しか見られないので、どうしても会社を休まないといけない関係上、年に2回が限度かと思うので、次にどこを見るかを決めるのはなかなか難しくなりそうです。

 桂離宮は是非一度はご覧になることをお薦めいたします。日本人でよかったと思いますから・・・。

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錦秋の桂離宮 ②

2008-11-21 23:35:00 | 桂離宮&修学院離宮&仙洞御所
 とりあえず、写真をズラズラと・・・。

 
 御幸道です。過去三度の参観で両側は楓の木ということは知っていたので、さぞ美しい真っ赤なトンネルになるんだろうなと思っていましたが、それ以上にその周りの木々の緑が元気?で、想像したほどではなかったです。
 
 
 毎度おなじみの「外腰掛」前の蘇鉄の木です。冬支度をしている途中で、脚立やビニールシートが散乱していて、ある意味、滅多に撮れない光景かと思い、撮ってきました。

 
 これも毎度おなじみの松琴亭の青と白の市松模様の襖ですが、行く度に色褪せていきます。開けっ放しなので、当然といえば当然なんですが。張替えは20年前に行なわれているそうです。そろそろ張り替えられたら、と思ってしまいました。


 松琴亭はお茶室として建てられたので、当然のことながら水屋があります。これがその水屋とかまどです。どちらか片方は保温器の役割だそうです。

 
 桂離宮で標高が一番高いところ(せいぜい数十メートルだそうですが)にある賞花亭から撮ったものです。遠くかすかに山の稜線が見えますが、これは嵐山で、桂離宮建立当時は嵐山を“借景”としていたそうです。今では、周りの木々もかなり大きくなり、それもわかりにくくなってしまったそうですが。
 
 
 笑意軒の窓の下の腰壁です。ビロードが編みこまれています。江戸時代初めにしては非常に斬新です。
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錦秋の桂離宮 ①

2008-11-20 23:16:24 | 桂離宮&修学院離宮&仙洞御所
 日本列島は、今冬一番の冷え込みだそうで、そんな中、厳寒の京都・桂離宮に行ってまいりました。今冬初めて長袖のババシャツを着、今冬初めてのカイロを貼って、万全の態勢で臨みました。見ている間は、それでも「写真を撮るぞ」を気合が入っているので、そんなに寒さは感じませんでしたが、それ以外はやっぱり寒かったです。

 今回で4回目となりますが、いつもギリギリに飛び込んで何だか忙しなかったので、今日はちゃんと予約の時間の20分前に到着しました。待合室で待っていると、10分前になると桂離宮案内のDVDが流されます。これまでも“チラッ”ぐらいは見ていましたが、今回は初めから終わりまでちゃんと見ることができ、結構初めて聞くこともあって「ほーっ」と思いながら拝見しておりました。

 DVDには四季折々の桂離宮の映像がおさめられていましたが、冬の場面が、半分吹雪のような雪景色で、京都でそこまで激しく雪が降ることは珍しいので、「よー、こんな景色撮らはったねぇ~」と感心しつつ、見学前にこういうのを見せるということはそれなりの理由があるんだから、ちゃんと見ないといけないものだと反省いたしました。

 今回の参加者数は、おそらく過去最高だったように思います。30名ぐらいいらっしゃったのではないでしょうか。さすがBest Seasonです。

 
 寒かったんですが、お天気は最高に良く、この空の色ご覧下さいませ。

  
 
 
美しい紅葉でございます。紅色だけでなく、黄色い紅葉葉もありました。その両方が重なり、日の光に透けて、紅色の紅葉だけでは表せない“軽やかさ”のようなものが感じられました。
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