おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

大阪松竹座の「二月花形歌舞伎」

2012-11-29 23:51:34 | その他いろいろ(歌舞伎)
 大阪松竹座の「二月花形歌舞伎」の公演情報が歌舞伎美人に掲載されました。と言っても、↑上のチラシだけなんですが…。11月1日に発行された大阪府政だよりの半額鑑賞会募集案内で松竹座の2月は愛之助さんと壱太郎さんのコンビが主演を勤められるのは知っていましたが、演目は未定でした。2週間ほど前に、演目については読売テレビの「あさパラ!」という番組のホームページで愛之助さんご自身が語っていらっしゃるのは拝見していましたが、正式な松竹株式会社さまからの発表は本日でした。昼の部が「新八犬伝」、夜の部が「GOEMON 石川五右衛門(ごえもん)」です。昼夜とも新作、夜の部では愛之助さんが宙乗り・つづら抜けをされるようです。

 「愛之助・壱太郎コンビ」なら、昨年の永楽館の「引窓」か、今年の浅草の「吉田屋」かあたりがかかるのかしらと個人的には期待していましたが、新作2本とは、ちょっと驚きました。昨年の2月の松竹座も染五郎さんの新作がかかったので、2月はそういう月なのかもしれません。お若いファン開拓という目的があるのでしょう。

 それにしても、花形歌舞伎とはいえ、松竹直営劇場での松竹座で愛之助さんがピンで座頭って、何だか感慨深いものがありますね。(←もし、過去にされていたのなら、ご指摘ヨロシクです。私が記憶している範囲で記しておりますので。)

 「新八犬伝」は11年前に平成若衆歌舞伎第一弾として上演された作品です。それ以来上演されてなかったようです。実は、それ、シアタードラマシティで見ています。その頃はまだ今ほど歌舞伎に入れ揚げてなかった時期で、「新八犬伝」というタイトルに引かれて見に行きました。そうです、NHKの人形劇「新八犬伝」を演る(ストーリーがいっしょという意味です)と思って行ったんです。でも違いました。「我こそはぁ、玉梓がぁ怨霊~」は出てきませんでした。軽くショックを受けた思い出があります。今回はちゃんと歌舞伎として見ます。ちなみに、文楽の太夫の豊竹呂勢大夫さんはこのNHKの「新八犬伝」を見て、文楽の世界に入られたそうです。

 「GOEMON石川五右衛門」は昨年の徳島のシスティーナ歌舞伎で上演されたもので、スペイン人を父に、日本人を母に持つ五右衛門が、幼い頃に秀吉により日本を追放された父、秀吉の室となる事を拒んで自害した母の無念を晴らすため、秀吉に復讐を誓い大盗賊となり……という設定の新作歌舞伎です。出雲阿国と恋に落ち、フラメンコまで踊るという“何でもアリ”の歌舞伎です。もひとつ想像がつきませんが。

 決まったことを言っても詮無いことですが、できれば、昼夜のうちどちらかは古典歌舞伎でお願いしたかったです。

 ちなみに、料金は1等席10,500円、2等席7,350円、3等A席5,250円、3等B席4,200円 と“お財布にやさしく”なっております。
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通し狂言仮名手本忠臣蔵 夜の部(2回目)

2012-11-28 23:48:50 | 観たもの
 国立文楽劇場での「通し狂言仮名手本忠臣蔵」の夜の部を千穐楽の日に見てまいりました。今月は、人気狂言の「忠臣蔵」の通しということもありますが、やはり何よりアノ騒動のおかげで、お客さんは前年比60%増、11月の興行としては過去2番目に多い観客数だったそうです。

 今回のお席は3列目の通路側で、ちょっと楽でした。松竹座や南座は松竹のWebsiteから予約しますが、自分で席が選べるので、少々後ろに下がっても通路側を取るようにしており、結構余裕を持って観劇できるんですが、文楽劇場はPCからだと自動選択になるため、それができません。今回は、何回かtryしているうちに偶然通路側が当たりラッキーでした。で、その席の一つおいて隣に、何と!京にんじんさんがおみえで、「あらまぁ」って感じで、びっくりでした。文楽劇場でお会いするのは2回目、ご縁があるんでしょうね。

 夜の部は七段目の祇園一力茶屋の段からです。簑助さんの「おかる」でございます。先週は3列目ということで安心してオペラグラスを持ってなくて、細部がよくわからなかったので、今回はオペラグラス持参しました。でも周りを見渡してもそんな前方の席でオペラグラスを持っている人はおらず、“変な人”でしたが、めげずにオペラグラスで簑助さんをガン見してまいりました。

 やっぱりというか、当然のことながら、最初からわかっているけれどステキでございます。「一力茶屋の二階で風に酔いを覚ましている」という場面で、特に大仰な動きもなく、欄干に凭れかかって懐紙(だったと思う。歌舞伎では玉ちゃんは団扇をお持ちでしたが)で風を送っているだけなんですが、遠目だとほとんど動いていないように見えましたが、オペラグラスで見ると、微妙に動いています。その様子が本当に風情があって、玉ちゃんがお人形になっているような、一昨年の顔見世の「七段目」と重なります。由良助の手紙を鏡を使って盗み見する場面でも、いわば“待ちの姿勢”なんですが、待ってません。動いています。でもこれ見よがしの動きではありません。(←「九段目」で娘小浪に“待ちの姿勢”があるんですが、何かその動きがステロタイプっぽかったので、よけいこう思いました)

 簑助さん、時々、人形の顔を覗き込むような仕草をなさいます。お人形の表情を確認されているんでしょうか。でも、私には、人形と話しているような、「こんなんでエエか」って聞いたはるような、おかるの人形は「もう、簑助さんったらぁ」と言ってるような、そんな風に見えました。ファンタジーの世界に浸るワタクシです。

 こうやって七段目の簑助さんを十分に堪能して、25分の休憩でガッツリお弁当を食べると、自然の摂理?で、八段目の「道行旅路の嫁入り」は意識を失うことしばしば(ほとんど?)、最初は背景が富士山だったのに、気がつくと琵琶湖でした。

 九段目、大詰めはたぶんちゃんと見ていたと思います。玉女さんの由良助、勘十郎さんの加古川本蔵、どちらも見ごたえがありました。勘十郎さんは七段目で平岡平右衛門もお遣いで、ほぼ出ずっぱりですね。個人的には、平右衛門のほうが好きかも、です。大詰めで登場の桃井若狭助役の吉田幸助さんも花形文楽で拝見した方で、見た目もすっきり爽やか、まっすぐな若狭助のイメージとピッタリでした。

 簑助さん目当てで夜の部を2回見ましたが、昼の部も2回見ておけばよかったとちょっと思ってしまいました。通し狂言って、歌舞伎でも文楽でもあまりないので、特に「忠臣蔵」は長いので、見られる時に見ておかないといけません。

 1月は初春公演で簑助さんは「八重垣姫」でございます。待ち遠しいです

 
 大丸のひらしまの鯖寿司と穴子のにぎりの盛り合わせです。写真で見るとかなりガッツリですね。食べている間は自分では適正な量だと思っていましたが

 
 終演後、千穐楽だからか、ロビーでポスターを配っていたので思わずもらってしまいました。駅に貼ってあったポスターです。でも、どうするんでしょうか。簑助さんの「おかる」なら貼ることも検討しますが…。
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梅田阪急のショーウィンドウ

2012-11-26 23:26:15 | 百貨店
 梅田阪急のコンコース側のショーウィンドウに「リサとガスパール」が戻ってきました。

 

 

 

 

 

 

 

 人が立っていない間隙を縫って慌てて撮ったので、大きさは揃っていないし、曲がってるし、お向かいの銀行の看板が写りこんでいるし、「何だかなぁ…」なんですが、とりあえず記念ということで…

 今回の建て替えでショーウィンドウが少し広くなったそうで、人形劇団クラルテによるオリジナルの人形劇の上演もあるそうです。

 上演日と時間を記載しておきます。
 「リサとガスパール 舞踏会へいく」
   11月14日(水)・17日(土)・18日(日)・12月1日(土)・2日(日)

 「リサとガスパール サンタ工場へいく」
   12月8日(土)・9日(日)・15日(土)・16日(日)・22日(土)・23日(日・祝)・
   24日(月・振替休日)

  時間
  午前11時~、12時~、午後2時~、3時~、4時~  各回約10分
   ただし、11月14日(水)・18日(日)、12月2日(日)・9日(日)・16日(日)は午後4時の回はありません。
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土鍋あん くるり餅

2012-11-24 23:50:03 | 食べたもの
 
 久しぶりの叶匠寿庵のお菓子です。梅田阪急限定だそうです。

 
 

 土鍋で炊いた餡子をわらび餅でくるみ、それをさらにお餅でくるんであります。お餅の脇に白い糸が見えますか。これを持ち上げて、くるり餅の上で交差させて、左右に引き絞ると、お餅が切れるようになっています。最初は、包丁を使わなくていいサービス?と思っていましたが、この白いお餅がとても柔らかくて、包丁で切り分けようとしたらぐちゃぐちゃになりそうで、この糸は絶対に必要だと思いました。

 さて、かんじんのお味のほうですが、“土鍋で炊いたふっくらやわらか小豆”という店頭のキャッチコピーにめちゃくちゃ期待しましたが、期待したほどではなかったような…。餡子の美味しさがストレートに伝わってこないんです。わらび餅無しで餡子だけをくるんでくれたほうが、もっと餡子をがっつりいただけて、いいように思いました。これなら、建替え前に売っていたきんつばのほうがうれしいかも…です。
 
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高31期3年6組

2012-11-23 23:35:55 | その他いろいろ
高校のクラス会がありました。3年6組が私の高校卒業時のクラスです。クラス会は10年に一度くらい開かれているような感じですが、私は10年前は行けなかったので、おそらく20年ぶりぐらいの参加となりました。来たのは男女合わせて14名でした。

 幹事の方が大変だったようで、同窓会名簿を買って消息を調べたり、実家に電話をしたりしてくださったそうです。実家に電話をすると、私たちの年齢の親御さんだと結構ご高齢なので、話が通じなかったり(ウチの親もそういう電話を受けたら全く会話が成立しないと思います)、「オレオレ詐欺」に間違われたりとご苦労をおかけしました。

 担任の先生もお出ましくださって、次のお誕生日がくると御年82歳だそうで、体育の先生でしたが、さすがに寄る年波には勝てず、少し足がご不自由のようでした。この先生、イマドキでは絶対ありえないんですが、新卒から定年までウチの高校に勤務された方で(他校へ転勤無し)、送り出した卒業生の数も半端ではなく、特に、校内でも名物先生だったので、担任とかクラブ活動とか関係なくいろいろご存知で、今日も31期の3年6組の話をしているのに、途中で、あちこちの期に話が飛びます。前後2年ぐらいなら重なっているからわからなくもないけれど、15期とか21期とか言われても、全くわからず、拝聴するのみでした。

 同級生なので、当たり前のことながらみんな同い年、エエおっちゃん・おばちゃんになっていますが、話し始めると、一気に高校生に戻りました。卒業して34年経つと、本当に「人生いろいろ」ですね。でも、クラス会ではそういう「いろいろ」はすべて横に置いといて、みんな高校生でした。職場が年下ばかりなので、こういう感覚は久しぶりで楽しかったです。幹事の皆様、有難うございました

  
 オルラーヌのアンチエイジングの美容液とナイトクリームです。クラス会に備えてがんばってみました。「睡眠不足でも8時間睡眠を取ったのと同じ効果」を期待できるお化粧品なんですが、確かにその効果はばっちりありますが、それに頼ってしまい、どんどん寝不足になるワタクシ。そういう意味では逆効果かもしれません。
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文楽の本 いろいろ

2012-11-22 23:12:15 | 読んだもの
 夏から一気に読んだ文楽の本です。かなり“忘却の彼方”にありますが、このブログ、そもそも「読書日記」「観劇日記」をつけたくて始めたものなので、とりあえずごくごく簡単にささっとふれておきたいと思います。

 「文楽のこころを語る」 竹本住大夫
 
 
 〈内容紹介〉
 
当代随一の浄瑠璃語りにして人間国宝である著者が、三大名作から十年に一度の珍しい演目まで19演目について、作品の面白さ、詞の一行一行にこめられた工夫や解釈にいたるまで、芸の真髄を語り尽くした、すべての文楽ファン必携の書。文庫化に際し『菅原伝授手習鑑・寺子屋の段』と、狂言・茂山千之丞氏との対談も収録。

 山本千恵子さんの「聞き書き」です。住大夫さんがお話されたままを文章に起こしてあるので、大阪弁がそのまま文字になっています。「おまへん」とか「したはります」とか「あきまへん」とか、大阪弁(正しくは河内弁だけれど)nativeの私はすっと入りますが、東京のお人がお読みになったらどうなんでしょうか。

 これを読んでいたときは、実際の舞台は「曾根崎心中」を見ただけだったので、どちらかと言うと演目のあらすじをなぞる感じでしたが、今は、と言っても「忠臣蔵」が増えただけですが、もうちょっと身近に感じるようになりました。

 ところで、住大夫さんはアノ騒動のせいで、軽い脳梗塞で入院されていましたが、無事退院され、初春公演で復帰されるとのことで、1月公演が楽しみです。


 「頭巾かぶって五十年 文楽に生きて」 三代目吉田簑助 


 〈内容紹介〉
 
現代の文楽の女方を代表する簑助が、芸歴50年を機に、はじめて明かす半生記。そして、伝統と現代・人形遣いの知恵・女方の人形の型・文楽に生きる女たちなどをテーマに、簑助本人の体験をまじえて語る芸の話。

 平成3年に出版された本です。ご病気の前の本です。簑助さんのお父様がやはり文楽の人形遣いでいらっしゃったので、簑助さんも5、6歳の頃から劇場へ通っていらっしゃったそうです。特別に作られた子供用の黒衣を着た簑助さんの写真が掲載されていました。お可愛らしかったです。ドラマチックなことが書かれているわけではなく、淡々と生い立ちや現在のことを書いていらっしゃるだけなんですが、じわじわと感動する本でした。


 「花舞台へ帰ってきた 脳卒中・闘病・リハビリ・復帰の記録」 吉田簑助と山川静夫
 
 
 〈内容紹介〉
 
平成10年文楽人形遣い(人間国宝)吉田簑助発病、平成12年司会者・エッセイストの山川静夫発病。40年来の友が、不幸にも「脳卒中」によって半身のマヒや失語症に見舞われました。汗と涙のリハビリの結果、簑助師匠は舞台復帰をはたし、山川氏はことばを取り戻しました。この間の互いの闘病記録、励まし合いの交信を中心に、「二人の道のり」や生き甲斐を両者の立場から対比的にまとめた書。古希をすぎた二人の友情と、あらためて感ずる “仕事への熱き思い”。同じ病と闘う人や、二人のファンにおくる人生の応援歌です。

 簑助さんと山川さんは同い年のお友だちです。山川さんっていうと「歌舞伎」のイメージなんですが、文楽にも精通していらっしゃいます(まあ、歌舞伎の親元のようなものですから)。闘病中のお二人の往復書簡も掲載されていましたが、思いのあふれたお手紙で、本当の親友なんだなぁと思いながら読んでおりました。

 今の簑助さんの舞台を拝見しても、どこにも病気のことを感じさせるところはありません。「舞台に立ちたい」という一心でリハビリに励んだから、とご本人も書いていらっしゃいますが、それでもここまで復帰するというのは強靭な不屈の精神力がないとできないでしょうね。

 簑助さんの舞台写真も何点かあって、あの、無愛想にも見える舞台のお顔、萌えます~


 「文楽ざんまい」 亀岡典子
 

 〈内容紹介〉
 
生身の人間がのたうちまわって築き上げる芸。魂が震えるような感動と美がそこにある。世界無形遺産に指定された文楽の世界をキーワードでわかりやすく紹介する。『産経新聞』連載に加筆して単行本化。

 表紙に簑助さんご登場です。「吉田屋」の夕霧です。

 第1章は「キーワードでたどる文楽」で「足遣い」「衣裳」「太夫と三味線」「床山」「人形拵え」等々文楽の言葉を取り上げ、それについて3ページほどの文章が続きます。新聞記者さんなので、非常にわかりやすくコンパクトに説明してあります。

 第2章では太夫・三味線・人形遣いの方たちへのインタビューで、これは一人につき30ページ近く割いてあって、入門から修行、芸談などが語られています。人形遣いでは吉田玉男さんもご登場でした。簑助さんとは名コンビだったそうで、玉男さんが「曾根崎心中」の徳兵衛を1111回勤められたときのセレモニーでは、簑助さんが「いついつまでも添うてください はつ・簑助」と書いたカードをつけて赤いバラのお花を贈られたそうで、「きゃっ、ステキ」でございます。

 この記事を書くために、上の4冊の本をパラパラと見ていたら、実際の文楽を何度か見たからわかる(なんて書くのも厚かましいんですが、スミマセン)という箇所もありそうで、手元に置いて、見るたびにまた見返そうって思っています。とりあえず、日曜までに「忠臣蔵」を中心に…。すっげー、付け焼き刃
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梅田阪急 vs 大阪伊勢丹

2012-11-21 23:09:17 | 百貨店
 本日、梅田阪急が全面開業しました。残念ながら、仕事が立て込んでいて行くことはできませんでしたが、まあ、逃げるものでもないので、今週末にでも行こうと思っています。

 先月の25日の二期棟オープンから約1ヵ月で400万人が来店したそうで、売上高もほぼ想定どおりの前年同期比1.6倍になったそうです。私が行けるのが土日ばかりということもありますが、確かによく混んでいます。雨の日でもごった返しています。

 ↑上の写真は2010年8月に撮った二期棟の工事現場です。まだ影も形もない状態です。その後も折に触れ工事の様子を見てきた身(ま、通りすがりに見ただけですが)としては、地下1階のご自慢の“100メートル続くスイーツ売り場”に足を踏み入れたときは、別に阪急百貨店の関係者でも何でもありませんが、「ようやくここまで…」とちょっと感動しました。7年かかったんですものね。

 そこで、残念なのが伊勢丹です。当初は梅田阪急の建替えと同時期にオープンと言われていたのが、阪急の工事が遅れ、阪急の開業が1年半遅れました。両方が完成した暁には「東西のファッションの雄である伊勢丹と阪急で買いまわりできるんやわぁ」とドキドキわくわく楽しみにしていましたが、伊勢丹のほうが阪急オープンの前に“自滅”してしまいました。均一セールとか抽選会とかでお客さんを呼び込もうとしていますが(一部功を奏しているそうです)、それは「ファッションの伊勢丹」じゃないと思うんですよね。自主編集売り場は相変わらずだし、出て行ったブランドもあるし、どうしたいのかがよくわかりません。阪急のオープンで、お客さんも減っている感じがします。地下のジャンポールエヴァンやピエールエルメパリも閑散としていました。

 そうそう、梅田阪急にジョー・マローンが入っていてびっくりしました。「東京以外ではここだけ!」と鳴り物入り?で大阪伊勢丹にできたので、目と鼻の先にある阪急には来ないだろうと思っていたら、ありました。エスティー・ローダーグループも梅田阪急には抗えなかったんですね。梅田阪急の化粧品売り場は昔から百貨店の中でも断トツの売り上げを誇っているそうで、資生堂なんかは社内でも超美人・腕利きの美容部員を配置していると聞いたことがありますから。ここでも“勝負あった!”感じです。

 梅田阪急ができたら伊勢丹も戦略を練り直すと、もれ承っておりますが、来年にはうめきたもできるし「前門の虎、後門の狼」って感じですね。
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クードポール

2012-11-19 23:32:34 | 食べたもの
 天満橋駅近くのフレンチのお店です。新入職員さんの歓迎会がありました。行ったのが10月末だったので、ほとんど“忘却の彼方”なんですが、写真を撮ってあるのでupしておきます。確か、予算4000円のおまかせにしてもらったと思います。

 
 前菜 かなり肉食系です。


 ビールはキリンのハートランドでした。この日は体調がイマイチだったので、アルコールはこのビールのみでした。

 
 キノコのポタージュ

 
 パン

 
 ムール貝ということしか…。ムール貝からとてもお味の良いお出汁がでていました。

 
 金目鯛のポアレ
 本当は鴨のローストだったんですが、鳥獣の類は苦手なのでチェンジしてもらいました。最初鴨の代わりにモチ豚と言われたんですが、豚も食べられないと言ったら、ちょっとイヤな顔をされました。そうおっしゃられても、ガッツリ肉食は苦手なんですもの…。正直なところ、前菜の肉肉しいのもちょっと必死でいただきました。

 
 デザート(クレームブリュレ、チョコレートケーキ、アイスクリーム)

 
 コーヒー

 これで4000円ならコスパは高いのではないかと思います。ただ、どのお料理もかなり濃い、お塩が効いています。個人的にはもう少し薄味のほうが好みかも、と思いました。

 それと、テーブルクロスの上に紙が敷いてあって、ナプキンも紙でした。経費節減なんでしょうね。この日のお客さんは私たち7名と家族連れの8名の2組だけだったので、致し方ないのかなぁと思いますが、せっかく食器はジノリをつかっていらっしゃるのに、ちょっと“惜しいっ”です。
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通し狂言仮名手本忠臣蔵 夜の部

2012-11-18 23:51:48 | 観たもの
 国立文楽劇場の「通し狂言仮名手本忠臣蔵」の夜の部でございます。

 昼の部にも書きましたが、今月は“難行苦行”公演でして、昼の部が終わるのが16時過ぎ、夜の部が始まるのが16時30分、その間でお客さんの入れ替えを行うので、エントランスもロビーもごった返していました。簑助さんが唯一ご出演の七段目から始まるので、遅れるわけにもいかず(遅れるとキリのよいところまで後ろで見ないといけません)、コーヒーを買って、必死で人をかきわけかきわけ席に着いたかと思うと、すぐに5分前のブザーが鳴りました。

 いよいよ七段目でございます。この七段目は一昨年の南座の顔見世で吉右衛門さんの由良之助、玉ちゃんのお軽、孝夫さんの寺岡平右衛門で拝見しています。奮発して一等席、前から二列目で見たので、ここはしっかりと記憶に残っているので、人形を見ながら、「あ、ここは孝夫さんが…」とか「これ、玉ちゃんが…」とか、歌舞伎の場面を思い出しながら見ておりました。玉ちゃんのお軽のお衣装は水色?藤色?のような寒色系のすっきりとしたお着物でしたが、文楽のお軽は赤色の花柄か何か柄物のお着物で、違うんですね。

 今回は3列目ということで、オペラグラスを持って行きませんでしたが、やっぱり簑助さんを見るためには要ります。細かいところまで見たいので、千穐楽にもう一度行くので、オペラグラスでガン見したいと思います。

 遠目からでしたが、それでも他の女形さん(←文楽の人もこう言いますか?)とは動きが違いました。人形自体は同じ仕組みになっていると思うんですが、動きが柔らかい、しなやかです。で、人形を遣っているときのあの無表情(っていうか無愛想っていったほうがいいような…)なお顔。萌えますね~。文楽劇場オリジナルのカレンダーっていうのが売店で売られていましたが、簑助さんが何度も写っていて、ちょっと欲しいかも…って思いました。舞台写真があれば買うんですけれど…。

 簑助さんを見て満足してしまったのか、八段目・九段目は時々意識を失いながらの観劇となりました。忠臣蔵の通しは歌舞伎のほうでも一度見たことがありましたが、そんなに歌舞伎ファンではない頃だったので、もひとつぴんとこなかったんですが、今回の「通し」は本当に「見たなぁ」という満足感が得られました。私の頭の中でやっと“ストーリー”がつながりました。これで、忠臣蔵はどの段でも大丈夫?のような気がします。ま、あくまで“気”ですが…

 通し上演は時間も長いし、登場人物も多いし、演者の方たちも大変でしょうね。特に、出遣いではない方(パンフレットで「大ぜい」と記載されている方)は、おそらくいくつも掛け持ちされていると思うので、舞台裏は忙しいんだろうなぁと思いながら拝見しておりました。

 来週、もう一度夜の部だけ行きます。来週もやはり3列目ですが、オペラグラスを持ってまいりたいと思います。 

 ↑上の写真は今月のパンフレットですが、右下にこっそり写っているのは、この日アンケートをやっていて、答えるともらえた粗品のボールペンです。

 
 大丸の柿安で買った「かきのすき煮弁当」です。大きなかきが3つものっかっていて美味しゅうございました。
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通し狂言仮名手本忠臣蔵 昼の部

2012-11-16 23:57:41 | 観たもの
 国立文楽劇場で「通し狂言仮名手本忠臣蔵」の昼の部を見てまいりました。

 ↑このポスター、大阪の方なら今秋一度はどこかでご覧になっているのではないでしょうか。とにかく、いろいろなところに貼ってあります。やはり、アノ騒動を受けて、文楽劇場も「PRに努めなければっ!」と頑張られたのでしょうか。でも、一番効果があった宣伝はやっぱりアノ騒動でしょう。もともと「忠臣蔵」は人気があって、歌舞伎でもそうですが「困ったときの『忠臣蔵』」で、これをかければ集客が見込める狂言の一つだそうで、これほどPRしなくてもお客さんが入ったんだろうと思いますが、アノ騒動のおかげで注目されいつもの1.7倍のお客さんだそうです。かく言う私もアノ騒動で見に行ってるクチですが…。

 歌舞伎でも「忠臣蔵」はよくかかります。私も何回か見ています。今年夏の薪車の会で、五段目・六段目(薪車さんの勘平・壱太郎さんのお軽)、2年前の顔見世で七段目(孝夫さんの平右衛門と玉ちゃんのお軽)がかかりました。平成18年1月には松竹座で五段目・六段目(孝玉コンビのお軽勘平)でした。平成11年3月には松竹座で通しがありました。この時は上方チーム中心で、孝夫さんが由良之助でした。平成22年1月にも松竹座で通し上演がありましたが、それは山城屋さん中心だったので、パスしています。

 そういえば、来月の顔見世も「忠臣蔵」の五段目・六段目(孝夫さんの勘平と時蔵さんのお軽)がかかりますね。孝夫さんのご体調どうなんでしょうか。腸捻転とお聞きしておりますが、十分ご静養いただいてお出ましいただきたいですね。

 話が文楽から離れてしまいました。今回が私にとっては本格的な文楽デビューでございます。夏の公演は3部制で、演目は一つだけ、時間も2時間程度でした。軽くウォーミングアップってところでしょうか。今回は、昼の部は朝10時30分から4時まで、休憩は25分が1回、5分が1回と、5時間ぐらい文楽を見ている計算…。「難行苦行」という言葉が浮かびました

 上に書いたように、歌舞伎で「忠臣蔵」は何度も見ているわりに、何となく断片的な知識ばかりで、もひとつ全体のストーリーがよくわかってなかったワタクシ…。それが、今夏、突然文楽に嵌ったのをきっかけに文楽関係の本を読み漁ったおかげで、主だった義太夫狂言のあらすじがだいぶわかるようになり、義太夫・三味線がちゃんと理解できないビギナーの私でもお人形の動きは追うことができました。ストーリーを予め知っているのは大事なことだと思いました。

 今回は2列目だったので、お人形よく見えました。やっぱりこういうちゃんとした舞台で見るほうがいいです。「忠臣蔵」は登場人物が多いので、舞台いっぱいに人形遣いさんがいらっしゃいました。お一人で遣う人形っていうのもあるんですね。この前、花形文楽にご出演だった吉田一輔さんが小浪のお役でご出演でした。見知った顔を見ると、何だかちょっとほっとします。勘十郎さんは加古川本蔵のお役でした。

 舞台を拝見しながら思ったのは「ふーん、『忠臣蔵』ってこんなお話やってんねぇ~」ということで…。事前にストーリーを予習しておいたせいもあるかもしれませんが、以前も書いたかと思いますが、歌舞伎と違って人形の動きに集中して見ることが大きいように思います。歌舞伎はどうしても役者さんを見てしまうので、特に孝夫さんや玉ちゃんがご出演だとそっちしか見てませんからね。ストーリーがどっかにいってしまうんでしょうね。

 ただ、やはり、5時間超は長いです。ビギナーには厳しいです。後半はかなり疲れが出て、意識を失いかけていました(爆睡まではいかなかったけれど)。せっかくの五段目・六段目が…。30分ぐらいの休憩が2回は必要かと思います。

 明日は夜の部を見に行きます。いよいよ簑助さんのお軽です。最初が七段目、簑助さんから始まるので、きっとしっかりと見られるはずです。でも、文楽の本によれば、「忠臣蔵」は九段目が肝だとか。それまで頑張ります。

 
 劇場で買った柿の葉寿司です。文楽劇場は周りに何もないので、劇場内で買うしか仕方なく…。明日はちゃんとどこかの百貨店で買おうと思います。

 
 あまりに疲れたので、心斎橋大丸のモロゾフでお茶してから帰宅しました。モロゾフと言えばプリン!ということで、ミニプリンがついたデザートセットです。
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