大晦日恒例の「今年のお芝居」でございます。とりあえず「今月のお芝居」で拾っていくと53本になりましたが、2回見たり、1日の時点で決まってなくて急に見たりしたこともあったので、よくわかりません。とりあえず、週末はほぼどこかの劇場におりました。歌舞伎が中心なので、25日を過ぎると見るものがなくなり、第4週目の週末はフリーってことが多く、気分的にちょっとホッとしたことも幾度となくありました。ホッとしている自分に、じゃあそんなに詰めて行かなくてもいいんちゃうん?とちょっと突っ込んでしまいました。
圧倒的に歌舞伎です。東京へも今年は8回遠征しました(ということで↑写真は銀座和光の時計台にしてみました)。いちばんよく行った劇場も東京の歌舞伎座です。これだけ通ってもまだAway感はありますね。歌舞伎の本丸ですからね。行く度にごはんやおやつが増えていて、それも感動です。
年末に番附(筋書)を整理していたら、松竹座の番附も結構ありましたが、歌舞伎は1月と3月、7月だけでした。南座は耐震補強工事のため平成30年8月末まで閉館、顔見世は先斗町歌舞練場でした。関西ではあとは永楽館歌舞伎、春秋座の亀ちゃんの巡業、文楽劇場の「上方歌舞伎会」、あべのハルカスの「晴の会」と、かなりさびしい状況です。
純粋に歌舞伎じゃないお芝居は1月の風間杜夫さんと平田満さんの「熱海殺人事件」と6月の宝塚だけです。新派とか藤山直美さんって、何となく歌舞伎の親戚みたいな感じだし、現代劇って言っても亀ちゃんや七之助さんがご出演されているとどうしてもそちらに引っ張られます。
藤間ご宗家の勘十郎さんの会っていうのにも行きました。すべて素踊りで、衣装を着けているときよりもグングンこっちに迫っているような感じがしました。結構好きかも、って思いました。明治大学の講演会で、玉ちゃん
が「京鹿子娘道成寺」を素踊りで、なんてことを学長先生がリクエストなさったとか、実現すれば、東京行きます!
文楽、落語、狂言も行きました。完全に古典芸能にシフトしています。文楽は意識を失うことがたびたびで、「私って、文楽に行ったらあかんのやろか」と真剣に思うこともたびたびで、それでも次に行くと一応見るので、気を取り直して懲りずに次も行く、なんか、それの繰り返しです。それでも、義太夫を聴くと何か落ち着くというか、「帰ってきた」感があるので、これからも顰蹙を買いつつ通いたいと思います。
落語はすずめさん(三林京子さん)の会で「七段目」を聞きましたが、以前よりも落語の中に登場する台詞が「あ、あれですね!」とピンと来るのが多くなっていて、歌舞伎に通っているおかげだわと勝手に自画自賛しておりました。そうそうそのときにすずめさんが「たちぎれ」をなさったのですが、米朝師匠が生前すずめさんに「『たちぎれ』やったら」とオススメになっていたそうで、オススメになっただけあってとてもよろしゅうございました。特に、芸者さんの台詞が哀しくて切なくて、女優さんならではだと思いました(「雀林遊会」の感想が書けなかったので一応書いておきます)
昨年から続いているのですが、見に行っても感想文が書けていないのが多々ございます。仕事が急に忙しくなってるせいもあるのですが。この忙しさ、来年も続きそうで、東京遠征の日程が立てにくくなっています。
書けてなくて残念に思っているのはは9月の「吉野川」です。玉ちゃん
と吉右衛門さん、染ちゃんと菊ちゃんというほぼ最高の組み合わせ(スミマセン、玉ちゃん
と孝夫さん
ではないからです)で、それを拝見できたのは幸運でした。一階の前から二列目のど真ん中という超良席で、妹山背山の両側から圧倒されました。そのお席、その後の「元禄花見踊」では、まん前で玉ちゃん
が踊ってくださいました。9月の歌舞伎座は「吉野川」ことで頭がいっぱいで、あまり舞踊のほうまで気が行ってなかったので、ほんと“僥倖”って感じでした。
孝夫さん
は3月、4月、7月、11月、12月でした。孝夫さん
は「よくもこれだけ」っていうくらい役柄のふり幅が大きくて、またそれのどれもこれもが素晴らしくお上手で、歌舞伎界の演技上手いナンバーワンでございます(吉右衛門さんを振り切りました)。東吉、一條大蔵卿、切られ与三、綱豊、伊左衛門、思い出しただけでもニマニマとふやけてきます。客席のご婦人方、孝夫さん
が登場すると前傾姿勢、オペラグラスと見事に皆さん同じ体勢になります。だって、かっこいいんですもの…。
本当に今年も行きまくりました。ひとつも落とすことなく、地元も遠征も無事にこなせて、感謝です。フラフラヘロヘロになりながらも芝居に行き、仕事もできる丈夫な身体に生んでくれた両親に感謝です。拙ブログを読んでくださった皆様、コメントをお寄せくださった皆様、劇場でお会いした皆様、有難うございました。新しい年もよろしくお願いいたします。
圧倒的に歌舞伎です。東京へも今年は8回遠征しました(ということで↑写真は銀座和光の時計台にしてみました)。いちばんよく行った劇場も東京の歌舞伎座です。これだけ通ってもまだAway感はありますね。歌舞伎の本丸ですからね。行く度にごはんやおやつが増えていて、それも感動です。
年末に番附(筋書)を整理していたら、松竹座の番附も結構ありましたが、歌舞伎は1月と3月、7月だけでした。南座は耐震補強工事のため平成30年8月末まで閉館、顔見世は先斗町歌舞練場でした。関西ではあとは永楽館歌舞伎、春秋座の亀ちゃんの巡業、文楽劇場の「上方歌舞伎会」、あべのハルカスの「晴の会」と、かなりさびしい状況です。
純粋に歌舞伎じゃないお芝居は1月の風間杜夫さんと平田満さんの「熱海殺人事件」と6月の宝塚だけです。新派とか藤山直美さんって、何となく歌舞伎の親戚みたいな感じだし、現代劇って言っても亀ちゃんや七之助さんがご出演されているとどうしてもそちらに引っ張られます。
藤間ご宗家の勘十郎さんの会っていうのにも行きました。すべて素踊りで、衣装を着けているときよりもグングンこっちに迫っているような感じがしました。結構好きかも、って思いました。明治大学の講演会で、玉ちゃん

文楽、落語、狂言も行きました。完全に古典芸能にシフトしています。文楽は意識を失うことがたびたびで、「私って、文楽に行ったらあかんのやろか」と真剣に思うこともたびたびで、それでも次に行くと一応見るので、気を取り直して懲りずに次も行く、なんか、それの繰り返しです。それでも、義太夫を聴くと何か落ち着くというか、「帰ってきた」感があるので、これからも顰蹙を買いつつ通いたいと思います。
落語はすずめさん(三林京子さん)の会で「七段目」を聞きましたが、以前よりも落語の中に登場する台詞が「あ、あれですね!」とピンと来るのが多くなっていて、歌舞伎に通っているおかげだわと勝手に自画自賛しておりました。そうそうそのときにすずめさんが「たちぎれ」をなさったのですが、米朝師匠が生前すずめさんに「『たちぎれ』やったら」とオススメになっていたそうで、オススメになっただけあってとてもよろしゅうございました。特に、芸者さんの台詞が哀しくて切なくて、女優さんならではだと思いました(「雀林遊会」の感想が書けなかったので一応書いておきます)
昨年から続いているのですが、見に行っても感想文が書けていないのが多々ございます。仕事が急に忙しくなってるせいもあるのですが。この忙しさ、来年も続きそうで、東京遠征の日程が立てにくくなっています。
書けてなくて残念に思っているのはは9月の「吉野川」です。玉ちゃん




孝夫さん



本当に今年も行きまくりました。ひとつも落とすことなく、地元も遠征も無事にこなせて、感謝です。フラフラヘロヘロになりながらも芝居に行き、仕事もできる丈夫な身体に生んでくれた両親に感謝です。拙ブログを読んでくださった皆様、コメントをお寄せくださった皆様、劇場でお会いした皆様、有難うございました。新しい年もよろしくお願いいたします。