おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

わが家もようやく地デジ化(のはず)

2011-06-30 23:12:50 | その他いろいろ
 地上デジタル放送完全移行まで1ヵ月を切りました。何もせず、のんびり構えていた私もさすがに「慌てなければっ」と自覚し、慌てることにしました

 で、買い求めましたのが地デジチューナーです。テレビではございません。震災の影響でテレビの在庫がだぶついていて、かなり安くなっているからテレビを買えばいいのにと周りからは言われましたが、まだ今の“厚型?”テレビは動いているので、とりあえずはチューナーで対応することにしました。

 そのチューナーも地上デジタルだけかBSも見られるものにするのかずっと迷っていて、私はテレビと言っても、朝の「おはよう朝日」と夜のNHKニュースぐらいしか見ないので、地上だけでいいかなぁと思っていたんですが、来月NHKBSで玉ちゃんの特別番組があると桔梗さんから教えていただき、BSも見られるチューナーにしました。

 まだ、接続してませんが、価格com.やamazonの評価では「機械音痴の私でもできました」と皆さん書いていらっしゃったので、おそらくできるだろうと、思っていますが、どうなんでしょうか。
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夏の訪れ告げる船乗り込み

2011-06-29 23:19:11 | その他いろいろ(歌舞伎)
 松竹座の「七月大歌舞伎」の恒例行事、船乗り込みが本日行われました。その模様の動画はコチラ

 この船乗り込みですが、一般の人も20名ぐらい乗れるようになっていて、毎年一般公募があります。私も過去に何度かはがきを出したことがありますが、とんでもない高倍率だそうで、当然のことながら当たったことはありません。乗れなくても、道頓堀まで行って一度そばで見てみたいと思いますが、大体が平日の真昼間…。

 それにしても、今日の大阪は尋常ではない暑さでした。役者さん、皆さん大丈夫だったんでしょうか。女形さん、日焼けは大丈夫?と心配してさしあげます。

 動画をご覧いただいたらわかりますが、孝夫さんは座頭なので、松竹座前でご挨拶されましたが、「暑い中、面白くもないイベントにお越しいただいて…」と関西人らしい?一言から始まったようです。幹部役者さんは順番にご挨拶されたようですが、映像にあるのは、三津五郎さん(やっぱり、こういうお姿のほうがしっくり来ますねぇ)、愛之助クンでした。最後は、松嶋屋さんのご長男、我當丈が「大阪締め」をされていました。我當丈の声って、すごくよく通り、さらに張っているので、こういう音頭をとるときってぴったりですね。

 七月は松嶋屋さん勢ぞろい、我當さん、秀太郎さん、孝夫さんの三兄弟にそれぞれのお子様、進之助さん、愛之助さん、孝太郎さんがご出演です。暑さに負けずがんばっていただきたいものです。
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G・G・R グレンギャリー・グレン・ロス

2011-06-28 23:11:37 | 観たもの
 先週の土曜日に西宮北口の兵庫県立芸文センターで「G・G・R グレンギャリー・グレン・ロス」を見てまいりました。もともとは行く予定がなく、シネマ歌舞伎「女殺油地獄」を見に行くつもりにしていましたが、三津五郎さんの現代劇、30年ぶりの翻訳劇となると、「ちょっと、見てみたいかも…」とひそかに思っていたので、ずっとおけぴでチェックしていたら半額以下のチケットが出たので、「これは行かねばなりますまい」と有難くお譲りいただき観劇と相成った次第でございます。

 出演者は男性ばかり7名、石丸幹二、坂東三津五郎、今井朋彦、大鷹明良、加藤虎ノ介、テイ龍進、坂東八大の方たちです。“テレビでよく見る人”が出ていないせいか、チケットは完売というわけにはいかず、東京の天王洲銀河劇場は堂々と値引きチケットを発売していました。西宮は公立劇場だからか、値引きチケットはなかったけれど、当日までPC予約OKとなっていました。

 ストーリーです。
 
とある中華料理店の一室。
 不動産会社の崖っぷちセールスマン4人の男たちがそれぞれのやり方でピンチを打開しようと画策している。
 レヴィーン(坂東三津五郎)は、支社長ウィリアムソン(今井朋彦)に取り入って契約のとれそうな顧客名簿を入手しようと交渉中。
 かつてはセールス・マシーンの異名を持ち、トップセールスマンだったレヴィーンも今では落ち目。必死だ。
 別室には、モス(加藤虎ノ介)とアーロナウ(大鷹明良)の二人。モスは会社の経営方針に強い不満を持っており、仕返ししてやろうと顧客名簿を盗む計画を企み、気の弱いアーロナウを巻き込もうとその計画をほのめかす。
また別の席では、ローマ(石丸幹二)が隣の席のおとなしそうな客リンク(テイ龍進)に狙いを定め、言葉巧みに相手の気を引き契約をとりつけるチャンスを伺っている。
 一夜明けて、不動産会社の営業所。顧客名簿や契約書、電話までもが盗まれ、すっかり荒らされている。
 別室で事情聴取が進む中も、彼らのセールス競争は続く。
 そして、ひとつの真実が浮かび上がる……。

 皆さん、とにかくめちゃくちゃ早口でした。英語を日本語にすると文字数が多くなるようで、同じ時間で同じ文字数を言おうとされたのでしょうか。聞きづらいということはなかったけれど、相手が台詞を言い終わる前に、かぶせて自分の台詞を言うので、もちろんそれが演出、そういう内容のお芝居なんでしょうけれど、ちょっと「イラッ」としてしまいました。「お互い、相手の言うことはよく聞こうよ」と言いたくなりました。

 三津五郎さん、やっぱり台詞が歌舞伎に聞こえます。そこだけ、ニューヨークではなく、お江戸日本橋の雰囲気が…。私が歌舞伎の三津五郎さんしか見ていないからかもしれませんが。まったく、先入観なしにご覧になったらアメリカ人に聞こえたのかもしれませんが。

 それに対して石丸さんはぺらぺら・ちゃらちゃらした口先だけのセールスマンの匂いがぷんぷんでした。見た目も洋物っぽいし、立ち居振る舞いも非常にスマートでした。劇団四季という出自の差かもしれませんね。

 そうそう、石丸さんは冒頭客席からサックスを吹きながらご登場でした。でも、そのサックス演奏とお芝居の内容とは全く関係なく、石丸さんファンへのサービスショット?だったんでしょうか。
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「いいとも」のらぶりん [続きあり]

2011-06-27 23:15:45 | その他いろいろ(歌舞伎)
「笑っていいとも」ご出演中の片岡愛之助丈でございます。
詳細はまた夜にでも。

 [続き]
 12時5分にはテレビの前に陣取り、スタンバイOKで出番を待ちました。登場したときの客席の反応は、まあ普通です。イケメンの俳優さんとかイマドキのお笑いの人とかのような賑々しいことはなかったです。おそらく、皆さん、存在自体をあまりご存じないのではないかと…。

 お花は結構来ていました。これはちょっと一安心でした。だって、お花が少なかったらさびしいじゃないですか。

 タモリさんが「歌舞伎のお家のお生まれじゃないのに、ここまでなられるって、すごいですよね」というようなことを2回か3回おっしゃっていました。本当にそう思っていらっしゃるんでしょうね。

 視聴者からの質問で「失敗談」を聞かれ、2年前に松竹座で「吹雪峠」を演ったときに、山小屋の戸を最初に愛之助さんが閉めたときに、勢いがよすぎて、セットが倒れそうになったのを必死で元の位置に戻したんだけれど、吹雪の設定だったので強風が舞台に送られてきていたので、結局、そのセットの戸は倒れ、獅童さんと七之助さんを直撃した、というお話をされていました。字で書くと、全然面白くないみたいだけれど、身振り手振りを交え愛之助さんが話されると、めちゃくちゃ面白くて、その場面が浮かんできて、テレビの前で私だけが爆笑していました。(同僚のお嬢さんたちは当然のことながら愛之助さんには全く興味がなく、ロッチの話で盛り上がったはりました)

                     
 紹介するお友だちは、ほぼ予想通り、東山紀之さんでした。映画「小川の辺」つながりです。個人的には、どなたか歌舞伎役者さんにつないでほしかったです。なかなか“素”の歌舞伎役者さんって見ることがないので。
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玉ちゃん、京都賞受賞! [追記あり]

2011-06-26 11:07:32 | その他いろいろ(歌舞伎)
 玉ちゃんこと、坂東玉三郎丈が「京都賞」を受賞されました。まずはおめでとうございます。
金曜日に発表があり、土曜日の朝刊にも載っておりましたので、「今さら」感がなきにしもあらずでございますが、日頃玉ちゃん、玉ちゃんと騒いでおりますので、ここはやはり皆様に周知徹底を図らなければなりますまいと。
「京都賞」につきましては、インターネットで検索していただきましたらすぐに当たりますのでそちらをご覧くださいませ。(今、携帯電話から投稿しており、字を打つだけで精一杯なんです)ようやくPCの前に座れたので、追記しておきます。

[追記]
「京都賞」について
1.京都賞は、科学や文明の発展、また人類の精神的深化・高揚に著しく貢献した方々の功績を讃える国際賞です。毎年、先端技術部門、基礎科学部門、思想・芸術部門の各部門に1賞、計3賞が贈られます。
2.受賞者は、各部門とも原則として個人ですが、複数名の受賞もあります。また、国籍、人種、性別、年齢、信条などは問いません。受賞者には、ディプロマ、京都賞メダル(20K)および賞金が贈られます。 賞金は1賞につき、5,000万円です。
3.各部門とも4つの分野を授賞の対象としております。毎年それぞれの部門で授賞対象分野を定めます。
 各部門の授賞対象分野
 ■ 先端技術部門
  エレクトロニクス
  バイオテクノロジー及びメディカルテクノロジー
  材料科学
  情報科学
 ■ 基礎科学部門
  生物科学(進化・行動・生態・環境)
  数理科学(純粋数学を含む)
  地球科学・宇宙科学
  生命科学(分子生物学・細胞生物学・神経生物学)
 ■ 思想・芸術部門
  音楽
美術(絵画・彫刻・工芸・建築・デザイン)
映画・演劇
思想・倫理
4. 選考の対象となる候補者は、財団が年ごとに信任する国内・海外の有識者からの推薦とします。
5. 選考は、各部門専門委員会、各部門審査委員会、および京都賞委員会の3段階からなる京都賞審査機関によって、厳正かつ公正に行われます。
6. 受賞者の決定発表は毎年6月、京都賞授賞式および関連行事は毎年11月に行われます。

玉ちゃんの受賞理由は以下の通りでございます。
【歌舞伎を中心に舞台芸術の諸ジャンルの枠を越えて活躍する華麗な美の創造者】
歌舞伎の女形としてそれまでにない独特な世界を展開し、梨園の生まれではないにもかかわらず、立女形(たておやま)の地位を確立すると同時に、演劇・舞踊の分野の枠を越えた多彩な活動を国内外で繰り広げ、高い芸術的水準で多くの観客を魅了し続けている。

 選考委員の先生方、わかっていらっしゃいますよねぇ。
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にもかかわらず、ドン・キホーテ

2011-06-25 22:39:15 | 観たもの
 塚口のピッコロシアターで文学座の「にもかかわらず、ドン・キホーテ」を見てまいりました。夕方6時30分開演で、5時半に会社が終わるので見に行けないと一度はあきらめかけましたが、ネットの路線案内で調べると南森町/大阪天満宮乗換えで行けば、何とか間に合うことがわかり、5時半になるや否や会社を飛び出し、開演時間に間に合わせました。

 あらすじです。
 
その朝ドン・キホーテは、呼ばれて目を覚ました。自分がドン・キホーテらしいということは、起こしに来たサンチョ・パンサがそう呼んだので、そうなんだろうと思ったのだ。ただサンチョ・パンサの方も、前の晩ドン・キホーテに、「明日の朝早く起こしてくれ」と頼まれた時そう呼ばれたので、自分はサンチョ・パンサなのだと思い込んでいるだけなのだが…。
かくてドン・キホーテらしきものと、サンチョ・パンサらしきものは、身支度をして旅に立つ。何故なら、朝早く起こしてくれと前の晩にわざわざ頼んだのは、旅立つ予定があったからに違いないからだ。
しかし、どこへ、何をしに……? 
そうなのだ、この旅は、どこへ、何をしに行くのかを確かめるための、誰とも知れないものの旅日記なのである。

 「文学座」「アトリエ公演」「作:別役実」「演出:藤原新平」に魅かれ、張り切ってまいりましたが、別役実って不条理劇なんですよね。大体、上のあらすじを読んだら雰囲気がわかっていただけると思うんですが、「あれってこれですよね。」「そう、あれはそれですよ」っぽい台詞の応酬です。ちょっと、漫才のボケとツッコミのような感じではありますが、仕事帰りで必死で電車に乗ってきた身にはキビシイものがございました。さらに、文学座の俳優さんって、台詞の言い方がすごく心地いいんです。台詞が一言一言はっきり聞こえる、ささやいても聞き取れる、声質がソフト…となると、結構何度か気を失いかけました。とっても好きなんですけれど、文学座の俳優さん。田村勝彦さんが第一声だったと思いますが、それを聞いて「わぁ、文学座だ!」とめちゃくちゃワクワクしたんですが。

 客席は結構埋まっていました。どうも、高校生が集団で「舞台鑑賞」に来てたみたいです。別役実の台詞も高校生たちにウケてました。集団で後ろから寝息が聞こえてきたらいやだなぁと思っていたけれど、それはなく皆さんちゃんとご覧になっていたようです。帰り道がいっしょになりましたが、どうもレポートを書かないといけなかったようですが。

                  
 ピッコロシアターの入り口です。昔はよく行ったけれど、最近はとんとご無沙汰です。最後に行ったのは、杉村春子先生の「牡丹燈籠」だったような気がします。お亡くなりになる少し前の舞台でした。

 ロビーにはずいぶん昔からの舞台写真が飾ってあって、とても懐かしかったです。終演後に見たので、早く外へ出ないといけなくて途中で引き返しましたが、次回行くことがあればぜひゆっくりと見たいです。文学座の関西公演ってこちらでかかることが多いので、ウォッチしたいと思います。 
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らぶりん、テレフォンショッキングへ!

2011-06-24 22:52:37 | その他いろいろ(歌舞伎)
 本当は、昨日見た文学座のお芝居の記事を書くつもりでしたが、らぶりんこと片岡愛之助丈が「笑っていいとも」のテレフォンショッキングのコーナーへ出演されることになりましたので、松嶋屋贔屓としては、これはやはり皆様に周知徹底しなければなりますまい、と急遽書いております。

 来週の月曜日にご出演です。歌手の河村隆一さんからのご紹介でした。河村さんとは映画「赦免花」つながりのようです。お電話されたときは、ちょうど新橋演舞場にご出演中でした。マネージャーさんが「あと1分少々で終わりますから」とおっしゃったので、CMが入って、ご本人が電話に出られました。ベタベタの大阪弁でした。孝夫さんもそうなんですが、しゅっとした二枚目さんなんですが、素で出られると、ベタベタ・コテコテの大阪弁でしゃべらはります。秀太郎さんの講座を聞きに行ったけど、秀太郎さんはもう少しさらっとした大阪弁でした。なぜなんでしょうか。

 「テレフォンショッキング」も昔と違って、“お友だち”も完全にシナリオがあって、シナリオどおりに繋がっていくようで、「何だかなぁ」と思う今日この頃なんですが、それでも、やっぱり、らぶりんが出るとなると、「ようやく、ここまで来たのね」とちょっと感慨深いものがあります。

 来週は月曜は、12時になったら何があっても仕事を置き、テレビの前でご登場をお待ちしたいと思います。
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俵屋宗達 琳派の祖の真実

2011-06-22 23:05:59 | 読んだもの
 古田亮さんの「俵屋宗達 琳派の祖の真実」を読みました。蘭鋳郎サマのブログで紹介されていたのを見て、「風神雷神」が好きなので、ちょっと読んでみようかと。

 内容紹介です。
稀にみる天才性で、日本美術史にその名を残す近世の画家。一般に琳派の祖と称されるが、実はその位置づけは、後年“奉られた”ものにすぎない。いったい宗達とは何者なのか、あるいは琳派とは――。近代日本美術研究の立場から、残された作品群を分析、琳派成立の歴史的経緯を踏まえつつ、まったく新しい宗達像を浮かびあがらせる。

 古田さんは東京国立博物館研究員、東京国立近代美術館の主任研究官を経て、現在は東京藝術大学美術館助教授でいらっしゃいます。専門は近代日本美術史、04年「琳派RINPA」展、06年「揺らぐ近代」展、07年「横山大観」展など多くの企画展を担当されたそうです。「琳派RINPA」展の企画を通して、「俵屋宗達を再発見」し、「宗達は別格」と感じたことがこの本を書くきっかけとなったと、まえがきで書いていらっしゃいます。

 という本ではありますが、私はと言えば「風神雷神」でまず思い浮かべるのはNHKの大河ドラマのタイトルバック、林光の音楽、ナントカ管弦楽団の演奏が聞こえてきそうっていう程度で、「好き」とは書きましたが、あのユーモラスな表情がかわいい、面白いという程度のモンでございます。

 その「風神雷神図屏風」ですが、皆様、三点もあったのをご存知でした? もちろん俵屋宗達の描いた「風神雷神図屏風」が元祖・本家なんですが 尾形光琳は宗達のを模写、さらに酒井抱一が光琳のを模写して、二神のポーズがいっしょの屏風が三点あるそうです。ただ、構図とか細部の描写とかが全然違うので、同じポーズなのに画面から受ける印象は全く違うそうです。何分、新書の大きさで見ている、しかも光琳と抱一は白黒なので、もうひとつわかりづらいです。2006年と2008年にこの三点の「風神雷神図屏風」が並んだ展覧会があったそうです。そういうのを見れば、一目瞭然なんでしょうね。

 「風神雷神図屏風」だけでなく、養源院の「白象図」や水墨画、扇絵についても詳しく解説してくださっています。「風神雷神図屏風」の金色地のド派手な絵のイメージが強くて、しっとりとして落ち着いた雰囲気の水墨画ってちょっと意外でした。

 さらに、古田さんは近代絵画の画家(日本画だけではなく洋画(油絵)もあり)との比較、マチスとの比較までされています。宗達もマチスも「音楽的」な画家だとおっしゃっています。古田さんは「宗達vs.マチス」という展覧会を企画されたそうですが、マチスが集まらないだろうということで断念した経緯があるそうです。1951年に上野の博物館で偶然宗達とマチスが並べて展示されたことは記録で残っているそうです。

 そういう奇抜?な展覧会、ぜひやっていただきたいですね。ただ、今の日本は原発の問題があって、各地で海外から作品がこないため、展覧会が中止に追い込まれているとか。京都なら、だいぶ離れているし、ぜひ京都でよろしく、ってことで。(でも、広島でも中止になったみたいなので、日本全体が当分ムリなんでしょうか)

 
 
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読売新聞 6月20日夕刊「伝統芸」

2011-06-21 22:59:29 | 読んだもの
 昨日の読売新聞の夕刊の「伝統芸」のページです。会社でこの記事を見つけ、「今日のブログはこれですね」と思っていたんですが、帰宅してからネットで記事を調べると、これはどうも関西版のようでネットには出てこなくて、一日遅れとなりました。切抜きをデジカメで撮って投稿という超原始的な方法です。

 見出しは「仁左衛門 あくまで自然体」「七月大歌舞伎当たり役で通し上演」で、素顔の孝夫さんと「伊勢音頭」の一場面の写真が掲載されています。やっぱり、とってもステキな孝夫さんです。会社でこのページを見たときは、例によって「あーん、水も滴るエエ男やわ」と萌えてしまいました。

 「伊勢音頭」は通常は見せ場の「油屋」の幕だけですが、今回は序幕の「相の山」からの通し上演となります。最近、孝夫さんの座頭公演はこの「通し」が多いですね。2月も昼夜ともそうだったし、3月の国立劇場もそうでした。インタビューによれば、「通し」にすることによって、物語の背景や人物への理解が深まり、初めて見る人でもわかりやすく、気軽に楽しんでもらえるからだそうです。お父様の十三代目さんもこの「通し上演」をとても大切にされていたそうです。それだけ、歌舞伎観劇人口をもっと増やしたいという思いが強いんでしょうね。関西で、歌舞伎公演がなく、ずっとつらい思いをされてきたので、「お客さんが入ってナンボ」というのが身をもって体験されているから、それだけお客さんのことを思っていらっしゃるんでしょうね。泣けるわぁ~。

 昼の部の「江戸唄情節」での三味線生演奏のことにも触れていました。十三代目さんが愛用のお三味線をお使いになるそうです。「好きですが、決してうまくはない。父にはかなわない」と謙遜していらっしゃいますが、東京での東日本大震災チャリティ公演でも好評だったようですし、「演劇界」の秀太郎さんのインタビュー記事で、秀太郎さんが「孝夫は三味線がうまかったですから」とおっしゃっていました。もちろん、松嶋屋さんは皆さん真面目で熱心にお稽古されていたというのもありますが、昔はとにかく歌舞伎興行がなく、お稽古しかすることがなくて、というご事情もあったようです。でも、今やそれが実を結び、本職の方にも引けをとらないくらいの腕前なんですから。人間はどこでどうなるかわからないものです。

 
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「演劇界」バックナンバー

2011-06-20 23:18:56 | その他いろいろ
 「演劇界」のバックナンバーをヤフオクでGetしました。「ヤフオクで」と言っても稀少本とかそういう類の本を落札したわけではありません。ごく最近の号(2009年4、6、7、8月号、2010年1、7月号)ばかり6冊セットです。バックナンバーで欲しかった号が出版社で品切れで、古本屋さんも見に行ったんですが、古本屋さんに売るには新しすぎるものばかりで、何気にヤフオクを見たら出ていて、もともとは8冊セットだったんですが、そのうち2冊は既に持っている号だったので、交渉したら6冊だけでもいい、お値段も8分の6のお値段でいいとおっしゃっていただき、無事入札です。6冊で1800円と、ほぼ1冊分のお値段で6冊も手に入りラッキーでした。表紙がすべてビニールのようなものがくっついていたような“かた”がついていただけで、誰かが読んだ後のような折り目もなく、新古本ってところでしょうか。

 私が欲しかったのは2010年1月号で、その号は巻頭大特集が「歌舞伎の華 現代の女形」で、スペシャルインタビューが「片岡仁左衛門(孝夫さん)」でした。それも確かによかったんですが、オマケで買った後の5冊も私の許へ来るべくして来た?号と申しましょうか、「俳優祭」特集号とか、「坂東玉三郎が語る鏡花の魅力」とか、「片岡仁左衛門が語る一世一代の与兵衛」とか、なかなか興味深い記事が並んでおります。舞台写真も「あー、これ見たわ(あるいは、見たかったわ)」という写真を結構見ることができて、一人で夜中孝夫さんとか玉ちゃんとかのお美しい姿を拝見しては、「あーん、いいわぁ」と“萌え”ております。←きしょいです、はい。

 偶然と言えば、6冊の中で秀太郎さんのインタビューが2回ありました。秀太郎さんらしい「上方歌舞伎LOVE」が満ち溢れた記事でした。ご家族のお話もたびたび出てきて、本当に仲の良いご家族です。松竹座の七月歌舞伎は松嶋屋さんが勢ぞろいなので、上方の匂いがぷんぷんと立ち昇る舞台になることでしょうね。

 勘三郎さんのところの七之助さんのインタビューもありましたが、何と!彼は玉ちゃんのことを「玉三郎のおじさま」と呼んでいました。ちょっとびっくりでした。確かに、玉ちゃんの実年齢からすれば不思議ではない呼び名だけれど、“脅威のアラ還”玉ちゃんなので…。菊ちゃんも獅童さんも「おにいさん」と呼んでいるんですが。以前、どこかで自分の父より年上かどうかで呼び名が変わると聞いたことがあるような、ないような…。ま、どうでもいいっちゃ、いいことですが。

 まだ、全部をちゃんと読んでないんですが、寝る前に読み出すとあっという間に30分とか1時間とか過ぎてしまうので、あまり目に付かないところにおいて、ちょびちょび見ています。非常にお得なヤフオク初体験となりました。
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