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おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

第七回翔之會

2022-07-31 23:20:38 | 観たもの
 中村鷹之資さんと妹さんの渡邊愛子さんによる「第七回翔之會」でございます。7月16日(土)17日(日)の二日間、国立劇場小劇場で開催されました。私は17日に伺いました。ひそかに贔屓にしている鷹之資さん、この会の開催が発表されると、演目ももちろんですが、共演者が非常に豪華、歌舞伎座で演ってほしいくらいの座組みで歌舞伎ファンの間で話題になりました。切符は後援会とか贔屓筋とかでないと取れないのかなぁと思っていたら、チケットWeb松竹でも売り出すとあり、ドキドキしながら発売日の朝10時にチケ松でポチッとしたら、奇跡的にgetでき、行けることになりました。チケ松は文字通り“秒殺”だったようで、ワタシは今年の運をここで使い果たしたような気がします…。

 演目は鷹之資さんの「供奴」、愛子さんの「藤娘」、鷹之資さんの「船弁慶」です。「船弁慶」には松緑さん、猿之助さん、門之助ささん、猿弥さんもご出演です。

 「供奴」は奴さんなので、お役目的に動きやすい衣装ということで、足は丸出しです。その分、衣装ではごまかすことができず、その人の踊りの技量がそのまま出ると聞いたことがあります。鷹之資さんも太ももが露わになった格好で花道から登場されました。とても立派な太ももでした。「これなら『夏祭』の団七できるなぁ」って全然関係ないことを思ってしまいました。

 鷹之資さんの踊りって、キビキビとして、要所要所でビシッと決まります。本当に見ていて気持ちが良い踊りです。かと言って、楷書一辺倒って感じでもなく、奴さんらしい柔らかさというか洒脱さもあって、明るく楽しいお舞台でした。

 愛子さんの「藤娘」は藤間勧祖さんの振り付けで、頭は男髷、簪もいつものぽってりとした藤の花ではありませんでした(たぶん、ちょっと記憶が怪しくなっています…)。お衣装もわりとすっきり目で、袂も中振りぐらいだったように思います。舞台装置も屏風に藤の花があしらった形で、“いつもの”藤娘とはずいぶんと印象が違いました。とても新鮮な感じで、「あぁ、こんな藤娘もあるのね」と思いながら拝見しておりました。本当に可愛らしい藤娘でした。そういえば女の子が踊る「藤娘」って初めて見たような気がします。愛子さんは舞踊家を目指していらっしゃるそうで、富十郎さんのDNAをお持ちなので、きっと素晴らしい舞踊家になられることと思います。

 「船弁慶」は富十郎さんの当たり役だったそうです。前半では恋しい義経との静御前の別れを、後半では海上に現れた知盛の霊の執着を踊るそうです。静御前は能のお衣装で、片山九郎右衛門さんが着付けをされたそうです。松緑さんが弁慶、ご子息の左近さんが義経でした。左近さんと鷹之資さん、ちゃんとカップルに見えました。左近さんも松緑さんにビシバシしごかれていると聞いたことがあるので、そのご薫陶の賜物なんでしょう。弁慶が静と義経の間に入って、とても良い仕事をされていました。松緑さん、さすがでございます。

 猿之助さんは義経のために舟を出す舟長です。「連獅子」の間狂言みたいな感じでした。舟子が門之助さんと猿弥さんです。義経の従者、亀井六郎以下は澤瀉屋さんと音羽屋さんのお弟子さんなんですが、この日は急遽代役で橘三郎さんと青虎さんが入られ、代役が思いがけず豪華でした(これが実はコロナの始まりだったんですけどね)。猿之助さん、存在感はあるけれど、義経や弁慶を喰うことはなく、絶妙な存在感でした。さすがでございます。

 知盛の鷹之資さん、お衣装も鬘も結構重いうえに、薙刀もあります。でも、そんなことは全然no problem、軽々と、でも重厚に品よく踊られました。花道を後ろ向きに走るという場面がありましたが、スピードを落とすことなく走ってました。すごい身体能力でございます。

 この公演の後の歌舞伎座のコロナのことを思うと、ほんと、ギリギリのタイミングで幕を開けられたんですよね。運も実力のうち、と言いますが、富十郎さんが守られたんでしょうね。ひそかに贔屓の鷹之資さん、このまままっすぐ伸びていかれますようにと祈ります。
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祇園まもり

2022-07-30 22:55:12 | 食べたもの
 
 鍵善の調布のお菓子です。祇園祭の時に作られます。焼き印は祇園さんの御紋です。もうひとつは「蘇民将来子孫也」で、中は糖蜜入りの求肥でした。

 
 
 
 
 
 
 
 八坂神社です。祇園祭の時に行ったのは初めてかも、です。河原町、烏丸のほうに行けば鉾が見られたと思うのですが、人が多いところに行くのはちょっとね、と思いまして…。

  
 鍵善も祇園祭仕様でした。
 
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道頓堀今井

2022-07-30 22:43:40 | 食べたもの
 松竹座の帰りに久しぶりに「道頓堀今井」にまいりました。

 
 とりあえずビールです。

 
 おでん
 おうどんのお出汁でした。“真夏におでん”って思われるかもしれませんが、1日劇場にこもっていたので、身体がすっかり冷え切っており、あったかいものを食べたかったんです。

 
 はもの天ぷら
 「はもを食べたい!」と思ってて、はものお蕎麦っていうのもあったのですが、冷たいお蕎麦だったので、こちらの天ぷらにしました。

 
 きつねうどん
 小さいサイズです。おでんと天ぷらで結構お腹がいっぱいになったのですが、「今井に来たらきつねうどんよね」ということで小さいおうどんにしました。やっぱり美味しかったです。

 お江戸だと観劇とその後のごはんはセットものなんですが、大阪は「家に帰らなあかん」と思うととっとと帰ることが多くて、本当に久しぶりのごはんでした。
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関西・歌舞伎を愛する会第三十回 七月大歌舞伎 

2022-07-29 23:06:35 | 観たもの
 松竹座の夏歌舞伎でございます。歌舞伎座が途中打ち切り、他の宝塚や東宝系の劇場もコロナで公演中止が続出する中、“奇跡的に”無事に千穐楽をお迎えになりました。本当によろしゅうございました

 孝夫さんは帯状疱疹で前半はお休みで、後半から復帰されました。元々の切符が9日で、孝夫さんはご出演ではなかったので、22日の切符を追加で取ったのですが、その日に会議が入ってしまい、結局孝夫さんを拝見することはできませんでした。まぁね、再三再四書いておりますが、「堀川波の鼓」があまり好きな演目ではなかったので、そんなに悔しい思いはなかったのですが…

 昼の部は「八重桐廓噺」と「浮かれ心中」、夜の部は「堀川波の鼓」と「祇園恋づくし」、それぞれ古典と新作でなかなか良いバランスでした。

 「八重桐廓噺」はタカタロさんが主役で、ほぼ出ずっぱりって感じでした。遅刻まではしなかったのですが、ギリギリに席に着いたので、どういうお芝居なのか全くわからず、そのまま最後までボーッと見ておりました。スミマセン。タカタロさんのブログによれば、女形が幕をひける数少ないお芝居だそうです。

 続いて中村屋兄弟+幸四郎さんの「浮かれ心中」です。今回、これが一番面白く見ました。中村屋って大体いつもメンバーが固定で、いつも同じような印象になってしまうのですが、今回は久しぶりに“いつもの”メンバー以外の方たちといっしょで、とても新鮮でした。もっと、いろいろな人たちと共演してほしいなぁと思いました。

 お芝居は井上ひさしさんの「手鎖心中」が原作で、平成9年8月の歌舞伎座の「納涼歌舞伎」で勘三郎さんが初演されたそうです。勘三郎さんのお役を勘九郎さんがなさったのですが、声がそっくりで「勘三郎さん?」って思ってしまいました。途中、「籠釣瓶」のパロディみたいな場面があって、いずれは勘九郎さんも次郎左衛門をなさるんでしょうね。八つ橋は七之助さんが順当なのかもしれませんが、できれば、全く違うお家の役者さんで見たいですね。

 最後は「ちゅう乗り」で鼠にまたがっての宙乗りです。「歌舞伎座では今頃猿之助さんが白馬に乗って宙乗りしています」って台詞をおっしゃって、「そうか、それ、ワタシ見るんやわ」って思っていたのですが…。残念でした。

 夜の部は「堀川波の鼓」からです。孝夫さんの代役は勘九郎さんでした。孝夫さんがお出ましとなると、どうしても「孝夫さん」に意識が集中して、お芝居の内容が二の次になってしまいます。勘九郎さんであれば、もう少しお芝居を冷静に見ることができて、面白く思えるかしらとちょっと期待していたのですが、やっぱりこのお芝居は苦手です。お種さんの行動がいまいち理解に苦しむというか、彦九郎の心の動きも「途中から見てる」感が強くて、なぜそうなるのかがよくわかりません。?????がいっぱい飛んでました。

 「祇園恋づくし」はがんじろはんと幸四郎さんが二役早替りでお勤めになりました。がんじろはんは京都の茶道具を商う大津屋の主人次郎八と女房おつぎ、幸四郎さんは江戸の指物師留五郎と祇園の芸妓染香を演じられました。がんじろはんの女形はますます藤十郎さんに似て来られました。福々しさもです。テンポの良いお芝居で、笑いもいっぱいで楽しいんですが、やっぱりがんじろはんの上方言葉が気になります。「このお役、関西弁Nativeの人やったらもっと面白いやろうね、愛之助さん?、ちょっと違う?」っていうようなことをつい考えてしまいました。幸四郎さんの上方言葉もずいぶんと板についてきましたが、まだギャグとしてとらえてしまいます。虎ちゃんが案外お上手なような気がしました。あ、それと女形がとてもお可愛らしくて。隼人クンはもっと頑張らなあきませんね。やっぱり義太夫のお稽古なんでしょうかね。でも、ああいう丁稚のお役はニンでした。

 ワキで松嶋屋さんと成駒家さんのお弟子さんが多数ご出演で、その方たちのおかげで上方の風情が感じられたように思いました。下女の嶋之亟さん、仲居の鴈乃助さん、竹之助さん、芸妓の扇乃丞さん、千壽さん、上方言葉がナチュラルなので「上方のお芝居を見てるんやね」って思えましたから。

 お客さんは結構入ってたように思います。少しでも松竹株式会社の収益が増えますようにと願います。これからの歌舞伎公演にかかってきますからね。そうそう、「松竹」の名前の由来って松次郎・竹次郎兄弟って今の方たちってご存じないのですね。昨日のカンブリア宮殿の後でTwitterを見てたら「松竹梅」から来てるって思ってる人が多くてちょっとビックリしました。 
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九月の松竹座(続報)

2022-07-25 23:01:31 | 先々の予定
 先日、日程と出演者のみ発表された9月の松竹座の演目と出演者が発表されました。なかなかの充実ぶりでございます。

【第一部】
一、「傾城反魂香」
  土佐将監閑居の場
   浮世又平後に土佐又平光起  中村 鴈治郎
   狩野雅楽之助        片岡 愛之助
   将監北の方         中村 扇乃丞
   土佐修理之助        中村 翫政
   土佐将監          中村 寿治郎
   又平女房おとく       市川 猿之助

二、「男女道成寺」
   白拍子桜子実は狂言師左近  片岡 愛之助
   強力不動坊         片岡 千太郎
   強力普文坊         片岡 愛三朗
   白拍子花子         中村 壱太郎

【第二部】
一、「神霊矢口渡」
  頓兵衛住家の場
   娘お舟           中村 壱太郎
   下男六蔵          中村 亀鶴
   傾城うてな         市川 段之
   船頭八助          坂東 竹之助
   新田義峯          中村 鴈乃助
   渡し守頓兵衛        中村 鴈治郎

二、博奕十王
   博奕打           市川 猿之助
   閻魔大王          市川 青虎

【第三部】
「夏祭浪花鑑」
 住吉鳥居前の場
 三婦内の場
 長町裏の場
   団七九郎兵衛/徳兵衛女房お辰  片岡 愛之助
   団七女房お梶          中村 壱太郎
   三河屋義平次          中村 亀鶴
   一寸徳兵衛           市川 青虎
   玉島磯之丞           片岡 千壽
   傾城琴浦            片岡 りき彌
   堤藤内             片岡 當吉郎
   下剃三吉            中村 鴈成
   佐賀右衛門           片岡 當十郎
   おつぎ             上村 吉弥
   釣舟三婦            中村 鴈治郎

 演目も出演者も大変結構でございます。亀ちゃんのおとく、愛之助さんの団七、見応えありそうです。お弟子さんたちの名前が最初から出てるのもいいですね。秀太郎さんがおっしゃってた上方歌舞伎の「夏祭」が拝見できそうです。青虎さん、がんじろはん、上方言葉頑張ってね。

 日程:9月8日(木)~11日(日)
     第一部 午前11時~
     第二部 午後2時30分~
     第三部 午後6時~
 料金:一等席  13,000円
    二等席   6,000円
    三等席   3,000円

 切符代もお財布にやさしいです。松竹座もやったら「デキル子」やったんですね。これがたった4日間しかないって、もったいないですよね。10月が訳のわからぬホラー歌舞伎(失礼)なんですが、それと入れ替えてくれたら、ってちょっと思った失礼な客はワタシです。
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坂東玉三郎特別舞踊公演

2022-07-24 17:03:55 | 観たもの
 昨日初日を迎えられた玉ちゃんの特別舞踊公演でございます。27日までの5日間の公演です。この後、8月2日から28日までは「東海道四谷怪談」がございます。玉ちゃん、しばらく京都にご滞在です。

 初日に見てまいりました。特にこだわりはないのですが、日曜が貸し切りで(どうもエアウィーブの貸し切りのようです)、基本土日しか行けない身には昨日しかありませんでした。そうそう、南座の座席にはエアウィーブが完備されました。以前から御園座はそうなっていたのですが、南座も続きました。やっぱり楽なんですかね? 今回は舞踊公演でそれほど長時間座っていないので、いまいち効果は実感できず…。「顔見世」にはいいのかもしれません。

 今回は「口上」「高尾」「藤娘」の三題です。「口上」はファッションショーではなく、ご挨拶のみのシンプルなほうです。ご本人も「今回は『口上』のみでございます」とわざわざおっしゃっていました。幕が上がった時に、客席の空気?みたいなのをお感じになったんでしょうか。

 「口上」の背景は無地の金屏風、金と言ってもギラギラしてなくて、とても上品な輝きの金色でした。お衣装は薄いオレンジ色(ちゃんと和名があると思います)の裃、大和屋さんのお色です。南座では30年くらい前から舞踊公演を始められ、たびたび開催されています(注:パンフレット(無料配布!)によれば、平成6年1月が初めてで今年で28年目、公演回数は17回目だそうです)。この舞踊公演は、玉ちゃんにとって勉強してきたものを発表する特別な場だそうです。この日は満席でした。PCR検査も全員OKだったそうです。歌舞伎座が大変なことになっているので、玉ちゃんも気を遣われますよね。

 続いて演目についての解説です。「高尾」はこれまで荻江節で踊ってこられたそうですが、今回は長唄で踊られます。長唄の「高尾」は本邦初演になるそうです。高尾は11代続いた花魁で、何代目かは伊達騒動に巻き込まれ、歌舞伎にも登場します。舞踊のほうは、歌舞伎にありがちな“何でもアリ”の設定で、なぜか八百屋お七の姉で、お七の前に亡霊として現れ、四季折々の情景や地獄の責め苦を物語るというものがあるそうです。もうひとつ、禿がお墓に供養に行くと、亡霊が現れ、この世の楽しいことや季節の美しさを語るっていうのもあるようです。

 「高尾」の曲はとても深遠だけど、物語がなく、これまであまり上演されてこなかったそうですが、六世藤間勘十郎さんが振り付けされたものを当代のご宗家と相談しながら今回の「高尾」にされたようです。ご宗家は毎週金曜にインスタライブをされいるのですが、22日(金)のライブでは、この玉ちゃんの今回の公演についていろいろお話してくださっています。こちらでアーカイブもご覧になれます。これからご覧になる方、予習にどうぞ。「藤娘」も六世ご宗家の振り付けで踊られました。ご自分の「踊りの師匠」とおっしゃっていて、非常に素晴らしい振付家だと絶賛されていました。そういえば、松竹座?八千代座?の時も六世ご宗家の振り付けで踊られて、当代のご宗家が喜んでいらっしゃいました。当代は女形の舞踊を素踊りで踊られますが、袴姿でどう表現するのかを考えていて、お稽古場でお稽古着で踊られる玉ちゃんをご覧になって「あぁ、そうか!」と非常に納得されたというようなことをお話でした。

 歌舞伎って荒唐無稽、「それがどうした」みたいなものが多くて、「高尾」にしても「藤娘」にしても、“ストーリーを頭で理解する”ものではないように思う、「目の前の芸能を楽しんでいただきたい」「日常のもろもろのことを忘れていただきたい」という思いでお勤めになってるとおっしゃっていました。

 コロナの状況については、使い捨てを礼賛する人間、便利一辺倒に走る人間、人と人が会わなくても心を通い合わせることができると錯覚している人間に対し、お天道様からお叱りを受けているのではないかと。今は、大変な状況になっているけれど、この夏を無事に過ごして輝かしい季節を迎えていただきたい、と。最後は「日本の芸能、日本の演劇、日本の劇場をご贔屓賜りますよう隅から隅までずずずぃーーーっと乞い願いあげ奉りまする~~~」という口上の決まり文句で締められました。「口上」はその場の雰囲気でお話されるようで、おそらく、日が変わればまた違うお話をされると思います。

 かんじんの舞踊ですが、「高尾」は幕が上がると、舞台の奥の方に演奏家の方が並ばれ、その前は紗幕? 照明は深い群青色で、海底のような感じでした。ひとしきり演奏をされた後、燈籠の陰から玉ちゃんご登場です。最初からいらっしゃったんですね。陰になっていて全然気が付きませんでした。お衣装は、打掛は白地に青もみじと流水の柄で、裏は朱、雁の絵が見えました。中のお着物は藤色?ココア色?で蝶の柄で、帯は黒字に文字が散らしてありました。この打掛は初めて見るように思います。玉ちゃんのお衣装のバイブル「玉三郎“美”の世界展」の図録を見ましたが載ってなかったように思います。長唄の歌詞をちゃんと聞こうと思うのですが、難しいです。こういう時イヤホンガイドを借りるのがいいのでしょうけれど、それはそれでそっちに神経を集中させるのがもったいないような気がして…。青もみじは上からもハラハラと散ってました。曲が進むにつれて、舞台の照明もだんだん明るくなります。そのあたりのことも歌詞を聞いていれば、情景がわかるんでしょうね。パンフレットがペラものだったので、いつもの番附のように歌詞までは載ってなくて。ワタシにしては頑張ってたつもりですが、時々フッと意識が途切れ、舞台を見たら無人で「え?」と思ったら花道の七三のところにいらっしゃって、ちょっとビックリしました

 「藤娘」は今回は小村雪岱さんが描かれた舞台美術を使われています(これも当代ご宗家情報)。ヤホーで「小村雪岱 藤娘」で検索されたらhitすると思います。これまで何度か見てきたのとちょっと違ってました。松竹座の時におっしゃっていましたが、玉ちゃんは「藤娘」が一番よく踊ってる演目だそうです。言葉は悪いですが、手慣れたと言いますか、可愛らしい美しい藤娘です。今回は舞台上に後見さんが出て来られない演出で、最初から最後まで玉ちゃんおひとりでした。最後は花道をかけて揚幕の中へ引っ込まれました。カーテンコールをどうなさるのかなと思っていたら、花道から舞台へ戻られました。カーテンコールは2回でした。

 
 南座の一文字看板も藤色でした。
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明るいニュースと暗いニュース

2022-07-22 23:50:02 | その他いろいろ(歌舞伎)
 まずは明るいニュースから。梅玉さんが重要無形文化財保持者(いわゆる人間国宝)に認定されました。誠におめでたいことでございます。梅玉さんの襲名披露公演は見てます。それも南座の桟敷席です。ただ、その頃は梅玉さんのことは全く存じ上げず、何をお勤めになったのか何も覚えておりません。福助さんも同時襲名で、福助さんが「籠釣瓶」の八ッ橋をされ、吉右衛門さんが次郎左衛門でした。口上に歌右衛門丈、十三世仁左衛門丈が並んでいらっしゃって、「動いてる歌右衛門さん」をかろうじて拝見することができました。その後も何となく漫然と舞台を見ておりましたが、ここ何年かでようやく梅玉さんの“良さ”みたいなものを意識するようになりました。いつも書いておりますが、往年のNHKアナウンサーのような語り口が大好きなんです。歌舞伎座がコロナでガタガタしてる中、ちょっとホッとする明るいニュースが心に沁みました。本当によろしゅうございました。

 で、その歌舞伎座ですが、残念ながら暗いニュースです。千穐楽までのすべての公演が中止になりました。何となく無理っぽいかなとは思っていましたが、仕方ありません。こればかりは誰が悪いわけでもないのですから。ようやく通常運転に戻る一歩前ぐらいまでたどり着き、安堵したところでしたが。罹患された方々が早く回復され、後遺症も残らないようにと祈ります。今日、帰宅したら、歌舞伎座の写真入りの筋書が届いておりました。いつもなら、3部とも見ているので、舞台写真もあらすじも「あぁ、あれね」と確認しながら見るのですが、今回は3部だけ、1部と2部が全く“未知の世界”で不思議な感じでした。ちょっと切ない気分になりました。

 
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帰ります。

2022-07-18 16:54:52 | Tokyo
帰りの新幹線です。本日、第一部を見て帰阪する予定が、まさかまさかの公演中止!もうビックリです。まぁ、今回のメインは昨夜の鷹之資さんの公演で、歌舞伎座は付け足し?的なものだったんですが。評判が良かっただけに残念でした。ただ、昨夜の公演で澤瀉屋さんのお弟子さんお二人が休演されていたので、時間になっても開場しない歌舞伎座の前で「ひょっとして?」というのは思ったのですが。

で、新幹線の予約が3時過ぎで、予約を一度変更していたのでこれ以上変更できず、自由席も指定に乗り遅れたら、と書いてあるので、変にトラブっても嫌なので、銀座三越のSNOOPY展で時間をつぶし、しらたまやさんでお昼を食べて予定の新幹線に乗りました。しらたまやさんには一部中止のお客さんが集結?、残念会みたいになってました。お昼にビールと日本酒をいただいたので、新幹線ではスイーツにしました。

またまた不安な日々が続きます。お互い気をつけましょう。
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初・ナウシカ

2022-07-17 12:04:07 | 観たもの
昨日は歌舞伎座第3部でした。初めての「ナウシカ」でした。原作を全く存じ上げず、ついていけるかなぁとちょっと心配しましたが、大丈夫でした。何でも歌舞伎になるもんですね。面白く拝見しました。

マシュマロ米吉クンが大活躍で、玉ちゃんにもぜひ見ていただきたい、そしてどう思われるのか聞いてみたいと、なぜか思ってしまいました。
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お江戸へGO!

2022-07-16 11:18:53 | Tokyo
お江戸へ向かっております。世間は三連休ということを失念しており、一週間前に切符を買いに行ったら、既にE席はなく、A席になりました。よって、富士山の写真ではなく、新幹線の写真を貼り付けておきます。ま、今日はお天気が悪く、E
席でも富士山は拝めなかったかと…。ちょっと負け惜しみです。

コロナがビックリするような数字になっていて、今回もどうなることかと心配しましたが、政府は行動制限はしないと言ってるので、そのお言葉に甘えて上京することにしました。マスク、手洗い、消毒の基本的な対策をして過ごすようにします。

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