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おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

今日はここ

2025-07-31 16:53:53 | 見たもの

愛知県美術館の「竹内栖鳳展」に来ました。この前の日曜美術館で紹介されてました。名古屋はジパング割引を使って、さらに新快速乗り継いで行けば、往復3600円で行けるので、「じゃあ」って感じです。

なかなか見応えのある展覧会でした。常設展も面白くて、良い美術館でした。


名古屋も猛暑でした。
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今日はこことここ

2024-12-14 23:09:21 | 見たもの



歌舞伎座にも行きましたが、前後で三井記念美術館と国立西洋美術館に行きました。

三井はこの時季にだけ公開される円山応挙の「雪松図屏風」がお目当てです。って言うか、それ以外何が出ているのか全く知らず…。中国の墨跡や拓本がありました。でもその字が読めなくて、文盲か?と自分で突っこんでおきました。

国立西洋は「モネ展」です。本当にモネだけでした。久しぶりにこんなにたくさんのモネを見ました。やっぱりステキでした。
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石岡瑛子 I デザイン

2024-12-01 00:59:23 | 見たもの
 兵庫県立美術館で開催されている「石岡瑛子 I デザイン」展です。本日が最終日です。

 先日も書きましたが、東京都現代美術館で2020年11月14日から2021年2月14日まで開催された「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」という大規模回顧展に行きたかったのですが、コロナのせいで行けなくてとても残念な思いをしていました。この展覧会、どこかに巡回する予定があったみたいなのですが、それもコロナのせいで中止になってしまって、「あぁ、もう見られないのかぁ…」と思っていたので、今回この展覧会があることを知って、「よっしゃ~」ってなりました。会期は9月28日から始まっていたのですが、なかなか行けず会期末ギリギリで何とか間に合いました。

 と、熱望してキャッキャッして行ったのですが、思ってたより小規模?何か不発って感じでした。コロナでヒマだった時に、瑛子さんの評伝や現美の図録を読み込み、現美のギャラリートークの配信を見て、瑛子さんに関する知識を結構蓄えていたので、その知識の量に比べると展示物がちょっと少なかったような気がします。

 公式サイトに掲載されていた展覧会の説明です。

没後10年を経て国内外から再び注目を集める石岡瑛子(1938-2012)。広告、舞台、映画など表現のジャンルから国境までを超え、世界的に活躍したデザイナーです。
本展では瑛子が、東京を拠点にしていた1960-80年代の仕事を中心に、センセーションを巻き起こしたポスターやCM、アートワークからスケッチまで400点以上の作品を一挙公開します。表現者にとって大切なのは「ほんとうの自分力」を培うこと。つまり「私」を磨き抜くこと。瑛子はその信念を胸に、革新的ビジュアルを生み出す創造の旅を続けました。写真や映像、イラストなど多様な分野のトップランナーたちとの協働作業コラボレーションを重ねながら。
本展は石岡瑛子のクリエイションの核となる「 I=私 」に迫ります。いまなお熱を放つビジュアルと瑛子自身の言葉に、時代をも超越するデザインの生命力を体感してください。これは“回顧展”ではありません。石岡瑛子は、ここにいます。いまを生きるあなたをインスパイアするために。

 上のように思った理由がわかりました。東京時代だけ、ポスターやCM、アートワークだけだったからだと思います。1980年以降、ニューヨークに拠点を移し、ブロードウェイやハリウッドで舞台や映画の仕事をされるようになり、さらに、サーカス、オリンピックと仕事の領域がどんどん広がって、文字通り世界を股にかけて活躍されました。現美の時は、そういう展示もありました。日本未公開の三島由紀夫の「金閣寺」の映画のセットもあったように記憶しています。アメリカは権利関係がとても煩雑で、作品を借りるのがとても大変っていうようなことをギャラリートークの時に、現美の学芸員の藪前さんがおっしゃっていたのを思い出しました。

 展覧会はほぼ撮影可能だったので、写真を載せておきます。

 
 資生堂ホネケーキの広告(1964年)。瑛子さんの資生堂時代の仕事です。一番有名なのは前田美波里さんのサンオイルのポスター(1966年)だと思いますが、撮影NGでした。美波里さんのポスターはハワイまで行って撮影したそうですが、思ったような写真が撮れず、無理やり仕方なく1枚を選んでポスターにしたそうで、小さい写真を無理くり引き伸ばしたので、よく見ると非常に目の粗い写真でした。今なら、どうとでもなると思うのですが。

 
 
 
 
 パルコの仕事です(1971年~)。資生堂には10年も在籍せず退職されています。パルコは心斎橋にもあって高校生の頃から行ってたと思いますが、当時はポスターなんてそんな注意して見てなくて、全く記憶にないのですが。

 
 角川文庫の仕事です(1975年)。

 
 オペラのポスター。オペラ「忠臣蔵」(1997年)の舞台、衣装デザインを担当されています。

 
「地獄の黙示録」(1979年)日本語版のポスター

 
 「ドラキュラ」(1992年)のポスター
 衣装デザインを担当されました。現美の時は衣装のスチールや衣装デザインドローイングもありました。

 ↑写真が何となく正面じゃないのは、すべてアクリル板があって、正面から撮ると自分が映りこんでしまうので、どうしても角度がついてしまいました。

 《かべす》
 
 ミュージアムカフェで瑛子さんをイメージして真っ赤なりんごの形をしてケーキがありました。せっかくなのでいただいてきました。
 
 《オマケ》
 
 美術館は海に面しています。
 
 海側から撮った美術館です。安藤忠雄さんの設計です。
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今日はここ

2024-11-27 15:53:09 | 見たもの
兵庫県立美術館です。先週の金曜で担当していた仕事がひと段落し、半休を取って来ました。瑛子さんの展覧会です。会期が12月1日まで、何とか滑り込めました。何年か前に東京の現代美術館でもやってて、そっちに行くつもりにしていましたが、コロナ真っ只中、上京すること自体ができなくて、泣く泣く諦めた経緯がありました。苦節3年?4年?でございます。「ようやく…」って感じでした。
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LOVEファッション-私を着がえるとき

2024-10-20 23:27:23 | 見たもの
 京都国立近代美術館で開催されている「LOVEファッション-私を着がえるとき」を見てきました。このファッションの展覧会は公益財団法人京都服飾文化研究財団の主催で5年に1度開催されています。基本「お洋服が好き!」なワタシはかれこれ20年ぐらい前から見続けております。毎回出展されるお洋服(質と量両方ね)に圧倒されつつ、こんなに一気にお洋服を見る機会ってまずないので、ワクワク感が半端なく会場内をスキップしたくなるくらい気分がアガリます。今回もとても楽しみにして、雨の中行ってまいりました。

 展覧会の概要です。
服を着ることは人間の普遍的な営みの一つです。そして装いには私たちの内なる欲望が潜み、憧れや熱狂、葛藤や矛盾を伴って表れることがあります。 着る人のさまざまな情熱や願望=「LOVE」を受け止める存在としてのファッション。そこには万華鏡のようにカラフルな世界が広がっています。 今回の展覧会では、KCI所蔵の衣装コレクションを中心に、人間あるいは生物の根源的な欲望や本能を照射するアート作品とともに、ファッションとの 関わりにみられるさまざまな「LOVE」のかたちについて考えます。展覧会を通して、服を着ることの意味について再び考えてみませんか。

 最近の展覧会のトレンド?なのか、会場内は全て撮影OKになっていて、バシバシ撮ってきたので、とりあえず写真をupします。
 
 
 
 こちらの展覧会の作品の並べ方って年代順ではなく、1700年代とか1800年代のイブニングドレスと現代のドレスがいっしょに並んでいます。それもディオールとかシャネルとか、あるいはコムデギャルソンとかヨウジヤマモトとかの大御所的なデザイナーだけでなく、マメクロゴウチとか阿部千登勢とか最近新宿伊勢丹で見るデザイナーも取り上げられていて、それをチョイスするキュレーター、学芸員の人のセンスにいつも感心しています。それもこのファッションの展覧会が好きな所以なんでしょうね。

 
 ロエベのミュールです。薔薇の花がついていました。どうやって歩くんでしょうか?

 
 紅白歌合戦に出てきそうです。

 
 ウォーキングドレスです。お散歩着なんでしょうね。

 
 
 試着室も作品です。

 
 ここは全てコムデギャルソンでした。1997年の春夏の作品です。

 
 プラダのシュミーズ
 
 シャネルのブラトップ

 
 
 澤田知子さんの「ID400」という作品
 証明写真(全て澤田さんご自身)が並びます。このシリーズ、結構好きなんです。

 
 「それでも私が母親であることには変わりない」
 
 「いつになったら満足できるのだろう」
 松川朋奈さんの油絵です。「同世代の女性たちのインタビューを題材にその日常と内面を描き出す」作家さんだそうです。絵の感じと言い、タイトルと言い、ドキッとしました。でも、好きです。

 
 展覧会のポスターにもなったコムデギャルソンの2020年の作品。

 
 ロエベ

 
 ヴィクター&ロルフ

 
 東京オリンピックのトモ・コイズミのドレス

 
 
 これまでの展覧会のポスターが飾られてありました。

 今回もとっても楽しい展覧会でした。超です。11月24日(日)までの会期です。熊本と東京にも巡回します。
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本日も晴天なり

2024-10-14 13:31:44 | 見たもの
今日も良いお天気です。昔の10月10日の「体育の日」は晴れの特異日と言われているそうで、それで前の東京オリンピックの開会式になったと聞いたことがありますが、今もその言い伝え?は生きているようです。

午前中は早稲田大学の演劇博物館に行きました。「築地小劇場100年ー新劇の20世紀ー」を見てきました。お客さんはほとんどいなくて、貸切状態でした。さすが坪内逍遥さんの博物館だけあって、充実の展示内容でした。先週の金曜には文学座の俳優さんによるトークショーもあったみたいで、お江戸の皆様、羨ましゅうございます。

杉村先生の「女の一生」初演時のお衣装とかテレビドラマ「お師匠さんは名探偵」のDVDとか面白かったです。新劇なので、もちろん、俳優座も民藝も満遍なく取り上げられていました。

年明けの1月19日までです。ご興味のある方、ぜひどうぞ!
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倉俣史朗のデザイン-記憶のなかの小宇宙

2024-08-17 23:39:31 | 見たもの
 京都国立近代美術館で開催されている「倉俣史朗のデザインー記憶のなかの小宇宙」でございます。

 展覧会の説明です。
 
倉俣史朗(1934‒1991)は、銀座のランドマークとなる商業施設「三愛ドリームセンター」の店内設計で注目を集め、1965年にはクラマタデザイン事務所を設立して独立します。高度経済成長とともに変化し続ける都市を舞台に、同時代の美術家たちとも協力して、新たな空間を提示していきます。
 一方で、商品化を前提とせず、自主的に制作した家具を発表しています。イメージに合う素材を開発し、画一的な利便性から解放されたデザインは、日常に遊び心と本質的な問いを持ち込みます。
1980年代にはイタリアのデザイン運動「メンフィス」に参加し、活躍の場を世界に広げました。倉俣が「言葉で語れない部分を形で言おう」とした家具たちは、今なお能弁なまでに魅力的です。
 本展では、倉俣自身の言葉を辿りながら、創作の源泉ともいえるイメージスケッチや夢日記などの資料とともに、彼のデザインが語りかけるメッセージに耳を傾けます。
 京都では25年ぶりの回顧展。東京・富山を巡回した本展は、京都会場で幕を閉じます。

 この展覧会、東京で開催された時にNHKEテレの「日曜美術館」で取り上げられたのを見ました。その後再放送があって、それも見ました。その中で紹介された↑「ミス・ブランチ」という椅子、ブランチというのは、もちろん「欲望という名の電車」の主人公ブランチからきています。「欲望~」と言われれば、これは「見に行かねばなりますまい!」という案件になりました。

 でも、まぁ、いつものことながら、「ミス・ブランチ」以外は何もわかってなくて、行ってから「はぁ~」「へぇ~」「ふ~ん」の連続でした。わりと、こういう工芸系(大雑把なくくりで申し訳ございません)は好きなので、とても興味深く見ました。

 
 
 
 写真OKの椅子です。とってもステキです。

 “実用的ではない家具”というのがあって、座れない椅子とか引き出しが飾りだけとか、そんなのがあって「目が点」になりましたが、そういうおちょくったの結構好きなんですよね。オバQのランプっていうのもありました。

 空間設計ということで昔デザインされた飲食店とかブティックとかが映像で流れていました。60年代?70年代?とかなり昔なはずなんですが、それが全然古くなくて、「最近、銀座に出来たお店です」って紹介されても納得してしまうものばかりでした。どこかで再現してくれたら絶対行くのになぁと思いながら映像を見ておりました。こういうのもやっぱり著作権ってあって、パクリはダメなんでしょうね。

 三宅一生さんともよくごいっしょされていて、ブティックの内装だけでなく、「ロードゥイッセイ」の香水瓶のデザインのスケッチもありました。この香り、確かアクア系と呼ばれて、ちょっとした革命的な香りだったと記憶しています。

 4階のコレクション・ギャラリーでは横尾忠則さんが特集されていました。
 
 
 ↑三島由紀夫の「椿説弓張月」の歌舞伎公演のポスターです。玉ちゃんもご出演でした。来年、三島の生誕100年なんです。三島の戯曲もいろいろな舞台で上演されるでしょうか。

 
 
 
「東京国際版画ビエンナーレ展」のポスターです。こういう展覧会が昔あったんですね。とてもオシャレなポスターです。

 《かべす》
 
 
 
 カマルの野菜カレーとポテトサラダです。今回は小松菜のジュースもいただけました。

 
 
 
 月ケ瀬のクリームあんみつです。

 《オマケ》
 
 イノダコーヒの三条店です。だいぶ出来上がっていました。

 
 祇園の鍵善です。暖簾と提灯が夏仕様になっています。
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早稲田大学演劇博物館「河竹黙阿弥ー江戸から東京へー」

2023-11-29 00:23:13 | 見たもの
 早稲田大学演劇博物館に行ってきました。前々から一度行きたいと思いつつ、早稲田という地がワタシのテリトリーではなかったので、行きそびれておりましたが、今回ちょっと頑張ってみました。

 展覧会の概要です。
観客に親切、役者に親切、興行主に親切―この三つの親切(三親切)をモットーとし、幕末から明治の歌舞伎界で活躍したのが歌舞伎作者の河竹黙阿弥(1816-1893)です。黙阿弥はそのモットーの通り、役者を生かし、観客に喜ばれ、そして集客に結び付く作品を書き続けました。
しかも、黙阿弥が活躍したのは江戸から東京へと社会が大きく変わっていく時代です。伝統を継承しつつも、変容する世の中を捉え、その筆で表現し続けた黙阿弥を、坪内逍遙は「江戸演劇の大問屋」「当今のシェイクスピヤ」と評しました。
没後130年を迎える今年、演劇博物館としては30年ぶりとなる大々的な黙阿弥展を、国立劇場との共催で行います。河竹黙阿弥の幅広い作品世界について、貴重な資料をもとにご紹介したいと思います。

 黙阿弥のお芝居の錦絵とか台本とか番付とかが展示してありました。ただ、台本も番付も、筆文字なので読めないんです。活字なら「何書いてあるんかなぁ」と読むところなんですが、読めないのでほぼスルー、錦絵だけ見ておりました。「猫に小判、豚に真珠」な鑑賞となってしまいました。あ、最後に「作品世界の広がり」ということで、美空ひばりのポスターや「もとの黙阿弥」のプログラムが展示してあって、そこは「ほーっ」と思いながら見ておりました。国立劇場の協力で古い歌舞伎の映像も上映されていましたが、時間の都合でそんなにゆっくりと見ているわけにもいかず残念でした。図録の代わりって言ってはナンですが、黙阿弥歿後100年の際に作成された「黙阿弥江戸芝居地図」なるものを買ってきました。黙阿弥の芝居の舞台を今の地図(1993年当時の地図ですが)に「ココ」って示してある地図です。ワタシ、地図見るのが好きなので、面白く見ております。

 ミーハーに撮ってきた早稲田の写真です。
 
 ニュースとかでよく見る建物
 
 大隈重信の銅像
 
 学内地図
 
 演劇博物館の前にあった坪内逍遥像
 
 演劇博物館のお隣の建物。「村上春樹展」をやってました。

 《オマケ》
 
 
 都電に乗りました。

 
 
 
 雑司ヶ谷でメトロに乗り換えましたが、せっかくなので雑司ヶ谷鬼子母神にもお参りしてきました。雑司ヶ谷って以前玉ちゃんの写真展があって行きました。「もう二度と来ることはないだろう」と思っていましたが、2度目がありました。我ながらちょっとビックリです。
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特別展「東福寺」

2023-11-04 23:52:15 | 見たもの
 京博で開催されている特別展「東福寺」です。春先に東博で開催され、評判が良かったので楽しみにしていました。東京って大体いつも行列しているので、これも行列になったら嫌やなぁと思って、金曜の夜間開館で行こうと思っていたら、今回は夜間開館がなく、仕方なく土曜のお昼に行きました。公式Twitterとは別に、混雑状況だけをお知らせするTwitterというのが出来ているのですが、まだ何も呟かれてなくて、どんなものなのかと恐る恐る行ったのですが、全然No problemでした。土曜日なのでガラガラってことはないのですが、展示の前は人と人の間に隙間もあり、人の頭越しに見ないといけないって状況ではありませんでした。

 まず行って、何に驚いたって、「東福寺」の名前の由来でした。東大寺の「東」と興福寺の「福」から取ってるんですってね、奥サン!。おそらく、実際に東福寺に行けば、入り口辺りに書いてありそうですが、ワタシ、東福寺には行ったことがなくて、初めて知りました。東福寺って紅葉で有名で、秋になれば必ずニュースで見るし、東福寺の駅はいつも京阪電車とJRの乗り換えで乗り降りしてるのですが…。とりあえず、名前の由来を知れただけでOK!って、そこですっかり満足してしまったワタシでしたが、その後の展示も非常に見応えがあって、まことに結構でございました。

 展覧会の見どころです。
 新緑や紅葉の名所として知られる東福寺は、京都を代表する禅寺の一つです。中世以来の巨大な建造物の数々は圧倒的なスケールを誇り、「東福寺の伽藍面」の通称で知られています。
 東福寺の寺宝をまとめて紹介する初の機会となる本展では、伝説の絵仏師・明兆による記念碑的大作「五百羅漢図」全幅を修理後初公開するとともに、巨大伽藍にふさわしい特大サイズの仏像や書画類も一堂に展観いたします。草創以来の東福寺の歴史を辿りつつ、大陸との交流を通して花開いた禅宗文化の全容を幅広く紹介し、東福寺の日本文化における意義とその魅力を余すところなくご覧いただきます。

 名前の由来すら知らなかったワタシですので、当然のことながら、禅寺も巨大伽藍も「五百羅漢図」も何も予備知識はございません。順番に見て、いちいち「ほーっ、ほーっ」と感心しながら見ておりました。詳細は展覧会公式サイトをご覧いただいたらいいのですが、一番興味を引いたのは「五百羅漢図」でした。

 一幅に10人の羅漢さんを描いて、それが50幅あるので、10人×50で500人だそうです。東福寺に45幅、東京の根津美術館に2幅、ロシアのエルミタージュ美術館に1幅あります。残りの3幅は後世に原画をもとに制作されたそうです。修理が施されたので、どれも色が鮮やかによみがえっています。羅漢さん、エライお坊さんなんでしょうが、何ともユーモラス、自然体なんです。龍の口を大きく開けさせて、つっかい棒をして、その中で座禅をしている、とか、雷さんと龍が闘っているのを首がもげるほど上を見上げて見物しているとか、「はいっ?」みたいなのばかりで…。すごい修行をしたからそういう神がかり的なパワーを持ってるんでしょうけれど。それにまた、それぞれのタイトル、説明が秀逸で、「鹿のプレゼント」とか「猿のプレゼント」とか「ペガサス」とか、二度見してしまうタイトルがありました。漫画みたいな吹き出しがついてあるのもあって、面白かったです。さすがに45幅を一気に展示することはなく、4期に分け展示されるそうです。時間とお金に余裕があれば、全て見たいところですが。京博のキャプションの面白さ、ユニークさは定評?がありますが、これって東博でも同じだったみたいです。東京の人は「こんなふざけてッ!」って怒らなかったんでしょうか。関西って「笑わせてナンボ」みたいなところがあるので、こういうのはWelcomeなんですけどね。

 
 
 
 写真撮影可のスポットがありました。この大きな手は東福寺のご本尊釈迦如来坐像の一部です。仏さまは焼けてしまって、この手だけ残っています。こんな大きな仏さまがあるお寺なので、何もかもが大きくて、扁額ひとつとっても、畳一畳ぐらいの大きさで、「ヒョエ~」って感じでした。

 
 記念写真スポットです。

 本当に見応えのある面白い展覧会でした。会期は12月3日まで、です。
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松本幸四郎家高麗屋展

2023-03-26 23:15:40 | 見たもの
 日本橋高島屋開店90周年特別企画として開催されている「松本幸四郎家高麗屋展」です。歌舞伎座に行く前に寄ってきました。本当は銀座和光の吉右衛門さんの写真展を見たかったのですが、21日で終わったので、仕方なく(失礼な客で申し訳ございません)こちらへ行ってきました。

 金曜のお昼間なので空いててゆったりと見ることができました。と言っても、高麗屋さんにはあまりなじみがないので、一通り見たら「あぁ…」って感じです(重ね重ね失礼な客で申し訳ございません)。幸四郎さんも美少年染五郎クンもわりとよく見てるんですよ。何よりも「伏見の富くじ」があるし、三代同時襲名も8月納涼の「弥次喜多」も「信康」も見たし、とりあえず話題になってるのは見ています。でも、贔屓かって尋ねられると、「う~~~ん」って感じなんですよね

 写真撮り放題でした(一部撮影禁止エリアもあり)。
 
 親子孫の三大で演じられた「車引き」のパネル

  
 高麗屋さんの歴史

 
 「信康」の衣装

 
 「門出祝寿連獅子」の衣装
 親子孫で「連獅子」を踊られたそうです。

 
 「弁慶」の衣装

 
 染五郎クンの弁慶の写真と染五郎クンの描いた弁慶

 
 その弁慶がポストカードになってました。パンフレットといっしょに買ってきました。

 会期は4月3日まで、入場料は無料です。高島屋のお買い物のついでにどうぞ。高島屋のデパ地下も楽しいところでした。
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