おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

フジマル食堂

2017-07-31 23:59:27 | 食べたもの
 枚方T-SITEにあるワインレストランです。超ローカルな話題で申し訳ございません。

 孝夫さんの「盟三五大切」の終演が8時過ぎと早かったので、“祝杯”をあげたいと思ったのですが、あいにくミナミで行けそうなお店がわからなかったので(飲食店はもちろんいっぱいあるのですが、一人で入って、ちょっとだけ飲めるところっていうのがわからない)、枚方に戻り、こちらへまいりました。何年か前に大阪市内にワイン醸造所を作ったと話題になりました。それの系列です。大阪市内や東京にもお店があります

 
 とりあえずビールとオードブル盛り合わせ

 
 フジマルさんのワイナリーで作ったワインです。お店の隅にワイン樽が置いてあって、そこから直接注いでくれます。いわゆる出来立てなので、とても軽い飲みやすい微発泡のワインです。ワインショップでもあるので、ちゃんとしたワインも置いてます。

 
 ほんの一杯のつもりだったのに、なぜかデザートまで食べてしまいました。
 気軽にフラッと入れるので、また行きそうです。

 《ついでに》
 
 文楽の前に寄った丸福珈琲店です。以前は、こういう老舗の喫茶店にありがちな喫煙Welcomeだったのですが、最近全面禁煙になったと聞き行ってきました。(京都のイノダコーヒーも禁煙になったそうですね。喜ばしいことです)

 
 名物の銅板で焼いたホットケーキです。まあまあ普通に美味しいホットケーキでした。コーヒーは相変わらず濃かったです。でも苦くはないので、ブラックでOKです。  
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七月大歌舞伎 関西・歌舞伎を愛する会 第二十六回

2017-07-30 23:50:03 | 観たもの
 先週木曜日で千穐楽を迎えた大阪松竹座の「七月大歌舞伎」でございます。孝夫さんはそのまま「晴の会」のお稽古で大阪にいらっしゃるようです。同じ空の下にいると思うだけで、何だか嬉しいです。って、ちょっと乙女な発言をしてみました。

 さて、今月は、孝夫さんが夜の部のみのご出演ということで、昼の部1回、夜の部3回の観劇となりました。夜の部、できればあともう1回くらい行きたかったです。少し心残りです。

 昼の部は染ちゃんの「夏祭浪花鑑」と時蔵さん・タカタロさんの「二人道成寺」でした。前にも書きましたが染ちゃん、上方言葉がお上手なので、イガイガ・モソモソすることはありませんでしたが、相手役?の徳兵衛が松也クンってこともあると思うのですが、全体にきれいにすっきりとした「夏祭」でした。浪花っていうよりは江戸前って感じなんでしょうか。私が見た日は竹三郎さんが休演で三婦女房が吉弥さんで、悪くはないのですが、大阪の夏の蒸し暑い空気ではないんですよね。地面からモワーッと立ち上ってくるような、そういうのがあまり感じられなくて…。吉弥さんっておそらく基本とても真面目な方なんでしょうね。すっごい落ちぶれた、自堕落な、ふしだらな、人生踏み外した、そんなお役をなさっても、何かきれいになってしまいます。三婦女房は別にそんな人ではないので、そういう雰囲気は必要ないっちゃ必要ないんですが。吉弥さんを見ていると、いつもそんなことを思うので…。

 最後のお神輿もお囃子が違っていました。昨日の文楽はいつものだんじりのお囃子で、ついこちらも拍子を取りたくなるような、そんなとてもテンポのいいお囃子なんですけどね。松竹座なんだから、そっちを聞きたかったです。

 「二人道成寺」は、主役のお二人よりも、所化さんとか後見さんとか演奏の方たちとか、周辺ばかり気になっていました(スミマセン、失礼な客です)。所化さんは上方の役者さん勢揃いって感じで、坊主の鬘をかぶるとわかりにくくなるんですが、オペラグラスで「あ、○○さん発見!」って感じで楽しんでいました。後見は、タカタロさんのほうに仁三郎さんがついてらして、いつも孝夫さんの後見なので、女形の後見ってなさったことあるのかしらと、プロなんでちゃんとなさるんでしょうけど(実際、ちゃんとなさっていました)、特に引き抜きのところなんてドキドキしながら見ておりました。

 演奏は豪華でして、長唄は里長さんがお出ましでした。それに上方の勝之弥さん。三味線は杵家栄津三郎さん、小鼓は田中長十郎さんでした。里長さん以外のお三方は「晴の会」にもご出演くださるそうで、何気に豪華な「晴の会」でございます。

 夜の部はがんじろはんと壱太郎さんの「舌出三番叟」からです。がんじろはんってまだ成長過程にいらっしゃる?、見るたびに大きくなっていらっしゃるような…。おめでたい舞踊(なんですよね?)なので、福福しくてよろしゅうございました。壱太郎クンもおきれいでした。スミマセン、全然感想になってないですよね。舞踊になると休憩してしまうもので…。この次の孝夫さんに備えないといけないという事情もあるんですけどね。

 で、お待ちかねの孝夫さんの「盟三五大切」でございます。あちこちで絶賛の嵐でして(当然のことではありますが)、ワタシもポツリポツリと感想を入れているので、今さらなんですけど…。とにかく「素敵」なんでございます。前半の芸者小万に夢中な純情な青年も、後半の殺人鬼も、どちらも孝夫さんの真骨頂って感じで、何をなさっても100点以上の出来なんです。前半はちょっと“へなちょこ若旦那”っぽくって、見ているだけでにやけてきます。あの、鼻から抜けるちょっと高い声、素敵です。後半は鬼気迫る怖いお役のはずなんですが、源五兵衛の哀しさとか愛情とかが感じられて、「いいよ、好きなだけ殺したらいいよ」って言いたくなるような、不思議な感覚になります。

 染ちゃんと松也クンが、孝夫さんに飲み込まれることなく、しっかりと演じたはりました。染ちゃん、団七よりは生き生きとされていたような気がします。4月の「伊勢音頭」よりはずっとよかったような気がします。あれって、もひとつ存在感が感じられなくて…。いずれはこの源五兵衛もなさる機会があると思いますが、がんばれ!って思います。

 お弟子さんたちがなかなか良い役でご出演で、花形ではなく大歌舞伎でこれだけ台詞の多い、主役に絡んでいくお役って、こちらまで嬉しくなりました。こちらもがんばれ!って思いました。

 
 しつこく素敵なポスターを載せておきます。

 
 
 松竹座のお向かいにできたたこ焼き屋さん。役者さんのお知り合いらしく、皆さんツイッターで宣伝されていたので、買ってみました。たこ焼きなんて何年振り?って感じでした。美味しいたこ焼きでした。ただ、観劇中なので、ビールが飲めない、それが残念です。
 
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今日はここ

2017-07-29 18:21:43 | 観たもの
文楽劇場に来ております。二部・三部通しです。二部は「源平布引滝」の「義賢最期」と「実盛物語」でした。続けて見たのは初めてです(歌舞伎では別々にみました)。番附のあらすじで繋がってる話であることは知ってましたが、こうやって実際に見て、ようやくわかりました。と、書いておりますが、実は悲しいくらい爆睡してしまいました。劇場に入る前に丸福の濃いコーヒーを飲んだのに、おかしいです。

今から三部です。「夏祭」です。簑助さん💕のお辰です。先日の明治大学での玉ちゃん💕の講演会で、明治大学の学長先生が「この世で美しいものは、玉三郎さんと簑助さんの遣う人形」とおっしゃったとか、激しく同意いたしますわ。二部であれだけ寝れば、起きていられそうな気はするのですが…。頑張ります。
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十月の国立劇場(続)

2017-07-26 23:22:36 | 先々の予定
 10月の国立劇場は孝夫さんの歌舞伎公演ということは以前にも一度記事にしましたが、新しいチラシがupされていましたのでご紹介いたします。カッケー孝夫さんを前面に押し出したチラシです。国立劇場の宣伝部の方、ファンの気持をよくわかっていらっしゃいます。シックなモノトーンの色合いの中に鮮やかな刺青がアクセントになっています。うふっなお写真でございます。

 もちろん、当然、絶対に遠征いたします。10月の歌舞伎座は玉ちゃんがご出演だそうです(またまたすれ違いの御両人です)。国立と歌舞伎座の掛け持ちです。国立が終わってから(16時40分終演予定)で間に合うのかどうか…。宿泊するので、間に合わなければ見る順番を変えればいい話なんですけどね。

 さて、国立劇場はどの席で見ようかと思案中です。国立は見やすいので、2階席(3階席?)でもわりあい近いんです。でも、孝夫さんですから1階で見るべきなのかなぁ、と。歌舞伎座も玉ちゃん、舞踊だけなら3階にするつもりでしたが、どうもお芝居のほうにもご出演の模様で、そうなると1階席?こちらはご共演の役者さんによるかも、です。
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今日もここ

2017-07-23 16:34:56 | 観たもの
松竹座夜の部、3回目でございます。↑このポスター、一枚3000円、二枚で5000円で販売しておりましたが、売り切れたそうです。孝夫さん💕の舞台写真もみるみる売り切れになるので今日は劇場に入ると同時に写真売り場に直行、無事目当ての写真をgetしました。

番附も舞台写真が入ったので買いました。主演級以外の役者さんの名前を確認です。上方の役者さんは、大体わかるようになりましたが、時蔵さんや染ちゃんのお弟子さんは全然わからないので…。

孝夫さん💕相変わらずの絶好調ですが、少しお痩せになったのではないかと心配しています。大阪の夏は半端ない暑さですから。それに、合間合間に「晴の会」のお稽古もつけていらっしゃるようです。

今日がmy楽でした。すてきな孝夫さん💕を堪能できました。歌舞伎座並みの幕見があれば、もっと通ったのですが。松竹座も20周年を機に、少し改装なさったらいいのに、とちょっと思ってしまいました。
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今日はここ 【終演後のコメントあり】

2017-07-17 13:54:25 | 観たもの
本日は松竹座で昼夜通しです。今、染ちゃんの「夏祭」が終わりました。染ちゃん、上方歌舞伎がお好きで、大阪に移住したいとおっしゃったと聞いたことがあるくらいですので、なかなか上方言葉もお上手でした。お江戸の役者さんにありがちな、イガイガ、モソモソするところはありませんでした。ワキも上方の役者さんで固められ、大阪の匂いのするお舞台だったように思います。

でも、やっぱり、本物の上方の役者さんで見たいです。何年か前に松竹座で見た愛之助さんの「夏祭」、本当に良かったです。愛之助さんよ、何処へ~~~。ミュージカルなんてやってる場合ではありませんよ!

そうそう、全然関係ないことなんですが、染ちゃんのところは、幸四郎さん→染ちゃん→金太郎ちゃんと美男子のDNAがきちんと伝わっているんですよね。孝夫さん💕のところは……。残念なことです。

夜の部も終わりました。一階3列目8番という花横のお席、孝夫さん💕堪能いたしました。はぁ~、なんてステキなんでございましょう。花道七三の横なので ちょうど真上で孝夫さん💕が立ち止まられるわけなんですよ。うふっ、目がハートになっていました。ワタクシの周りのご婦人方(ご婦人しかいらっしゃいませんでしたが)、皆さん
目がハートでした。

この連休、玉ちゃん💕と孝夫さん💕を至近距離で拝見できて、とても良い休日でございました。願わくは、同じお舞台で拝見したかった……。一昨日、家へ帰ってから、もし質問できるのならとツラツラ考えておりましたが、「なぜ、仁左さまと共演されないんですか」って聞けるものなら聞きたかったなぁ、とチラッと思いました。

これから松竹座をごらんになる皆様へ
孝夫さん💕の舞台写真、瞬く間に売り切れていきます。劇場に入られたらまず写真チェック、予約がmustです。
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坂東玉三郎トークショー

2017-07-16 22:42:14 | 観たもの
 昨日は神戸文化ホールで玉ちゃんのトークショーがございました。このために、京にんじんさんと会費折半で友の会に入会、おかげさまで最前列ど真ん中、かぶりつき席で玉ちゃんを拝見できました。

 桔梗さんのお座敷に既に何人かの方がコメントを入れていらっしゃるし、ネットでもいろいろ上がっているようですが、一応、私も書いておきます。

 玉ちゃん、洋装でご登場です。グレーベージュの麻っぽいスーツをお召しでした。足元は“いつものサンダル”(←ファンの方ならお分かりですね)です。お洋服の色目に合わしていらっしゃるような感じだったので、“いつものサンダル”、各色取り揃えて、コーディネートなさっているのかもしれません。ワタシ的には、“いつものサンダル”を見ると脱力してしまうので、できれば普通の靴がいいなぁと思ってしまうのですが。

 玉ちゃん単独ではなく、聞き手の方がいらっしゃいました。イマドキのシュッとした若者で、最初は地元ローカル局のアナウンサーかしらと思っていたら、「梅川壱之介」と名乗られました。舞踊家だそうです。

 トークショーはまず「神戸」について。玉ちゃん、29歳の時に「椿姫」をなさったそうですが、当時は「歌舞伎俳優が洋物をするなんて…」と、どこでもあまりよく言われなかったそうなんですが、神戸だけはもともと開けた土地柄のせいか、全面的に受け入れてもらえて嬉しかったと、ちょっとリップサービス?も入ったような、そんなお話から始まりました。この「椿姫」ですが、「クリノリンスタイルのドレス(半球型のペチコートを入れる、ふわっとしたスカートのドレス)を着たかったんです。その前にバッスルスタイルのドレス(お尻側だけふわっとする、鹿鳴館のドレス)を着たので」ととても乙女な発言をなさっていました。玉ちゃんの素のトークショーって、結構“体育会系”で、男っぽいイメージがあったので、ちょっと意外な印象でした。昨日のトークショーは全体的に乙女チックだったような気がします。

 「椿姫」はそのポスターを見て、ワイダ監督が玉ちゃんを見初められ?、「ナスターシャ」の舞台ができたそうです。「私、見ました!」って手を挙げそうになりました。←結構自慢なので。

 神戸とはもう一つつながりがあって、ポートピア博覧会の時に、住友館の監修?プロデュース?をなさったそうです。ポートピア博覧会は大学生の時で、学校が近かったし行けたはずなんですが、残念ながら行ってません。ケチトモと揶揄されている住友からは想像できないんですが、当時はとても景気が良かったみたいで、玉ちゃん、オーランドとロスのディズニーランドに研修に行かしてくれたそうで、それぞれ10日間ほど、朝から晩までディズニー漬けの毎日をお過ごしになったそうです。東京のディズニー、香港のディズニーも行ってらっしゃって、“ディズニー好き”の玉ちゃん発見でした。歌舞伎役者さんってディズニー好きな方が結構いらっしゃると聞いていましたが(確か勘三郎さんも年パスを持って通ってたと聞いたことがあります)、玉ちゃんもだったんですね。こちらも意外なお話でした。

 次に鼓童との「幽玄」のお話になりました。「何か宣伝みたいでイヤね」とおっしゃりながら、しっかりと宣伝されていました。「羽衣」「ショート?道成寺」「石橋」と「能」風、「歌舞伎」風の舞台になっているそうです。

 プライベートな話題になったとき、ここでも「ちょっと宣伝みたいだけど」と前置きしつつ、BS朝日で玉ちゃんのダイビングの番組があるとおっしゃっていました。BS朝日で検索したら出てきました。「イノセントブルー~玉三郎の休日・心の海~」というタイトルで、7月31日(月)9時から10時54分までです。

 ダイビング(海で遊ぶ)は玉ちゃんにとっての「至福のとき」の4番目でした。ちなみに、1番目は素晴らしいお芝居・映画を見る、2番目は素晴らしいショーを見る、3番目はそういうのを見ながら昼寝をする、でした。

 それから2月末から3月にかけて、ニューヨーク、イタリアを回られたときのお写真を20枚近くご用意くださって、それを見ながら「これはね…」と説明してくださいました。プライベートではワイズとかニコルのお洋服をお召しになるんですね。これもちょっと意外な感じでした。まあ、確かに、孝夫さんみたいなお誂えのスーツって感じではなかったのですが、そういう系だったんですね。言われてみればシルエットとか生地感とかそういう感じかなと納得しました。どのお写真もとてもステキでした。お仕事での撮影ってこともあるんでしょうけれど、玉ちゃんの美意識がそこかしこに現われておりました。中に“お茶目な玉ちゃん”もあって、「人間国宝とかいわれてますけど、実際はこうなんですよ」って嬉しそうにおっしゃっていました。

 最後に質問コーナーがありましたが、最初に「美の秘訣とかはしょっちゅうあちこちで言ってますから、そういう質問はNG。それは検索してください」とはっきりおっしゃっていました。辟易としていらっしゃるんでしょうね。昨年12月の「五人道成寺」で若い人たちと踊るってどうですかって聞かれてたんですが、若い人たちにとってお稽古も舞台もいっしょに過ごすことが大事で、勉強になるそうです。この「五人道成寺」は来年シネマ歌舞伎になるそうですが、4人の若者のインタビュー映像みたいなのも入って、“青春群像”みたいな映画になったそうです。ちょっと見てみたいです。

 「阿古屋」の質問もありました。まだ出来るとおっしゃっていました。ただし5年以内。松竹株式会社にもそのように言ってるそうで、次に「阿古屋」がかかったら「一世一代」になるんでしょうか。であれば、絶対に見に行かないといけませんね。「阿古屋」だけでなく、他の演目でも「昔はよかったのに」とは言われたくないので、どんどん仕舞っていかれるのかもしれません。昨年の「吉野川」でも吉右衛門さんと「これで最後かもしれませんね」と言い合っていらっしゃったそうです。「阿古屋」は現在菊ちゃん、児太郎クン、梅枝さんがお稽古中だそうです。

 以前、玉ちゃんのドキュメンタリー番組でチラッと映っていたNHKで「歌舞伎のやり方を資料映像として残す」というプロジェクト、来年のお正月あたりに番組として一部放映があるようです。

 最後に実のお母様のお話、お母様が玉ちゃんに「お前が歌舞伎座で『道成寺』を踊れるようになったら、あたしゃ死んでもいいよ」とおっしゃったそうで、その後玉ちゃんが「もう僕、何度も踊りました」って言ったら、「何回死んでもいいよ」って返されたそうです。ステキなお母様でいらっしゃいます。

 最初から最後までだれることなく、途切れることなく、楽しいトークショーでした。玉ちゃんも上機嫌のご様子でした。お茶目な玉ちゃんでしたが、いろいろなお話の言葉の端々にいつもの、というか、これまでのイメージどおりのストイックな厳しい面も感じられ、ご自分では謙遜なさっていましたが、やっぱり「人間国宝」なんですよね。終わってからそんな気がしました。

 
 神戸文化ホールです。歌舞伎の巡業も来る劇場です。
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六月花形新派公演「黒蜥蜴」

2017-07-14 23:29:04 | 観たもの
 先月、上京した折に三越劇場で劇団新派の「黒蜥蜴」を見てまいりました。東京の三越劇場は初めてです。っていうか、日本橋の三越百貨店自体、こんなにちゃんと入ったのは初めてでした(以前デパ地下をチラッと通ったことはある)。大阪の三越(阪神淡路大震災前、高麗橋にあった頃)にも三越劇場はありました。杉村春子先生の文学座公演を見に行ったことがあります。劇場のすぐお隣に銀座コロンバンの喫茶室があって、観劇後はそこでお茶するというのがお決まりのパターンでした。

 千穐楽の日にまいりました。この公演、「劇場の雰囲気と乱歩のお芝居の世界がとてもマッチしている」と評判がよくて、どんな劇場かしらと楽しみにして行ったら、劇場の入り口はちょっとしょぼくてちょっとびっくりしました。でも、客席のほうは評判どおりのクラシカルな妖しげな雰囲気で、幕が上がる前からワクワクしました。

 黒蜥蜴を河合雪之丞さん(春猿さん)、明智小五郎は喜多村緑郎(月乃助さん)と澤瀉屋コンビが二人の主人公を演じていらっしゃいました。いやぁ~、本当に適役、ニンが合ってました。春猿さん、歌舞伎役者さんでしたが、どこかバタくさいというかあまり和風ではない方なので、それがかえってゴージャスでミステリアスな黒蜥蜴にピッタリで、今後、劇団新派での当たり役の一つになると思います。ラメやスパンコールで飾られたお着物やドレス、これでもかってくらいつけていらっしゃる宝石の数々、文字通り“眩しい”んですが、けっしてそれに負けていない、むしろそういうお派手な部分を完全に自分の一部になさっていました。

 緑郎さんの明智小五郎、気障な二枚目なんですが、その気障さが嫌味にならないギリギリのところで演じていらっしゃいました。絶妙のバランスでした。緑郎さんしかできないような気がしました。格好いい方です。歌舞伎の時はほとんど意識しませんでしたが(澤瀉屋さんをほとんど見ていないというせいもありますが)、新派へ移られてからは大注目の役者さんです。

 あと客演で永島敏行さん、劇団エグザイルの秋山真太郎さんがご出演でした。永島さんは原作にはない刑事のお役で、「ルパン三世」の銭形警部みたいな刑事さんでした。秋山さんはお芝居というよりは、アクション担当みたいな感じでそれなりに見せ場もありました。

 新派の役者さんは皆さん折り目正しいお芝居をなさるので、安心して見ていられます。上品な山の手言葉も無理なくおっしゃるのでひっかからずに耳に入ってきます。

 この「黒蜥蜴」、新派の当り狂言のひとつに、春猿さんと緑郎さんの当たり役になるような気がします。大阪でもぜひ再演を!

 
 ロビーにこんな手配書が貼ってありました。

 
 
 劇場内部です。とても雰囲気があります。

 
 劇場ではありませんが、天女像の吹き抜けのところ。This is the Mitsukoshiですよね。そうそう、三越の地下1階にクロークがあるのですが、誰のでも無料で荷物を預かってくださいます。伊勢丹も阪急もクロークはありますが、ハウスカードを持った人の分しか預かってくれません。店員さんのほうから「どうぞ、お身軽になって」と声をかけてくださいました。三越、太っ腹です。
 
 《オマケ》
 
 
 パンフレットに玉ちゃんがご登場でした。

 《オマケ2》
 
 
 三越の地下にクラブハリエのカフェがあって、出来立てバームクーヘンをいただきました。


 
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今日はここ 【番組追記】

2017-07-08 16:27:00 | 観たもの
 国立文楽劇場に来ております。「三回忌追善九世竹本源太夫を偲ぶ会」でございます。私が文楽を見始めた頃って、源太夫師匠はだいぶ弱っていらっしゃって、お舞台も休みがち、ほとんど記憶がありません。ご子息の藤蔵さんの方が“ロック”な三味線で馴染みがあります。

 ロビーで、住太夫師匠や井上八千代さん、山村友五郎さんをお見かけしました。おそらく、ほかにも上方の古典芸能のお歴々がお見えなんでしょうね。

 今から素浄瑠璃です。贔屓でも何でもないのに7列目12番と言う良いお席を取っていただきました。頑張ります!

 18時25分終了しました。素浄瑠璃、途中でちょっと意識を失いましたが、私にしては頑張りました。なかなかの迫力でした。こんな言い方をしてはイケナイんでしょうが、見ていて飽きない舞台でした。ほんと、スッゲー!、お三味線も義太夫も凄すぎです。消極的に出かけた会でしたが、行って正解でした。

《オマケ》

プログラムに玉ちゃんが文章を寄せていらっしゃいました。

【追記】
 当日の番組を載せておきます。

 「九世竹本源太夫を偲んで」
   鶴澤藤蔵
   亀岡典子
  貴重な写真や音源、映像を拝見できました。

 「鬼一法眼三略巻」
   菊畑の段
    竹本津駒太夫
    竹本千歳太夫
    豊竹呂勢太夫
    鶴澤藤蔵
   五条橋
    竹本津駒太夫
    豊竹呂勢太夫
    鶴澤藤蔵
    鶴澤清士郎
    鶴澤清馗
  ド迫力の素浄瑠璃でした。特に「菊畑」はおそらく1時間超、三味線は藤蔵さんお一人で鬼気迫るものがありました。
    
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桂塩鯛独演会

2017-07-04 23:59:12 | 観たもの
 先斗町歌舞練場で開催された「噺家生活四十周年記念桂塩鯛独演会」に行ってまいりました。当初は昼の部だけでしたが、すぐに売り切れてしまい、急遽夜の部が追加されました。塩鯛さんご自身もなかなかきちんとしたお上手な噺家さんでいらっしゃるので、安定した人気があって固定客もいらっしゃると思いますが、やはりこれは志の輔さんがゲストってことも大きいんだろうなと思います(塩鯛さんスミマセン)。かく言うワタシもソノクチなので…。テレビ、しかも国営放送の力は偉大です。

 今回のチケット代は全席均一料金でして、先日も書きましたが、先斗町歌舞練場で初めて1階で見ました。5列目です。舞台が近いです。舞台の背景が写実的?といおうか、“昭和”な感じといおうか、どこかのお座敷で一席って感じで、あの劇場の狭さ(←褒めてます)とよくマッチして、アットホームな感じでよろしゅうございました。

 この日は寝坊(二度寝)することもなく、開演時間から逆算して家を出る時間もちゃんと決めていたのですが、直前に郵便局とトラブルがあって出遅れてしまい、20分ほど遅刻してしまいました。冒頭の塩鯛さんのご挨拶は聞けず、米紫さんの途中からとなりました。

 出演者と演目です。
 「大安売り」   桂米紫
 「皿屋敷」    桂塩鯛
 「一文笛」    桂きん枝
 「親の顔が見たい」立川志の輔
 「船弁慶」    桂塩鯛

 お弟子さんの米紫さん、変にお客さんをいじったり、楽屋オチを言ったりするようなこともなく、きちんと落語をなさっていました。

 きん枝さんはざこばさんの代演でした。ざこばさん、5月下旬に脳梗塞で倒れられ、6月の舞台を降板されていたので、ご無理だとは思っていましたが、私はてっきり米朝事務所からどなたか出られるんだと思っていたので、きん枝さんとはちとびっくりしました。落語なさるんですね。私の世代で桂きん枝といえば、「ヤングおーおー」というテレビ番組で、小染・きん枝・八方・文珍がという若手の落語家4人で「ザ・パンダ」というグループを結成し、落語家よりもタレントって感じでテレビに出まくっていた印象しかありません。劇場に入って「代演 桂きん枝」という貼紙を見たときは「え、大丈夫なん?」と心配しましたが、予想に反して、なかなかちゃんと落語になってました。「一文笛」は米朝師匠が作られた新作?落語です。「一文笛」というタイトルは、米朝師匠がお亡くなりになった後、いろいろな雑誌や本で見かけたことはありましたが、実際に噺を聞くのは初めてでした。人情噺で終わると思いきや、最後の最後でオチがありました。ちょっと意表をつかれました。きん枝さんも十分に聞かせてもらいましたが、どなたか別の落語家さんで聞いてみたいと思いました。米朝師匠のyoutubeでも探そうかしらん…。

 志の輔さんは、30年ぐらい前にTBS系の「朝のホットライン」という番組で塩鯛さんと共演されていたそうで(塩鯛さんが西のリポーター、志の輔さんが東のリポーターで“東西対決”?みたいなリポートをいっしょになさっていたそうです)、そのご縁で今回ご登場となったそうです。先日、コメントに書きましたが、人心掌握術に長けた方です。登場して2、3分でお客さんを自分のほうへ引き寄せたはりました。お客さんもめちゃくちゃ反応がよくて、そこまで笑わんでっても思うことが何度かありました。天邪鬼のワタシは「こんなんでは笑えん」ときいておりましたが、いつの間にか笑ってました。よー出来た落語でした。

 塩鯛さんは「皿屋敷」と「船弁慶」でした。塩鯛さん、痩せはりました? あごとか首とかのあたりを見ると、病気?って思うほどの痩せようで、お元気でと願っています。どちらの噺も安定した上手さでした。安心して聞いていられます。「船弁慶」は初めて聞く落語でした。Wikiで見ると、枝雀さんが得意とされていたそうで、だったら聞いたことがあるかもしれませんが。「皿屋敷」は大丈夫だったんですが、「船弁慶」のほうは安心しすぎて?ちょっと意識がとんでおりまして、最後のオチの意味がわからなくて、トホホでした。

 歌舞練場での落語、なかなかオツなものでした。また、どなたかやってくださったらと思います。

 
 13時開演ということで、昼食が早かったのでお腹がすいて、三条通のリプトンでお茶しました。普通に美味しいショートケーキです。メニューが日本語・英語・中国語の三ヶ国語表記になっていて、インターナショナルっちゃインターナショナルなんですが、何かザラッとしました。

 
 南座です。絶賛耐震補強工事中でした。
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