おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

2011年大晦日

2011-12-31 17:06:50 | その他いろいろ
 とにかく大変な1年だった2011年もあと7時間あまりで暮れようとしています。3月の東日本大震災、9月の奈良・和歌山の台風12号の豪雨、被災地にいらっしゃる皆様はまだまだ大変な困難な中、生活していらっしゃると思います。とにかく「忘れない」こと、いつも「思っている」ことぐらいしかできませんが、この気持ちを忘れずに2012年も過ごしていきたいと思っています。

 3月の地震では友人のDott. Cicciolinoさまご夫婦が亡くなられました。とても仲の良いご夫婦でした。お姉様からのメールに「いっしょに旅立てたことがせめてもの救いです」と書いてあって、なんともいえない切ない気持ちになりました。交友範囲が広く、お友だち皆さんから慕われていたDott. Cicciolinoさまご夫婦、このブログにもお友だちからコメントを入れていただきました。これもDott. Cicciolinoさまのご人徳のおかげのご縁かと思います。改めてご冥福をお祈りしたいと思います。

 実は、もう一人、冥福を祈りたい人がいます。大学時代の友人のお嬢さんです。11月に交通事故で亡くなられました。お嬢さんとは小学生ぐらいの時に一度お目にかかったことがあります。今で言う“美少女”系のかわいらしいお嬢ちゃんでした。気立ての良いお嬢さんで、お母様ともとても仲良しで、2、3年前からはお芝居もいっしょにご覧になっていました。確か、一昨年は南座の顔見世にもいらっしゃっていました。その記事(彼女もブロガーさんなので)を読んだとき、何だかとても嬉しく思ったのを覚えています。彼女の観劇日記を見ていると、結構見ているお芝居がいっしょで(っていうか、関西で上演されるお芝居が限られているせいもあると思うけれど)、いつか、劇場で友人とお嬢さんにも会うこともあるかしらと、楽しみにしていました。それも決して叶わぬ夢となりました。謹んでご冥福をお祈りいたします。

 さて、このブログも来年3月で、おかげさまでまる5年となります。今年は歌舞伎記事がさらに増え、そのご縁でご訪問してくださる方も増え、有難く思っております。歌舞伎記事と言っても「わーっ」と「キャーッ」とかオノマトぺ満載の文章で、「だから何?」って感じもなきにしもあらずですが、もしよろしければ、引き続きご訪問くださいませ。よろしくお願い申し上げます

 皆様にとりまして素晴らしい2012年になるようお祈り申し上げます。どうぞ良いお正月をお過ごしくださいませ。

 ↑写真は先日出石で買ってきたおそばです。Dott. Cicciolinoさま御贔屓の田中屋さんです。南座のお隣の松葉のにしんも買ってきましたが、出石のお蕎麦は「ざる用」だそうで、「うーーーん、どうしよう」とちょっと悩んでおります。
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16/39

2011-12-30 23:37:15 | その他いろいろ(歌舞伎)
 今年見た歌舞伎以外のお芝居の数です。とうとう、歌舞伎のほうが多くなりました。というか、歌舞伎にお金がかかり、お財布的になかなか他のお芝居を見に行けないという事情もあるんですが。

 印象に残っているのは新派の「女の一生」、三谷幸喜の「ろくでなし啄木」「国民の映画」、井上ひさしの「キネマの天地」、三津五郎さんご出演の「G・G・R」でしょうか。

 「女の一生」は言わずと知れた文学座の杉村春子先生の代表作ですが、波野久里子さん、見事に演じていらっしゃいました。周りの役者さんたちもとても良くて、このまま新派の代表作になっていくような気がします。まあ、もともと杉村春子先生のお芝居って「新派的な芝居」と陰口を叩かれていたようなので、そういう意味では新派で上演するほうがしっくりくるのかもしれません。個人的には、昔の文学座、あるいは杉村春子先生を彷彿とさせる演技を見て、非常に懐かしい感じがしました。

 杉村春子先生と言えば、松尾スズキ演出の「欲望という名の電車」もありましたが、私にはもうひとつイメージが違いました。それだったら青年座の高畑淳子さんがブランチ役をなさっているのを見てみたいと思いました。(残念ながら関西への巡演はないみたいです)

 三谷幸喜は今年「生誕50年」記念の年だったそうで、4本の新作を発表しました。以前も書きましたが、ワタクシ、三谷幸喜のお芝居とは相性がいいみたいで、ヘロヘロの状態で行っても、ちゃんと起きて見ていられます。そういう安心感があります。「そこですか?」って突っ込まれそうだけれど、結構重要です。「ジクソーパズルの最後のピースがピタッとはまった」ようなラストが好きなんです。特に「国民の映画」はナチスドイツが舞台、重苦しい内容なのに、最初から最後までちゃんと見ることができて、自分でもびっくりしました。

 井上ひさしも最近よく上演されます。今年は「日本人のへそ」と「キネマの天地」の2本見ましたが、「キネマの天地」は麻実れいのコントのような演技が忘れられなくて…。「いいんですか、ターコさん」って思ってしまいました。

 三津五郎さんは、今年よく関西にお見えになりました。昨日も書きましたが、歌舞伎公演が7月と12月、そしてこの「G・G・R」です。ダメ中年のお役でしたが、さらっと演じていらっしゃいました。三津五郎さんってそんなによく見ていたわけではありませんが、最近、ギラギラ感が抜けたっていうか、とても自然体のような感じがするんですが。

 去年も書いたように記憶していますが、今年もシェークスピアを見ませんでした。来年は久しぶりに見ます。だいぶ先ですが5月の公演の切符を予約しました。放っておくと、歌舞伎ばかり見そうな気がして、ま、それでもいいんですが、何となく「それではいけない」と思う自分がいて、この前から意識的にお芝居の切符を3本予約しました。「そう無理せんでも…」って言ってくれる自分もいるんですが。ぼちぼちと頑張ります。
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23/39

2011-12-29 23:44:04 | その他いろいろ(歌舞伎)
 年末恒例の「今年見たお芝居」です。どうも、私は数を数えるのが苦手で、見たお芝居の数なんですが、数えるたびに違う…。なぜなんでしょうか? 不思議です。

 たぶん、総数は39、そのうち歌舞伎は23でした。昼夜通しで見たのは演目が違うので2とカウントしています。でも、2回目は入っていません。歌舞伎を見た(劇場に通った)回数でいけば、5月、7月、12月は2回目を見ているので、あと4増えます。さらに、シネマ歌舞伎を2回「わが心の歌舞伎座」「女殺油地獄」を見に行きました。

 特記すべきは、今年は毎月関西(出石と吉野も含みます)で何らかの歌舞伎公演がありました。9月は瞬間的にですが、大阪府内の3館で歌舞伎公演がありました。これも歌舞伎座建替えバブルのおかげなんでしょうね。東京に行ったのは10月の玉ちゃんの舞踊公演だけでした。3月に国立の孝夫さんを見に行く予定でしたが、震災で中止になりました。これは“リベンジ”で来年4月にあるそうなので、行くつもりをしています。

 さて、印象に残ったお芝居ですが、やっぱり孝夫さんです。今年は結構拝見しています。2月松竹座の「彦山権現誓助剱」「盟三五大切」、7月松竹座の「江戸唄情節」「伊勢音頭」、9月の巡業「義経千本桜・すし屋」、10月の千之助クンとの「連獅子」、そして顔見世の「切られ与三」「仙石屋敷」でしょうか。特にその中でも「江戸唄情節」と「仙石屋敷」が秀逸でした。どちらも涙なしには見られないものでした。本舞台ではありませんが、東日本大震災のチャリティー公開稽古も見せていただきました。お稽古着姿の孝夫さん、プロンプタをつけている孝夫さん、出をトチる孝夫さん、絶対に絶対拝見できないお姿でした。

 玉ちゃんは南座と日生劇場の舞踊公演、「言の葉コンサート」、京都賞の「ワークショップ」を拝見しました。東日本大震災のチャリティートークショーもありました。今年は結局お芝居の玉ちゃんは拝見することができなかったんですよね。最近はお歌のほうにも力を入れていらっしゃるようですが、できれば大歌舞伎で、叶うことなら仁左玉コンビで拝見したいものです。

 三津五郎さんもよく見たような気がします。7月と12月は何れも孝夫さんとのご共演でしたが、三津五郎さんが登場すると舞台が締まります。孝夫さんが「主」になるので、どうしても三津五郎さんが「従」になりますが、決して前へ出ることなく、でもお芝居の中にはしっかり存在感があって、とても良いアンサンブルになっていました。そして、三津五郎さんが主役の「お江戸みやげ」も翫雀さんとのイキもぴったりで、非常に好もしいお芝居でした。

 顔見世がついこの間ということもあって、どうしてもその印象が強くなってしまいますが、やっぱり「らくだ」も外せません。上方歌舞伎の演目の一つとして、これからも上演の機会を増やして欲しいです。

 成駒屋さんの壱太郎さん、こちらも見るたびにお上手になっていらして、成長著しい役者さんです。「演劇界」で関西地区の劇評を書いていらっしゃる亀岡典子さん、産経新聞大阪の記者さんで、この前も産経に「舞台・回顧」の記事を書いていらっしゃいましたが、仁左衛門、藤十郎に加えて壱太郎さんのことを取り上げていらっしゃいました。亀岡さんの記事を見ていると、結構壱太郎さん贔屓のようです。私もそうなので、読んでいてウレシイんですけどね。

 “歌舞伎座建替えバブル”はおそらく来年いっぱいは続くと思われます。どんな大物が来られるのか、楽しみです。
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本日のランチ&おやつ

2011-12-28 23:30:23 | 食べたもの
 ウチの職場は本日が仕事納めでした。再三再四申し上げておりますが“ユルユル”の職場でございまして、年末だからと言って改まって何かをすることもない職場でしたが、今年、新しい上司が来られ、ちょっとは変わるのかしらと思っていたら、もっとユルくなりました。何と!女子がランチに出かけている間に帰ってしまったんです。せめて「良いお年を」ぐらいは言いたかったんですが。今の職場に来て早や7年、大概のことには驚かなくなりましたが、久しぶりにびっくりしました

 その外食ランチです。何となくいつも洋食なので、今年はお蕎麦を食べに行きました。職場の近所にあるお蕎麦屋さん(大阪だとおうどん屋さん)って、サラリーマンの昼食専門って感じのところが多いんですが、今日行った「夢屋」さんは夜もお酒とお蕎麦を出すちょっとおしゃれなお蕎麦屋さんです。たぶん10年くらい前に開店されたように思います。お店の前を通るたびに、一度入ってみたいと思っていました。

 お昼にはランチメニューがあって、上の写真のようなセットものがありました。私はとりそぼろご飯定食をいただきました。もり蕎麦かかけ蕎麦を選べるようになっています。この寒さでは当然かけ蕎麦です。暖まりました。お蕎麦は白っぽくてかなり細めです。お蕎麦の風味を味わうならもり蕎麦のほうなんでしょうね。かけ蕎麦だとお出汁が勝ってしまいます。お出汁はかつおと昆布で美味しくて、全て飲み干してしまいました。鳥そぼろには蕎麦の実が入っていました。お茶はそば茶でした。

 
 ガラス張りのオッサレーな外観です。

 
 壁に飾ってあったイラストです。どう見ても具志堅用高さんにしか見えないんですが。お店のご主人なんでしょうか。

 そして本日のおやつです。
 
 ファミマで「ロールケーキアイス」を買いました。失敗でした。アイスクリームが全然美味しくないんです。こんなんだったら普通の生クリームのロールケーキにすればよかったと思いました。コンビニデザートが美味しくなったって言われるけれど、コンビニはコンビニなんですよね。すぐそばにちゃんとしたケーキ屋さんがあったので、そこでケーキを買うべきでした。年末に反省、次回から学習します。

 
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伊勢丹新宿本店の大改装

2011-12-27 22:47:20 | 百貨店
 今日の朝刊に「三越伊勢丹ホールディングス(HD)は、26日、伊勢丹出身で事業会社の三越伊勢丹社長の大西洋取締役(56)を来年2月1日付でHD社長に昇格させる人事を、取締役会で決定したと発表した。三越出身の石塚邦雄社長(62)は代表権のある会長に就く。」というニュースが載っていました。どなたが社長になろうとシモジモのものには全く関係ないんですが、一応「伊勢丹」とあれば読んでおかなければと思い、チェックしました。この文の後に、伊勢丹新宿本店が来年から大改装すると書いてあって、百貨店愛好家のワタクシとしては放っておけないニュースでございます。

 ヤホー(←漫才のナイツ、案外好きです)で検索したら、ありました。大西新社長の抱負です。
 「来秋から計画される伊勢丹新宿本店の大改装で、婦人服を中心に約2万5000平方メートルをリモデルする。成長シナリオが描けずに苦戦する百貨店業界にあって、「世界を代表する百貨店にする」と“プラスアルファ”の成果を疑わない。」

 久々にワクワクする百貨店ネタでございます。新宿本店ってついこの前大改装したように思うんですが、また改装するんですね。「どこにそんなお金が?」と思っていたら、旧三越新宿店をビックカメラに賃貸して、その収入を改装の費用に充てるようです。どんな百貨店になるんでしょうか。大西新社長はメンズ館を成功させた立役者だそうで「ファッションの伊勢丹」の威信にかけて、既存の百貨店にはない百貨店になるんでしょうね。あれだけ売り場面積が広ければ、いろいろな“絵”が描けそうです。

 大改装が始まる時期はちょうど梅田阪急のグランドオープンの時期と重なります。東西の百貨店の雄が競い合います。また「東京に行かなければならない」理由?が一つ増えてしまいました。ま、百貨店愛好家としてはこうやって百貨店が繁栄することは非常にウレシイことではありますが。
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當る辰歳吉例顔見世興行 夜の部(2回目) その2

2011-12-26 23:00:07 | 観たもの
 顔見世の1回目は12月11日の日曜日でした。舞台写真は既に出ていましたが、もうひとつ数が少ない、役者さんも全員分揃っていませんでした。2回目は写真を見るのも楽しみのひとつで、南座へ入ると、客席に着く前に写真を見に行きました。「仙石屋敷」は、昨日も書きましたが、孝夫さんほとんど座ったままですので、写真も3枚しかなく、それもほとんど同じ写真でした。その分「切られ与三」は増えていたけれど、食指が動かずパスでした。壱太郎さんの「化粧坂の少将」、愛之助さん・翫雀さん・亀鶴さん「らくだ」もありましたが、「いいなぁ」と思うアングルの写真は売り切れていて、残念ながら…。

 三津五郎さんと時蔵さんの「喜撰」ですが、5列前に寄り、階段も5段低くなると(南座の3階はすごい傾斜ついているので)、格段に見やすくなりました。やはり踊りはあまり前方よりも少し下がって、遠いくらいのほうが見やすいような気がしました。でも、後半、ちょっと意識が遠のいてしまいましたが。

 最後の「らくだ」、やっぱり笑い転げました。亀鶴さん、最高です。これを亀鶴さんの「当たり役」にしてしまうのはお気の毒と思いながら、でも、亀鶴さんの演技あってこその、この「らくだ」だと思います。丁稚さんの壱太郎クンも出番が長くなっていて、大星力弥に加えて「おはん長右衛門」の台詞もありました。わざわざ懐に書置きを仕込んであって(「仙石屋敷」で使った書状かしらと思ってみていました)、一人でお芝居したはりました。東京生まれの東京育ちとはいえ、やっぱり上方のお子なんでしょうね。「笑わせてナンボ」「面白いこと言うてナンボ」という血が流れているんでしょう。翫雀さんの台詞も「あんな子もったら、親は苦労するで」になっていました。翫雀さん、2回目に冷静に台詞を聞くと、やっぱりところどころ大阪弁イントネーションが怪しいです。“関東の人が無理に大阪弁しゃべってる”風に聞こえるところがありました。大阪の人は大阪弁のアクセント・イントネーションに非常に敏感なので(まあ、どなたでも自分のNativeの言葉には敏感になると思いますが)、どうしてもそこに引っかかってしまいます。「惜しいっ」です。

 家主夫婦役の寿治郎さんと松之助さん、長屋の婆さんの嶋之亟さん、こちらは関西の方なので大阪弁もNativeで、松鶴師匠か文枝師匠演ずるところの上方落語からそのまま抜け出してきたような夫婦でした。大向こうさんからも「成駒屋」「緑屋」「桜喜(正しくは七が三つ)屋」としきりに声がかかっていました。そういえば、この日は大向こうさんが大勢ご出勤のようで、なかなか賑やかでよろしゅうございました。ここぞというところでは、やっぱり大向こうさんの声がないとさびしいです。

 顔見世も本日が千穐楽でした。そして、1月2日からまた初春興行が始まります。秀太郎さんのブログによれば、孝夫さんは顔見世の昼の部と夜の部の間の時間に愛之助さんに「吉田屋」の伊左衛門のお稽古をつけていらっしゃったようです。松嶋屋さんの『家の芸』ですからね。お家の並々ならぬ期待があるのでしょう。この伊左衛門は孝夫さんも最初はすっごい苦労をされたお役だそうで、十三代目さんが初日前の舞台稽古まで見にいらしたくらい大変だったみたいです。孝夫さんご本人が「家庭がなかったら、夜逃げしてたかもしれなかった」とおっしゃっています。愛之助さんにはぜひがんばっていただきたいものでございます。

 
 「田ごと」のお弁当です。一見、量が少なそうですが、結構がっつりといただきました。
 
 おやつは「仙太郎」の最中でした。餡子がたっぷりです。
 
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當る辰歳吉例顔見世興行 夜の部(2回目) その1

2011-12-25 22:56:51 | 観たもの
 「仙石屋敷」と「らくだ」がとても良かったので(非常に対照的な演目ですが)、「やっぱりもう一度見たい!」と思い、チケットを探したワタクシ。まず「チケットWeb松竹」のサイトを見ました。今年は全体にお地味な印象のせいか、千秋楽の日でも3階席が残っていました。「仙石屋敷」からなら、会社を少し早く出させてもらえれば間に合いそうだったんですが、その席は通路側ではありませんでした。南座の3階(三等席・四等席)をご存じの方ならおわかりいただけるかと思いますが、とにかく狭い、京阪特急の座席よりも狭いんです。外へ出たければ、座っている人全員に立ってもらわないといけません。次に「おけぴ」のサイトを見ると「二等席、通路側」という座席がでているではありませんかっ!気がついたら、ポチッと押していました。お相手も良い方で、日が迫っているからとお金を振り込む前に発送の手続きをしてくださり、無事手元にチケットが到着しました。

 せっかくの3階席の一列目なので、本当なら4時15分から座って見るべきなんでしょうけれど、「2回目」ということで、秀太郎さんには申し訳ないけれど、「楼門五三桐」はパスしました。(その時間は大丸のイノダコーヒでコーヒーを飲んでいました)次の「実盛物語」は前回見逃した?ので、見なきゃ!と思いつつ、もうひとつ足が進まず、途中でユナイテッド・アローズやシップスでお洋服を見たりして、南座に到着したら「実盛物語」は半分くらい(あるいはそれ以上?)過ぎていました。時蔵さんが切り落とされた腕をつけて息を吹き返した場面や菊五郎さんが「ツネツネしちゃうから」とおっしゃった場面をちゃんと見ることができました。でも、ちゃんと見ても「ちょっと苦手かも…」って思ってしまいました。

 そして、いよいよ「仙石屋敷」です。やっぱり良いですね。孝夫さん、ステキすぎます。今回は3階でも1列目(前回は5列目)なので、少し近づきました。舞台に登場していらっしゃる間はほとんど座っていらっしゃるので、それもどちらかと言えば俯き加減で、あまり正面からお顔をはっきりと拝見することができなかったけれど、全身でお役になりきっていらっしゃるので、上から見ていても内蔵助の気持ちがぐいぐいとこちらに迫ってきます。番附に朝田富次さんも書いていらっしゃいましたが、出演されている皆さんが非常に折り目正しく、気持ちがすがすがしくなります。

 余談ですが、先日、会社の見学会で岡山に行ったおり、観光バスで行ったので、赤穂のあたりを通過する時に当然のことながらガイドさんが「赤穂浪士」のお話、当然巷に流布しているお話をされました。私はちょうどこの「仙石屋敷」を見た後だったので、「うーん、それは違います。本当はね、浅野匠頭の無念を晴らしたかったのよ」と言いたかったけれど、話がややこしくなるので言いませんでしたが…。

 内蔵助と主税の別れの場面も涙なしでは見られません。主税って15歳だそうなので、お孫さんの千之助クンが今11歳、あと4年して15歳になったら、祖父と孫の共演で見られるかもしれませんね。
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メリークリスマス! 【追加写真あり】

2011-12-24 23:46:07 | その他いろいろ
 本日はクリスマスイブでございます。と言っても特に何もなく、フツーの週末の土曜日でした。大学はミッション系だったので、クリスマスになると礼拝の時間に「キャンドルサービス」なるものがあって、その日だけ真面目に礼拝に出ました。それまでそういうのと全く無縁の田舎の女学生だったので、いかにも西洋のハイカラなイベント(←注:宗教行事です)に「わぁっ、おぉっ」とテンション上がったのを思い出しました。

 せっかくなので、写真だけでもクリスマスらしいものを…。
 
 京都高島屋のショーウィンドゥです。

 
 梅田阪急の「リサとガスパール」です。建て替え中のためちっこいショーウィンドゥです。来年は新しいビルもできて、あのコンコースも復活して、あの大きなショーウィンドゥも復活でしょうね。今日は梅田阪急に寄りましたが、すごい人でした。ケーキ屋さんはどこも長蛇の列だし、ローストチキンやサラダと言ったお料理も飛ぶように売れているし、やっぱり百貨店はこれぐらい活気がないと楽しくありません。

 
 
 梅田アプローズタワーの広場?です。

 
 大阪市役所です。これは試験点灯中に撮ったものなので、人はいませんが、今はすごいです。市役所前は押すな押すなのすごい人ごみで、歩けません。

 
 クリスマスケーキならぬ、クリスマス生菓子です。仙太郎で買いました。仙太郎さんは派手な合成着色料をお使いにならないので、見た目がお地味なんですが、美味しく頂戴いたしました。

 ステキなクリスマスになりますように

 【追加】
 
 やっぱりケーキもいただきました。ヴィタメールのケーキです。ベルの形をしたホワイトチョコがのっかっていました。
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コーヒーブレイク@イノダコーヒ

2011-12-23 16:17:35 | 食べたもの
本日二度目の顔見世観劇日です。ただ今、京都大丸のイノダコーヒでまったりとコーヒーとケーキをいただいております。ケーキはクリスマス仕様、ビッシュドノエルになっています。
そういえば、明日はクリスマスイブですね。大丸の地下もクリスマス一色です。私のお弁当は調達できるんでしょうか。
私のクリスマスプレゼントは仁左さまの内蔵助でございます。キャッ
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松竹歌舞伎会 特別会員

2011-12-22 23:57:54 | その他いろいろ(歌舞伎)
 「松竹歌舞伎会」という組織がございます。これは松竹主催の歌舞伎や演劇をより楽しむために設けられた会で、これに入っていれば“チケットの先行予約の特典”が受けられます。もちろん、私も入っております。以前は西と東で組織が分かれており、西は関西の劇場だけ、東は東京の劇場だけしか予約ができなくて、私が大阪から歌舞伎座のチケットを取ろうとしても、一般前売りでしか買えませんでした。それが、歌舞伎座建て替えを機に一つの組織になり、どちらからでも先行予約の日にチケットを買うことができるようになりました。

 関西は歌舞伎公演自体が少なく松竹座・南座あわせても年に5ヶ月ぐらいしかないのに対し(今は“歌舞伎座建て替えバブル”のおかげで多いけれど)、東京は歌舞伎座は12ヶ月毎月、さらに他の劇場でもあるので、その利用実績に合わせて「特別会員」「ゴールド会員」にランクアップされるシステムになっています。先行発売日が一日ずつ前に繰り上がります。その利用実績の数え方は、昼夜で別演目の場合は各1ポイント、昼夜同じ演目の場合は1ポイントつきます。ただし、同じ月に同じ演目を何回見てもポイントは増えません。ゴールド会員は年間28ポイント以上、特別会員は年間14~27ポイント、13ポイント以下は会員となります。

 おかげさまで、ワタクシ、来年は「特別会員」になれました。東京にいれば、毎月歌舞伎を見るだけで24ポイントたまり、さらに他の劇場に数回通えば、じきにゴールドになれますが、大阪だと、歌舞伎だけでゴールドになるのは不可能で、それ以外の松竹新喜劇やOSK、舟木一夫コンサートなどにも行かないと無理のようです。

 来年1月から「特別会員」になれるのは、秋ごろからわかっていて、「1月のお江戸遠征はゴールド会員で予約ができるやん」と楽しみにしていたんですが、残念ながら「1月公演分」ではなく「1月発売分」からだそうで、今回は会員先行での予約となりました。

 でもね、せっかく「特別会員」になったけれど、1月にお江戸遠征してしまうと、次のお江戸遠征っていつなんでしょうか。来年中にまた東京まで歌舞伎を見に行くことはあるんでしょうか。何だか“宝の持ち腐れ”のようになりそうな気がします。ちょっと悲しい…

 上の写真は特別会員のご案内と記念品の特製スケジュール帳です。チケットがおさまるサイズになっているそうです。新橋演舞場、南座、松竹座の地図と座席表が載っていました。

 
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