本日、松竹株式会社が我當さんが5月11日にお亡くなりになっていたと公表しました。90歳でした。
最後のお舞台は、2020年2月歌舞伎座の十三世片岡仁左衛門二十七回忌追善狂言『八陣守護城』佐藤正清でした。コロナが始まった時で翌月から半年近く舞台が開きませんでした。本来、十三代目さんの追善は3月だったそうですが、前倒しで2月に実施されて、無事に追善ができたと松嶋屋の皆様もお喜びでした。これも十三代目さんが信心深く、そのご加護かと。
本当に良いお声でしたね。“朗々と”いう形容詞がぴったりで、劇場中に響き渡っていました。印象に残っているのは歌舞伎鑑賞教室で「忠臣蔵」の十段目がかかり「天野屋利兵衛は男でござる」という台詞です。我當さんのためのような台詞でした。もうひとつは南座顔見世で我當さん、秀太郎さん、孝夫さんのご兄弟で勤められた「沼津」です。お三人に間に何とも言えない情愛があり、おそらく普段から仲の良いご兄弟なので、お芝居とは言え、そういうのが自ずと出てくるんだろうなと思っておりました。
上方歌舞伎会も一昨年までは指導者ご挨拶に東京からお越しになり、長男らしい行き届いたご挨拶をされていました(孝夫さんは素になるとなぜかグダグダになるので)。孝夫さんもさぞお寂しくなられたかと…。
我當さんのご冥福をお祈りいたします。お父様や秀太郎さんと久しぶりにお会いになって楽しく過ごされているんでしょうね。
最後のお舞台は、2020年2月歌舞伎座の十三世片岡仁左衛門二十七回忌追善狂言『八陣守護城』佐藤正清でした。コロナが始まった時で翌月から半年近く舞台が開きませんでした。本来、十三代目さんの追善は3月だったそうですが、前倒しで2月に実施されて、無事に追善ができたと松嶋屋の皆様もお喜びでした。これも十三代目さんが信心深く、そのご加護かと。
本当に良いお声でしたね。“朗々と”いう形容詞がぴったりで、劇場中に響き渡っていました。印象に残っているのは歌舞伎鑑賞教室で「忠臣蔵」の十段目がかかり「天野屋利兵衛は男でござる」という台詞です。我當さんのためのような台詞でした。もうひとつは南座顔見世で我當さん、秀太郎さん、孝夫さんのご兄弟で勤められた「沼津」です。お三人に間に何とも言えない情愛があり、おそらく普段から仲の良いご兄弟なので、お芝居とは言え、そういうのが自ずと出てくるんだろうなと思っておりました。
上方歌舞伎会も一昨年までは指導者ご挨拶に東京からお越しになり、長男らしい行き届いたご挨拶をされていました(孝夫さんは素になるとなぜかグダグダになるので)。孝夫さんもさぞお寂しくなられたかと…。
我當さんのご冥福をお祈りいたします。お父様や秀太郎さんと久しぶりにお会いになって楽しく過ごされているんでしょうね。