おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

KATAGAMI Style

2012-07-31 23:39:32 | 見たもの
 京都国立近代美術館で開催されている「KATAGAMI Style」展を見てまいりました。「世界が恋した日本のデザイン もうひとつのジャポニズム」という副題がついています。

 展覧会の案内です。 
 
 「KATAGAMI/型紙」は、そこに見られる豊かで洗練されたデザインと高い技術によって、今日世界で注目を集めています。しかし型紙はすでに19世紀半ばから産業化が進む社会において、時代に即した新たな造形表現を求めていた欧米で積極的に収集され、多くの芸術家やデザイナーに影響を与えました。本展では、この型紙がアーツ・アンド・クラフツ運動をはじめとする美術・デザイン改革運動期の欧米でどのような役割を果たし、それがいかに現代に受け継がれているかを、国内外約70箇所から集めた様々なジャンルの作品約400点でご紹介します。
 ※型紙とは、型染に用いる道具で、柿渋で加工した美濃和紙に彫刻刀で文様が彫られたもの。古くは裃や小袖、浴衣などの着物の生地に、防染糊を用いて文様を染め抜くため用いられました。

 今日行ってきましたが、平日にもかわらず、それなりに人は入っていました。もっとガラガラで“独り占め”状態かと思っていたので、ちょっとびっくりでした。ただ、平日は、中高年の女性(いわゆる“オバチャン”、ま、私もそうなんですが)が多く、それも複数で来場されるので、何だかうるさいんですよね。よーしゃべったはります。美術館の人から注意を受けている人もいました。そういえば、劇場でも、まるで家のテレビの前状態、「あーだ、こーだ」とよーしゃべったはります。

 展示は全部で5章にわかれています。第1章は日本の型紙ということで、実際に使われた型紙とその型紙で染めたお着物などがありました。反物を染める型紙だからもっと大きなものを想像していましたが、B5の半分くらいのちいさいものでした。第2章ではイギリスとアメリカ、第3章ではフランスとベルギー、第4章ではドイツ、オランダそしてオーストリアで、日本の型紙がどう受け入れられていったのか、どのように広まっていったのかが紹介されています。ファブリックだとリバティプリントやウィリアム・モリスがありました。ファブリックだけでなく、家具の意匠やランプ、食器、銀器、ポスター、アクセサリーなどいろいろなところに表れていました。これまでよく目にしてきたものが実は日本の型紙の影響を受けていたんですね。ルネ・ラリックやアルフォンス・ミュシャも影響を受けた人たちです。最後の第5章では、過去における「型紙」の影響を時代に即して改案したり、「型紙」を再発見し、それを今のデザイン活動に活用するといった現在の動きが紹介されていました。コムデギャルソンのパリコレの映像も流れていました。柄物のお洋服があって、そのパターンが型紙の影響を受けたもののようでした。

 こういう工芸っぽいもの、身に着けるもの関係は好きなので、私にしては熱心に見て回りましたが、全部で400点ほどあって、ひとつひとつが小さいので、見るだけで結構疲れました。でも、展示されているものがバラエティに富んでいて、見ていて飽きない展覧会でした。非常に面白い展覧会だと思います。8月19日までです。です。
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西瓜

2012-07-30 23:56:49 | 食べたもの
 最近は、こんなカットした西瓜が売ってるんですね。大阪伊勢丹のデパ地下で買ってきました。↑写真の日付は6月17日になっているけれど、何回か買ってきて、一番美味しそうに写真が撮れたのを載せていますので。ついでに今ならワンパック399円になっています。

 昔は、西瓜を買うといえば、必ず1玉単位でしたが、それが半分、4分の1、8分の1とどんどん小さな切り身(って呼ぶのか?)になってきています。核家族化で、1玉買ってももてあますんでしょうね。わが家は、父親が西瓜好きで、以前は自分で作っていたほどですが、畑仕事をやめてからは、口に入る機会がぐんと減りました。いくら4分の1と言っても、かなりの重さがあるし、切り分けるのも面倒だし、と敬遠していましたが、今季、伊勢丹の地下を歩いていたらこのカット西瓜を発見、それ以来、何度かこのパックを買っています。3人で食べきるにはちょうどいいサイズで、後のごみの始末もないし、なかなか重宝しています。地元のスーパーでもカット西瓜は売ってるけれど、もっと小さいサイズで、本当に“お一人様用”しかなくて、梅田へ出て、他に重いものを買う予定がないときに買っています。

 で、昨日も伊勢丹に行って、このカット西瓜を買ってきたのですが、その隣を見ると、まあ、いろいろなカット野菜が売っています。野菜炒め用とかサラダ用とかでキャベツなどの葉野菜を刻んだのは前から見たことがあったけれど、茹で野菜がありました。じゃがいもやにんじん、さつまいもがきれいに皮をむいてカットして茹でたものが売ってるんです。本当にきれいで、写真に撮りたいくらいでした。世の中、本当にいくらでも便利になります。自分がカット西瓜を買いながら、ナンなんですが、いいのかなぁ…とちょっと思ってしまいました。でも、この暑さ、冷やした西瓜は最高に美味ですよ。
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金丸座 vs 永楽館 ②

2012-07-29 23:00:03 | その他いろいろ(歌舞伎)
 金丸座と永楽館の演目が発表になっています。

 【金丸座】
 坂東玉三郎特別公演
 鼓童出演

  平成24年11月1日(木)~11日(日)

 [第一部] 地唄二題

  一、雪(ゆき)

  二、鐘ヶ岬(かねがみさき)

 [第二部] 坂東玉三郎×鼓童

  三、いぶき


 【永楽館】
 第五回 永楽館歌舞伎

  平成24年11月4日(日)~9日(金)

  一、実録忠臣蔵(じつろくちゅうしんぐら)
    大石妻子別れの場

  二、お目見得 口上(こうじょう)

  三、湧昇水鯉滝
    鯉つかみ(こいつかみ)

 金丸座は玉ちゃん+鼓童です。永楽館は愛之助さん以外はまだ出演者が発表されていません。上方歌舞伎の方たちがいつもご出演で、壱太郎クン、薪車さんあたりの若手がご出演ではないかと思うのですが…。お二人とも永楽館がお気に入りで、壱太郎クンは昨年は本当なら成駒屋さんの公演があったそうなんですが、お祖父様の藤十郎丈に「こっちに出たい!」と無理を言って永楽館にご出演になったほどなので、おそらく今年も、と思っています。薪車さんも昨年は出演したかったのに他のお仕事があったそうで、ずいぶんと悔しい思いをされたと洩れ聞いております。

 日程、真剣に考えないといけません。良い席で見たいと思うのが人情で、そうなると平日のほうがいいと思うんですよね。永楽館の日程が出たときに、会社では「11月の第2週、休みます!」と高らかに宣言はしてありますが、同じ週に2日も休むなんて、ゆるゆるの会社だけれど、さすがの私もちょっと気兼ねします。永楽館の「鯉つかみ」は本水を使うそうで、できれば前のほうで見たいですよね。でも、玉ちゃんが先日「人間国宝」に認定されたので、きっとこの公演も注目度大だろうし、何と言っても1日1回公演なので、平日・土日関係なく、まずチケットが取れるのか?という問題もありそうです。

 前売り開始は永楽館は9月13日(松竹歌舞伎会は12日?)、金丸座は9月24日(松竹歌舞伎会は23日?)です。自分で取るのか、あるいは旅行社経由で取るのか、それも悩ましいところです。
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IN

2012-07-28 23:48:17 | 読んだもの
 桐野夏生さんの「IN」を読みました。桐野さん、15年くらい前に「OUT」という小説を書いていらっしゃって(原田美枝子主演の映画にもなったからご存じの方も多いかもしれませんが)、てっきりそれの続編?関連してるん?って思っていましたが、全く違うお話でした。

 内容紹介です。
愛の極みは憎しみなのか。恋愛の涯(はて)にあるものは。
恋愛関係にあった男と形の上では別れたが、愛憎の感情はいつまでも心の奥でざわめく。作家のタマキは恋愛における抹殺を小説のテーマとし、取材を進めるが、最後に見たものとは

 何層にも入り組んだ構造になった小説でした。主人公は鈴木タマキという小説家です。彼女はかつて自分を担当していた編集者と不倫をしていました。そして、もう一人小説家が登場します。緑川未来男という小説家で、彼はかつて愛人の存在に嫉妬した妻の狂乱を「無垢人」という小説に赤裸々に綴りました(←島尾敏雄の「死の棘」がモデルらしい)。「無垢人」の中で愛人は「○子」と呼ばれ、そのモデルが誰なのかは謎です。鈴木タマキはそれを自分の小説「淫」に書こうと、「○子」に迫っていきます。

 小説は七章立てで、それぞれがパキッと独立しているような、何となく関係があるような、慣れるまでは「???」が飛び交います。最初は「○子」が誰なのかをこちらもいっしょになって探っていくようなワクワクドキドキ感があったんですが、途中から、だんだん面倒になってきました。特に、鈴木タマキと編集者の恋愛小説の部分は、桐野さんにしては陳腐なような感じで、「あんましぃ~」って思いながら読んでおりました。

 私の読む力がないからかもしれませんが、桐野さん、どうも最近どこかへ飛んだはるような、違う世界へ行ったはるような、そんな気がしてなりません。昔のずっしりと重い、ガツンとやられるような小説が読みたいですねぇ。

 
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近頃のおやつ

2012-07-27 23:24:20 | 食べたもの
 久しぶりの「おやつネタ」でございます。

 
 仙太郎のあんころ(土用餅)
 季節感を大切にするわが家ですので「土用の日には土用餅」、と書きたいところですが、いただいたのは先週末でした。餡子が美味でした。

 
 同じく仙太郎のみぞれ羹(青柚子)
 柔らかいつるんとした葛菓子のようなものを想像していましたが、どちらかと言えばしっかりとした羊羹に近い食感でした。柚子の香りが夏らしく爽やかでした。

 
 スタバのレモンカスタードケーキ
 今季の新製品です。上から見ると白いクリームしか見えませんが、その下にはレモンタルトの中のフィリングのようなレモンクリームがありました。そんなに甘ったるくなく、スタバでは美味しいケーキだと思います。私の中でレモンクリームのナンバーワンはアンリ・シャルパンティエのレモンタルトです。最近見かけませんが、秀逸だと思います。

 
 富良野メロン
 これは会社おやつです。艦長さまからのおすそ分けです。メロンの果肉ってふわふわしてジューシーなイメージですが、これはかなりしっかり存在感がありました。それだけに、この写真は六分の一カットなんですが、非常に食べ応えがあり、お腹一杯になりました。もちろん、超美味でございました。ごちそうさまでした。次は桃?マスカット?マンゴー? ヨロシクでございます
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七月大歌舞伎 関西・歌舞伎を愛する会第二十一回 夜の部③

2012-07-26 23:54:49 | 観たもの
 ようやく松竹座の七月大歌舞伎の夜の部のキリまでたどり着きました…。最後は「天衣紛上野初花・河内山」です。 
 
 配役です。
  河内山宗俊      染五郎
  松江出雲守      種太郎改め歌 昇
  宮崎数馬       隼 人
  重役北村大膳     吉之助
  腰元浪路       米 吉
  家老高木小左衛門   錦之助

 この「河内山」ですが、ここ3年ばかり、毎年松竹座で見ています。東京の歌舞伎座か演舞場のように毎月歌舞伎公演があるのなら仕方ないけれど、松竹座なんて1年12ヶ月のうち、3ヶ月か4ヶ月しか歌舞伎公演がないのに、それで、毎年見るなんて、「何だかなぁ…」とちょっと思ってしまいました。さらに、この顔ぶれで、「試演会」だの「勉強会」だの陰口が叩かれているのを聞き、一瞬、もう帰ろうかしらと思ったのですが(この前の「道行初音旅」が終わったのが8時前だったので)、まあ、せっかくなので一応おりました。実際、帰った方もちらほらいらっしゃったようです。

 そんな気持ちで見ているので、途中で何度か意識を失いかけながらの観劇となりました。私が以前見た河内山宗春は三津五郎さんと團十郎さんでした。このおふたりに比べるのも気の毒なんですが、染五郎さんまだお若いせいもあって、何となく弱い感じがしました。おそらく“小顔でスマート”という染五郎さんの長所が仇になっているような気がしました。それは隼人さんにもいつも思うんですが、ひょろっとして、重心が高いせいか、頼りなさげ、儚げに見えてしまいます。もう少し、年齢を重ねていけば、それなりに落ち着くんでしょうけれど。

 明日はいよいよ千穐楽ですが、結局、昼夜とも2回目の観劇はありませんでした。2回目行ったとしても、おそらくこの「河内山」はパスしたと思います。

 
 夜の部のお弁当です。まい泉の揚げ物ばかりのお弁当、がっつりいただきました。美味しかったです。

 
 休憩は昼夜ともスタバのコーヒーです。レシートを持って行けば「2杯目は100円」っていうシステムを利用しました。
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10月の御園座

2012-07-25 23:42:06 | その他いろいろ
 本日、10月の御園座の演目が発表になりました。御園座は10月が「顔見世」になっています。今回は「中村勘太郎改め 六代目中村勘九郎襲名披露」が行われることになりました。前々から言われておりましたが、孝夫さんと菊五郎さん、菊ちゃん親子、時蔵さん、左團次さんがおつきあいなさいます。

 昼の部で「伊勢音頭恋寝刃」がかかりますが、孝夫さんの当たり役の一つ、主役の貢は勘九郎さんです。孝夫さんは料理人喜助でご出演です。当然、ご指導は孝夫さんだと思いますが、yumickさんも書いてらしたように、世代交代なんでしょうか。昨年7月の松竹座は孝夫さんの「伊勢音頭」でしたが、まだまだOKだったんですけれど。菊ちゃんがお紺、左團次さんがお鹿っていうのはちょっと楽しみかも、と思っています。

 そう、実は10月は名古屋へ遠征しようかと画策中です。高速バスがあって、名古屋まで往復4000円で行けることがわかり、それぐらいの交通費ならがんばれるかしらと思いまして。京都から乗るんですが、新幹線なら40分ぐらいのところ、2時間ちょっとかかります。11月にはこんぴら歌舞伎と永楽館歌舞伎があるので、節約できるところは節約して…

 演目と配役です。

 第四十八回吉例顔見世
 【昼の部】
  一、八重桐廓噺(やえぎりくるわばなし)
    嫗山姥
     荻野屋八重桐       時 蔵 
     煙草屋源七実は坂田蔵人  扇 雀

  二、けいせい倭荘子 蝶の道行(ちょうのみちゆき)
     助国           菊之助
     小槇           七之助

  三、伊勢音頭恋寝刃(いせおんどこいのねたば)
    油 屋
    奥 庭
     福岡貢          勘太郎改め勘九郎
     料理人喜助        仁左衛門
     今田万次郎        扇 雀
     油屋お紺         菊之助
     油屋お鹿         左團次
     仲居万野         菊五郎

 【夜の部】
  一、鬼一法眼三略巻(きいちほうげんさんりゃくのまき)
    菊 畑
     奴虎蔵実は牛若丸     菊五郎
     皆鶴姫          時 蔵
     鬼一法眼         左團次
     奴智恵内実は鬼三太    仁左衛門

  二、六代目中村勘九郎襲名披露 口上(こうじょう)
                  勘太郎改め勘九郎
                  幹部俳優出演

  三、義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)
    道行初音旅
    川連法眼館
     忠信実は源九郎狐/佐藤忠信 勘太郎改め勘九郎
     静御前           七之助
     源義経           菊之助
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七月大歌舞伎 関西・歌舞伎を愛する会第二十一回 夜の部②

2012-07-24 23:20:49 | 観たもの
 夜の部は「口上」が入ります。3月の南座と違って、15人の役者さんが並ぶ豪華な「口上」でした。舞台上手側から仁左衛門(孝夫さん)、魁春、錦之助、染五郎、孝太郎、芝雀、我當、吉右衛門、歌昇改め又五郎、種太郎改め歌昇、歌六、種之助、進之介、東蔵、梅玉の順で並んでいらっしゃいました。

 もちろん、座頭の吉右衛門さんが進行役です。開口一番が「ただ今、海水浴から戻ってまいりました」という台詞で、思わず「キッチー、ナイス」って思いました。つかみはOKで、客席もこれで一気にほぐれた感じがしました。南座の時よりはなめらかにご挨拶なさっていたように思いました。そしてお隣の我當さんからご挨拶が始まりました。我當さん、前々からお膝が悪いとは聞いていましたが、正座が難しいようで、お尻の下に何かかましたはりました。昼の部の「引窓」でも、階段の上り下りがあって、「大丈夫なんでしょうか?」ってちょっとヒヤヒヤしながら拝見しておりました。

 で、孝夫さんでございます。「片岡仁左衛門でございまする」と名乗られるだけで、ひときわ大きな拍手が起こります。今回の主役の又五郎さん、歌昇さん、座頭の吉右衛門さんよりもずっと大きな拍手で、何となく申し訳ない気分になりながら、でも「孝夫さんだから」と私も精一杯手を叩いておりました。やっぱり関西での人気は絶大ですね。話がそれますが、この前の公開舞台稽古に行ったときに、私の後ろに座っていらっしゃった方たちがお話しされているのを聞くともなしに聞いていたら、七月歌舞伎恒例の船乗り込みを見に行かれたそうで、出発地の天満橋の八軒家浜で、暑い中1時間以上役者さんが登場されるのを待ってらしたそうです。それもこれも孝夫さんを出来るだけ近くで見たいという思いからだったそうなんですが、今回は孝夫さんは船には乗られませんでした。出てこられたのは吉右衛門さん、又五郎さん、歌昇さんと播磨屋さんだったそうで、待っていた人々からは「えっ、ウソっ」みたいな落胆の空気が流れたようで、セレモニーが終わると皆さん「話が違う」とおっしゃっていたそうです。播磨屋さんには申し訳ないけれど、大阪だから仕方ありません。もう、今回はあきらめていただきましょう。

 吉右衛門さんは最後に「この後は又五郎さんと芝雀さんの『道行初音旅』でございます。こちらに“天下の二枚目”の仁左衛門さんが三枚目でご出演くださいます。」っておっしゃって、吉右衛門さんも孝夫さんのことは“天下の二枚目”って思ったはるんですね。まあ、誰が見てもわかることですが。ここでも「キッチー、ナイス」でございました。

 その「道行初音旅」ですが、又五郎さんも芝雀さんもきっと踊りがお得意であでやかに華やかに踊っていらっしゃるんだと思うんですが、申し訳ないけれど、私は「孝夫さん、いつ出てきゃはるん?」とそっちばっかり気になって、前半はあまり舞台に集中できず、そして、孝夫さんが登場すると、当然、そっちばっかり見てしまい、「又五郎さん&芝雀さんスミマセンでした」です。いまだに、孝夫さんの「あ、待て、あ、待て、あ、待て待て待て」の台詞が耳に残っています。最初は「こんな三枚目のお役イヤやわ」と思っていましたが、ご本人がとても楽しそうに勤めていらっしゃったので、こんなに楽しそうにしたはるのならと思い直し、私も楽しい気分で拝見しました。孝夫さん、早見藤太は初めてではなく三回目だそうで、案外お好きなお役なのかもしれません。

 やっぱり、ここでも客席は孝夫さんにばかり注目していたような気がします。途中、こっそり舞台上手側に引っ込むところがあって、「孝夫さんが、あんな引っ込みをするなんて~」とちょっとショックを受けかけましたが、程なく舞台に再登場され、ほっとしました。孝夫さんはちゃんと花道から戻っていただかないといけません。

 
 南座の時と同じ祝幕でした。大阪なので、JR大阪三越伊勢丹からでした。
 
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七月大歌舞伎 関西・歌舞伎を愛する会第二十一回 夜の部①

2012-07-23 23:34:18 | 観たもの
 引き続き、松竹座の夜の部です。先日も書きましたが、昼の部と夜の部の間が30分しかなかったので、心斎橋大丸へお弁当を買いに行く往復でいっぱいいっぱいでした。まあ、通しで見るほうが珍しく、ほとんどの方は、昼の部と夜の部を別の日にご覧になるので、昼と夜の間が少々短くても、大勢に影響はないのでしょう。でも、入れ替え時の松竹座前は出る人と入る人でごった返していました。松竹座の前は歩行者天国で自動車が入れないようになっているので、少々人が溢れても事故は起きないだろうけれど、やっぱり30分でお客さんの入れ替えは厳しいと思いました。

 夜の部の最初は「義経千本桜」の「渡海屋・大物浦」でございます。
  【配役】
渡海屋銀平実は新中納言知盛   吉右衛門
女房お柳実は典侍の局        魁 春
相模五郎    錦之助
入江丹蔵    種太郎改め歌 昇
亀井六郎    桂 三
片岡八郎    種之助
伊勢三郎    米 吉
駿河次郎    隼 人
武蔵坊弁慶   歌 六
源義経     梅 玉

 この「義経千本桜」の知盛は吉右衛門さんの当たり役の一つです(孝夫さんも当たり役の一つです。このお二人結構“当たり役”がかぶっています)。「義経千本桜」はエビサンの通し公演を以前南座で見ています。通しで見たのはそれが初めてだったので、それ以降の「義経千本桜」はこのときの公演が私の中での“基準点”となっています(←ずいぶんとアヤシイ基準点ですが)。ということで、どなたを拝見しても、「あぁ、こんなお役やってんねぇ~」と思わせていただいております。

 エビサンの時は玉ちゃんが女房お柳実は典侍の局でした。玉ちゃんはもちろん品格のある典侍の局でしたが、もともとの年齢差、あるいは役者としての格の違いから、全然夫婦に見えなかったんですが、今回は吉右衛門さんと魁春さんという年齢的にも役者の格もバランス良く、違和感なく拝見できました。義経の家来の四天王のうち、片岡・伊勢・駿河の3人は種之助・米吉・隼人と坊ちゃんたちで、「かいらしいねぇ」って感じでした。皆さん、小さいときから子役で舞台には立っていらっしゃると思うんですが、もひとつ板についていないというか、若干頼りなさげでした。おそらく皆さん20歳前で、仕方ないっちゃ仕方ないんだろうけれど。

 吉右衛門さんは本当にご立派で他を圧倒されていました。特に、後半の血まみれになってからの大立ち廻りは迫力があり、鬼気迫っていました。白いお衣裳がお似合いでした、最後の碇のついた綱を身体に巻きつけ、碇を海に投げ込み入水するシーンは圧巻でした。ただ、3階から見ていると、後ろ向きに落ちる吉右衛門さんを受けようと待ち構えている黒子さんの頭が見えてしまい、ちょっと興ざめでした。お怪我でもされたら大事なので、裏方さんも必死なんでしょうけれど。
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七月大歌舞伎 関西・歌舞伎を愛する会第二十一回 昼の部②

2012-07-22 23:27:12 | 観たもの
 昼の部のキリは孝夫さんの「荒川の佐吉」です。孝夫さんの当たり役と言われています。11時に行ったら、「荒川の佐吉」の幕見席は既に売り切れでした。もぎりのお姉さんに聞くと、10時の発売と同時に売切れてしまうそうです。ちなみに、夜の部の吉右衛門さんの知盛も売り切れていました。皆さん、よくご存じです。

 関西では「荒川の佐吉」は久しぶりの上演です。前回は平成8年のやはりこの夏歌舞伎でした。記憶がないので、おそらく見ていないような気がします。2年前に演舞場でお孫さんの千之助クンと共演されたことでも話題になりました。ということで、非常に楽しみな演目なんですが、さらに、7月1日に開催されたチャリティの公開舞台稽古で拝見した舞台がどうなっているのか、それを拝見するのも楽しみで、「待ってました!」って感じで、幕が開くのを待ちました。

 【配役】
  荒川の佐吉     仁左衛門
  大工辰五郎     歌 昇改め又五郎
  丸総の女房お新   芝 雀
  仁兵衛娘お八重   孝太郎
  あごの権六     由次郎
  隅田の清五郎    錦之助
  鍾馗の仁兵衛    歌 六
  成川郷右衛門    梅 玉
  相模屋政五郎    吉右衛門

 やはり、お化粧をされ、衣裳をつけられるとずいぶんと印象が変わります。孝夫さん、台詞を聞いていると、おそらく20歳代後半から30歳代前半のお役のようでしたが、全然違和感なく、やくざにあこがれる若いお兄ちゃんでした。チンピラとケンカする場面も迫力あったし、コメントにも書きましたが、尻からげしてそこからのぞく脚が、それこそ“脚線美”で、萌えました。まっすぐで長くてステキなんですもの…

 この「荒川の佐吉」は真山青果の新作歌舞伎で、台詞がいちいち聞かせてくれます。孝夫さん、真山青果とは相性がいいように思います。きっと、台詞を言う力が孝夫さんに備わっているからなんでしょうね。それを受けるのが吉右衛門さんで、“歌舞伎界でお芝居が上手いトップツー”なもんで、聞き応えがあります。お稽古の時で既にウルウルきていましたが、本番はもっとウルウル、泣けました。

 周りもよかったです。又五郎さんが孝夫さんの弟分みたいなお役なんですが、本当に慕ってるんだろうなぁと思えてきます。芝雀さんはお稽古の時からすっかり役に入り込んでいらっしゃって、そのときから泣けましたが、本番はもっと思いが入って、客席のあちこちから鼻を啜る音が聞こえていました。梅玉さんの「私は私で勝手に演技する。他は知らん」っぽい演技(←私が受けた印象ですから。ご本人がこんなことおっしゃっていません)が不思議と他の人たちと調和して、エエ味出したはりました。

 孝太郎さんのブログによれば、孝夫さんの「荒川の佐吉」は今回が最後になるのではないかということだそうです。結構、立ち回りも派手で、2時間あまりの上演時間中、ほとんど出ずっぱりなので、お大変なのかもしれません。見た目はまだまだ大丈夫なんですけれどねぇ~。

 今週金曜日までです。でございます。

 
 左2枚が「荒川の佐吉」です。右は夜の部の「口上」でございます。
 
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