おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

私の履歴書 女流作家

2007-04-30 23:13:23 | 読んだもの

 日経の『私の履歴書』シリーズが気に入り、引き続き読んでいます。今回は女流作家編です。実は、新聞でこの女流作家編の紹介記事を見て読みたくなり、本屋さんに行ったら、この隣に桂米朝さんの「私の履歴書」が積んであって、そっちもついでに買ってしまい、そっちを先に読んで先にブログにUPしました。

 登場する女流作家は円地文子さん、瀬戸内寂聴さん、佐藤愛子さん、田辺聖子さんと、錚々たる方たちです。作家さんなので、もちろんご自分ですべてお書きになっています。こうやって、四人並ぶと、文章もそれぞれの方たちの特徴(性格)が出て、興味深いものです。この並び方は年齢順になっています。円地さんが明治、瀬戸内さん、佐藤さんが大正、田辺さんが昭和生まれで、円地さんは既に亡くなられています。

 田辺さんは、ついこの前までNHKで「芋たこなんきん」をやっていたので、ある程度どのようにしてこられたのかは知っていましたが、他のお三方は全く存じ上げませんでした。明治・大正生まれと昭和生まれで少し違うんですが、いずれにしても波乱万丈の人生です。皆さん、女学校ぐらいまでは何不自由のないお嬢様で、多くの本がある環境の中で育ち、好きな本ばかり読んでいたような
生活です。円地さん、瀬戸内さん、佐藤さんは結婚で大きく人生が変わります。親の決めた相手と言われたとおり結婚されますが、それは家を出る手段のような意味合いがあります。円地さんは、「馬が合わない」と自分でもお書きになりながら、離婚のことは出てこなかったので、一応婚姻関係は継続されたんでしょうが、瀬戸内さんと佐藤さんは離婚→再婚→離婚で私生活はかなりすったもんだし、田辺さんは、終戦で結婚相手になる年頃の男性がみんな戦死してしまって、結婚したくても出来ない状況でした。

 と、私生活はそれぞれありますが、四人の方に共通するのは、本が売れるまではどんな苦労も厭わなかった点です。皆さん、売れ始めたのは結構中年になってからです。それまでは、同人誌に書いても、こてんぱんに批評されたり、直接出版社に原稿を持ち込んでも突き返されたりと、今の売れ方からすると、想像できない様な仕打ちを受けられています。しかも、それに自分の生活も支えていかないといけない状況です。男性作家の方で「生活のことは奥さんに面倒見てもらい、自分は小説だけ書いていた」と言うお話はよく聞きますが、この方たちは自活しながら、小説も書いていらっしゃいます。「根性」あります。今や、月刊誌・週刊誌の連載があって、単行本の出版、小説のテレビ化・映画化、とすごい活躍ですものね。

 円地さんは最後に「作家の履歴書は、作品を読む方が本当のことを語っていると思う」と結ばれていますが、作家自身の手による履歴書はやっぱりおもしろいです。


女流作家

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叶匠壽庵の和三盆ロール

2007-04-29 23:23:14 | 食べたもの

 叶匠壽庵の「和三盆ロール」をいただきました。この和三盆ロール、以前は阪急にも常時おいてあったんですが、最近は期間を決めておいているようで、今は4月末日までの限定販売だそうです。1日の販売本数が限られているので、夕方近くに行くと売り切れていることが多く、昨日もお芝居を見る前に予約をして買い求めました。夕方、取りに行ったら、案の定売り切れていて、私の予約した1つだけショーケースにぽつんと残っていました。

 10時半くらいに阪急の地下を歩きましたが、開店直後ということで、お菓子売り場のショーケースはどこも満タンにお菓子が並んでいて、美味しそうでカラフルで、その中を歩くだけで楽しい気分になりました。お菓子ってHappyな存在です。

 和三盆ロールは、名前の通り、和三盆糖が使われています。お干菓子に使われるお砂糖です。白砂糖や黒砂糖のようなストレートな甘さではなく、奥ゆかしい甘さです。ロールケーキの生地は肌理が細かく、しっとり・しっかりしています。クリームは、小豆と生クリームをあわせてあるので、ピンクから紫色のクリームになっています。

 非常に美味です。わが家のおやつランキングのロールケーキ部門ではぶっちぎり第1位です。(って、そんなランキングあるんでしょうか? ) 和三盆ロールケーキは、変にべたべたとした甘さではなく、あっさりとしていてまろやかな甘さです。最近のお菓子って健康のために「甘さ控えめ」って言うのが多く、それは本当に甘くなくて、私はお菓子ってやっぱり甘くないとお菓子とは言えないと思うので、食べるならしっかり甘いお菓子をいただきたいと思っています。

 5月からは、「小豆ロール」が出るそうです。生地にも小豆を練りこんであって、生地も小豆色をしています。阪急の叶匠壽庵のおっちゃんにチラシをいただきました。このおっちゃん、電車の車掌さんみたいな話し方をする人です。阪急の地下には、洋菓子の「五感」にも頭のてっぺんから声を出すお兄ちゃんがいます。最初聞いたときはちょっとビックリしましたが、どちらの方も非常に愛想が良く、よく気がつく人たちなので、接客してもらうと非常に気分よく買い物ができます。こういう気分も味のうちになるんでしょうね。

 

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セレブの資格

2007-04-28 21:50:23 | 観たもの
 シアタードラマシティで「セレブの資格」を見てきました。宣伝のチラシに「銀幕のスター若尾文子とWAHAHA本舗の柴田理恵がシチュエーションコメディに挑戦」とありました。シアタードラマシティから先行予約の案内が来たとき、柴田理恵さんはよくテレビでお見かけするけど、お芝居は見たことがなく、でもWAHAHA本舗を見に行く勇気はないので、ちょうど「渡りに船」という感じで予約しました。だって、WAHAHA本舗って、何だかとても汚そうなんですもの・・・。

 舞台は階級意識の残るイギリスの片田舎で、前伯爵夫人フェリシティの息子がハリウッド女優のミランダを婚約者として伴って帰ってきます。しかし、ミランダはメイドのモクシーの絶縁状態にある実妹でした。二人の結婚に反対のフェリシティが策を弄しますが、うまくいきません。最後は、いろいろあって、まあ、おさまるところにおさまるというお話です。

 原作は、イギリスの劇作家ノエル・カワードで、50年くらい前に書かれたそうで、イギリスの階級社会を皮肉っています。たぶん、英語で上演されるときは、クィーンズ・イングリッシュとアメリカン・イングリッシュが飛び交うんでしょうね。BBCとCNNを交互に聞くような感じになるんでしょうか。

 伯爵夫人が若尾文子さん、メイドのモクシーが柴田理恵さん、ミランダが愛華みれさんでした。「あてがき」されたかのように、ぴったりの配役でした。若尾文子さんは、何といっても、あの黒川紀章センセーの奥様ですから、本物のセレブですし、柴田理恵さんは、申し訳ないけどやっぱりお手伝いさんのキャラだし、愛華みれさんは蓮っ葉な女優さんを見事に演じていました(たぶん演技ですよね?)。

 チラシには「抱腹絶倒!」とありましたが、そこまではいきませんでした。クスクス笑いぐらいでしょうか。翻訳劇でしたが、変な翻訳劇臭さがなく、違和感なく見ることができました。セットは、最近珍しい写実的なセットで、テーブルやソファ、スタンド、本棚、ドアなどがちゃんとあります。久しぶりに新鮮な感じがしました。残念だったのは、マイクが使われていたこと。舞台の縁にマイクが置いてあるんですが、俳優さんが台詞を言う位置によって、聞こえる声が変わります。さらに、若尾文子さんだけは、ピンマイクをつけていらしたみたいで、さらに聞こえてくる声が違いました。若尾さん、台詞も結構カミカミでしたが、そこは大女優、その言い間違いも台詞のうち?と思わせてくれました。お姿は本当にお綺麗でした。

 ゲラゲラ笑うこともありませんし、しんみり泣かすこともありませんし、ウルウルと感動させることもありませんでしたが、かと言って退屈することはなく、何か見入ってしまったお芝居でした。誰かから「面白かった?」って聞かれたら、「う~ん、そうねぇ、面白かったかなぁ・・・。つまらなくはないけど・・・。やっぱり、面白いかなぁ・・・」って答えると思います。
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警視庁捜査一課9係

2007-04-26 19:55:37 | 見たもの
 テレビ朝日で、昨日から始まった刑事ドラマです。 

 テレビ朝日の水曜夜9時からの1時間は「刑事ドラマ枠」と言われているそうで、そう言えば「はぐれ刑事」もこの枠でした。この枠は大体シリーズ化されたドラマが多く(このドラマも第2シリーズですが)、「新番組」のうちに入らないのか、宣伝されることもなく、昨日突然始まっていました。

 私は、前シリーズの途中から見ています。「見たいっ」というのではなく、何気なくつけていたら、とってもおもしろくそのままはまっています。ドラマの登場人物の役柄も俳優さんも非常に個性的です。津田寛治さん、吹越満さん、田口浩正さんって、この3人の名前を見ただけでも、いかに個性的(変とも言う)なのか、わかると思うんですが。

 役に与えられたキャラが、演じている俳優さんのキャラなのかなと思わせてくれるくらい、見た目と役柄が一致しています。主役とか、脇役とかが曖昧で、一応、ジャニーズのV6のイノッチが出ていますが、特に彼が主役という感じではありません。役柄のキャラも、バリバリの切れ者ではなく、ボーっとした青年の役です。彼自身ジャニーズでも、いわゆる「キレイ系」ではないので、よく合ってるなと思って見ています。

 ドラマは、そういったキャラが際立った人たちばかりなので、てんでバラバラに話が進むんですが、それがいつの間にか1本の糸につながって事件が解決します。「手に汗握る」ようなドラマではありませんが、いつの間にか引き込まれてしまいます。若い子がチャラチャラ出てこないのも気に入ってます。「オススメ」と書こうかと思いましたが、それぞれお好みもあることですので、ちょとだけです。
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エストローヤルのクレーム・オゥ・キャラメル

2007-04-25 21:18:15 | 食べたもの

 エストローヤルは神戸・南京町にある洋菓子屋さんです。このお店の一番人気のお菓子はシュークリームです。南京町では、ここと豚まんの老祥記が「行列のできるお店」として有名です。

 が、私は神戸まで行ったわけではなく、梅田阪急の地下で買いました。阪急のお店は常設で、以前、期間限定で出店されていたときは、長蛇の列で早々に売り切れていたんですが、現在は、あまり存在が知られていないのか、あるいは、「ずっとあるから、いつでも買える」とみんな思ってしまうのか、シュークリームは案外売れ残っています。人間の心理とは不思議なものです。

 一般的に「エストローヤル=シュークリーム」のイメージがほぼ固定されているんですが、ここのクレーム・オゥ・キャラメル(カスタードプリン)も侮れないという記事を見かけ、早速食べてみました。シュークリームが美味しいということは、カスタードクリームが美味しいということなので、そうであればプリンも美味しいということで、当然といえば当然のことなんですが。

 プリンは見た目がかなり小ぶりです。一瞬「えっ、たったこれだけ…」と思い、隣にあったロールケーキに心を奪われかけましたが、初志貫徹しなくてはと思い直し(←ちょっと大層)、プリンを買いました。

 プリンのほうですが、最近の傾向として「とろとろ」とか「ふわふわ」とか柔らかめの食感が多い中、結構固め、しっかりとした食感です。なので、見た目のわりに「食べた」って感じはします。味のほうも「しっかり」しています。ただ、個人的にはもうちょっととろっとしたプリンのほうが好きなので、エスト・ローヤルにはクレーム・ブリュレもあるみたいなので、そっちを食べてみたいなと思っています。

 

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桂米朝 私の履歴書

2007-04-24 21:36:30 | 読んだもの

 「私の履歴書」は日本経済新聞の一番後ろのページに掲載されている連載読み物です。著名人が出生から今日に至るまでの半生を描く自伝です。日本人だけではなく、外国人が登場することもあります。ウィキペディアによると、1956年3月1日にスタートし、当初の連載期間は7日間だったようで、現在のように1ヶ月にわたり連載するスタイルは、1985年からだそうです。

 やっぱり、これに取り上げてもらえるのは、大きなステータスなんでしょうね。1ヶ月ずつの連載だと1年に12人しか選ばれないわですから。以前、確か「自分で書く『私の履歴書』」という本(このガイドに沿って書けば「私の履歴書」が出来上がる指南書のようなもの)が出ているのを見たことがあるので、それだけ需要があるんでしょうね。

 桂米朝さんは平成13年11月に「私の履歴書」に登場されました。リアルタイムで新聞を読んだ記憶があります。なので、文庫になっても買うつもりはなかったんですが、前書きを読むと、連載分の原稿だけではページ数が足りないので160ページ加筆したと書いてらして、「そんなんやったら、買わなあかんかな」と買ってしまいました。

 出生から始まって、落語の世界に足を踏み入れた当時のこと、戦後の上方落語界を立て直すために苦労された話、マスコミにのって活躍された時代、そして現在までを非常に詳しく、おもしろおかしく書かれています。苦労された話でも、必ず「オチ」がつきます。落語家さんの性(さが)なんでしょうね。

 私は、米朝さんの弟子の枝雀さんの大ファンでした。いや、「です」と書いたほうがいいんでしょうか、まだ好きなので。若かりし頃は追っかけまがいのこともやってたくらいです。そのつながりで、米朝さんの独演会にも行ったことがありますが、いまいち記憶がありません。枝雀さんは「爆笑王」の異名があったほどの人で、今でもあの言い回しとか、あの仕草とか思い浮かべることができるんですが、米朝さんの落語は、風貌同様「端正」な落語と言われているので、枝雀さんほどインパクトを残さないんでしょうね。

 ご自分でも「よう、書いたな」とあとがきでおっしゃっていますが、本当にそう思います。2年ほど前に、米朝さんの落語を聞く機会がありましたが、聞いているのがちょっとつらくなるような落語だったので、こういう「まとまったもの」を今残されることは重要なことだと思います。米朝さんのほかに書ける人もおそらくいらっしゃらないでしょうし。まあ、後は文化勲章でしょうか。それを楽しみに。。。

桂米朝私の履歴書

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パティスリー アンピフルリ

2007-04-23 19:26:27 | 食べたもの

 シアターBRAVAの帰りに寄った京橋のケーキ屋さんです。

 いつもお芝居をいっしょに見に行く友人とは、観劇の後は「ケーキ」という暗黙の了解があるんですが、BRAVAに行くといつも京阪モールの「コカルド」で、ケーキは美味しいんですがそろそろ飽きてきました。今回は新規開拓ということでインターネットで探して、この「パティスリー アンピフルリ」になりました。

 京橋の駅からは少し離れていて、地図を頼りに訪れました。商店街の中とかいう立地ではなく、マンションとか雑居ビルとかが建て込んでいる中に突然ぽつんとありました。お店の前にママチャリが数台止まっていて、一瞬「この店、大丈夫なん?」と思いましたが、お店の中をのぞくと、ショーケースのケーキはとても美味しそうで、ホッとして中に入りました。

 私はベリーのタルトを注文しました。特段変わったところもない、タルト台の上にカスタードクリームとストロベリー、ラズベリー、ブルーベリーがのっている、よくあるタルトです。カスタードクリーム、美味しかったです。プリンやシュークリームも大いに期待できそうな感じでした。タルト台のほうなんですが、普通タルトをフォークで切ろうとすると、フォークとお皿がカチン、カチン当たって「スミマセン、失礼しました」と言いながら食べないといけないんですが、ここのはわりとしっとり目で、すっと切れてストレスなく食べることができました。もちろん、お味もGoodでした。

 次回も「是非!」と思っているんですが、今取っているシアターBRAVAのチケットは夜の分ばかりなので、しばらく行く機会はなさそうです。ちょっと、残念です。(何もないのに、ここへだけ行くほど、こちらに熱意はないので)

 ぐるなびのクーポンが使えるお店です。ケーキセット700円が600円になりました。

 このぐるなびのクーポンですが、東京の人って使わないようです。以前、東京の人とごはんを食べに行ったときに、クーポンが使えるお店だったので、当然の如く持って行ったんですが、その人から「大阪の人って、必ずそういうクーポン持って来るわねぇ~」って言われたことがあります。大阪人の間では常識だと思うんですが・・・。

 お店の住所&電話番号
 大阪市都島区東野田町1-20-20
  06-6351-7800

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恋の骨折り損 -続き

2007-04-22 22:01:22 | 観たもの

 「恋の骨折り損」のストーリーは、

 ナヴァールの若き国王ファーディナントは、己が国を発展させるため、臣下の若者ビローン、デュメイン、ロンガウィルと共に「3年間、あらゆる欲望を捨てて学業に専念する」という誓いを立てます。その中身には「1週間に1度断食をする」「1日の睡眠時間は3時間」と並んで「女性には近づかず、恋もしない」という項目が含まれていました。そんな時にフランス王女が3人の侍女を連れて、面会にやって来るんですが、宮殿に入れることができず、野外で会います。←この野外のセットが素晴らしい!大きな木があり、その葉が舞台いっぱいに広がり、ライトの加減できれいな緑になったり、薄暗いグレーになったり、雰囲気ありました。
 そこで、王が王女に、臣下の若者たちが王女の侍女たちに恋をしていまいます。誓いの手前、男たちは身動きが取れず、いろいろ策を弄して打ち明けようとするのですが・・・。

 いわゆるドタバタ喜劇です。階段があれば上り下りする度に「お約束どおり必ずつまづく」という感じです。台詞も、駄洒落や掛ことばが多く、ずっと笑いが続きます。それにしても、いつも思うんですが、こういう翻訳劇の駄洒落ってどうなっているんでしょうか?特に、シェイクスピアはそういう言葉遊びが多いように思うんですが、原文の英語で駄洒落になっていても、日本語に翻訳したら、おそらく全然違う言葉になると思うんです。なので、そのまま忠実に訳していたら、原文のおもしろさが伝わらなくなると思うんですが、翻訳劇を見るとそれなりに駄洒落が入ってきます。ということは、おもしろい、おかしい台詞は、翻訳家の方たちが、一生懸命考えて訳出されているんでしょうか。だったら、エライですよね。

 私は(って、いきなりレベルが下がりますが)、そういう駄洒落とか掛け言葉とか本当に苦手なので、自由自在に言葉を操れる人がうらやましいし、あこがれます。おそらく、ボキャブラリーが貧困なのと、ヒラメキがないのだと思います。ヒラメキなどというものは、どちらかと言うと先天的な素質だと思うので、まっ、仕方ないと言えば仕方ないんですが。と、自分を慰めておきます。

 

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恋の骨折り損

2007-04-21 21:51:59 | 観たもの

 シアターBRAVAで「恋の骨折り損」を見てきました。今月は、これで3回目の観劇となります。実は、来週も予定があって、4月は週一のペースになっています。最近は、インターネットでチケットが取れるようになり、キーボードをポチッと押せば予約完了なので、つい取りすぎてしまいます。昔は、プレイガイド(死語?)に並びに行かないといけなくて、朝早くから並んだこともありましたっけ。←ちょっと遠い目・・・・・・

 「恋の骨折り損」はシェイクスピアの喜劇です。蜷川幸雄さんの演出で、シェイクスピアの時代にならい、すべて男性俳優で演じられています。旬の、いわゆる「イケメン」の俳優さんが出演していて、客席から黄色い声援も飛んでいました。でも、悲しい哉、私は誰も知らなくて、チラシの顔写真を見ても区別がつかず、脇の俳優さんだったら知ってる顔もチラホラあったんですが・・・

 お昼1時からの開演で、お昼を食べてちょうど眠くなる時間にあたり、始まる前から非常に眠くてちょっと寝てしまいましたが、それがかえって良かったみたいで、お芝居のほうは寝ずにちゃんと見ることができました。

 蜷川さんの舞台は、相変わらずセットが素晴らしく、客席の通路もセットの一部としてうまく処理されていました。通路を使う手法は、蜷川さんの十八番ですものね。生の鼓笛隊が登場しずっと後ろで演奏してたり、途中で台詞がラップ調になったりと音楽も良かったです。俳優さんたちも、イマドキの人たちにしたら、声もよく出ていたし、長台詞もきちんと覚えてらして、好演でした。それにしても、台詞長いです。ハシダスガコセンセーも真っ青ってくらい、長かったです。よく覚えたよね~って思いました。

 歌舞伎役者ではない俳優さんが女役を演って、どうなるのかなと思っていましたが、皆さんお上手で、非常にナチュラルな演技でした。役名も俳優さんの名前も分からないんですが、本当の女の人みたいな俳優さんがいました。確か男優だけのはずなのに、一人だけ女優さんが出ているのかしらと思ったほどです。同行者も同じ感想を持っていました。イマドキの若い男の子は華奢なんですね。ウラヤマシイです。

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宝塚音楽学校入学式

2007-04-20 21:25:29 | その他いろいろ

 昨夜、関西ローカルのニュースの中で、宝塚音楽学校の入学式の模様を伝えていました。その2日ぐらい前に、宝塚音楽学校を目指す高校3年生の女の子たちを追いかけた番組(ジャニーズのV6が出ている番組です)を見たので、思わず見入ってしまいました。

 今年は19倍の倍率だったそうです。その狭き門をくぐり抜けてきた“乙女たち”は音楽学校のグレーの制服に身を包み、緊張した面持ちで上級生に校章をつけてもらい、思わず涙している女の子もいます。校長先生は訓示で「不合格になった人の分までがんばって下さい」とおっしゃっていましたが、V6の番組に登場した女の子たちを思い出し(15人の高校3年生が受験して、合格したのはたった一人!)、私まで「本当に、あの女の子たちのためにも頑張ってね」とテレビに向ってエールを送りました。

  ミュージカルが苦手だと先日書きましたが、実は宝塚も苦手です(流れから言えば当然ですが)。ただ、高校の同級生が宝塚に進んだこと(←これ、私の自慢の一つです)、大学が阪急沿線にあったのでしょっちゅう宝塚歌劇団のポスターを目にしていたことから、宝塚に対して結構親しみは感じています。さらに、宝塚歌劇団を退団された女優さんは、わりあい舞台の方へ進まれる方が多く、私も見に行ったお芝居でよく見ます。音楽学校でみっちりと仕込まれ、基本がしっかりしていらっしゃるので、安心して見ていられます。昨日入学した女の子たちも、将来どこかでお会いするかもしれませんね。がんばって精進してください。

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