おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

九月の歌舞伎座

2024-06-29 23:02:51 | 先々の予定
 9月歌舞伎座「秀山祭」の演目と出演者が発表になりました。

 玉ちゃんがご出演という既出でしたが、お役は「吉野川」の定高でした。大役でございます。2016年の秀山祭で吉右衛門さんと出されました。その後のトークショーで「『これで最後かもしれませんね』と吉右衛門さんとお話したんです」とおっしゃっていたのですが、再演がありました。昨年、国立劇場のさよなら公演で時蔵さん(現・萬壽さん)を指導されて、自分でもまた演ってみたいと思われたのでしょうか。そういえば、中村屋ブラザーズに孝夫さんとお二人で「桜姫」を指導された後に、「桜姫」の上演がありましたからね(中村屋ブラザーズはコロナで上演できず…)。孝玉コンビに演じてほしい演目があれば、どなたかに「お稽古お願いします」とおっしゃっていただくのがいいのかもしれません。

 相手役の大判事は松緑さん、久我之助は美少年染五郎ちゃん、雛鳥ちゃんは美少女左近ちゃんです。一番実年齢に近いコンビかもしれません。あ、菊ちゃんと幸四郎さん、梅ちゃんと萬太郎さんもよかったんですけどね。

 夜の部はこの後「勧進帳」です。角書きに「二代目播磨屋八十路の夢」とあります。甥の幸四郎さんの弁慶とお婿さんの菊ちゃんの富樫です。夜の部、いいですね。

 昼の部は菊ちゃんの「摂州合邦辻」と幸四郎さんの「空海」です。「空海」って以前見た新作歌舞伎なんでしょうか。わかったようなわからんようなお芝居でした。

 いずれにしても充実の「秀山祭」です。やっぱり定額制でしょうかね。楽しみです。
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南座の「かべす」 番外編

2024-06-28 23:31:18 | 食べたもの
 東京の歌舞伎お友だちが玉ちゃんの公演のためご来洛、京都の歌舞伎お友だちと「高倉、行くよ!」って聞き、会社を早退して馳せ参じました。今回は4人いたので、かなりいろいろなお料理をいただくことができました。ちゃんと最後のお食事もでき、新記録だそうです。とりあえずお料理の写真をば…。どれもこれも「美味しい!」という感想しかなく、気の利いた食リポは出来ませんので、ご容赦ください。

 
 お通し とても上品な糸こんにゃくでした。

 
 高倉の胡麻豆腐
 
 
 干しホタルイカのあぶり焼き(ちょっとピンボケです)

 
 小芋の唐揚げ 生七味がけ

 
 鱧のネギ巻き天ぷら

 
 びわ湖産 小鮎の天ぷら 蓼酢かけ

 
 ごぼうとセロリのきんぴら

 
 びわと生ハムの白和え

 
 丸なすの田楽

 
 鰹とオクラのしゅとう和え

 
 豚しゃぶと紅ずいきの梅味噌和え

 
 九条ネギときざみのにゅうめん  

 上にも書きましたが、本当にどれも間違いがなく、最後のにゅうめんはお出汁が効いてていくらでもスルスル入りそうでした。これらのお料理もさることながら、久しぶりに歌舞伎お友だちと会って、あれやこれやといろいろとお話ができて楽しい時間を過ごすことができました。ちょっとブログには書けない話もあったりして、5時半スタートで、最後のにゅうめんには確か7時半?8時?までにたどり着いたはずなんですが、結局お開きは9時を過ぎていました。楽しい時間はあっという間ですね。次の機会を楽しみに…。
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南座の「かべす」

2024-06-28 22:57:58 | 食べたもの
 玉ちゃんの公演を見に行った時の「かべす」です。

 
 南座のお隣の祇園饅頭の「志ん古」です。幕間のおやつにしました。

 
 毎度お馴染みイグレックの野菜カレーです。終演後、ウロウロしていたら晩ご飯時分になったので、食べて帰りました。お野菜モリモリで健康的です。

 
 
 
 
 お土産は鍵善の水無月と琥珀です。“今だけ”の限定品です。今年は水無月の当たり年?でいろいろといただきました。外郎の上に小豆がのっかってるお菓子ですが、お店によってビミョーに違うんですね。
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「第9回あべの歌舞伎」を楽しむための1日講座

2024-06-27 23:14:02 | 先々の予定
 サンケイリビングカルチャーで「『第9回あべの歌舞伎』を楽しむための1日講座」があります。講師は産経新聞の亀岡典子さんです。大阪でずっと歌舞伎や文楽の古典芸能を担当されています。「晴の会」のメンバーはおそらく上方歌舞伎塾入塾時からご存じかと。昨年もまいりましたが、↑こちらのお三方も出て来られ、和気あいあいとした楽しい講座でした。今年は大作「伊賀越道中双六」を上演されるので、いろいろなお話が聞けるのではないかと思います。ワタシは早速申し込みました。コチラ、受講するともれなくチケットが1枚付いてくるので、前売りの手間が省けるんです。ナンタラ手数料もかかりませんし。

 ◆1日講座◆
 開催日時:7月18日(木)午後7時~8時
 開催場所;スペースナイン(あべのハルカス近鉄本店ウイング館9階)
 受講料:10200円(チケットは前売り8000円です)
 申し込み方法:サンケイリビングカルチャー梅田教室に電話で申し込み 
         TEL:06-6361-6300
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坂東玉三郎特別公演

2024-06-26 00:06:01 | 観たもの
 南座の公演でございます。玉ちゃんの「阿古屋」ですが、その前に「口上」と千次郎さんの「解説」がつきました。

 「口上」は幕が開くと、金屏風の前に玉ちゃんが女形の正装でお座りでした。金屏風は絵のないシンプルなものでした。「阿古屋」は六代目歌右衛門さんからお習いになりました。玉ちゃんの初演は1997年に国立劇場で、その時は通し上演で序が「二人景清」、中段が「琴責」、大詰が「清水寺」だったそうです(正しくはコチラをご覧ください)。二人景清は先代の團十郎さんで、玉ちゃんは「琴責」ではいつも私たちが見ている「阿古屋」ですが、その後の「清水寺」は景清のお母さんに普段着で会いに行くという場面だそうで、あの重い鬘と衣装の後に、急に軽くなって変な感じだったそうです。通し上演って、歌舞伎公演データベースで見る限り、この国立の1回だけだったので、もひとつだったんでしょうね。初役の時はとても緊張されたそうで、勢いだけで乗り切ったとおっしゃっていました。

 ちなみに、ワタシ、この翌年の1998年の松竹座の「阿古屋」を見ております。「とにかくすごい演目らしい」っていうのを聞いて見たのは覚えていますが、内容は忘却の彼方です。そんな初期で見ていたことに、今はビックリです。松竹座って結構こういうケースが多くて、政岡も初演かその後ぐらいで見ています。歌舞伎座では出来なかったんでしょうね。

 話が逸れました。「琴責の段」はとても文学性の高い段だそうで、お白州に正装で登場します。玉ちゃんは「景清の行方は知らない」という心持で演じていらっしゃるそうです。華やかに見えるけれど、気持ちは萎れている、と。これは義太夫で語られているそうです。

 現代ならあちこちに監視カメラがあって、SNSがあって、景清の行方なんてすぐにわかってしまうでしょうね、って砕けたこともおっしゃっていました。ただ、玉ちゃんはそういう外の世界のことを忘れていただくために、精一杯勤めていると。どの「口上」でも、このことおっしゃっていますよね。玉ちゃんのおかげで、豪華絢爛なお姿を見て、お琴、三味線、胡弓の美しい音色を聞いて、ひととき夢の世界に浸らせていただけます。

 少し、南座の思い出もお話しくださいました。50数年前の南座顔見世で初めて南座へ来られたそうです。その後は毎年8月に松嶋屋さんの「花形歌舞伎」にご出演、ここで孝玉コンビでいろいろ手掛けられました。その評判がよくて、新橋演舞場でも6月に「花形歌舞伎」があり、さらに南座では3月も「花形歌舞伎」がかかり、大きなお役に次々と挑戦されました。この時の経験が後に歌舞伎座で大きなお役をなさる時に大いに役立ったそうです。

 初日あたりはこの「口上」も長かったようですが、ワタシが見た時(22日)は時間通りぴったり終わり、続いて千次郎さんの「解説」です。同じ舞台で、千次郎さんが金屏風の前で松嶋屋さんの裃をつけて座っていらっしゃいました。玉ちゃん、千次郎さんのこと結構気にかけてくださっていて、4月の「お染久松」では番頭さん、6月の「牡丹燈籠」ではお医者のお役と、2幕最初の解説(円朝さんのお役の代わり)をお勤めでした。

 「阿古屋」の解説です。いつも番附で読んでるっちゃ読んでるんだけど、改めて耳から聞くとより理解できました。お衣装のこととか、琴・三味線・胡弓のそれぞれの楽器のこととか、「へぇ~~~」ってなることをいろいろと聞きました、三味線は景清が去ってしまった後の想いを、胡弓は景清との縁の儚さ、人の世のむなしさ、わが子への愛情を表現しているそうです。竹田奴は文楽のツメ人形を模してあって、それでああいう顔と動きなんやって納得しました。

 解説が終わると休憩を挟んで本編の「阿古屋」です。重忠は吉之丞さん、岩永は千次郎さんでした。吉之丞さん、やっぱりこっちのほうがしっくりきます。ちょっと吉右衛門さんの面影があったりして、“賢い”武将でした。岩永は人形振りです。千次郎さんの人形振りはまあまあって感じでしたが(スミマセン、上から目線です)、人形遣いの二人がもうちょっと突っ込んで演じてくれたら、それらしく見えたんとちがうかなぁと思いました。千次郎さんだけ目立ってしまって、ちょっと違うって思ってしまいました。

 玉ちゃんの三曲はもちろんperfectでございます。「ひととき、夢の世界へ~」が本当に夢の世界で聞いておりました。気がつくとお琴が出てて、次に気がつくと三味線をお持ちで、次に気がつくと胡弓で…。演奏が良すぎるんでしょうね。申し訳のないことでございます。それでもまだ胡弓の時はこの世にいたかもしれません。儚いなぁってちょっとしんみりしてしまいました。

 この「阿古屋」は劇場からのリクエストが多いようで、せっかく児太郎さんと新時蔵さんもいらっしゃることですし、どこかであるかもしれません。一瞬、12月?って思ったけれど、時蔵さんが新感線歌舞伎の方なので、それはないですね。
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今日はここ

2024-06-22 14:37:02 | 観たもの
南座の玉ちゃんの「阿古屋」でございます。口上と千次郎さんの解説が終わり、いよいよ本編です。ここまでは大丈夫?でしたが、はてさて‥って感じです。頑張ります。

陰囃子で傳左衛門がご出勤のようで、さすが玉ちゃん! スッゲーって思ってしまいました。
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10月は仁左玉コンビ!!!

2024-06-20 23:47:56 | 先々の予定
 本日、都民劇場から「夏の都民半額観劇会(第182回)」の演目詳細が発表されました。それによりますと、あらま!、何と!、きゃっ!、10月の歌舞伎座「錦秋大歌舞伎」の夜の部に「片岡仁左衛門、坂東玉三郎」という麗しい漢字が並んでいるではありませんか。これって、並んで書いてあるってことは、当然、言うまでもなく、もちろん、孝夫さんと玉ちゃんのご共演ってことですよね。違うかったら、暴れます。きっと暴動が起きると思います。今年の4月にご共演があって、「あぁ、もうこれで、また1年後かしら…」って思っていたので、こんなに早くご共演とは、非常に有難いことでございます。キャッホ~~~

 それ以外にも目を向けますと、玉ちゃんは9月の「秀山祭」にもご出演のようです。また、11月の明治座は中村屋ブラザーズ(←これは既出ですかね?)、「桜姫」のリベンジだといいのですが。

 これで9月と10月も遠征決定でございます。身を粉にして働きます。
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帰ります。

2024-06-16 17:22:04 | Tokyo
帰りの新幹線です。お夕飯には少々早いのですが、帰って食べるのも面倒なのでお弁当を買いました。日本橋大増の夏のお弁当です。日本橋高島屋でgetしました。歌舞伎座の昼の部が終わって銀座に出ましたが、とにかくすごい人で地下鉄で日本橋に避難、山本山の海苔弁を買いたかったのですが、予約してなかったので30分待ちと言われ、それは断念、高島屋となりました。

歌舞伎座は昼の部が3回、夜の部が1回でした。早稲田に行った以外はほぼ歌舞伎座におりました。三越も松屋も高島屋もデパ地下だけで、上の階には行かず…。来月は文学座で新宿に行くのでそれを楽しみにします。

孝夫さんのおむらを拝見できてそれでいいかと。おそらく最初で最後のおむらのような気もするので。
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今日はここ

2024-06-15 23:34:59 | 観たもの
今日は歌舞伎座で昼夜通しました。新・時蔵さんのお三輪ちゃんは初役とは思えない完成度でした。小川家勢揃いのいじめの官女にも決して動じることなく、ご立派にお勤めでした。孝夫さんの女形も新鮮で、秀太郎さんによくお似ましでちょっとウルっとしました。かんざしは二引でした。松嶋屋の皆さんはいつも銀杏なんですが、これってやっぱりご当主だから?なんでしょうか。

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お江戸へGO!

2024-06-14 11:29:18 | Tokyo
お江戸へ向かっております。今日の下界はとっても良いお天気なので、これで富士山もOKと思っていたら、まさかの頂上付近の白い雲…。へっ!?、ってなりました。

それにしても、この白い雲と青い空と緑の原っぱ、完全に夏の色ですね。初夏を通り越して盛夏の趣きです。新幹線の中も冷房ガンガンに効いています。レッグウォーマーとストールを持ってきて正解でした。

今日は歌舞伎座の昼の部だけ、とりあえず孝夫さんに間に合うようにまいります。たぶんその前の所作事も見られるとは思いますが。その後は早稲田の演劇博物館へ行こうかと。コーちゃんの衣装展を見てきます。お江戸はお楽しみがいっぱいです。
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