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おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

桐竹勘十郎さん、人間国宝認定へ!

2021-07-16 23:39:34 | その他いろいろ(文楽)
 文化審議会が16日、重要無形文化財保持者(人間国宝)に、人形浄瑠璃文楽人形の桐竹勘十郎さんら4人を認定するよう、文部科学相に答申されました。勘十郎さん以外は、琉球舞踊立方の宮城幸子さん、志田房子さん、茶の湯釜制作の角谷勇圭さんのお三方です。秋にも答申通り認定され、人間国宝は計114名になります。

 まことにおめでたいことでございます。お知り合い(ではないのですが、文楽に通ってると何となくこういう感覚になるもので…)が人間国宝って、嬉しいですね。お父様の二世桐竹勘十郎さん、師匠の簑助さんに続いてということになります。簑助さんも大変お喜びのご様子で、電話で「おめでとう」を5回繰り返されたそうです。「現役の時に一緒に人間国宝になりたかったなぁ」とおっしゃっていたとかで、ちょっとウルっとしました。

 今月の文楽劇場は第2部にご出演だそうで、切符を取ってないんですけど、行かないといけないんでしょうかね…。迷うところです。

 文楽つながりで、来週の「にっぽんの芸能」は簑助さん特集でございます。ようやく、やっと、ですね。4月に引退を発表されて今なので、秀太郎さんの追悼番組は来月ぐらいにはあるんでしょうか。NHKさん、ヨロシクでございます。

【追記】
記者会見の動画が国立文楽劇場のサイトで公開されています。

 
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簑助さん@読売新聞

2021-04-30 23:29:58 | その他いろいろ(文楽)
 簑助さんの引退にあたり、山川静夫さんが読売新聞に寄稿されていましたので、ご紹介いたします。いっしょにご本を出していらっしゃるくらい仲の良かった山川さんだからこそ書けるとてもお心のこもった文章です。

 ついでに文楽の豊松清十郎さんがご自身のブログで簑助さんの引退について書いていらっしゃいました。ココとかココとか。四月公演の直前に一番弟子の勘十郎さんに引退のことをお伝えになったようです。もちろん皆さんで説得されたようで、せめて「引退興行を」とお願いされたようですが、「静かに引退したい」とご意思を覆されることはなかったそうです。だから、あの“あっさりした”紙1枚のお知らせだけだったんですね。納得しました。でも、ファンとしては、簑助さんが遣われる人形に相応しい華やかなお送りをしたかったなとちょっと思ってしまいます。

 

 
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吉田簑助師匠@引退セレモニー

2021-04-25 23:44:22 | その他いろいろ(文楽)
【速報!!】<国立文楽劇場4月文楽公演>吉田簑助に引退の花束贈呈!!!

 政府がしっかりしぃひんから、三度目の緊急事態宣言が発令されてしもたやんかっ。松竹は昨日で全て打ち切り、文楽も今日の千穐楽を待たず、昨日で4月文楽公演が終わってしまいました。簑助さんの最後のお舞台も一日前倒しとなりました。終演後、引退セレモニーが行われ、その様子がYouTubeで公開されていますので、ご紹介いたします。簑助さんのメッセージを勘十郎さんが代読され、三味線の清治師匠から花束贈呈がありました。簑助さんを後ろから支えていらっしゃった簑二郎さんがずっとグスグス泣いていらっしゃって、こちらまでもらい泣きしそうになりました。

 今夜のEテレは文楽公演でしたが、勘十郎さんの八重垣姫を見ながら、「やっぱり、簑助さんの八重垣姫よねぇ~」と失礼なことを思っていたのはワタシです。Eテレはきっといっぱい記録映像を持っているはずなので、ぜひ簑助さん特集をお願いいたします。「にっぽんの芸能」がいいかなぁ、英樹さんの熱いコメントが聞けそうなので。ヨロシクでございます。

 
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簑助さん、引退です。 【追記あり】

2021-04-15 22:53:21 | その他いろいろ(文楽)
 文楽人間国宝の簑助さんが現在国立文楽劇場で行われている4月文楽公演千穐楽を持って引退されると発表がありました。ここのところ、かなり弱ってらっしゃるなとお見受けしてたので、「いずれは…」と思っていましたが、残念で寂しいです。

 ワタシが文楽を見始めたのは大阪市と文楽の間の“抗争”がきっかけでした。2012年、約10年前のことです。文楽は歌舞伎の親元のようなもので、親の一大事であれば駆け付けなければなりますまいと文楽に通うようになりました。一瞬で簑助さんにはまりました。本当に簑助さんの遣われる人形は、ありきたりの言葉ですが「生きてるよう」です。動きもですが、人形の顔の血色が他とは全然違うんです。特別に人形の顔にお化粧されているとかではないと思うのですが、血が通っているように見えます。特に若い娘のお役は可愛らしくいじらしいんです。ずっと大阪にいるのに、全盛期の先代の玉男さんとのコンビを見なかったのは悔しい限りです。

 ↑上のご挨拶に書かれている八重垣姫は拝見しました。最初の御簾の中の後ろ姿、じっとしてるだけなのに、八重垣姫の恋しい切ない気持ちが伝わってきました。「吉野川」の雛菊ちゃんもとても良かったです。泣けました。「夏祭」のお辰さんも日傘をさしかけて登場する場面が粋で品があってステキでした。玉ちゃんのお辰さんと双璧だと思います。

 で、今月の文楽の第2部、やっぱり行くことにしました。安定の寝落ち物件の「国姓爺合戦」なんですが、簑助さんの場面だけは見落とさないよう体調を整えて臨みたいと思います。

 朝日新聞の記事に簑助さんの人形の写真が多数掲載されていました。ぜひご覧くださいませ。

【追記】
 コメント欄にも書きましたが、三林京子さんがご自身のインスタで簑助さんのことを書いてくださっています。兄妹のように過ごされたようです。
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国立文楽劇場へご来場いただくお客様へのお願い を文楽風にご案内

2020-10-26 22:00:18 | その他いろいろ(文楽)
国立文楽劇場へご来場いただくお客様へのお願い を文楽風にご案内


 ひとつ前の記事で紹介した動画です。YouTubeにありましたので、こちらも貼り付けておきます。
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文楽劇場の感染予防対策

2020-10-26 21:45:13 | その他いろいろ(文楽)
 国立文楽劇場でも、いよいよ今週末31日から文楽公演が再開されます。それに先立って新型コロナウイルス感染予防対策の「お客様へのお願い」のポスターができておりました。文楽のとても可愛らしいお人形でございます。

 それに加えて動画も作成されました。文楽劇場、なかなか“本気”出していますよ。勘十郎さんはじめ人形遣いの方がいろいろな人形を使われ、織太夫さん、清介さんの義太夫も入ります。何か一つの文楽作品?のようになっていて、感染拡大予防だけに使うのはもったいないような出来上がりです。コチラのページからご覧いただけます。文楽のお人形が検温、手指の消毒、ソーシャルディスタンス、マスク着用をしています。最後のほうで勘十郎さんのマスク姿もあるのですが、狐柄なんです。その柄の布地はどこで?と聞きたくなります。おそらく自作だと思います。「ミシン踏める」とおっしゃったのを聞いたことがありますので。お人形のマスクもそれぞれ個性があります。とても楽しい動画になっています。

 そういえば、歌舞伎座も再開するときに動画を作成されましたが、それは歌舞伎座の社員さんらしき方々でした。宝塚は生徒さんでした。そういうのを見比べるのも面白いかもしれません。

 ちなみに東京の国立劇場はくろごちゃんのポスターです。こちらも“かわゆし”です。
 

 
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壇浦兜軍記・阿古屋琴責の段@読売新聞

2019-01-22 23:13:56 | その他いろいろ(文楽)
 昨日の読売新聞夕刊に国立文楽劇場の「阿古屋」の記事がありましたのでご紹介いたします。文章のほうは、「阿古屋」という演目についての“いつもの”説明なので、特に何かと言うことはありません。写真のほうが人形が大きく写っているので、より舞台の雰囲気もわかっていただけるのではないかと思います。人形の指にご注目ください。楽器に合わせてちゃんと指先が変わっています。指も動くようになっています。この指を見ているだけで面白いです。あ、義太夫も人形も寛太郎さんの三曲もとても素晴らしいんですよ。

 大阪での公演は25日(金)までです。このあと東京の国立小劇場でも公演があります。2月2日(土)から18日(月)まで、2月は3部制になっており、「阿古屋」は第3部でご覧になれます。第3部のもうひとつの演目は「鶊山姫捨松・中将姫雪責の段」です。簔助さんが中将姫をお遣いになります。この第3部の演目、なんてステキな組み合わせなんでしょうか。です。
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簔助さん@読売新聞

2017-01-17 23:50:19 | その他いろいろ(文楽)
 文楽の簔助さんの記事が昨日の読売新聞夕刊に掲載されていました。(記事が斜めになっているのは私がスキャナーするときに斜めに置いたからです。決してご覧になってる方の目がおかしいわけではありませんので)

 今回の「十種香の段」の八重垣姫は簔助さんではなく勘十郎さんでした。とても良かったです。簔助さんの時よりは若返ったような気がしました。でも、やっぱり、簔助さんの八重垣姫を拝見したかったです。あの、何ともいえない後姿、あれに勝るものは出てこないでしょう。

 あ、そうそう、この記事の左側に千歳太夫さんのインタビュー記事もあったのですが、私は簔助さんだけでいいので、カッツアイさせていただきました。あしからず。
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ちかえもん

2016-02-23 22:55:57 | その他いろいろ(文楽)
 文楽関係の記事をもうひとつ。NHKの木曜時代劇「ちかえもん」でございます(これって全国ネットですよね?)。近松門左衛門を短くして「ちかえもん」です。ご本人(って松尾スズキさんですが)は「ちょっと可愛いかも」とお気に入りの呼び名なんです。私もこの呼び方気に入っておりまして、歌舞伎や文楽で「近松門左衛門」って出てくると「あ、ちかえもんや」って反応してしまいます。

 ご覧になっている方はおわかりかと思いますが、はちゃめちゃな時代劇でして、「真田丸」と言い、こんな時代劇をNHKが作っててええんかい?って思わなくもないのですが…。劇中でちかえもん(松尾スズキさんですね)が歌う替え歌がひそかに人気、ツイッターでは「#ちかえもん次回の替え歌予想」っていうのがあるくらいです。何回か前の替え歌が「学生街の喫茶店」で、ボブ・ディランのところが義太夫となっていたのですが、この前の日曜の夜の「新・映像の世紀」を見ていたらボブ・ディランが出てきたんです。そうしたら、やっぱりここでも「あ、ちかえもんや」って反応してしまいました。

 主役のちかえもんの松尾スズキさん、相棒?の万吉の青木崇高さん(実は私の高校の後輩なんです)もさることながら、ワキを固める富司純子さん、岸部一徳さんがとにかく傑作、面白くておかしくて、目が離せません。富司さんも岸部さんも他のお仕事が入っていたにもかかわらず、脚本をご覧になって「ぜひ出たい」とスケジュール調整されてご出演されているそうです。北村有起哉さん(文学座の北村和夫さんのご子息)は竹本義太夫のお役で、吹き替えなし、ご自身で義太夫を語られるんですが、咲大夫さん絶賛の出来栄えだそうです。

 それからお顔は映りませんが、人形遣いで勘十郎さんがご出演です。

 ご覧になっていらっしゃらない方、安心してください。コチラに「まだ間に合う!木曜時代劇『ちかえもん』みどころ紹介(10分版)」っていうのがありますから。

 あと2回です。ぜひご覧になってくださいませ。

 (上の写真は2月15日の読売新聞の夕刊(大阪版かな?)に載っていたものです。)
 
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豊竹嶋大夫師匠

2016-02-22 23:41:25 | その他いろいろ(文楽)
 本日、国立劇場2月文楽公演が千穐楽を迎えました。第二部『関取千両幟』は、本公演で引退する豊竹嶋大夫師匠最後の舞台で、終演後花束の贈呈式が行われました。茂木七左衞門さん(独立行政法人日本芸術文化振興会理事長)と、三味線の鶴澤寛治師匠、人形遣いの簔助さんから嶋大夫師匠にに花束が贈呈されました。簔助さんのシーンはNHKのニュースウオッチ9でも最後に少しだけ流れていましたが、「お名残惜しゅうございます」と今にも言いそうな、そんな表情をしたおとわの人形でした。さすが簔助さんでございます。

 1月の大阪での文楽公演、結局感想文は書けていないのですが、第2部の「国姓爺合戦」はほぼ壊滅状態で、真剣に「私ってもう文楽見に行ったらあかんのやろか?」と思いました。まともに起きていたのは虎がウロウロしていたところぐらいで、あとは開演前のレクチャーで勘十郎さんから「和藤内の人形がいちばん大きい人形」とか「最後の場面はほとんど同じ姿勢で大変」とか聞いたので、それを確認?したところぐらいでした。たぶん、これでまた歌舞伎を見たらもうちょっとわかるのかもしれません。

 第2部に比べると第1部のほうがまだましでした。嶋大夫師匠の「関取千本幟」は簔助さんがご出演だったこともありしっかり見ておりました。簔助さんにやっぱり泣きました。寛太郎さんの曲弾きがとにかくお見事でした。プログラムで「曲弾き」とあって、私はてっきり歌舞伎の大薩摩のお三味線みたいにテクニックを駆使して「ティケティケティケティケティケ~」と演奏されると思っていたのですが、全然違っていて、文字通り“曲芸”のような演奏でした。とても面白く拝見しました。ああいうのもあるんですね。

 ということで、1部で若干取り戻したこともあり、やっぱり4月も見に行きます。「妹背山女庭訓」の通しです。本当は同じ日に通しで見るのがいいんでしょうが、予定では1部が11時~3時20分、2部が4時~8時50分となっており、体力的に自信がありません。どうしようか迷っています。

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