おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

関西歌舞伎を愛する会 第二十三回「七月大歌舞伎」

2014-04-30 23:05:38 | その他いろいろ(歌舞伎)
 7月の松竹座の演目と配役が出ました。孝夫さんの関西での復帰公演でございます。昼の部は「寺子屋」の松王丸、夜の部は「身替座禅」の山蔭右京でご出演です。孝夫さんをたっぷりと拝見できるのはファンとしては嬉しいことですが、6月の「お祭り」ってたぶん上演時間30分ぐらいの舞踊ですよね?それがいきなり昼夜両方、大きなお役って大丈夫なんでしょうか。あまりご無理なさらずに、とちょっと思ってしまいました。

 成駒屋さんの「沼津」も楽しみです。昨年秋に国立劇場で「伊賀越道中双六」の通し上演(歌舞伎)があったときに、とても評判になっていましたから。藤十郎さんは絶対に老け役をなさいませんね。例の客席を歩くところは、どんな会話になるんでしょうか。松嶋屋さん三兄弟での「沼津」では、孝夫さんが我當さんに「九つぐらいしか違わんような気がする」とおっしゃっていました(実年齢で9歳差なので)。

 ところで、孝夫さんご出演なのに、こんなこと言うのもナンでございますが、「寺子屋」と「身替座禅」って、もうちょっと他に何かなかったのかと思ってしまいました。おそらく孝夫さんで拝見するのは初めてだとは思うんですが、この演目、ここ3年くらいの間で「何回見るの?」って思うくらい見ているような気がします。お稽古の期間が短いので、どうしても“いつもの”ってなってしまうんでしょうけれど、「なんだかなぁ」と思ってしまいました。
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映画 中村勘三郎

2014-04-29 23:20:41 | 観たもの



 「映画中村勘三郎」でございます。先日、記事としてUPさせていただいたものの、「フジテレビの追っかけ番組よねぇ、どうしようかしらねぇ」と思っておりましたが、前売り券を買ってしまったので(前売り券と当日券で500円も差があったので)、あまりギリギリにならないうちにと思って、今朝行ってまいりました。

 上映している映画館は十三(じゅうそう)にあります。関西の方なら「あぁ」と思われるかもしれませんが、地元の方には申し訳ないけれど“場末ちっく”なところ、こういうのでもなければ決して行かないところです。ミニシアターって言うんでしょうか、メジャーな映画ではなくインディペンデント系の映画を上映しているようです。客席数は96席、もし入れなかったらと思って早く行きましたが、結局お客さんは15人ほどでした。いわゆる雑居ビルの6階にあって、あやしげな雰囲気なんですが、椅子は抜群によかったです。あまりに快適で寝てしまったらどうしようと思ったくらいです。

 でも、始まって、スクリーンに勘三郎さんの顔が大写しになった途端、それだけで涙腺決壊です。そんな寝るなんてとんでもない、「ちゃんと見なくっちゃ失礼だわ」と必死で見ておりました。もとになったのはフジテレビの追っかけ番組でずっと撮影していたフィルムですが、つくりが全然違っていました。よけいなナレーションが入りません。サイドストーリーもありません。ご家族も他の役者さんも必要最小限のご登場で、ほぼ全編勘三郎さんだけでした。

 「ずーっと夢を見続けて死ぬまでいろんなことをしたい」「あと20年は頑張りたい」「死は平等だから」「まだまだやりたいことがあるのよ」・・・勘三郎さんがおっしゃった言葉です。涙無しでは見ていられませんでした。

 十八代目勘三郎を襲名されたのが50歳、お亡くなりになったのが57歳、勘三郎であった期間ってわずか8年余りだったんですね。襲名披露の口上もありました。岳父の芝翫さんが進行で、孝夫さんも玉ちゃんも列座されています。玉ちゃんが「もっとも期待できる役者さん(というような意味合いのことだったと思う)」と口上でおっしゃっていて、ほんの数秒しか流れなかったのですが、きっといっしょにこれからの歌舞伎界を盛り上げ牽引していこうと思っていらっしゃっるのが伝わってきました。盟友、親友が亡くなり、本当にショックを受けられたんだと思いました。

 孝夫さんも結構登場されています。平成中村座で「忠臣蔵」の通し上演があったときに、お付き合いなさっていますので、それのお稽古から本番までを拝見することができました。孝夫さん、七段目の斧九大夫の役者さんにお稽古をつけていらっしゃって、お洋服のまま、舞台を転がっていらっしゃいました。本番の大星由良之介はやっぱりステキでした。今なら、迷うことなく浅草まで馳せ参じたと思うのですが、当時はまだまだそこまで入れ揚げてなかったので、残念です。

 襲名披露公演では大都市の劇場だけでなく、全国各地の芝居小屋を回られたんですね。その様子も映っていました。平成中村座の海外公演もありました。ニューヨークでは英語で歌舞伎を上演されました。歌舞伎座の公演の休憩時間に英語のレッスンを受けていらっしゃいました。ご自分のお稽古もあるけれど、ご子息や共演者、お弟子さんたちのお稽古も見られています。とにかく忙しいんです。そりゃね、これだけやれば身体も悲鳴を上げるでしょう。「なぜ、そこまで…」って思ってしまいました。

 そうそう、小山三さんが本に書いていらっしゃった「勘九郎」の引継ぎ式?もありました。これって、譲る人と受ける人両方が生きていないと出来ない儀式だそうで、珍しいものだそうです。

 ずっと泣いていたような気がします。お客さん全員がそういう状態だったような気がします。上映の機会がなかなかないようなんですが、機会があればぜひご覧くださいませ。超です。上映情報はコチラにあります。

 第七藝術劇場です。
 
 
 
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千穐楽の住大夫さん

2014-04-28 00:29:12 | 観たもの
 住大夫さんの出番が近づくにつれ、劇場はだんだんとすごい雰囲気になってきました。盆が回って登場されたとたん万雷の拍手! 拍手の音が鳴り止まず、口上の人もタイミングを計りかねている様子です。口上の人もちょっとウルウル声になっていたような気がします。住大夫さんも錦糸さんもなんとも言えない表情です。それを見ているだけでこちらも胸がいっぱいになります。お客さんも全員が床のほうに注目していて、舞台を見ません。

 渾身の「桜丸切腹の段」でした。私はお元気な頃の住大夫さんを存じ上げないので、今の状態がどういうものか比較できないんですが、「まだいけるんちゃうん?」と思ってしまいましたが、やはりご本人的には満足できるものではないんでしょうね。

 「そなたも泣きやんな、ヤア」「アゝ、アイ」「泣くない」「アゝ、アイ」「泣きやんない」「アゝ、アイ」「泣くない」「アイ」「泣くない」「アイ、アイ、アイ、アイ」「泣きやんな」・・・・・・のところは客席全員ハンカチ無しではいられません。その後、「なんまいだ」「南無阿弥陀仏」と続きます。もちろん、悲しいお話ではありますが、「もうすぐこの段が終わる、終わってしまう」という思いもあって、その両方が相俟って、皆さん鼻をクスンクスンと泣いていらっしゃいます。

 語り終わられて盆が回った後の拍手もすごくて誰も止めようとしません。そうしたら、下手側から国立文楽劇場の企画課長とおっしゃる方が登場されました。今回の「菅原伝授手習鑑」は過去最高の観客数だったそうでそのご報告があって、続いて住大夫さんがご挨拶されるとのこと。住大夫さん、上手側からご登場され、ご挨拶が始まりました。まだ少し口周りがご不自由そうな感じではありましたが、3分くらいちゃんとお話されました。2月の文楽公演で「もうこれ以上やったらお客さんに迷惑かける」とお思いになって退かれることを決意され、文楽協会と国立劇場にお伝えになったそうです。急なことだったけれど、了承してもらい、文楽劇場の開場30周年記念公演で引退できるのはよかったと。ここまでこれたのは亡くなられた諸先輩の厳しい指導の賜物で感謝している。ご家族の支えも非常に大きかったと「私事ながら」と断りを入れながらおっしゃっていました。

 最後にずっといっしょにやってこられた簑助さんから花束贈呈がありました。簑助さん、何があっても人形といっしょです。桜丸の人形を遣って花束を渡されます。その渡す瞬間、いつもあまり表情を出されない簑助さんのお顔がくしゃっとなって目が真っ赤でした。住大夫さんと桜丸の人形が抱き合っています。思い出すだけで泣けてきます。

 住大夫さん、5月の東京公演があるので、まだリハビリとお稽古を頑張りますとおっしゃっていました。東京公演をご覧になる皆様、どうぞお楽しみに!

 心に残った住大夫さんのお言葉「感謝と敬いと喜びでいっぱいです」。この気持ち、長らく忘れていたような気がします。感謝と敬いと喜びでいっぱいになるように過ごしていければと思いました。
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本日千穐楽

2014-04-27 15:44:10 | その他いろいろ(文楽)
本日、国立文楽劇場「四月文楽公演」の千穐楽でございます。住大夫さんの大阪での最後の舞台です。文楽を見に行くようになってまだわずか二年あまりのひよっこファンの私ですが、この文を打ちながら、既にウルウルしそうになっています。頑張ってしっかりと聞いてきます。
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お名残銀座

2014-04-25 23:57:43 | Tokyo
 3月は、何度も書いておりますが、「鳳凰祭三月大歌舞伎」と「俳優祭」の2回も上京してしまいました。さすがに一ヶ月の間に2回も上京すると、お財布の中は空っぽ…。当分は自粛モードに入らざるを得ないと思うと、「俳優祭」が終わった後そのまままっすぐ帰宅するのもどうかと思い、少しだけ銀ブラしてまいりました。

 
 松坂屋が建っていたところ。あっという間に解体されていました。このあたり、森ビルが再開発すると聞いているので、銀座ヒルズでもできるんでしょうか。

 
 
 
 銀座ウエストでお茶してきました。今回はケーキは1個です。孝太郎さんの今日のブログが奇しくも銀座ウエストのシュークリームでした。

 
 モザイクがあったところ。こちらもすっかり解体が終わっているような感じです。2020年のオリンピックを目指して、あちこちでスクラップアンドビルドが進むんでしょうね。日本橋も高速が地下にもぐるようだし。ますます東京への一極集中が進みますね。

 
 
  
  
 銀座1丁目にある「パラダイスダイナスティ」という中華のお店です。ケーキを食べて、新幹線でお弁当を食べようとおもっていたのですが、なんだかオッサレーっぽかったのでついふらふらと入ってしまいました。もともとはシンガポールの人気店だそうで、カラフルな小籠包がウリのようです。白いのはオリジナル、緑は高麗人参、オレンジは蟹の卵です。これだけでお腹がいっぱいになりました。

 
 THE GINZAで買ったピンバッジです。一応、ダイヤモンドを表しています。

 
 外堀通りから見た丸の内のビルです。夜景なのに珍しくきれいに撮れたので載せておきます。

 
 ついでに東京駅で見たドクターイエロー(ですよね?車体が黄色いんだから)。これを見ると幸せになれるそうです。

 一応、7月の歌舞伎座は行こうかと画策中です。7月は大阪の松竹座もあります。演目がまだ出ませんねぇ。何がかかるのか早く知りたいです。
 
 《おみや》
 
 
 うさぎやのどら焼と豊最中です。

 

 
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渡邉 肇「人間浄瑠璃」写真展 第1回 文楽至宝尽(ぶんらくしほうづくし) の段

2014-04-24 00:27:31 | その他いろいろ(文楽)
 ↑こんなん見つけましたので、記事にUpしておきます。行ってみたいけれど、お江戸までは無理ですね。地元大阪で開催を切に希望します。

 内容紹介です。

 フリーランスの写真家、渡邉肇さんが「人間浄瑠璃」をテーマに5年の歳月をかけて撮りためた文楽の写真展です。ポスターを見ただけでも、幕の内側で出番を待つ出演者の引き締まった表情や、幕が開く瞬間の緊張した空気感を感じられる写真ですね。客席からは決して観る事の出来ない場面ばかりです。
 第一回は、文楽の人間国宝さんのお写真を中心に展示されるようで、簑助さんや三味線の鶴澤清治のおっしょはんが写っていらっしゃいます。5月で引退される竹本住大夫さんについては、カメラに向かって浄瑠璃を語った際の、喜怒哀楽の表情の変化を連写した映像作品のモニター上映もあるようです。

 会期 2014年5月10日(土)~5月23日(金)
 営業時間:月~金 11時30分~21時 土 11時30分~20時 日曜定休
 会場 ESPACE BIBLIO(エスパス・ビブリオ)
    〒101-0062
千代田区神田駿河台1‐7‐10
YK駿河台ビルB1F(TEL:03‐6821‐5703)
    入場無料
    http://www.superedition.co.jp/biblio/
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みのる食堂

2014-04-23 00:51:34 | Tokyo
 歌舞伎座の2日目は大学時代の友人Sちゃんといっしょだったので、観劇後お茶しました。日曜の午後はどこも混んでいましたが、銀座三越9階のみのる食堂で何とかお席を確保しました。やっぱり東京は人が多いですよね。

 
 
 明るい時に来たのは初めてでした。大きな窓が開放的でよろしゅうございます。窓の向こうにテラス席もありました。

 
 
 アップルクーヘンと国産紅茶(八女の和紅茶か紅ふうきの紅茶のどちらかだったと思う)です。アップルクーヘンはJAつがる弘前だそうです。さすがJA直営のレストランです。普通に美味しいケーキと紅茶でした。食堂と思われているせいか、お茶の時間は案外狙い目かもしれません。

 
 “お約束”のミキモト前です。キティちゃんです。わかりますか?

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東京のお土産

2014-04-22 01:17:32 | Tokyo
 今回のお土産です。

 
 
 銀座甘楽の豆大福と桜餅です。クレープ状の桜餅って、たぶん人生初かと。関西は圧倒的に道明寺ですから。うーん、やっぱり食べ慣れた道明寺のほうがいいかも、って思いました。

 
 木村家のパンです。毎度おなじみのあんバターと黒糖バターレーズンにレーズンパンです。レーズンパンはちょうど食パンを切らしていたのでその代わりに買って翌日の朝食にしました。銀座から食パンを買って帰るって、なんだか「すごいわ、私」って思ってしまいました。

 
 銀座1丁目にある茨城マルシェ(茨城県のアンテナショップ)で買った干しいもです。茨城県は干し芋の生産量日本一だそうで、すごい数の干し芋を売っていましたが、その中で第1位のプレミアム干しいもを買ってきました。プレミアムっていうだけあって、柔らかくて甘くて、これまでの干しいものイメージを覆すお品でした。です。カフェ(っていうか居酒屋)も併設されているようで、そちらも入ってみたいなと思いました。
 
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中國菜老四川 飄風

2014-04-21 01:22:43 | Tokyo
 銀座三越にある銀座ダイニング、今回は(って3月の上京の折のことです)「中國菜老四川 飄風」にまいりました。「チュウゴクサイラオシャンピャオシャン」と読みます。担々麺が食べたくてふらふらっと入りました。

 
 ビールとお通しのお豆です。四川料理で辛味が勝ったお料理が多いせいかビールがすすみました。1時間あまりの滞在時間で2杯も飲んでしまいました。
 
 
 前菜3種盛
 真ん中はこちらの名物であるよだれ鶏、右はピータン、左はお野菜のマリネのようなものだったような気がします。

 
 春巻

 
 焼売

 
 担々麺
 スープの少ないものでした。単純な辛さではなく、いろいろなスパイスが効いていて、なかなか奥の深い担々麺でした。美味しかったです。ワタクシの「担々麺が食べたい!」という目的は十分達せられました。

 
 生花のオブジェです。12階にあるお店なので、高級感を漂わせていました。テーブルや什器も雰囲気がありました。

 だいたい、銀座三越にレストランへは歌舞伎が終わってからしか行かないので、いつも慌しいのが玉に瑕です。今回も座ったと思ったら「ラストオーダーです」って言われました。歌舞伎が8時ぐらいに終わってくれると、もう少しゆとりが出ると思うのですが。
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完走

2014-04-20 01:32:04 | その他いろいろ(文楽)
 一応、無事完走いたしました。でも、想像以上に過酷でした。1部、2部ともに一列目だったので、足は伸ばしたり組んだり好き放題できましたが、それでも、夜の7時を過ぎたあたりから腰と膝が痛くなってきて、こういうのが“エコノミークラス症候群”ではないかと思いました。最後の「寺子屋」はパスしようかどうしようか迷ったくらいで、勘十郎さんが松王丸を熱演されているのに、時計ばかり見ていました。スミマセン。

 ↑2部は住大夫さんの引退公演があるので「満員御礼」が出ていました。

 
 
 文楽劇場のお土産です。トートバッグはもうふたまわりぐらい大きいと観劇グッズ(番附やオペラグラス、デジカメ、水筒など)が入るんですが。絵葉書は今回の「菅原伝授手習鑑」の通し公演を記念して新しく発売されたものです。(トートバッグは東京でも売るみたいです)
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