おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

九月大歌舞伎 夜の部(2回目)

2012-09-23 23:28:53 | 観たもの
 松竹座の「九月大歌舞伎」夜の部を見てまいりました。

 昨日の座席は3階の4列23番でした。23番っていうのが私の中ではBestなんですが、狙っている方が私のほかにもいらっしゃるようで、10時ジャストにチケットWeb松竹につながっても、1列目と2列目はなかなか取れません。先週と先々週は3階1列目34番でした。舞台に向かって一番右端です。こちらもまあまあ見やすい席でした。何より、1列目なので、当然のことながら4列目よりは舞台に近いです。ただ、1列目はどうしても手すりが視界に入るのでそこが気になります。でも、その手すりがちょうどRになっているところで、前が広いんです(これは1列目1番も同じです)。奥のお客さんが出入りするときに、立たなくても、人が一人通れる余裕があります。それと、34番は扉のすぐ横で、その扉から出るとお手洗いも近くて、結構便利な席かもしれません。

 さて、かんじんの舞台です。「女暫」は先週見たときよりは、声の感じが普通の玉ちゃんの声に戻っていたみたいで、違和感なく見ることができました。「まあ、やだぁ~」(なんて言ってませんが、そういう台詞)みたいなところはお可愛らしく、ステキな巴御前でした。最後の舞台番の勘九郎さんとのやりとりもイキもぴったりで、勘九郎さんが「そんなに見ないでくださいよ」って言うと、「だって見るようになってるんですもの」って玉ちゃんが返すんですが、その言い方が本当にチャーミングで、このお二人って普段から仲が良いだろうなぁと思いながら見ておりました。

 玉ちゃんって、微妙に相手役さんとの距離感が変わるような気がするんです(あくまで“気”ですが)。ここしばらく、どちらかと言えば年下(格下)の方たちとの共演が続いておりますが、お相手のほうも遠慮があるのかもしれませんが、もちろん合ってないとまでは感じさせませんが、何となく紙1枚が間にあるような、ちょっと水臭い?って思っていたので、久しぶりに楽しそうに台詞の応酬をなさっている玉ちゃんを見たような気がします。

 孝夫さんとならねぇ、もちろんぴったりくっついています。水も漏らさないくらいの密着感、ラブラブ感があるんですけれどねぇ。って、やっぱりここにたどり着くワタクシです。

 「口上」は先週とほぼ同じ内容でした。歌舞伎言葉をしゃべりながらフリートークって難しいんでしょうね。「口上」を見ながらふと沸いた疑問なんですが、女形と立役ってどうやって決めるんでしょうか。玉ちゃんはもちろん女形で、あとは秀太郎さんでした。七之助さんももちろん女形だろうと思っていたら立役でちょっと?って思いました。扇雀さんも立役でした。

 「雨乞狐」は絶好調でしたが、足袋がねぇ、足袋の裏が汚れていたんです。勘九郎さん飛んだり跳ねたりがすごいので、足の裏まで見えるんです。源九郎狐の子孫ということで、全身真っ白のお衣裳なのでよけい目立ちました。それを見てしまうと、そっちが気になってしまい、素晴らしい踊りなんですが、それはちょっとどうでしょう?とずっと思っていました。ここはひとつ玉ちゃんのご指導よろしくってことで…。

 「雁のたより」は席を立つ人がチラホラいらっしゃいました。終演が8時40分なので、日帰りで遠征の方は微妙な時間なのかもしれません。役者の愛敬だけで見せるお芝居なので、ご出演の役者さんの好みもあるんでしょう。私は、壱太郎さん、松之助・當十郎コンビ?、吉太朗クンが見られるので、個人的には好きな演目です。五郎七を愛之助さん、お玉を秀太郎さんで再演希望します。松竹株式会社さま、ヨロシクでございます。 
コメント (2)
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