奈良国立博物館で開催されている
「国宝 聖林寺十一面観音-三輪山信仰のみほとけ」展を見てきました。この展覧会、昨年6月に東京の国立新美術館に行った折に東博開催のチラシをもらって、この優美な仏さまにガツンとやられ、「これはぜひ見たい!」と思ってて東博へ行こうかどうしようかと迷っていたら、奈良博でも開催されることがわかり、奈良博開催まで待ってようやく行けました。東博っていつも“並んでる”イメージがあって、行きたい展覧会はいっぱいあるのですが、なかなか足が向きません。その点、奈良博であれば、人も少なくゆっくり見られるのでよろしゅうございます。
展覧会の紹介です。
奈良県桜井市にある聖林寺の国宝 十一面観音菩薩立像は天平彫刻の名作で、日本を代表する仏像のひとつです。法隆寺の国宝 地蔵菩薩立像などとともに、江戸時代までは同市の大神神社に祀まつられていました。大神神社は本殿を持たず、三輪山を拝む自然信仰をいまに伝えますが、奈良時代以降には仏教の影響を受けて神社に付属する寺(大神寺、後に大御輪寺に改称)や仏像がつくられました。
本展では、大御輪寺にあった仏像や大神神社の自然信仰を示す三輪山禁足地の出土品なども展示します。十一面観音菩薩立像が奈良国立博物館で展示されるのは、1998年の特別展「天平」以来24年ぶりとなります。比類なき美しさをご覧ください。
大神神社って関西の人は「みわさん」と呼んでて、あまりこの漢字で書くのはピンときません。「みわさん」って名前も場所も知ってるわりに、どんな神社なのかよくわかってません。展覧会ではみわさんそのものについての展示もいくつかありました。でも、ワタシはそもそも「仏さまを見たい!」の思いだけで行ったようなところがあり、みわさんの方は「ふーん」って感じでした。猫

に小判、豚

に真珠でございます。
仏さまは、博物館での展示なのでしっかりと照明が当たり、前からも後ろからも360度拝見できるようになっていて、仏さまの周りをぐるぐると何回も回ってしまいました。結構お背が高くて、見上げるような感じで、スッとした立ち姿、完璧なプロポーション(←語彙不足です)で、上に「比類なき美しさ」とありますが、本当にその通りでございます。お顔もとてもきれいで「ふぁ~~~」って声にならない声が出ます。
元々はみわさんの中の大御輪寺に置かれていて、明治時代初めの神仏分離でみわさんの近くの聖林寺に移られました。当初は“ちょっとだけ避難”みたいに考えられていたようで、聖林寺からみわさん宛に預かり状が出されていました。結局戻らずにそのまま聖林寺に置かれています。みわさんにあった他の仏さまも近隣のお寺に移され、今回は正暦寺の日光、月光菩薩立像、法隆寺の地蔵菩薩立像もいっしょに展示してありました。“150年ぶりの再会”だったそうです。
半年以上思い焦がれた?仏さまを見たらすっかり満足、あとは例によって一点一秒で駆けぬけました。この時期「二月堂のお水取り」の展示が恒例となっており、そちらの展覧会もありました。「お水取り」は、昨年、インターネットで生中継を見たので、そのインパクトが強すぎて、ショーケース内の展示ではちょっと物足りない?感じが無きにしも非ず…。あの生中継は本当に迫力ありましたね。木造のお堂の中を火のついた松明を振って走っていらっしゃるんですから。「よー、火事になれへんなぁ」と変なところで感心しておりました。
寒かったし、雨も降ってきたので、とっとと帰ってきました。

奈良博のゆるすぎるゆるキャラの「ここから撮れば」という案内のところから撮った奈良博の旧館です。

もうちょっと近くに寄りました。

お彼岸だったので、菊屋のおはぎを買ってきました。

おはぎだけでは物足りなくて、久しぶりのおぜんざいをつくりました。丹波産の丹波大納言を奮発したので、とても美味しいおぜんざいになりました。うふっ