おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

衆議院選挙

2009-08-31 08:15:57 | その他いろいろ
 選挙、何だかすごいことになっていますね。民主党が単独過半数だそうで、4年前の郵政選挙の真逆の状況です。当時の小泉チルドレンを彷彿とさせる民主党新人がテレビに映し出されています。

 基本的にはわが家は保守志向で、ウチの父親なんかは8時過ぎから始まった選挙特番で早々に民主躍進が伝えられると「えらいこっちゃ」と申しておりました。別にわが家はこれまで自民党だからと言って、何か利益を受けていたようなこともないんですが。

 民主党自体、元はといえば自民党から枝分かれしたような人が多く、アメリカからソ連に変わるような大転換ではないと思うけど、何となく違和感が付きまとうのはなぜでしょうか。ウチは子どももいないし、車もないので、そのため子ども手当ても高速道路無料化も全く恩恵を受けないからだけではないように思います(「ちょっと不公平ちゃうん」と思ってはいますが)。

 選挙前に「自民は不満、民主は不安」ってよく言われていましたが、その不安なんでしょうね、きっと。

 小沢さんって、自民党時代に「キングメーカー」と呼ばれていましたが、民主でもそうなりそうです。自民党を離党して“過去の人”っぽかったけど、ここへきてまたまた復活です。たぶん、この小沢さんの面構えが不安を煽っているような気がします。人は見た目だけではないけど、結構見た目どおりの人が世の中多いですからね。

 あまり、こういう時事ネタは書かないようにしようと思っていましたが、コレだけすごいことになっているので、一応書き残しておこうかと・・・。これからどうなるんでしょうね・・・。
 
  ―以上は昨夜の12時ごろに書いた記事です。―

 一夜明け、さらに民主が議席を伸ばしていました。小泉さんのときよりもすごいですね。「なんだかなぁ・・・」という気持ちがますます強くなっています。救い(?)は、個人的にファンの与謝野さんが比例で復活していたことでしょうか。与謝野晶子の孫ということと、あのがつがつしていない雰囲気が好きで、個人的に「がんばれ!」と思っておりましたので。でも太宰治の孫の津島さんは落選だったんですね。太宰生誕100年の節目の年だったのに残念です。って、まったく関係ございませんが・・・。

 決まったことは決まったことなので、政治家の皆さんにはその使命を全うしていただきたいと思います。
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知らざあ言って聞かせやしょう 心に響く歌舞伎の名せりふ

2009-08-30 23:40:44 | 読んだもの
 赤坂治績さんの「知らざあ言って聞かせやしょう 心に響く歌舞伎の名せりふ」を読みました。本屋さんで平台に積んであったので、最近出版された本だと思っていたら、2003年に発行された本で現在第3刷となっていました。齋藤孝さんの「声に出して読みたい日本語」がブームになっていた時期と重なるので、抜け目のない(?)新潮社がそのブームに乗っかったのかしら、と勝手に想像を膨らませながらの読書となりました。

 誰もが一度は聞いたことがある(歌舞伎の)台詞(たぶん、聞いたほうは歌舞伎なんてことを意識していないと思うけど)を切り口にした歌舞伎入門書です。

 近松門左衛門から始まり、鶴屋南北、河竹黙阿弥まで、歌舞伎の名台詞を網羅しています。どの台詞も五・七・五のリズムが非常に心地よく、「日本人ってやっぱりこれよねぇ~」と思いながら読んでおりました。リズムだけではなく、字で見ると、その日本語もすばらしく、掛言葉や比喩、頭韻・脚韻など駆使しています。

 台詞を紹介した後に、なぜその台詞が出てきたのかの前後の説明、さらに作品全体のあらすじや見所まで要領よく書かれてあって、上にも書きましたが「入門書」としてもなかなか優秀な本です。

 タイトルになった「知らざあ言って聞かせやしょう」は河竹黙阿弥の「青砥稿花紅彩画(通称:白波五人男)」の弁天小僧の台詞です。この台詞はもちろんよく聞くけど、「白波五人男」ってどうも見た記憶がなくて、解説の部分を読んで「ナルホド」と思いました。同じ河竹黙阿弥のお芝居で「三人吉三」はこの2月に歌舞伎座で見たところでした。河竹黙阿弥の台詞って、どれも聞かせることを第一に考えてあって、声に出してみると、本当に流れるようで、日本語が「踊って」いました。

 シェークスピアの台詞も(って、もちろん原文では読めませんから翻訳してもらったものを通して、ということになりますが)、同じように台詞が生きているような、言葉がこちらに迫ってくるような感じがします。後世に残るお芝居って、やっぱり、台詞が素晴らしい、言葉が生きているからなんでしょう。そんな気がしました。

 
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五代目の歌舞伎座

2009-08-28 23:06:24 | その他いろいろ
 東京の歌舞伎座の建て替えについて、一昨日詳細が発表されました。

 建て替えが決まった時点で、劇場だけでなく、高層ビルにして賃貸オフィスにすると言われておりましたが、劇場部分はこれまでどおり4階建てで、その後ろに地上29階、地下4階建てのオフィスビルが建つようです。外観は桃山風を継承し、瓦屋根や唐破風、欄干はできるだけ今のを再利用するそうです。

 最初“高層ビル”と聞いたときは、真四角のコンクリートの箱の中に劇場ができるのかと「えーっ」って思いましたが、現存の4代目歌舞伎座の雰囲気をできるだけ残す方向のようで、ちょっと安心しました。やっぱり、歌舞伎はアノ劇場で見ないといけません(って、ワタシも1回しか見たことないけど)。劇場に入って行く瞬間からワクワクしたいので、四角いビルの中に入るってソノ気分にならないです。いくら、中に入れば内装がその雰囲気でも、興ざめのような気がします。

 地下で、地下鉄の駅とも直結するみたいなので、それもいいですね。東銀座の歌舞伎座の前へ出られる出口って、めちゃくちゃ幅が狭くて、上がりにくいんです。

 劇場内にはギャラリーやアカデミーもできるみたいで、歌舞伎だけじゃなく、いろいろお楽しみもありそうです。ワタシの場合は「花より団子」なので、3階の紅白餅入りたいやきはぜひ残していただきたいと思っております。

 2013年に完成予定ですが、その前に、今の歌舞伎座にもう1回は行っておきたいと思っているんですが。現在「さよなら公演」中で、毎月人気の演目がかかり、それでなくてもチケットが取りづらいのに、ますます取れなくなっていて、なかなか厳しい状況ですが、それでも何とか行きたいなぁと思う今日この頃でございます。
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ブログの更新

2009-08-26 22:32:59 | その他いろいろ
 突然ですが、しばらくの間、ブログの更新が滞りがちになると思われます。

 理由は「忙しい」からです。でも、決して、会社が忙しいわけではなく(相変わらずユルユルの職場です)、家庭の事情です。怒涛の忙しさ、津波に襲われた気分です。

 特に、改めて、こんなことを書く必要もないように思いましたが、毎日のアクセス数を見ていると、私の友人・知人の数を優に超えており、ほぼ毎日見に来てくださっている“常連”さんがいらっしゃるようなので、非常におこがましいんですがお知らせさせていただきます。

 しかしながら、このブログの更新を一番楽しみにしているのは、何を隠そう、私自身だと思います。枝雀さんが(って、いきなり枝雀さんを引き合いに出すなんて、さらにおこがましいんですが)、「自分の落語をビデオで見るのが一番面白い。感性が合うからでしょうね」と生前よくおっしゃっていましたが、この気持ちよくわかります。自分のブログが一番面白いとまでは言い切りませんが、やっぱり「ワタシのツボ」を押さえているので、超当たり前のことながら共感できるんですよね。なので、次の日、自分のブログを見て、更新されていなかったら、ちょっとがっかりします。

 我ながら、かなり“ナルシスト”ですが、ナルシストでなければ、文章を書いて世間様に見ていただく行為はできないと思います。

 というようなわけで、しばらくは書いたり書かなかったりが続きますが、お見捨てなきよう、よろしくお願い申し上げます。
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涼果 (続き)

2009-08-24 22:43:25 | 食べたもの
 昨日は「処暑」だったそうですが、「日本一暑い」と言われる関西でも、今朝はめっきりと涼しく、季節は確実に移っています。

 さて、相変わらずおやつを食べ続けるワタクシですが、そろそろ夏のお菓子も終わりそうなので、季節外れにならないうちにUPしておきます。

 まずはあっさり系の涼果からです。

 
 
 新宿高野のゼリー(高野では“ジュレ”と表記されますが)です。上がピンクグレープフルーツ、下がメロンです。果物屋さんの高級ブランド店だけあって、フルーツがゴロゴロしています。フルーツが主役なので、ゼリーは甘さ控えめあっさりしており、固まるか固まらないかのギリギリの状態です。なので、持ち帰る時は結構要注意です。知らずに傾いていてゼリーが溶けていたことがあります。

 つづいてこってり系(デザートにこってりという日本語がいいのかどうかわかりませんが)です。

 
 グレゴリーコレのパンナコッタ
 
 グーテのクレームブリュレ
 
 ミルフィーユのプリンパフェ

 どれもカスタードやクリーム系で、お味の傾向が同じなので、どれがどうとうまく説明できませんが。カスタードクリームが大好物なので、どちらかと言えばこういう濃厚な甘ーいお味のほうが好みですが、そればかりだとたぶん飽きるので、上の高野のゼリーのようなお菓子と交互に買うようにしています。

 今年はこういうゼリーやプリン系のお菓子をそんなに食べたような気がしません。まだまだ候補のお菓子があったんですが、何となくこのままケーキやお饅頭のほうへシフトしそうな気がします。例年なら、いろいろなところを買いつくしてしまって、「えー、買いたいのがもうない!」とあせっているところですが。本当に今年の夏は短かったと、こういうところでも感じます。
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阪急百貨店

2009-08-23 20:48:02 | 百貨店
 またまた大好きな阪急百貨店の話題です。

 建替え中の阪急ですが、第一期工事が終わり、9月3日に第一期棟がオープンします。

    
    御堂筋側正面です。外壁のモーヴ色が上品です。

    
    百貨店は12階までで、その上はオフィス棟になります。

    
    1階の窓です。このアーチ型の形といい、窓枠の優雅な曲線といい、「H」の飾り文字といい、阪急です

 阪急のコピーは「さらに感度を高め、さらに洗練を極めた百貨店へ。」です。ちなみに阪神は「わたしと家族にちょうどいい百貨店へ。」です。うまいこと考えたはりますよね。

 この第一期棟なんですが、今よりさらに狭くなるそうで、売り場にいろいろ変動があります。私が通っていた美容室もその影響を受けて、なくなってしまいました。子供服はIngsへ移動、ボリュームゾーンの婦人服は阪神へ集約されるそうです。地下の食品売り場のお店も阪神へ移動するお店があります。でも、お店は減らされるだけではなく、新しいお店も入るんですよね。「おたく、阪神へ行ってください」と言われたお店(メーカー)って・・・。シビアですね・・・

 9月3日が楽しみです
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Concert Hands

2009-08-22 19:58:44 | その他いろいろ
 Yahooのトップページに長らく出ていたので、ご覧になった方も多いかと存じますが、手に装着すればピアノが弾けるようになる“魔法のような”アイテムだそうです。

 この装置(ガジェットという言葉だそうです。この言葉、解説を読んでもあまりよく理解していないんですが)を手に装着すると、指を強制的に動かしてくれるそうで、指をガジェットに動かしてもらうことにより、だんだんと指が慣れてきて、最終的には一人でも弾けるようになる、という仕組みだそうです。

 私は、左右で違う鍵盤を押さえることができずに、小学校1年生でオルガン教室を挫折しました。両親は女の子だからいずれはピアノを習わせたいと思っていたのだと思いますが、幼少の頃より親の期待を裏切る親不孝な子どもでした。「ピアノを弾ける」って何となく優雅で、ずっとうらやましく思っておりました。音楽関係が私のテリトリーじゃないってのは、おそらくこのあたりから来ているのでしょう。

 ただ、写真を見る限り、ピアノの優雅さとは程遠く、何となく“大リーグ養成ギブス”に見えてしまうんですが。それにしても、ほんと、何でもできる世の中になってきましたね。
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読んだらもらえた 2009

2009-08-21 22:33:05 | その他いろいろ
 角川文庫の夏の恒例イベント「発見。ブックカバー」に今年も応募したところ、本日SNOOPYのブックカバーが届きました。「超カワイイ(語尾を上げてお読みくださいませ)」です。これでSNOOPYブックカバーも4つ目になりました。

 SNOOPYファンとして40年近いキャリアを誇るワタクシとしましては、ここはSNOOPYは外せますまいということで、本を読みたいというよりも、このブックカバー欲しさで毎年角川文庫を2冊ずつ買い続けております。

 今年買ったのは、太宰治の「走れメロス」と武光誠の「知っておきたい日本の神様」でした。太宰の「走れメロス」は読んだ記憶がなかったんですが、今本箱を見たら新潮文庫がありました。太宰の本は買うだけ買って、コレクションになっていることもあるので、読んでいるのかいないのか、自分でもよく覚えていません

 それにしてもこの表紙はいいんでしょうか。一応「文豪」とよばれている作家の本がこんなのでいいのか、元・文学少女としてはちょっと憤りを感じます。

 「知っておきたい日本の神様」は読みましたが、「走れメロス」はまだ手をつけていません。太宰は、その前に「右大臣実朝」を途中で放ってあるので、それを読了する前に読み始めて、さらにこっちも途中になったらいやなので、何となくこのままコレクションになりそうな気もします。

 ワタクシ的にはSNOOPYブックカバーが貰えただけで十分満足です。それ以上のことは何も望みませんので、ま、それでよろしゅうございます。
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蓮子餅

2009-08-19 23:18:41 | 食べたもの
 たねやの「蓮子餅(はすこもち)」です。字のとおり、蓮根でできています。
原材料は蓮根を精製した「はす粉」だそうです。

 何だかすっかり「たねや」の回し者のようになってしまったワタクシでございますが、家でちょっと食べるおやつにちょうどいいお菓子が多いんです。お値段的にもです。デパ地下にいけば、とらやや鶴屋吉信、鶴屋八幡など名だたる和菓子のお店が並んでいますが、何となく「贈答用」のイメージが強く、買って帰ろうかとという気にあまりなりません。と言いつつも、とらやの「ポケット羊羹」や鶴屋吉信の「つばらつばら」、鶴屋八幡の「百楽」はたまに無性に食べたくなって買って帰りますが・・・。あと、俵屋吉富も葛湯も冬の定番です。

 さて、この蓮子餅ですが、写真のとおり、ゴムで包装で、針でプチッと突いて中を取り出していただきます(針もちゃんと付いていました)。わらび餅みたいにきな粉をまぶします。この形態、懐かしいです。お味のほうも、懐かしく、小さい頃「ペロペロ」と呼んでいたお菓子みたいでした。ペロペロって、わらび餅みたいにきな粉をまぶして食べる駄菓子で、わらび餅ほど香りがなく、見た目も無色透明で、食感がモチモチとしていたお菓子でした。それと同じような感じでした。わらび餅ほど主張がなく、あっさりといただけました。

 
 
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打ちのめされるようなすごい本

2009-08-17 22:01:49 | 読んだもの
 米原万里さんの「打ちのめされるようなすごい本」を読みました。帯に「著者唯一の書評集」とあるように、米原さんがいろいろなところに発表された書評ばかり集めた本です。

 こういう書評集って、次に自分が読もうと思う本を探せるので非常に有難い本なんですが、この本はあまりに分厚くて、紹介されている本が多すぎて、メモを取る気も失せてしまいました。私のような人間が多いのか、ジュンク堂の天満橋店には一時、「『打ちのめされるようなすごい本』で紹介されていた本のコーナー」がありました。

 ご専門のロシアあるいは国際政治関係だけでなく、猫の話や軽いエッセイ、推理小説等々“何でもござれ”です。お仕事とは言え、これだけの量の本を次から次へ読み、その書評を書いてってすごいです。おそらく、お好みではない本もあったかと思うんですが。私なんかは、彼女のその仕事ぶりに打ちのめされてしまいます。

 たくさんの書評に混じって「癌治療本を我が身を以って検証」という項がありました。米原さんは2006年5月に癌でお亡くなりになったんですが、ありとあらゆる癌治療本を読み、実践された様子がリポートされています。本を読むだけでなく、実際にその医師のところにも行って治療を受けていらっしゃって、なかなか興味深いところです。あのテの本って、癌だけでなくあらゆる病に効果があるって誇大宣伝がすごいんですが、その痛いところ、辻褄が合わないところを当の医師に突っ込んで、怒らせてしまい「治療代は返すから、二度と来るな」とまで言われていらっしゃいます。決して一人だけではなく、何人かいらっしゃって、「何だかなぁ」と思いました(もちろんそのお医者さんたちに対してです)。米原さんだから突っ込めたんでしょうが、藁をもすがる思いの患者さんやそのご家族はいいカモにされているんだなぁと今さらながらに思いました。

 アマゾンなんかでも大絶賛の本で、もちろんそのとおり非常に素晴らしい著作なんですが、ワタクシ的には少し合わない、ちょっと違うと思った部分もあります。合わないのは、翻訳モノの紹介が多いことです。米原さんが紹介しているのは本当に面白そうなんですが、私の中の根強い“翻訳アレルギー”がそれを受入れてくれません。そんな壁を作ってはいけない、もっと何でも読める柔軟な頭を持たなければ、と思う反面、この年齢になって何もイヤなものを無理して読まなくてもいいやん、と思ってしまいます。

 それと、これはかなり私の「色眼鏡」が入っていますが、彼女の出自、お父様が共産党のエライさんだったというのが(彼女自身も共産党員?)、その匂いが文章の端々に出てくるのが、微妙に違和感というか何か小さな異物が引っかかるように感じます。そんなに、表立ってラディカルなことをおっしゃっているわけではなく、あくまで“匂い”なんですが。それどころか、ごくごく当たり前、至極真っ当なことをおっしゃっていて、こういうことを思う私のほうが「違う」んでしょうが・・・。

 私の両親が昔の人によくいる“共産党アレルギー”で、高校が右翼の高校で(もともとが田舎の旧制中学なもので)、超コンサバティブの中にどっぷり浸かってここまで来た者としては、何かこう「違う」と思ってしまうんです。斉藤美奈子や清水ちなみの本を誉めていらっしゃるので、読書傾向としては同じ向きで、「そうそう、そうよね」と大いに納得する部分もあるんですが・・・。

 
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