おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

勘三郎さんのお誕生日

2013-05-30 23:26:56 | その他いろいろ(歌舞伎)
 今日、5月30日は十八世中村勘三郎さんのお誕生日です。勘三郎さんとお親しくされていた浅草の「文扇堂」のご主人・荒井修さんのブログのこちらに昨年のお誕生日パーティの時の勘三郎さんの写真を掲載してくださっています。病に冒されているなんて信じられないくらい、お茶目な勘三郎さんです。

 そして、今日付けのブログでは、勘三郎さんが60歳になったら「助六」を演るとおっしゃっていたと書いていらっしゃいます。揚巻はもちろん玉ちゃんです。どんな「助六」になったんでしょうか。勘三郎さんって、こういっちゃナンですが、孝夫さんのような見るからに“二枚目”役者さんではないように思いますが(←勘三郎さんファンの皆様、ワタクシのあくまで個人的意見です)、でも、二枚目のお役を演じられると二枚目に見えるから不思議です。勘三郎さんがお持ちの「オーラ」の為せるワザなんでしょうね。やっぱり、すごい役者さんでした。
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8月の舞台【公演日訂正あり】

2013-05-28 23:18:22 | その他いろいろ(歌舞伎)
 通常、8月は「夏枯れ」とか言われ、舞台関係もお休みが多いのですが、今年は賑やかですね。

 既にこのブログでも何度かご紹介いたしました「坂東竹三郎の会」が8月10日と11日に国立文楽劇場でございます。孝夫さんと亀ちゃんがお付き合いなさるということで、先日のチケット予約もとんでもないことになりました。チケ取りで、こんなに苦労したのは久しぶりのことでした。

 同じ国立文楽劇場で「歌舞伎俳優既成者研修発表会第23回上方歌舞伎会」が8月23日と24日24日(土)と25日(日)にあります。演目は「菅原伝授手習鑑 車引の場」と「伊勢音頭恋寝刃」です。チラシはこちらです。吉太朗クンも杉王丸でご出演です。りき彌さんがお紺、千壽さんが万野で、秀太郎さんも指導に熱が入ることでしょう。この「上方歌舞伎会」は文楽劇場の主催公演なので、国立文楽劇場友の会会員は一般前売りより1日早く切符が買えるみたいです。素の孝夫さん目当てで、前方席、頑張りたいと思います。

 文楽ときますと、昨年大好評だった「三谷文楽 其礼成心中」が東京のパルコ劇場で再演されるそうです。8日から18日までで、行ってみたいですね。でも、なぜ、文楽なのに文楽劇場で演らないんでしょうか。文楽の人たちっておそらく皆さん関西在住で、こっちで演ったほうがホテル代や交通費がかからない分、できそうに思うんですが。著作権の問題があるんでしょうか。

 そして、東京ときますと、歌舞伎座ですが、8月は「八月納涼歌舞伎」で三部制になっています。もし見られるのなら、個人的には第3部の「狐狸狐狸ばなし」と「棒しばり」を見てみたいと思っています。「狐狸狐狸ばなし」は以前篠井英介さんで見たことがあり、とても面白いお話でした。

 「どこでもドア」が欲しい!と切実に思います。
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東京土産

2013-05-27 23:30:29 | Tokyo
 毎度おなじみのものばかりで、わざわざ記事にするほどのことでもないのですが、一応毎回載せているので…。

 左:資生堂パーラーの「GINZA KABUKIZAサブレ」
 中:上から、たちばなのかりんとう、空也の最中、空也の「空也双紙」
 右:銀座ウエストのリーフパイとサブレスト

 定番というか、いつも買っていて安心というものばかりになりました。今回は東京滞在のほとんどを歌舞伎座で過ごし、銀座を歩いたのはたちばなと空也へ行ったときだけでした。資生堂パーラーのサブレは歌舞伎座の売店にありました。なかなか美味しいクッキーでした。缶も“いかにも歌舞伎座”で、お土産にはオススメです。

 実は、6月は東京出張が入るかもと、ちょっと期待していたのですが、残念ながら別の人が出張することになり、“三ヶ月連続の上京”は叶いませんでした。もし行けたら、6月は歌舞伎以外の時間を作って久しぶりに“銀ブラ”を画策、何か新しいお土産を開拓しようとヤル気満々だったんですが。出張なのに、こんなヨコシマな考えを持っているから、ダメだったんでしょうね。

 となると次に上京するのはいつなんでしょうか。歌舞伎座も7月以降はわざわざ上京してまで見に行きたいものではありませんからね。9月の国立劇場の文楽が「伊賀越道中双六」の通し上演だそうで、そっちのほうが心惹かれるものがあります。
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マエストロケイズ

2013-05-26 23:38:16 | Tokyo
 銀座三越の11階にあるイタリアン・ピッツァ&ドルチェの「マエストロケイズ」です。第3部終演後、こちらでお夜食をいただきました。5月は第3部が8時45分で終わるのがわかっていたので、中でお弁当は食べずに、終わってから外で何か食べようと計画しておりました。銀座界隈なので、お店はいろいろありますが、一人で入るとなるとこういった百貨店のレストラン街のレストランのほうが安心できるので、昼食に引き続き銀座三越になりました。

 どういうお店かと言いますと、「名門ブーランジェリー カイザージャポン木村周一郎氏と米国大統領を魅了した山本秀正シェフがコラボレーションのピッツア店。巨匠こだわりのピッツア生地をお楽しみください。」というレストランです。

 
 昼間からずっと我慢していたビールです。美味しかったです。

 
 魚介のさっぱりマリネ

 
 マルゲリータ

 一人だったので、前菜を何品か取って済ますつもりでしたが、“こだわりのピッツア生地”なんて言われたら、やはりピッツアを食べないといけないのかしらという気分になり、マルゲリータも注文しました。パン屋さんというだけあって、ちょっとパンっぽい生地でした。ピッツア自体が久しぶりで、美味しくいただきました。基本、自分の目の前に出されたものは嫌いな食材以外は必ず食べることにしているので、このピッツアも当然完食でした。お腹いっぱいになりました。ドルチェもご自慢のお店なんだそうですが、とてもではありませんが入りませんでした。

 
 オープンキッチンで、お兄さんたちがピッツアを作っているところが見えます。
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レ ロジェ エギュスキロール

2013-05-25 23:14:27 | Tokyo
 銀座三越の12階にあるフレンチレストラン「レ ロジェ エギュスキロール」でございます。先日、上京した折に、Rちゃんとこちらでランチをしました。Rちゃんは、一応括りとしては大学の同級生ですが、大学時代は顔を知っている程度で、社会人になってから接点ができ、そのままご縁が続いています。Rちゃんの会社が銀座にあり、私もこの後歌舞伎座へ行くので、徒歩圏内の銀座三越になりました。

 特にこのレストランを目指していたわけではなく、あまり混んでなくて、急かされることなくゆっくりお話できそうということでこちらになりました。銀座三越のwebsiteによれば「フランス史上で女性初、フランス最優秀国家認定資格(M.O.F.)を受賞したシェフ、アンドレ・ロジェ氏のレストラン。女性シェフならではの華やかなコース料理の数々をご堪能いただけます。」というレストランです。

 選んだランチのコース「ムニュ・エギュスキロール」を選びました。

 
 アミューズ

 
 前菜:フォワグラのロワイヤル セップ茸とトリュフのブイヨン
 こちらの“スペシャリテ”だそうです。

 
 パン

 
 メイン:旬の鮮魚のポワレ 新玉ねぎのヴルーテ ターメリック風味のクランブル

 
 お口直しのスムージー(何だったかは失念)

 
 デザート:チョコレートケーキをキャラメルアイスと熱いコーヒーソースで

 
 プティフール(こちらにコーヒー、紅茶、ハーブティがつきます)

 Rちゃんと会ったのが10年ぶりぐらいで、話に花が咲き、2時間ぐらいかけていただきました。最初のアミューズと最後のプティフールのお皿に“絵”が描いてあったり、メインも一瞬「これって何?」状態で、盛り付けがフツーのフレンチっぽくなくて、出てくるたびにちょっとびっくりしたけれど、こうやってブログに載せるにはインパクトがあってよろしゅうございました。盛り付けだけでなく、お味のほうも、フツーっぽくなかったような…(実はおしゃべりに夢中でもうひとつよく覚えていない…)。変わってるというのでもないのですが、よくありがちなフレンチのランチコースではありませんでした。フレンチのランチって、ランチ用メニューみたいなのが多くて、結構どこでいただいても同じようなのが多いような気がするんですが、こちらはちゃんと昼・夜同じメニューで、そういう意味では手抜きされていないんでしょうね。

 先月のイタリアンもそうでしたが、観劇を控えていたのでワインがいただけないのが残念でした。ちょっとアルコールが入ったほうが、より美味しくいただけるのではないかと思いました。こちらではワインを断ったら、ミネラルウォーターを勧められ、海外並みにお水も有料なん?と思っていたら、無料のお水もあったのでよかったです。そうそう、そのお水、食事の途中でグラスを倒され、私のスカートが濡れました。すぐにナプキンやおしぼりを持ってきてくれて、食事が終わる頃には乾いていました。お水だったのでしみにもなりませんでしたが、赤ワインだったら大変なことでした。後でちょっと思ったのは、(たとえお水でも)そんな粗相をしたらデザートで何か一品増やすとかあってもよかったのではないかしらと…。大阪のオバチャンなので、スミマセン。
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茂山千作さん

2013-05-23 23:52:30 | 訃報
 狂言の茂山千作さんがお亡くなりになりました。93歳でした。

 プロフィールです。
 大正8(1919)年、三世茂山千作さんの長男として京都に生まれ、13年に「以呂波」のシテで初舞台。昭和41年に当主名である十二世茂山千五郎を襲名し、天衣無縫の芸と圧倒的な芸格で多くの人から親しまれていらっしゃいました。
 戦後、狂言界が低迷するなか、父や弟の千之丞さん(平成22年死去)とともに学校巡演を積極的に行い、観客の裾野を広げる活動に邁進。昭和29年には武智鉄二さん演出の「東は東」で女優と共演、その後も千之丞さんとともに異流派とも共演するなどタブーに挑戦、旧態依然とした能楽協会から一時は“退会勧告”まで出たそうですが、あまりの人気に沙汰止みとなったそうです。
 平成元年に人間国宝となり、3年に日本芸術院会員。6年には長男に千五郎の名前を譲り、自身は隠居名の四世千作を襲名。その後も精力的に舞台に立ち、19年には狂言界初の文化勲章を受けられました。

 「存在が狂言」と言われていました。舞台に登場しただけで、何もしなくても、座っているだけでお客さんがニコニコ顔になります。狂言師になるべくして生まれてきたお方でした。枝雀さんが将来どんな落語家になりたいか聞かれたときに、「高座に上がって、30分間何もしゃべらずにニコニコして、そして下りる」というようなことをおっしゃっていましたが、千作さん、その理想像にとても近くていらっしゃったと思います。

 何度かナマの舞台を拝見しています。印象に残っているのは千之丞さんと共演された「宗論」です。歌舞伎の「連獅子」の途中に入るアレです。お二人がとても楽しそうに演じていらっしゃいました。「福の神」を演じられたら、「そうそう福の神ってこんなんやわぁ」と万人が納得、本当にお目出度い気分になれました。それと、やはり、“This is 狂言”の大笑いも外せませんね。聞いているこちらまでスカッとします。 

 昨年3月の京都・金剛能楽堂で開かれた春の茂山狂言会が千作さんの最後の舞台となったそうですが、私が拝見したのは平成21年10月の秋の茂山狂言会でした。その記事はこちら

 千之丞さんが先に逝かれてかなりショックを受けていらっしゃたとお聞きしていましたが、今頃はあの世で再会され、早速狂言のお稽古でもされているんでしょうか。その前に「まず一献」でしょうか。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
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歌舞伎座の緞帳

2013-05-21 23:46:07 | Tokyo
 新しい歌舞伎座の緞帳でございます。全部で4帳あり、幕間の時間に1帳ずつ紹介する“お披露目タイム”があります。あっという間に終わるので、なかなか4帳揃って撮るチャンスがなく、先日ようやく座席に座っている間にあったので、とりあえず慌てて撮った写真です。きれいな写真はこちらにあります。

 
 一番緞帳
  松尾敏男 作  『朝光富士』 (ちょうこうふじ)
      提 供  株式会社 永谷園
      調 製  株式会社 高島屋(本当は高ははしごだかになります)
      製 織  株式会社 川島織物セルコン

 
 二番緞帳
  中島千波 作  『春秋の譜』 (しゅんじゅうのふ)
      提 供  株式会社 伊藤園
      調 製  株式会社 サンゲツ
      製 織  株式会社 龍村美術織物

 
 三番緞帳
  上村淳之 作  『水辺の四季』 (みずべのしき)
      提 供  清水建設株式会社
      調 製  株式会社 三越伊勢丹
      製 織  株式会社 川島織物セルコン

 
 四番緞帳 
  『夕顔図』 (ゆうがおず)
      提 供  株式会社 LIXIL ・ 株式会社 川島織物セルコン
      製 織  株式会社 川島織物セルコン
 

 ついでに、5月の歌舞伎観劇のおとものおやつも載せておきます。

 
 毎度おなじみ「めでたい焼き」

 
 1階の売店で売ってる豆大福です。これも実演販売です。めでたい焼きを食べたかったんですが、二日連続で食べるってどうよっと自分で自分に突っ込んでしまい、こちらになりました。

 
 これは各階のドリンクコーナーで売ってる「もなかアイス」です。幕間ごとにそうきちんと食べなくてもいいんですが、手持ち無沙汰と言おうか、つい口を動かしたくなります。アイスつながりで気になっているのは、地下鉄東銀座駅直結の木挽町広場で売ってる「揚巻ソフト」。この前も食べようと降りていったら、売店は6時ごろで閉まるらしく、食べ損ねました。残念でした。
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音楽劇 ザ・オダサク

2013-05-20 23:05:14 | 観たもの
 松竹座で「ザ・オダサク」を見てまいりました。オダサクとはもちろん「夫婦善哉」で有名な大阪の作家、織田作之助のことです。今年は生誕100周年に当たるそうで、それにちなんで製作されたお芝居です。お芝居と書きましたが、音楽劇ですので、いわゆる“ミュージカル”、台詞の途中で突然歌い出す(踊り出す)アレでございます。

 ストーリーです。
 昭和11年、東大本郷の落第横丁を、黒マントに身を包んだ長躯の男・オダサクこと織田作之助(内博貴)が、上流階級文学・白樺派を揶揄すべく、無頼派を称し、闊歩する。
 大学の先輩であり、演劇の世界で活躍する森本薫(新納慎也)に常にライバル心を抱いている。
「夫婦善哉」で文学賞を受賞後、「わが町」が舞台化、「還ってきた男」も映画化され、一躍人気流行作家ともなり、デカダンス的な生き方に、女の噂が絶えることはない。
 しかし、どれも三高時代から苦楽を共にした、元カフェの女給・一枝(陽月華)との燃えるような恋を超えることはなかった。
 その最愛の一枝を亡くし、戦争中にも関わらず、取り憑かれたように矢継ぎ早に作品を発表したオダサクは、「可能性の文学」「土曜夫人」「死神」を最後に、昭和22年1月10日、33歳で若き命を燃やし尽くすのだった。

 上記以外の配役は作之助の姉・タツに姿月あさと、一枝が勤めていたカフェ経営者夫婦を曾我廼家寛太郎、山崎静代、友人役で浜中文一となっています。

 元文学少女としましては織田作之助に興味があったので見に行ったことにしておきますが、実際は松竹歌舞伎会のポイント稼ぎです。私は4000円の三等席ですが、松竹もジャニーズファンの足元を見ているのか、1階と2階は一等席、3階の1列目から4列目まで二等席、三等席は5列目のみとなっています。すっげー値段設定です。

 チラシで「音楽劇」の文字は見ていたはずですが、劇場に入るまですっかり忘れていて、劇が始まった途端、派手な照明と大音量の音楽で、「わぁぁぁぁぁ~」って感じでした。出演者は肌色のヘッドマイクっていうんでしょうか、頬にくっついていました。歌舞伎とか新劇とかマイクを使わないお芝居に慣れている身には、どうもあのマイクを通しての声は違和感ありまくりなんですが、大音量の演奏の中で歌を歌わないといけないのでマイク使用も仕方ないんでしょうかねぇ。

 かんじんのお芝居のほうですが、オダサクの半生をとてもわかりやすく上手にまとめてあったと思います(ちょうど行く前に産経新聞に劇評が載り、それを先に読んでいたせいもありますが)。ご出演の俳優さんたちが皆さん大阪弁Nativeのようで、台詞を聞いても変な“気色悪さ”がないので、まずそれが何よりよかったです。だって、オダサクがとってつけたような大阪弁でしゃべるなんておかしいですから。主役の内クン、ジャニーズ事情に詳しいてっちゃんによれば「下手っぴい」ということでしたが、まあまあ無難に演じていらっしゃったのではないかと思います。姿かたちがよろしゅうございますから。人間、見た目が大事です。陽月華さんと姿月あさとさんは宝塚のご出身ですから、安心して見ていられました。姿月さん、肝っ玉姉さんでした。

 今回、何に驚いたって、織田作之助と森本薫が知り合いだったんですね。元文学少女の私ですが、お恥ずかしいことに存じ上げませんでした。森本薫といえば文学座、杉村春子先生です。「女の一生」を書き上げたシーンがあって、その主演女優が「夏子」で、おそらく杉村春子先生の春子をもじったんでしょうね。個人的にはそこ受けました。

 阪口安吾と太宰治と織田作之助の鼎談というのもあって、伝説の「バー・ルパン」も出てきました。そこで太宰治が全集とかによく載っている写真、背の高いスツールに腰掛けて足を組んで斜に構えているキザなポーズを取っていて、元文学少女としては「おぉ、あれですね」って反応してしまいました。

 ジャニーズ、宝塚なので、さすがにダンスシーンは見応えがありました。いつもご覧になっている方たちからすればフツーのことかもしれませんが、めったに見ない(初めてかも?)ワタクシには非常に新鮮で面白く拝見しました。ジャニーズファンも想像していたよりはお行儀よく観劇されていました。ただ、一挙手一投足に敏感に反応されるので、「そこ、笑うとこちゃうやろ」ってこっそり突っ込んでしまいましたが。ま、4000円であれだけ見せていただけたら御の字でした。

 
 
 松竹座だからか、途中30分の休憩が入ります。お弁当を食べる時間でもなかったので、道頓堀のスタバでケーキを食べました。TSUTAYAが縮小されて、スタバが1階と2階を占めていました。そういえば、周防町のクリスピー・クリームドーナツもなくなっていて、びっくりしました。ミナミへ行くのってお正月の松竹座以来?銀座よりも遠いミナミです。
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歌舞伎座新開場 こけら落五月大歌舞伎 第3部

2013-05-19 22:30:42 | 観たもの
 歌舞伎座の第3部でございます。もう1週間以上前のことで、さらに第2部を張り切って書いたせいか、玉ちゃんの「道成寺」なんですが、完全に“忘却の彼方”になっております。がんばって記憶をたどりたいと思います。

 第3部は「石切梶原」と「京鹿子娘二人道成寺」です。

 一、梶原平三誉石切(かじわらへいぞうほまれのいしきり)
   鶴ヶ岡八幡社頭の場
     梶原平三景時     吉右衛門
     梢          芝 雀
     俣野五郎景久   又五郎
     奴萬平         錦之助
     山口十郎         歌 昇
     川島八平        種之助
     岡崎将監       米 吉
     森村兵衛       隼 人
     剣菱呑助       彌十郎
     六郎太夫       歌 六
     大庭三郎景親     菊五郎
 
 孝夫さんと吉右衛門さんは歌舞伎界の「お芝居上手いツートップ」(と、個人的に私は常々思っている)で、結構演じるお役(得意と言われているお役)がかぶっています。ということは見た目(お化粧とか衣裳とか)もかぶっているはずなんですが、何となく孝夫さん=白塗り、吉右衛門さん=肌色(赤色?)っていうイメージが強く、先月の公演もこの“色分け”?でした。2部も孝夫さんは「吉田屋」の伊左衛門、吉右衛門さんは「先代萩」の荒獅子男之助でした。で、この梶原景時は生締め・白塗りで、最初見たときに思ったことは「吉右衛門さん、白い…」でした(スミマセン、吉右衛門さんファンの皆様)。吉右衛門さんの白塗りって初めてかもと思ったけれど、3年前の南座顔見世で忠臣蔵の「七段目」の大石内蔵助で見ています。

 「白い」こともびっくりでしたが、さらにお芝居を見ていて「明るい」ことにもびっくりしました。「石切梶原」は昨年の南座顔見世で團十郎さんで見ており、お話は深刻な内容のようで、歌舞伎らしい「えーっ、そうきますか?」って感じのHappyendで、舞台全体が明るくて、團十郎さんの大らかな雰囲気とよく合ってるなぁと思いながら拝見したのを覚えています。吉右衛門さんってお芝居がお上手なだけに、クセがあるというか陰影があるというか、私の中では團十郎さんの雰囲気とは真逆のイメージがあって、どんな景時になるのかしらと思っていましたが、鷹揚で朗らかな景時で、ニコニコと花道を引っ込んでいかれ、やっぱり吉右衛門さんは「お芝居上手いツートップ」のお一人でした。

 二、京鹿子娘二人道成寺(きょうかのこむすめににんどうじょうじ)
道行より鐘入りまで
      白拍子花子 玉三郎
     白拍子花子 菊之助
      所化 團 蔵
      同 権十郎
      同 宗之助
      同 萬太郎
      同 巳之助
      同 尾上右近
      同 米 吉
      同 廣 松
      同 隼 人
      同 虎之介

 「京鹿子娘二人道成寺」は昨年シネマ歌舞伎で拝見しておりますが、実は爆睡してしまいましてほとんど記憶がなく、今回もせっかくの歌舞伎座杮葺落公演なのに、見逃したらどうしようとそればかり心配しておりました。しかも、この前の「石切梶原」はちゃんと見ることができ(もちろん2部もバッチリ見たので)、ひょっとしてそのツケ?がこちらに回ってきたら…と不安材料山積の中での観劇となりました。大丈夫でした。杞憂に終わりました。ホッとしました。いやぁ、ヨカッタ、ヨカッタ…。

 そんなしょーもないことはどっちでもいいことです。かんじんの舞踊です。見る前からわかっていたことですが、玉ちゃんも菊ちゃんもそれはそれはお美しゅうございました。登場は、菊ちゃんは花道からですが、玉ちゃんはスッポンからです。以前の「二人道成寺」は両花道から登場するのが定番だったそうですが、鐘が舞台中央にあるのでやりにくいそうで、玉ちゃんが平成16年の初演時にこの方法をお考えになったそうです。玉ちゃんは亡霊、文字通り“この世のものではない”美しさでした。
 
 お二人のイキはぴったり、同じ振りのときはもちろん一糸乱れず揃っていらっしゃいますし、それぞれが別れて踊っているときも、要所要所でピタッと決まります。姉妹のように恋人のように場面場面で見せる顔が変わります。衣裳の引き抜きも何回あったんでしょうか。玉ちゃんの後見の玉雪さん、「吉田屋」でも後見をお務めでしたので、きっと玉ちゃんの信頼厚い後見さんなんでしょうね。

 舞台のお二人の「気」をビシバシ感じました。二人で切磋琢磨して最高のものを作りあげようとしている気迫なんでしょうか。見ているほうに休憩させる隙を与えませんでしたから。たった二人で2000人近いお客さんを圧倒していらっしゃいました。幕が閉まると、お客さんは皆さん息を詰めて見ていたからか、「ホーッ」とため息のような歓声のような声を上げていました。1時間を超えるの舞踊ですが、そんなに長く感じず、あっという間でした。

 充実の五月公演でした。もう1回行けるものならぜひ行きたい!ですね。
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チケット予約 【追記あり】

2013-05-17 23:27:40 | その他いろいろ(歌舞伎)
 歌舞伎座の杮葺落公演の第3部の感想文をちゃっちゃっと書かないといけないのですが、今日は疲れ果てておりパスさせていただきます。

 そのお疲れの原因は「竹三郎の会」のチケット予約です。今日から始まりましたが、Web申し込みではなく電話予約のみでした。最近、チケット予約と言えばWeb、ポチッとすればOKなので、久しぶりの電話での予約はかなり大変でした。

 10時スタートで、もちろん今日は会社に出勤しています。自分の席で、仕事をしながら携帯電話を操作をしておりました。ゆるゆるの会社とはいえ、仕事中に“米搗きバッタ”のように電話をかけ続けることはできません。思い出したようにかけますが、例の「♪ピンポンパンポーン、こちらはNTTです。ただいまお掛けになった電話番号は回線が込み合って掛かりにくくなっています。ご迷惑をおかけしますが、しばらく経ってからお掛け直しください。」のアナウンスが続きます。1時間経っても、お昼ごはんを食べても、3時のおやつを食べてもつながりません。そのうちに携帯(ガラケー)の電池がなくなりました。普段、めったに電話もメールもしないので、電池がゼロになるまで使い切ったのは初めてでした。そんなにかけたんですね、私…。売り切れがわかればあきらめもつきますが、2チャンネルやツィッターをチェックするとまだいけそうな感じだったので、その後は会社の電話を使ってリダイヤルし続けました。でも、結局本日はつながりませんでした

 孝夫さんと亀ちゃんがゲスト出演という超豪華なご出演者ですし、公演が2日しかないので、そう簡単にはつながらないとは覚悟しておりましたが、1日かけ続けてもつながらないって…。ツィッターを見ていたら、かなりご丁寧な対応をされているようで、一人が予約するのに結構時間がかかるみたいです。竹三郎の会事務局によれば、まだ切符はあるそうで、月曜におかけ直しくださいとありました。今日は同僚は“見て見ぬふり”をしてくれていたようですが、これ以上となると、さすがにもう無理っぽいような…。おけぴを待つしかないんでしょうか(オークションまでする気はありませんので)。

【追記】
5月20日(月) 14時50分
電話つながりました。無事予約完了です。お席は残念ながら後方ですが、仕方ありません。非常に丁寧な対応で、ああいう対応なら時間がかかると納得しました。とりあえず仕事に戻ります。この2日間、電話が気になって気になって、頭を使う仕事はパスして単純作業ばかりしていました。ちょっと今から文章を考える仕事にかかりたいと思います。
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