おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

「御礼」桂米團治襲名披露in松竹座 ②

2009-03-31 22:22:44 | 観たもの
 口上は、本来なら米朝師匠もお出ましの予定でしたが、体調不良で急遽入院されたとかで、休演となりました。なので、ざこば・南光・米團治+司会の団朝さんの4名でのご挨拶なりました。南座でももちろん口上は見ましたが、あの時は初日で東西のお歴々が並んでらして、非常に堅苦しい型どおりのものでしたが、今回は身内ばかりなので、口上というよりも三人の鼎談のような感じでした。申し訳ないけど、誰の落語よりもこの口上が一番面白く、涙を流しお腹を抱えて笑わせてもらいました。

 さこばさんは、枝雀さんのことをおっしゃってました。枝雀さんは小米朝さんの襲名のことを気にしてらしたそうで、米團治さんに「早う襲名披露せえへんから、枝雀にぃちゃんあっちへ行ってしもうたがな。枝雀にぃちゃん、あの天井のところから手ぇ振ってんでぇ。枝雀にぃちゃーん」って天井に向って手を振ったはりました。文字にするといまいち感じがでませんが、実際のざこばさんは、半分泣きながらで、米團治さんのことを怒りながらも、米團治さんご本人に対してはもちろんのこと、米朝師匠や亡くなった枝雀さんに対する、何ともいえない愛情が感じられて、こちらまでちょっとウルウルしてしまいました。

 米團治さんはお父様の休演のことに触れ「これは、『お前、最後ぐらい一人でちゃんと演れや』と言われているんやと思います」とおっしゃって、ここもなかなかウルウルするところでした。それにしても、このお三人で出られると、リラックスしつつもお互いに気を遣い、さらに話の端々から米朝師匠をリスペクトされているのがよくわかり、非常に良いご挨拶だったように思います。口上の最後はお決まりの「隅から隅まで、ずず、ずぃーーーっと、御願い奉りまする」という台詞なんですが、米團治さん、歌舞伎役者のように首を左右に振り、客席を睨んでいらっしゃいました。

 春團治師匠は「お玉牛」でした。3年ぐらい前に春團治師匠を聞いたことがありましたが、そのとき噛み噛みで「大丈夫かいな」と心配していましたが、今回は噛むことなく大丈夫でした。ただ、口が渇くのか、しょっちゅう唾を飲み込む音「チェ」というのが聞こえ、それはちょっと耳障りでした。有名な羽織を脱ぐところを間近で見られてラッキーでした。

 トリはもちろん米團治さんです。花道から登場されました。花道から舞台に入るちょっと手前のところで、歌舞伎役者のように客席を睨んでいました。落語家らしからぬ端正なお顔立ちなので、そういうのもよくお似合いでした。今回は「くっしゃみ講釈」でした。なかなか良かったです。半年前に比べるとずいぶん上手にならはったなぁと思ってしまいました。というか、南座は襲名興行の初日で、緊張も半端じゃないでしょうし、覚えた落語をしゃべるのが精一杯って感じで、仕方ないと言えば仕方ない状況でした。今回は、襲名披露公演も77回もこなし、雰囲気にもお慣れになっただろうし、出演者もお身内みたいな方ばかりで、ずいぶんリラックスして落語をされてようにお見受けいたしました。まあ、米團治さん自身は、落語家としてもキャリアは30年だそうで、いつでもどこでも面白い落語ができて当然と言えば当然なんですが。

 結局、私は「米團治襲名披露」の初日と千秋楽を見たことになりました。特に、そういうのを狙っていたわけではなく、たまたまなんですが・・・。今年はあと4月に桂南光親子会、8月に桂枝雀生誕70周年記念落語会に行く予定にしていて、久しぶりに落語会が多くなる年になりそうです。
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「御礼」桂米團治襲名披露in松竹座 ①

2009-03-30 22:55:11 | 観たもの
 桂米團治の襲名披露公演が先週の土曜日の夜に松竹座でありましたので、行ってまいりました。そうです、土曜日はお昼は「ストーン夫人のローマの春」、夜は「桂米團治襲名披露」と舞台のハシゴでした。我ながら「よーやるわ」と思います。このエネルギッシュな行動力が仕事に生かせれば、私ももうちょっとまともな勤め人になっていたような気がします・・・。

 「米團治襲名披露」は昨年10月4日に南座で初日を見たのですが、もう一度松竹座で演るということで、地元ならということでチケットを取りました。松竹座は南座同様、松竹友の会の優先予約があるので、前から6番目の真ん中のお席をGetしました。二列前には本物の舞妓ちゃんが座ったはって、だらりの帯にぽっこり履いて来たはりました。前後にも、いかにも粋筋らしきご婦人方がお座りで、「お姐さん、どうぞ」なんておっしゃっていて、「おおぅ、なかなか雰囲気のあるお席やわぁ」と思いながら座っておりました。これも米朝・小米朝親子が京都の花街に半端じゃないお金を落としたはるからでしょう。

 襲名披露公演は、今回のでちょうど77回を数え、これがファイナルだそうです。もともとの襲名披露公演は11月末のサンケイホールで千秋楽を迎えたそうですが、その後も一門会を開くと「ぜひ、襲名披露の冠を・・・」と言われ、結局年度内は襲名披露公演にしようということになり、ここまで引っ張ってきやはったそうです。米朝事務所もなかなか稼がはります。

 出演者は
  桂 紅雀
  桂 千朝
  桂 南光
  笑福亭 松之助
   中入り
  桂米團治襲名披露米朝一門御礼ご挨拶
  桂 春團治
  桂 米團治

 紅雀さんは枝雀さんの最後のお弟子さんで、私が追っかけをしていた頃にはまだお弟子になってなくて、今回初見でした。前座の前座なので持ち時間10分で引っ込まはりました。千朝さんは申し訳ないけど睡眠時間となりました。だって、昼も見てきて、さすがにお疲れが出ました・・・。

 べかちゃんは「初天神」で、やっぱり面白かったです。べかちゃんって南光を襲名してもう15年になるそうです。でも、まだ私の中ではまだ“べかちゃん”です。松之助師匠は「住吉駕籠」でした。松之助師匠の落語を聞いたのはおそらく今回が初めてのような気がします。先代の米團治師匠のもとで修業したことがあるとかで、今回ご出演でした。飄々とした落語でした。「大爆笑」って感じではないけど、出たはるだけで笑えるような、そんな落語でした。
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ストーン夫人のローマの春

2009-03-29 23:53:16 | 観たもの
 シアタードラマシティで「ストーン夫人のローマの春」を見てきました。原作はテネシー・ウィリアムズで主演は麻実れいと江波杏子でした。もともとは小説だったそうで、映画には2回なったそうですが、舞台化はこれが初めてだそうで、キャッチコピーにも「世界に先駆け」という文字が躍っていました。

 舞台は、第二次世界大戦後のローマ、麻実れいはアメリカの売れっ子女優で、夫とともにローマにやってきて、そこで夫が急死、そのままローマに居ついてしまいます。江波杏子はイタリアの貴族というふれこみですが、今では金持ちのアメリカ人女性に若くてハンサムな男の子を紹介して上前をはねるポン引きのような商売をしている女性です。

 テネシー・ウィリアムズはアメリカ人でしたが、江波杏子扮する伯爵夫人に思いっきりアメリカの悪口を言わせています。これでもかっ、ってくらいアメリカをこき下ろすんですが、それがひどくなればなるほど、実はヨーロッパ人が固執する貴族制度あるいは自慢する歴史の長さがいかにくだらないものかが炙り出されることになり、二重三重に意味を持たせた複雑な構造のお芝居でした。

 幕が開くと、いきなり麻実れい扮する女優がお芝居を演じているシーンで、何と!「ロミオとジュリエット」のジュリエット役でした。おそらく、宝塚時代でも演じたことはなかろうかと思うのに(演じたとしたらロミオのほう)、この年齢になってジュリエットとはかなり度肝を抜かれました。いったいこのお芝居はどうなるのか?と思いましたが、それは劇中劇で、麻実れいがどんな位置にいる女優なのかをわからせるための仕掛けでした。

 お話は飛びますが、麻実れいは江波杏子の罠にはまり、若い男の子に溺れていくんですが、その男の子、全然格好よくないんです。とりあえず身体はマッチョでしたが、お顔のほうは典型的なモンゴリアンの顔で、お背も低いし(麻実れいが172センチで10センチくらいのハイヒールを履いているせいもあるけど)、格好よさでいえば、断然麻実れいのほうが格好よかったです。なぜ、こんな男に入れあげて身を持ち崩すのかが、全然理解できず、このキャスティングはどうも???でした。誰がいいんだろうかと勝手に考えてみましたが、若い時の草刈正雄なんかのイメージなんですが・・・。

 麻実れいは本当にお美しく格好よかったです。そして、衣装も素晴らしい!!!超豪華な衣装にタメ息ものでした。美しい衣装で、それがまた麻実れいによく似合っているし、麻実れいも完璧に着こなしています。

 セットと照明も良かったです。「欲望という名の電車」と違ってもともとが戯曲ではないので、セットや衣装に対する指示がないみたいで、今風のセット、セットの骨組みは最初から最後までいっしょで、小道具や持道具で場面転換を図るものでした。

 見に行く前は、土曜の午後1時からって「寝てくれ」と言わんばかりの時間帯で、少し不安だったんですが、幕開きのジュリエットでビックリさせられ、その後も結構わかりやすいストーリー、麻実れいと江波杏子の演技で、一応ずっと起きていました。時々、意識を失いかけそうになるんですが、何とか2時間大丈夫でした。とにかく惜しかったのは、麻実れいを誘惑した男の子です。もうちょっとハンサムで格好よかったら、もっと感情移入できて、より舞台に集中できたと思うんですが・・・。それだけが残念でした。
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京阪神珈琲の本

2009-03-28 00:03:57 | 見たもの
 京阪神エルマガジン社(エルマガジンは休刊したけど、社名はそのままらしい)が出しているムック本です。以前、このシリーズの「京阪神のスイーツ」というのを買って、結構重宝しているので、今回の「京阪神の珈琲」も書店で見かけて即お買い上げです。京都・大阪・神戸の珈琲が飲める&買えるお店170軒が掲載されています。

 スイーツの本もそうでしたが、さすがに地元の出版社だけあって、老舗の有名店はもちろんですが、新進気鋭のお店までいろいろ載っています。コーヒーだけでなく、コーヒーに合うスイーツの情報もあって、私にとってはかなり「重要」です。ドーナツとかホットケーキとか、めちゃくちゃ美味しそうでした。

 老舗の有名店でも、名前は聞いたことがあるけど、行ったことがなくて行ってみたいと思っているお店の情報があって、この地図を頭にインプットしてぜひ出かけたいと思っています。

 電話番号とか定休日とかのお店の情報だけでなく、“たばこ情報(禁煙、分煙、喫煙)”もあったのが、なかなか世相を反映しているように思いました。全面禁煙の喫茶店ってほとんどないです。喫茶店がもともと“一服”するためのお店なので、煙草のほうもいっしょに一服するんでしょう。でも、そろそろ世の流れから言って、禁煙の方向でいってもらいたいものです。そういう意味では、スタバは店内禁煙なのでエライ!と思います。

 
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エセ東京弁の日々

2009-03-26 23:55:57 | その他いろいろ
 先週から今週にかけて例の“何もしないことが仕事”が続いております。「例の」と書いても、読んで下さっている方には何が何やらおわかりにはならないと思いますが・・・。そのお仕事自体はちゃんとした仕事なんです。担当の方の名誉のために書いておきます。ただ、私の役割があまり“生産的ではない”ため、ついこういうひねくれた書き方をしているだけです。ご賢察くださいませ。

 その仕事には東京から担当の方は来られるんですが、毎日その方たちとしゃべっていると、ふと気がつくと、私はなぜか「エセ東京弁」を話しております。もう一人の自分が「きっしょーっ」ってささやいているのがわかるくらい、東京弁モードに入ってしまいます。

 でも、東京に行ったときは、結構しつこく関西弁で通そうとします。東京在住の友人としゃべっていたら、向うが関西弁に戻るくらいです。なぜか、地元大阪にいるのに、不思議です。

 やっぱり、社外の人といっしょだと、自分をよく見せよう、上品ぶろうとがんばるんでしょうか。って、「エセ東京弁」では、あちらにしたら何ともお思いにならないし、ましてやどうあがいたところで「頭隠して尻隠さず」になっていると思います。

 「東京弁」と書いていますが、そもそもそういう言葉はないんですよね。いわゆる江戸っ子の言葉(例えば“ヒ”の音が“シ”の音になる)はあるみたいですが。そういえば、東京からお見えになる方は、お一人ではなくとっかえひっかえ人が変わるんですが、中にはヒをシとおっしゃる方がいらして、何となく、そういうのって落語の世界の言葉のような気がしていたので、それを聞くと「あー、江戸っ子の言葉を話す人が実際にいるんだ」とちょっとびっくりします。

 この“何もしないことが仕事”も今日でひと段落したので、また明日から河内弁Nativeです。「素」に戻ってがんばります。さすがに1週間も“何もしなかった”ら、仕事がたまっているので。
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信楽で陶芸体験

2009-03-25 00:42:52 | その他いろいろ
 もう1ヶ月以上前のことになりますが、会社の研修が滋賀県でありました。その研修は、近畿ニ府四県で毎年行なわれているもので、いつも研修の後の“お楽しみ”が用意されています(この“お楽しみ”は土曜にあります。ユルユルの会社ですが、一応ケジメはつけております。念のため)。

 今年はその“お楽しみ”が「陶芸体験」でした。正直なところ、私はこういう「手作り」なるものが大の苦手で、素人さんが何か作ったところでどうよ?と思っているところがあります。今回「陶芸をしないといけない」と聞いて、パスできるものならパスしたかったんですが、団体行動でそういうワガママは許されず、一番やさしそうな「絵付け」をしてきました。

 絵付け以外のメニューは「ろくろ」と「手びねり」で、「ろくろって難しそう」と選択肢からは全く外していたんですが、体験教室の先生がつきっきりで指導されるので(というかほとんどやってくれるみたい)、皆さん非常にお上手で、私もこんなことなら「ろくろ」にすればよかったと後で思いました。

 と、さんざん「嫌だ嫌だ」と書きながら、自分の作ったのを載せるって、我ながら厚顔無恥、何だかなぁ・・・と思いますが、お目汚し申し訳ありません。

 
 お湯のみに絵付けをしました。

 
 とりあえず、失敗が誤魔化せそうな「小花柄」にしました。

 
 焼きあがるとこんな感じになりました。可もなく不可もなく・・・って感じでした。会社のお湯飲みにでもしようかと思っています。

 《オマケ》
 
 信楽と言えば、やっぱりこれでしょう。
 
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道明寺桜こはぎ

2009-03-23 21:20:01 | 食べたもの
 東京では21日に開花宣言が出されたそうですね。大阪の予想は25日だと聞きましたが、うちの駅の桜の木にはチラホラとお花がついていました。お彼岸の頃に“桜”なんて驚きです。地球温暖化のせいと言われていますが、まあ、それだけではなく、いろいろな事情が重なっているんでしょう。何でもかんでも地球温暖化だけのせいにするのはいかがなものか、と常々思っているもので・・・。

 何はともあれ、桜が咲いたと聞けば、季節感を大切にするわが家でございますので、桜のお菓子を買ってまいりました。仙太郎の「道明寺桜こはぎ」です。仙太郎には、私の超お気に入りの求肥のお菓子「桜もちひ」もあるんですが、いつも同じと言うのも能がないので、こちらにしてみました。

 
 道明寺という名前のとおり、道明寺餅のお菓子です。餡子のほうは桜餅の反対バージョンで道明寺で作ったお餅を餡子でくるんでありました。白いほうは、桜餅と同じく道明寺のお餅の中に餡子が入っていて、周りは桜の葉っぱではなく最中の皮を砕いたものをまぶしてありました。

 桜餅の桜の芳香がない版なんですが、これはこれで超美味でした。道明寺って、普通のお餅よりもくどくないと言うか、あっさりとしています。でもって、餡子は砂糖の甘さよりも小豆本来の甘さが勝って、“あっさり+あっさり”のコンビネーションなのに、甘くて美味しかったです。2日にわけていただく予定でしたが、黒いのと白いのと両方一度にいただきました。いくらでも食べられそうでした。ある意味“危険(?)”なお菓子とも言えなくもないです。

 
 包装紙も春らしくてステキでした。
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お菓子カフェ シトロン・シュクレ

2009-03-22 23:41:09 | 食べたもの
 ちょうど1年前に行った京都の姉小路通室町にあるシトロン・シュクレです(そのときの記事はこちらhttp://blog.goo.ne.jp/yoshibe_1960/e/8009d479d8224baf1ddca860cfe084b4)。

 昨日は姪っ子といっしょで、ランチをした後、新風館へ行きたいと言うので、そっち方面へ行きました。ひととおり見てから「お茶はアップルパイの『松之助』かレモンタルトの『シトロン』のどっちがいい?」と姪に尋ねると「シトロン」がいいと言うので、そちらへ行きました。

 
 私は今回はイチゴタルトにしました。そして、飲み物は私にしては珍しくお紅茶にしてみました。メニューを見たら、お紅茶はシトロンオリジナルブレンドで「シトロン、フランボワーズ、ベルガモットの 茶葉をブレンドしたさわやかな香り」とあり、何となくそっちが飲みたくなったもので。当然ストレートでいただくんですが、香りだけ嗅ぐと柑橘系の酸味のある香りなんですが、口に含むと酸味よりもまろやかな甘味(フランボワーズ?)が口いっぱいに広がりました。非常に美味しいお紅茶でした。オリジナルブレンドというだけあって、お店の雰囲気ともよく合っていました。

 イチゴタルトは水準以上の美味しさだと思います。ただ、こういうフレッシュフルーツがのっかったタルトって、タルト台よりもフルーツそのものの美味しさのほうが断然勝るので、もうひとつ何をもって美味しいと判断するのか、よくわかっていません。フルーツの処理の仕方にもよると思うし。こちらのイチゴは幾分小さめでしたが、丁寧に一粒ずつシロップで下味がつけてあって、イチゴそのものは超美味でした。

 姪はこちらイチオシのレモンタルトを食べましたが、彼女の生涯で(ってたかだか19年ですが)一番美味しいレモンタルトだったそうです。ちなみに、私が今まで生きてきた中で一番美味しいと思ったレモンタルトはアンリ・シャルパンティエのものでした。ママと妹に食べさせたい(パパと弟は含まれないそうです)と言うので、レモンタルトとレモンシュークリームを持たせて帰らせました。気前のいいおばちゃまは大散財でした
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スーホルムカフェ

2009-03-21 23:17:13 | 食べたもの
 インテリアショップのACTUSがプロデュースする「スーホルムカフェ」です。四条烏丸のCOCON烏丸にあります。案内によれば「心地よい北欧デザインに囲まれ楽しむ本格カフェ」とありました。

 ランチで利用しました。ランチはほとんど選択肢がなく、パスタかスープかサラダかサンドウィッチのセットメニューしかなく、私は「スープセット」をチョイスしました。サラダ+根菜のミネストロネスープ+パン+コーヒーで950円でした。

 
 
 

 こちらも特に期待してなかったけど、特別に美味しいというわけでもなく、最近流行りの“雰囲気”を食べるカフェって感じでした。

 
 お店の中です。こういうお店って普通「撮影禁止」って書いてあるんですが、ここはその表示がなかったので、撮ってきました。

 
 テーブルと椅子です。おそらく北欧のナントカさんデザインのものなのでしょう。

 
 入口のところに置いてあったお花です。可愛らしかったので撮ってみました。バランのような葉っぱをくるっとするのが最近の流行みたいですね。このテのブーケをよく見ます。
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時の光の中で 劇団四季主宰者の戦後史

2009-03-20 23:17:53 | 読んだもの
 劇団四季主宰者の浅利慶太氏の「時の光の中で 劇団四季主宰者の戦後史」を読みました。数年前、ハードカバーで出たときに、新聞の書評欄で取り上げられていて読みたいと思いつつ放っていたら、文庫で出たので早速読みました。

 帯に「劇団四季の主宰者が鮮やかに語る著名人との交流。それは、戦後日本復興の軌跡でもあった。」とあるように、目次を眺めただけでも、昭和天皇から始まり、佐藤栄作・田中角栄・中曽根康弘の総理経験者、三島由紀夫や寺山修司、小澤征爾等々、すごいお名前が並んでいました。

 これだけ有名人が登場すると、浅利氏しか知りえないウラ話的なエピソードが満載で非常に興味深く読みました。佐藤栄作氏に対しては、国民の人気を得るために言葉遣いを直したり、テレビ映りが良くなるような服装アドバイスを行なったりと、最近なら当たり前になった“イメージ戦略”に大いに協力していたそうです。また、中曽根氏とは、中曽根内閣のブレーンになったほどの仲だということぐらいは知っていましたが(劇団四季があそこまで自前の劇場を持てたのはそのおかげらしい、という話も聞いたことがあったので)、アメリカのレーガン大統領が来日して日の出山荘で日米首脳会談を行なったときの、プロデュースをされたそうで、囲炉裏端を飾った調度品は劇団四季の小道具、お料理は料亭吉兆製の田舎風料理だったそうで、私はこの本の中でこの部分が「へー、そうやったんや~」と一番深く頷きました。

 それ以外にも、本業のお芝居の話も満載で、面白いことは面白いし、サクサク読める本でした。今も状況は同じですが「芸術は後回し」みたいな中で、よく奮闘されてきたと思います。でも、何か鼻につくんですよね。「有名人と知り合い」自慢されているように感じてしまうのはなぜなんでしょうか。浅利氏自身も有名人だし、決して彼がこびへつらって近づいたわけではなく、どちらかと言えばアチラ側から「ご教示のほどを」と来られているんだけどね・・・。私自身が劇団四季が苦手で、浅利氏のあの“傲慢(に見える)”態度が嫌というせいも大いにあると思うんですが。典型的な「坊主憎けりゃ・・・」のパターンです。そんなに嫌いなら読まなければいいんだけど、読みたかったんです。私が鼻についた部分を除いた、事実が述べられた部分(?)は、政治とか経済とかよくありがちな“戦後史”とは一線を画する“戦後史”で、ハードカバーから文庫になっただけのことはあると思いました。

 
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