おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

平成中村座十一月大歌舞伎 【追記あり】

2011-08-31 23:09:11 | その他いろいろ(歌舞伎)
 中村勘三郎さんの平成中村座です。今年の11月から来年5月まで7ヶ月間、浅草の墨田公演に平成中村座を持ってこられて公演があるそうです。

 で、幕開きの11月大歌舞伎ですが、孝夫さんご登場でございます。孝夫さんは2008年の平成中村座にもご出演になりました。そのときは「忠臣蔵」で四段目と七段目で大星由良之助をお勤めになりました。七段目の由良之助は見たかったなぁ…。

 公演概要です。 
 平成中村座 十一月大歌舞伎
 平成23年11月1日(火)~26日(土)
  昼の部

   一、双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)
     角力場

   二、お祭り(おまつり)

   三、義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)
     渡海屋
     大物浦

  夜の部

   一、猿若江戸の初櫓(さるわかえどのはつやぐら)

   二、伊賀越道中双六(いがごえどうちゅうすごろく)
     沼津

   三、弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ)
     浜松屋より勢揃いまで

  料金(税込み)
   松席(1階平場)14,700円
   竹席(1・2階)14,700円
   梅席(2階)11,500円
   桜席(2階)10,500円
   お大尽席(2階)35,000円

 配役は未定だそうですが、昼夜とも孝夫さんと勘三郎さんの共演が1回ずつあるそうです。夜の部は「沼津」は平作を勘三郎さん、十兵衛を孝夫さんだと思います。行く予定はないんですが、何となく、最近「仁左さま情報」を載せているので、これも載せないといけないのかしらと思いまして…。例えば、これに玉ちゃんがご登場なら、絶対行くんですけれど。11月は、玉ちゃんは八千代座ですから…。

 ちなみに、中村座の定式幕は白・柿色・黒の三色だそうで、↑上のチラシもそうなっています。(歌舞伎の普通の定式幕は黒・柿色・萌葱の三色です。永谷園の色って書いたほうがわかりやすい?)


 【追記】
 「孝太郎の会」から案内がきました。孝太郎さんは「沼津」のお米と「義経千本桜」の典侍の局で、どちらも初役だそうです。「沼津」はやはり孝夫さんと勘三郎さんがご出演だそうです。11月は福助さんも扇雀さんもご出演ではなく、孝太郎さんが必然的に立女形だからこういう配役しかないんだろうけれど、昨年の顔見世の松嶋屋三兄弟の「沼津」、昨年9月の南座の玉ちゃんの典侍の局が何れも絶品だったので、お大変だろうなぁとお察しします。
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味よしのわかめ煮

2011-08-30 22:39:44 | 食べたもの
 梅田阪急のデパ地下で毎週火曜日だけ売っている味よしの「わかめ煮」です。味よしは明石の魚棚商店街からこられているそうです。かなり人気があります。お客さんが途切れることなく買っています。時間帯によっては行列ができています。一度並んだことがありますが、見事に“中高年”ばかりでした。クリスピードーナッツとは完全に客層は違います。

 100グラム税込み200円です。以前は「鳴門わかめ」でしたが、今年の7月ごろからは韓国産わかめになったそうです。このお値段を維持しようと思ったら、仕方ないんでしょうね。

 お味はそれだけ人気がありますから、もちろん超美味です。わかめだけでなく椎茸も入っています。とにかくごはんがすすみます。佃煮っぽいですが、お店によると、佃煮の一歩手前だそうです。確かに佃煮ほど、こってり・ねっとりしてなくて、もう少しあっさり・ふっくらしています。日持ちは一応40日となっていますが、おばちゃんによれば、冷蔵庫だったらもうちょっと大丈夫と言ってました。わが家はいつも500グラムずつ買っています。それでも、40日以内にはなくなります。火曜日限定なので、もしお近くにいらっしゃることがあれば、ぜひ一度お試しを!

 ところで、なぜ火曜日になったんでしょうかねぇ~。梅田阪急の立ち上がりが水曜なんです。催事も水曜日スタートで火曜日終わりです。催事の最終日はだいたい早仕舞いなので、せっかく阪急に行っても、見られないんですよね。以前なら、週に何度でも梅田へ行きましたが、最近は何だか億劫で、できれば、一度に用事が済ませられるものなら済ませたいなぁと思いまして…。だって、梅田へ行くとなると、お洋服もバッグも靴も“梅田仕様”にしないといけなくて、面倒なんです。面倒がっていてはいけない、女を捨ててはいけないと思いつつ…。まあ、でも味よしの火曜日販売はかなり昔からみたいなので、いまさら、曜日変更はムリだと思います。超しょーもないことでした。スミマセン。

 
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アンテノールのクレームブリュレ

2011-08-29 22:35:55 | 食べたもの
 梅田阪神のアンテノールで久しぶりにクレームブリュレを買ってまいりました。夕方5時からの限定販売です。実は、この前からずっと「クレームブリュレ食べたい…」と思いながら、限定販売のため、うまく行き当たらず、何回か空振りした後、やっとありつけました。

 基本、“カスタードLOVE”ですので、シュークリームもプリンも大好きです。どちらもケーキ屋さんの定番商品でどこでも売っていますが、ブリュレはあまり見かけません。お砂糖をグリルやバーナーで焦がしたカラメルの作業が手間なんでしょうか。

 やっぱり美味しかったです。パリパリしたカラメルとトロットロッのカスタードの組み合わせはゴールデンコンビでございます。

 
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民都大阪の建築力

2011-08-28 23:46:59 | 見たもの
 大阪歴史博物館で開催されている「民都大阪の建築力」を見てまいりました。

 展覧会の概要です。
 
近代の大阪では、民間の手による事務所や百貨店などで、時代の先端を行くデザインの建築が数多くつくられました。また、大阪市中央公会堂や大阪城天守閣などの公共建築でも、設計競技や市民の寄付により、優れた構造・意匠と豊かな細部装飾を持つものが生まれました。これらの建築は、いまも大阪のシンボルとして親しまれています。本展覧会では、大阪の近代建築の魅力を、建築家の図面に表現された「描く力」、建築細部を魅力的なものとする「装飾の力」、そして建築を愛するオーナーや美術家らによる「伝える力」の三つの視点から紹介します。


 展示は図面やスケッチ、細部装飾など全部で約250点でした。

 四天王寺さんから始まり、造幣局、アサヒビール、愛珠幼稚園、中央公会堂など、大阪の建築を語るときに必ず登場する建物が紹介されていました。中央公会堂が建設されたときは、コンペがあったそうで、第一席が岡田信一郎さんの案で、それが現在の中央公会堂となっています。今回は岡田氏以外の12名の案(設計図+透視図)の展示もありました。ひょっとしたら、12名のうちのどれかになっていたかもしれないんですよね。装飾の細かい繊細な造りだったり、もっと英国風だったりと、全然雰囲気が変わります。“中之島=中央公会堂”ってくらい、今の姿が当然と思っているので、とても不思議な感じでした。

 ヴォーリスさんの大丸百貨店心斎橋店もありました。ウチの大学の同じくヴォーリスさんの設計なので、やはり相通ずるところがあり、「おぉっ、これです」と思いながら拝見しておりました。

 興味深かったのは、大阪市の小学校です。昔は父兄の寄付、地元の寄付で小学校を建設していたそうです。お金持ちの地区とそうでない地区の格差が如実だったそうです。紹介されていた小学校が、昔の東区、南区あたりの小学校だったので、船場とか北浜とか心斎橋とかやはりそのあたりはお金持ちだったんでしょうね。

 懐かしかったのはプランタン心斎橋です。村野藤吾の設計の喫茶店でした。若かりし頃、ミナミへ行くと、ここでお茶していました。いちごジュースがめちゃくちゃ美味しかったです。ここで使われていた椅子、籐椅子、テーブルが展示してありました。いつの間になくなったのか、記憶がないんですが。気がついたらなくなっていて、とても残念に思いました。余談ですが、こちらの求人広告には必ず「容姿端麗」とあって、たぶん高校生ぐらいのときにその広告を見て、私は絶対採用されないわと思いました。なかなか冷静な女子高生でございました。

 途中でDVD上映コーナーがあり、私が見たときはちょうど「ダイビル」を上映していました。プログラムを見ると「阪急百貨店」というのもあり、百貨店愛好家としては見なければなりますまい、ということで、その前の「大阪の近代建築(こういう内容でした。タイトルは失念)」も見たので、DVDだけで1時間くらい座っていました。阪急百貨店も、あれだけ通ったけど、すっかり忘却の彼方で、「そういえば、こんな階段だったけ?」「え、こんな装飾あったん?」と初めて?知ることが多く、できれば、取り壊す前にこういうDVDを見せてほしかったです。残念でした。

 まあ、DVDだけでも楽しかったので、よかったです。展示も面白いけど、キャプションが遠くて読みづらくて、ちょっとストレス感じました。それと、常設展が別料金っていうのもびっくりでした。両方あわせると1320円っていわれて、それってフェルメール展と同じ値段になってしまいます。大阪市さん、考えるべきだと思います。

                    
                    NHK大阪放送局と同じ建物の中にあります。
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ファミマのデザート

2011-08-27 23:04:46 | 食べたもの
 昨日は、東京の都心がすっごい大雨でした。テレビのニュースで見て「まあ、お大変!」と思っておりましたが、今日は大阪が同じような大雨と雷、1時間に77.5ミリというこれまでの最高のタイ記録だったそうです。私もそのときちょうど大阪市内におり、「ひょえ~」と思いながらその雨を眺めておりました。

 で、そのときに思ったんです。「きっとこのせいに違いない…」と。写真のファミマのデザートでございます。昨日の会社のおやつです。経済観念がとてもしっかりした同僚の男子のおごりでした。お昼に出たついでに買ってきてくれたんですが、それを見てみんなが「どうしたん?熱あるんちゃうん?大丈夫か?」と聞いていました。私もこれはきっと天変地異が起こるに違いないと思ったんですが、本当にこの“豪雨”。びっくりしました

 さて、何の罪もないファミマのデザートですが、いろいろな種類があって迷いに迷って、私はコーヒーゼリーをいただきました。つるんとして、生クリームもちょっとジャンクっぽくって美味しくいただきました。最近はコンビニスイーツも非常に充実してきました。どのコンビニもがんばっていらっしゃいます。周りにまともなケーキ屋さんがない会社なので(ちょっと歩けばあるけど)、ちょっと甘いものが食べたいと思ったときは、コンビニスイーツしか頼れないので、今後ますますのご発展を祈っております。
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阪急西宮ガーデンズ

2011-08-25 23:18:47 | 百貨店
 阪急西宮北口にある「阪急西宮ガーデンズ」です。土日の芸文センターの公演に行くと、ほぼ100%の確率で立ち寄ります。

 開業して、もうすぐ丸3年になります。大震災で消費意欲が低下し、3年目の売り上げはどうなるかわかりませんが、2年目の売り上げは開業1年目の売り上げを上回ったそうです。普通、開業した年は物珍しさもあって、どっと人が押し寄せるので、“1年目の売り上げが過去最高”というのが定着している中で、これって、画期的なことだそうです。

 私、結構好きです。西宮阪急自体はそんなに広くないし、価格帯とか対象にしているお客さんとかは梅田阪神に近いような気がしないでもないけれど、阪神とは全然違います。置いているものが趣味がいいというか、普段の生活に必要なものでちょっと良いものがあります。通路も売り場もゆったりとしています。梅田本店のあのせせこましい売り場を見ているからよけいそう思うのかもしれませんが。梅田本店の欧州有名ブランドショップはないけれど、ま、そういうのが欲しければ、阪急電車で15分の梅田本店に行けばいいし。

 専門店のほうも、若い子向けの低価格のショップもあれば、ファミリー向けのお洋服も雑貨もすべていっしょになったショップもあり、かと思えば、これまで梅田とか三宮とかの中心部にしか出店していなかったセレクトショップもあったり、郊外型ショッピングセンターにありがちな“ファミリー、ファミリー”していません。普通のOLさんやサラリーマンも買えるお店があります。このあたり、やはり阪急百貨店の力なんでしょうか。

 あと、スーパーのいずみやがあり(西宮阪急にデパ地下もある)、シネコンもあり、さらに芸文センターもありで、このあたりにお住まいの人たちは、梅田や三宮へ行かなくても、ここだけで十分生活できますね。
 
 ただ、惜しいのは、飲食関係がいまいちなんです。飲食店舗は完全に“郊外型ショッピングセンター”です。もう一声がんばっていただけるとうれしいです。

 
 
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上方歌舞伎会 その2

2011-08-24 23:07:36 | 観たもの
 かんじんのお芝居のほうですが、キャリア10年ちょいにしては皆さんお上手だったように思います。終了後の指導者(松嶋屋三兄弟+山村若お家元)からのご挨拶でも、秀太郎さんが「私が役者を始めて10年でここまで出来ていたかどうか…」とおっしゃっていました。

 ただ、やっぱり何かにつけ「かたい」です。教えてもらったとおりに手順を間違えずに動くので精一杯って感じで、なかなか「流れるような」というわけにはいきません。まあ、10年ですから…。キャリア10年ちょいってことは皆さん30歳代だと思われますが、一番、お大変だと思ったのが老け役です。さらに、最近の役者さんって皆さんスリムなので、恰幅がなく、ちょっと厳しいかも、と思いながら拝見しておりました。そのかわり、若武者とかお姫様とかは見た目も美しく、若々しく、よかったです。

 全体に、どちらかと言うと、立役さんより女形さんのほうがお上手なような気がしました。やはり、いつも関西にいて秀太郎さんの指導を受けていらっしゃるからでしょうか。秀太郎さん、結構ダメ出しされるそうです。愛之助クンでも、必ず楽屋を同じにして、気づいたことは言うとおっしゃっていましたから。

 私が一番気になったのは、片岡當史弥さんです。「絵本太功記」では光秀母皐月を、舞踊「松廼羽衣」では天女のお役でした。皐月は老け役ではありますが、當史弥さんはなかなか品良く演じていらっしゃいました。御髪も白髪、お衣裳も銀色?白色?と全体に白っぽいおばあさんです。光秀に対する母の威厳も感じられました。「うまいなぁ」と思いながら拝見しておりました。そして、次の幕の舞踊では天女でご登場で、「わぁ、きれいな人!」と思ってパンフレットを見たら同じ役者さんでした。あまり大きな声では言えませんが、昨年の南座顔見世の孝太郎さんの天女(演目は同じ羽衣、振り付けは違いましたが)よりも美しいような…。相手役の伯龍を勤められた松四朗さんもなかなか美形の立役さんで、お似合いのカップルでした。當史弥さん、ちょっと注目です。

 演目が全て終了すると「指導者からのご挨拶」がございました。ご出演の役者さんにはちと申し訳ないけれど、この「ご挨拶」が一番の楽しみで、だって、素の孝夫さんを拝見できるんですもの…。ご挨拶は千穐楽の日の夜の部しかないので、それをねらって平日に伺いました。

 ご挨拶はご長男の我當さんから始まります。まあ、ご長男という立場からか、結構堅苦しい通り一遍なご挨拶でした。秀太郎さんは、上方歌舞伎塾をずっと指導されてきた経緯もあり、とてもお心のこもったあったかいご挨拶でした。塾生のことを「ウチの子」とおっしゃいます。それだけでも、ぐっとくるものがあります。

 そして、孝夫さんです。素の孝夫さんは爽やかなブルー系のスーツをお召しで、それはそれはステキでしたが、ご挨拶の内容もステキでした。「ずっと稽古を見てきて、舞台稽古があって、本番が4回あって、その1回ごとにみんな成長しているんです。成長の度合いはそれぞれ違うけれど、それはみんなの努力で…」みたいなご挨拶でした。少しウルウルきてらっしゃるような風情で、こちらまでウルウルしそうになりました
 
 皆さん、おっしゃるのは、お父様の十三代目さんが大事に育てられた勉強会なので、“命の続く限り”この会を育てていきたいと。で、思うのは三兄弟のそれぞれのご子息たちです。どうなさっているんでしょうか。ちょっとどうよと思ってしまいました。

 上方歌舞伎って関西に残っていらっしゃるのは秀太郎さんところと竹三郎さんところしかなく、いわば“風前の灯”で、おそらくそういう幹部さんだけではやっていけなくなるのでは、と思います。澤瀉屋さんのところで、門閥外の笑也さんとか春猿さんが抜擢されてあれだけ大きくなられた例もあることですし、この上方歌舞伎会の方たちにもチャンスがあるかもしれません。今後ますます精進していただきたいと思います。

 休憩時間にロビーをうろついていたら、秀太郎さんがご挨拶にまわっていらっしゃいました。上村吉弥さんと坂東薪車さんもお見えでした。お二人ともピシッとスーツ姿でブリーフケースのようなお鞄をお持ちで、「デキルビジネスマン」のようでした。吉太朗クンもいらっしゃいました。来月は松竹座で「勧進帳」にご出演とかで、お忙しそうです。吉太朗クンなら気安く話しかけられるんですが、吉弥さんとか薪車さんとかは遠巻きに見ることしかできませんでした。ちょっと残念でした。

                     
                  今回のお弁当は錦の平野でした。
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上方歌舞伎会 その1

2011-08-23 23:03:42 | 観たもの
 国立文楽劇場で「上方歌舞伎会」を見てまいりました。これは幹部役者さんではない役者さんが普段演じる機会が少ない大きな役に挑む勉強会です。これは昭和55年に発足した関西若手役者の勉強会「若鮎の会」がもとに続いている勉強会で、最初は十三代目仁左衛門丈が指導、お父様の後を受けて松嶋屋三兄弟(我當、秀太郎、仁左衛門)が指導に当たっていらっしゃいます。

 上方歌舞伎会になって今年が21回目の公演となります。私は秀太郎さんのブログがご縁で昨年初めて見ました。昨年が節目の20回ということで、それを機会にベテラン勢が皆さん卒業、今年は役者歴10年ほどの若手の方たちが中心となりました。秀太郎さんが指導なさっていた松竹上方歌舞伎塾の卒塾生が多数ご出演で、秀太郎さんの感慨も一入かと…。

 演目と出演者です。

  片岡我當/指導
  片岡秀太郎/指導
   「絵本太功記(えほんたいこうき) 一幕」
     尼崎閑居の場 
          武智十兵衛光秀     片岡千志郎
          光秀 妻操       片岡翫之
          武智十次郎光義      片岡千次郎
          初菊          片岡りき彌
          光秀母皐月       片岡當史弥
          真柴の四天王      中村翫祐
          真柴の四天王      中村鴈大
          真柴の四天王      片岡松太朗
          真柴の四天王      中村翫洋
          加藤虎之助正清     片岡當吉郎
          真柴筑前守久吉      片岡佑次郎

  山村 若/指導
   「松廼羽衣(まつのはごろも) 常磐津連中」
          天女           片岡當史弥
          伯龍          片岡松四朗


  片岡仁左衛門/指導
  片岡秀太郎/指導
「傾城反魂香(けいせいはんごんこう) 一幕」
     土佐将監閑居の場
         浮世又平後に土佐又平光起  片岡松次郎
           狩野雅楽之助      片岡松太朗
           土佐修理之助      中村鴈祥
           土佐将監光信      中村鴈大
           百姓          片岡比奈三
           百姓          片岡當次郎
           下女おなべ       中村翫之
           又平女房お徳      片岡千壽郎

 私も、さすがに、ここ2、3年これだけ歌舞伎に行っておりますと、顔と名前は一致しないまでも、お名前はいつも見る方だし、お顔も「あーあー、そういえば、いつも後ろに座ったはる人やねぇ」程度にはわかります。さらに、秀太郎さんのブログを読んでいると、こういうお若い方たちに対する愛情が感じられ、いつの間にか私まで彼らの親戚のおばちゃん状態になっています。
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金の鉄人

2011-08-22 21:21:22 | その他いろいろ
 大阪駅に金色の「鉄人28号」がいるというので、ちょうど伊勢丹に行く用事もあったので、ちょっと見てきました。

               
 高さが8メートルもあるそうで、思ったより大きくて立派でした。後ろの工事中の建物はうめきたのマンションです。

               
 ミニチュアの金色の「鉄人28号」です。NTTdocomoのキャンペーンだそうで、応募すると10人に当たるそうです。会場にいたスタッフのおにいちゃんは「このためだけに作りました。大阪の人が好きなゴールドです」と連呼していたけれど、「大阪=金色」っていう発想もどうなんと思いましたが。と言いつつ、気になったので「金の鉄人」で検索したら、さらに「大阪=たこ焼き」になっていて、いかにも東京の広告代理店が作りましたっぽいです。発想、貧困すぎます。

 この金色の「鉄人28号」のイベントですが、20日と21日のみだそうで、残念ながら大阪駅へいらっしゃってもご覧にはなれません。悪しからず。
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太陽に灼かれて

2011-08-21 23:28:26 | 観たもの
 西宮北口の兵庫県立芸術文化センターで「太陽に灼かれて」を見てまいりました。「スターリンの大粛清」を題材にした映画「太陽に灼かれて」の舞台版です。映画のほうは1994年度のアカデミー賞外国語映画賞とカンヌ国際映画祭グランプリを受賞しています。2009年にはロンドンで舞台版が上演されました。

 ストーリーです。
モスクワ郊外の美しい村。ロシア革命の英雄コトフ大佐は、若く美しい妻マルーシャ、娘ナージャと共に平和な日々を送っていた。
ある夏の日、彼らの前に一人の男が現れる。男の名はミーチャ。
彼はマルーシャの幼馴染であり、将来を約束した恋人だった。
彼の突然の生還を歓迎するムードのなか、コトフとマルーシャは彼の存在を不気味に感じている。
そんななか、ミーチャは自分が姿を消した真相を、まだ幼いナージャに語り始めた…。

 コトフ大佐に鹿賀丈史、その妻マルーシャに水野美紀、ミーチャに成宮寛貴という配役です。

 上のポスターを見て、チラシで“スターリン”とか“ロシア革命”とか見て、おそらく暗くて重苦しいお芝居なんだろうなぁと、見る前からちょっと「メンドクセー」と思っていたワタクシ…。よっぽど、おけぴでチケットを売ってしまおうかと思いましたが、一応「見よう!」と思って買ったチケットだし、こんな理由で見ないっていうのも出演者の方たちに失礼なような気がしたので、とりあえず劇場へ向かいました。

 幕が開くと、舞台は予想に反して非常に明るくて、背景も軽やか、セットもおしゃれで、ロシアの田舎というよりは何だか北欧の平和な村が舞台って感じでした。出演者の方々のお衣裳も全体に白い、象牙色とかミルク色とか練色とか生成りとかそういうお色目でした。鹿賀さんなんてボーダーのTシャツをお召しで、ちょっとびっくりしました。

 映画はもちろん未見で、ストーリーもチラシにざっと目を通しただけでしたが、登場人物がそれぞれかなりはっきりくっきり描かれているせいか、初見でも大丈夫でした。特に、前半は、「幸福に暮らしていた年の離れた夫婦のもとに、妻の若くてハンサムな昔の恋人が訪ねてきたら…」というちょっと昼メロ?通俗小説のようなストーリーが主なので、「わっ、どうなるん?水野美紀はどっちを選ぶん?」とそれに気をとられ、65分間意識を失うことなくちゃんと見ることができました。

 後半は「スターリン」が全面に出てきます。ラストは背景がスターリンの顔写真でした。前半とは打って変わって、結構息苦しい展開になります。幕切れは本当にドキドキしました。

 出演者さんですが、鹿賀さんの役柄は根っからの軍人、芸術なんか全く理解しない“野卑”な人物のようなんですが、そうは見えないのが残念でした。反対に成宮クンはピアニストを目指していた芸術家肌の青年なんですが、一種脆さ危うさは感じたけれど、鹿賀さんのコトフ大佐とは対極にある“高尚”となると、こちらもちょっと見えないかもと思いました。二人とも同じレベルって感じなんです。もう少し、違いがはっきりしたほうが、お芝居がより理解しやすくなるのではと思いました。

 ワキでピンクの電話の都子ちゃんがご出演でした。ますます大きくなられて、あのシャネルスーツをお召しになっていたのは何だったんでしょうと思いました。そのほか、私がわかったのは鷲尾真知子さん、今陽子さんでした。

 カーテンコールは5回ぐらいあったように思います。おそらく成宮クンファンと思しき人たちはスタンディングオベーションしてました。とりあえず「寝なかった」ので、良かったお芝居ではないかと…。
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