おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

聖徳太子1400年遠忌記念「聖徳太子と法隆寺」展

2021-05-30 22:48:34 | 見たもの
 奈良国立博物館で開催されている「聖徳太子1400年遠忌記念『聖徳太子と法隆寺』」展を見てきました。行ったのは先々週、「書かなきゃ」と思いながらグズグズしているうちにすっかり“忘却の彼方”です。今日、Eテレの日曜美術館で取り上げられていたので、ま、あの通りなんですけど。

 コロナ禍ということで「前売り日時指定制」にはなっていますが、当日でも全然OKでした。ただ、前売りより200円upしてしまいます。平日の雨の日だったので、ガラガラと言っていい状態でした。奈良博にしたら、100年に一度のチャンス、コロナさえなければ押すな押すなの大盛況を期待されていたと思うのですが、お気の毒です。見る方にしたら、ゆっくりじっくり拝見できて何よりなんですけどね。

 展覧会の概要です。
 奈良・斑鳩の地に悠久の歴史を刻む法隆寺は、推古天皇15年(607)、聖徳太子によって創建されたと伝えられます。太子は仏教の真理を深く追求し、また冠位十二階や憲法十七条などの制度を整えることで、後世に続くこの国の文化的な基盤を築き上げました。聖徳太子を敬う人々の心は、その没後に信仰として発展し、今日もなお日本人の間に連綿と受け継がれています。
 令和3年(2021)は聖徳太子の1400年遠忌にあたり、これを記念して特別展「聖徳太子と法隆寺」を開催します。本展覧会では法隆寺において護り伝えられてきた寺宝を中心に、太子の肖像や遺品と伝わる宝物、飛鳥時代以来の貴重な文化財を通じて太子その人と太子信仰の世界に迫ります。さらに、明治11年(1878)に法隆寺から皇室へと献納された「法隆寺献納宝物」が、奈良へまとまって里帰りする貴重な機会ともなります。
 本展覧会は1400年という遙かなる時をこえて、今を生きる私たちが聖徳太子に心を寄せることでその理想に思いを馳せ、歩むべき未来について考える絶好の機会となることでしょう。

 かなり前から、この展覧会のことはブログに書いていて「行きたい!」と切望していたわりに、法隆寺のことも聖徳太子のこともほとんど知らなくて、先日買った「和楽」という雑誌に載っていましたが、ほんの数ページで、毎度のことながら結局予習なしで現地にまいりました。あ、黒岩重吾の「斑鳩王の慟哭」という小説を読みました。ちょっと神経衰弱気味の聖徳太子で、読んでるこちらも何だかウツウツとしたことだけ覚えています。

 展覧会の構成です。
 1章 聖徳太子と仏教興隆
 2章 法隆寺の創建
 3章 法隆寺東院とその宝物
 4章 聖徳太子と仏の姿
 5章 法隆寺金堂と五重塔

 どっちを向いても国宝や重要文化財、マスクの下で「ほー、スゲー」と呟きながら拝見しておりました。私はてっきり全て「法隆寺蔵」と思っていたのですが、よく見ると「東京国立博物館(法隆寺献納宝物)」がかなりありました。「え、奈良なのに、なぜ」と?マークが飛びまくりましたが、明治の初めの廃仏毀釈運動が起こった時に、法隆寺さんが“身の危険”を感じ、宝物を皇室に献上され、それがそのまま東京にあるそうです。トーハクに行ったときに「なんで『法隆寺館』なるものがあるんやろか?」と不思議には思ったのですが。でも、危険がなくなった時点で、法隆寺に返すとか奈良博で保管するとかっていうお話はなかったんでしょうかね?関西の人間としては、ちょっと腑に落ちないと言いますか…。

 どこの所蔵であれ、これだけのものがずっと残っているのはすごいです。今日の日美でも、おっしゃっていましたね。かなりきちんとした目録を作成され、それが代々受け継がれてきたと。お寺なんですが、ある種博物館のような役割も果たしていると。仏像も途中で飽きるかなと最初思ったのですが(←コラッ、罰当たりでスミマセン)、どれもこれも素晴らしく、とても興味深く拝見しました。さすがに仏様は東京へ行くことなく、法隆寺で祀られていて、今回お寺から奈良博へ出張されてました。結構な数があって、「今って、法隆寺に行ったら空っぽなん?」とチラッと思ってしまいました。出品リストはこちらです。

 特に「5章 法隆寺金堂と五重塔」のお部屋はとてつもなく素晴らしいものでした。法隆寺の主だった仏様がいらっしゃるのですが、ガラスケースに展示され、四方八方から拝見できるようになっています。背中になる部分も見えます。文化財保護のために照明は落とし気味とはいえ、お寺のお堂のような暗さはないので、細部もはっきり見えます。昨年、見栄を張って買った単眼鏡が役に立ちました。歴史の教科書でおなじみの「玉虫厨子」も、玉虫の羽の部分を見ることができました。まだ、かすかに痕跡がありました。なかなか感動でした。

 それにしても、7世紀の飛鳥時代の仏様や宝物がこんなにきれいな状態で今まで残るものなのですね。法隆寺さんが代々目録を作り、メンテナンスも欠かさず行ってこられたんでしょうね。法隆寺さん、ブラボーです。

 聖徳太子について何も知らなかったので、岩波ジュニア新書に「聖徳太子」という本があったのでそれを買いました。岩波新書にもありますが、ワタシのレベルだとジュニア新書かなと思いまして…。頑張って読みます。って、行く前に読めよ、なんですが。

 この展覧会、奈良博では6月20日(日)まで、その後7月13日(火)から9月5日(日)までトーハクでも開催されます。超です。

 《オマケ》
 
 
 
 
 仏像館の吉野の金峯山寺の金剛力士像が「撮影可」になってました。すごい迫力です。「聖徳太子」展で体力を使い果たしたので、仏像館はこの金剛力士像の写真だけ撮って失礼させていただきました。

 《オマケ2》
 
 
 鹿です。

 《オマケ3》
 
 
 
 ならまちにある「寧楽菓子司中西与三郎」です。「六坊」というお菓子、暗くてわかりづらいのですが、わらび餅と求肥と粒あんです。
 
 
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秀太郎さん

2021-05-27 22:24:59 | 訃報
 秀太郎さんがお亡くなりになりました。79歳でした。

 お昼前にネットでこのニュースを見て、PCの前で「え、うそっ、なんで」と思わず声を上げてしまいました。昨年の顔見世の休演以来、あまりご体調はよくないのかなぁと何となく思ってはおりましたが、まさかお亡くなりになるとは…。顔見世の「熊谷」は千穐楽のみのご出演で、私は残念ながらそれを拝見できませんでした。私が見た最後の秀太郎さんは昨年2月の十三代目さんの追善興行の「梅川」でした。ただ、私の苦手な舞踊でいまいち記憶がなく、しっかりと記憶に残っているのはその前の12月の南座顔見世の「輝虎配膳」の越路です。本当にご立派な武家の奥方でした。

 秀太郎さんには代表作と言われるものがいっぱいありすぎて、しかもそのお役がバラエティに富んでいて、そしてどのお役もちゃんと全て秀太郎さんの中に入っていたように思います。NHKのニュースでも出ていた写真の「梅川」が一番に上がるんでしょうか。顔見世で藤十郎さんとご共演された梅川は何ともいじらしい可愛らしい梅川でした。藤十郎さんとのコンビっていうのもいいんでしょうね。孝夫さんとごいっしょの「いがみの権太」の小せんもステキでした。権太って、今で言えばヤンキーと言われるような男で、そのヤンキーの奥さんになりそうな女が見事にはまっていました。秀太郎さんって、とても品がおありなのに、品のないお役も全然大丈夫、見事に演じられます。秀太郎さんの“デロリン”とした女形、大好きです。これは本当にオンリーワンの芸だと思います。

 あとは「花車方」ですね。「吉田屋」のおきさは絶品でした。孝夫さんとの掛け合いは絶妙でとても楽しかったです。

 秀太郎さん、役者以外の功績もあります。ご子息の愛之助さんはじめ上方歌舞伎塾の卒塾生の育成です。確か、人間国宝の認定をお受けになった時もそれが理由として挙がっていましたよね。いわゆる見る目がおありにあるんでしょうね。2018年12月のトークショーでも「上方歌舞伎を残すために、今は、お弟子さんたちの指導が生きがい」とおっしゃっていました。千壽さんやりき彌さんはもちろんですが、千次郎さんや松十郎さんなど上方歌舞伎塾の卒塾生にとっては秀太郎さんは“歌舞伎界への生みの親”になるわけですから、かなりショックを受けていらっしゃることとお察しいたします。

 孝夫さんにもお障りがありませんように、と思います。本当に仲の良いご兄弟でしたから。特に、秀太郎さんとはいっしょに京都に残られ、上方歌舞伎の大変な時期をお過ごしになっていらっしゃるので。タカタロさんのブログによれば、秀太郎さんのご遺言で「家族葬で済ませ全てが終わるまでは人に知らせるな、悟られるな」とおっしゃっていたそうで、松嶋屋さんの皆さんはさぞお大変だったことと存じます。

 この訃報、NHKの全国ニュースで取り上げられましたが、映像はなく写真だけでした。NHKならば顔見世の中継とかで秀太郎さんの映像は山ほど持ってるはずなんですが。もし、追悼番組があるのなら(きっとあると思うけど)、ご兄弟三人の「沼津」がいいと思います。

 昨年、藤十郎さんがお亡くなりになり、続いて秀太郎さんの訃報、上方歌舞伎には本当に大きな損失です。ぽっかり穴が開いた気持ちです。上方歌舞伎、ガンバレ!と、きっと秀太郎さんもあの世からおっしゃっていると思います。

 秀太郎さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
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憧れのスニーカー通勤

2021-05-25 23:36:38 | その他いろいろ
 楽ちんなバッグのことを書いたので、ついでに靴のことも…。

 「スニーカーで通勤」に憧れるのですが、昭和の頭では“スニーカー=運動靴”のイメージを崩すことができず、普通の会社へ行く格好で足元だけ運動靴って何か抵抗があります。運動靴っぽくないスニーカーもあるので、そういうのを選べばいいんだろうなと思い、新宿伊勢丹へ行く度に2階のスニーカー売り場でウロウロするのですが、なかなか思うようなのが見つかりません。「いいな」と思ってもサイズがない(ワタシ、足は小さくて22センチなので)、あるいは、値札を見るとびっくりするようなお値段だったりで(新宿伊勢丹ですので)、ま、せっかく行ったのでということで、お隣の売り場のパンプスを買って帰るということを何度か繰り返しています。

 この前は、子供靴売り場ならサイズがあるかしらと思い、そっちも見に行きましたが、子供用なので完全に「運動靴」、しかもなぜか赤とかピンクとか青(ネイビーではなくスカイブルーのような青)とか、とてもカラフル、目がチカチカします。「子供だから元気ハツラツ」な色ってことなんでしょうか。

 靴の色と言えば、大人用のいわゆるコンフォートシューズも見に行ったことがありますが、そちらは見事なくらいお地味な沈んだ色ばかりした。「年寄りだからくすんだ」色ってことなんでしょうか。でも、イマドキの高齢者ってオシャレだから、そのうち誰も買わなくなるような気がします。

 で、結局まだ「憧れのスニーカー通勤」は実現できておりません。ワタシ自身がスニーカーと普通のお洋服を組み合わせられるだけのセンスを磨くしかないんでしょうね。道のり、遠いです。
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大橋歩さんのバッグ

2021-05-23 21:46:35 | その他いろいろ
 先日、京都に行った折に大橋歩さんのお店でバッグを買いました。大橋歩さんは雑誌のananのパンダを描かれた方です。昨年開催されたananの展覧会で、大橋歩さんのグッズが販売されていて、ポップで可愛らしい絵葉書を何枚か買いました。その時にカタログをもらい、「お洋服もあるんやわ」とWebsiteを見に行ったら、京都に実店舗があることがわかり一度行ってみたいと思ってました。ようやく伺うことができました。お店は建物の2階にあるのですが、看板は小さくて、すっごくわかりにくい入り口で、一度目は通り過ぎておりました。

 私が買ったのは、↑真ん中の「ナイロンのまるショルダーバッグミニ」です。上の写真はイオグラフィックのカタログから拝借しました。モデルさんの身長は163センチだそうです。

 自分の体形が「まるい」せいか、何か「まるい」ものに惹かれます。私の身長からすれば、右側の「小さなまるショルダーバッグ」のほうがバランスはいいと思うのですが、直径20センチとだいぶ小ぶり、あまりモノが入らないような気がして、実用的なほうを選びました。こちらは直径30センチあります。

 とても楽なバッグでした。奈良博へ聖徳太子展を見に行ったときに持っていきましたが、斜め掛けで全くストレスを感じませんでした。素材がナイロンでショルダーが幅広なので肩への負担が少ないのだと思います。レザーのバッグで斜め掛けすると、最初はいいのですが、途中から肩にズシッとくるようになり、必ず肩が痛くなってきます。これは最後まで軽快に過ごせました。美術鑑賞には良いバッグです。ただ、素材も形もかなりカジュアルなので、歌舞伎座はちょっとキビシイかもしれません。銀座・歌舞伎座は少々無理してでもオシャレして行きたいと思っているので。“楽ちん”は捨てがたいのですが…。複雑なオトメ心です。
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アーティゾン美術館

2021-05-22 23:29:03 | 見たもの
 時間が戻って恐縮ですが、先月上京した折にアーティゾン美術館にまいりました。先月は23日から25日までの2泊3日でした。23日と24日は歌舞伎座の切符を取ってありましたが、25日は歌舞伎の予定はありません。上京前は、ホテルの前のバス停から都バスに乗って、2月の石岡瑛子さんの展覧会で行きそびれた東京都現代美術館に行って、帰りもバスに乗って銀座に戻ってしらたまやさんでのんびりランチして帰阪しようと計画しておりました。しかしながら、緊急事態宣言発出で都立美術館はいきなりの休館となってしまいました。百貨店もデパ地下以外はお休みだし、どこか開いている美術館はないのかとネットで探して出てきたのがアーティゾン美術館でした。東京駅にも近いし、ちょうど帰り道になるので、何の展覧会かもわからずにとりあえずまいりました。

 
 ↑やってたのはコレです。
 概要です。
 
近年、石橋財団は印象派や日本近代洋画など、従来の核となるコレクションを充実させる一方で、抽象表現を中心とする 20 世紀初頭から現代までの美術、日本の近世美術など、コレクションの幅を広げています。それら新しいコレクションの一部は、2020 年 1 月の開館以来徐々にご紹介してきましたが、まだまだお見せしていない作品があります。キュビスムの画家たち、アンリ・マティスのドローイング、マルセル・デュシャン、抽象表現主義の女性画家たち、瀧口修造と実験工房、オーストラリアの現代絵画など、未公開の新収蔵作品 90点を中心に 193 点、さらに芸術家の肖像写真コレクションから 87 点で構成する本展で、さらに前進を続けるアーティゾン美術館の今をお見せします。

 「印象派」のコレクションのイメージが強い美術館ですが、“攻めて”ますね。前回、オープン時の時も「え、こんな絵をお持ちなんですか」って何度も思いましたが、今回はさらにその上をいきました。自分から進んで見ることがないと思うので、それはそれで興味深いものでした。そういえば、今年はこちらで「モネ展」があると聞いていたのですが、また延びてました。残念です。「モネが好き」ってあまりに当たり前すぎて、一時避けていたこともあったのですが、やっぱり美しいものは美しいので来年はぜひ伺いたいと思います。

 って、全然感想文になっておりませんが。

 撮影OKだったので絵を載せておきます。
 
 藤島武二「東洋振り」

 
 アンリ・マティス「画室の裸婦」

 ピカソもクレーもありました。ピカソはまだ普通の絵?でした。デュシャンやジャコメッティがある一方で、尾形光琳もあって「う~~っ」と理解できない瞬間が無きにしも非ずでしたが…。新しくできる大阪中之島美術館よりきっと収蔵品は多くてしかも充実してるんやろうねとチラッと思ってしまいました。「大阪、ガンバレ!」です。

 アーティゾン美術館の入り口に他館のチラシも置いてあって、出光では「松平不昧公」っていうのを発見し、ちょっと「しまった」と思った失礼な客はワタシです。「松平不昧公」は大阪の香雪美術館でもあるので、それを見に行きます。

 《ランチ》
 ミュージアムカフェでランチしてきました。この日から東京は(っていうか緊急事態宣言発出のところ全部かな?)、「禁酒令」が出てしまい、せっかくの休日のランチがアルコール無しでした

 
 これ、リゾットなんです。自分で選んで注文したのですが、これが目の前に来た時は「ナニ、注文したん?」って思ってしまいました。上の白いのはチーズです。こういう見た目なんですが、ちゃんと出来立て熱々のリゾットでした。ビックリです。美味しいリゾットでした。冷たい白ワインなんぞがあれば、もっと美味しかったと思います。

 
 デザートはパンナコッタだったと思います。

 
 お水もオシャレです。
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「桜姫東文章 下の巻」イヤホンガイド

2021-05-19 23:17:25 | その他いろいろ(歌舞伎)
 緊急事態宣言発出で初日が遅れた5月の歌舞伎座ですが、今のところ順調に進んでいるようです。今月は各部とも非常に充実した内容だそうで、菊ちゃんの「春興鏡獅子」も菊五郎さんの「六段目」も松緑さんと亀ちゃんの「土蜘蛛」も保っちゃん大絶賛、もう少し近くに住んでいれば駆けつけるのですが…。残念です。

 で、5月が終われば、当然次は6月でございます。いよいよ「桜姫東文章下の巻」でございます。とにかく、何がなくとも第2部でございます。一応、1部も3部も切符は取っているのですが、演目も出演者も全く分かってなくて…。←案外、こういう方多いんじゃないでしょうか。“惰性”で取ってしまった、みたいな?

 イヤホンガイドも4月に引き続き孝夫さんと玉ちゃんの特別放送があるようです。6月のために、新たに録音されたそうです。開演前、休憩時間にお二人のお声が流れます。以下のような内容です。
  「四月大歌舞伎」を振り返って
  『下の巻』のみどころ
  次の世代への思い  など
 歌舞伎座には早めに行って、イヤホンガイドを借りて、開演前からスタンバイしないといけません。

 それから、4月公演の「アーカイブ放送」があるそうです。
  配信期間:2021年6月3日11:00~6月30日23:59まで
  料金:500円(税込)
  購入は2021年5月29日からイヤホンガイドオンラインストア「耳寄屋」で。オンライン配信限定コメントもあるそうで、それって借りないといけないんでしょうかね。6月の放送分は7月になるとまたアーカイブ放送がある模様です。こうやって見ると、孝玉コンビってやっぱりすごい“コンテンツ”なんだなぁと思います。だからぁ、何度も申しておりますが、松竹さん、隔月で孝玉コンビの公演しましょうよ。絶対、大入り間違いなしなんですから。ヨロシクでございます
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シネマ歌舞伎の「かべす」

2021-05-18 23:08:45 | 食べたもの
 シネマ歌舞伎の「かべす」って、要するに映画の後のごはんとお茶のことなんですが。映画が終わったのが11時35分、ちょうど時分時です。特に何も決めてなくて、とりあえず歩き始めました。フレンチとかイタリアンとかカフェとかいくつかのお店の前に立ち止まるのですが、いまいちそそられるものがなく、で、結局、以前行った八百一のレストランです。前回はフレンチでしたが、今回は和食のほうにしました。

 
 「きょうのお昼ごはん」という定食です。メインは鰹のたたきと10品目サラダで、それに小鉢とごはんと汁物がつきます。ごはんとお汁はお代わり自由です。何となく身体がお野菜を欲していたようで、野菜をバリバリいただきました。お隣の若いお嬢さんがお代わりされたのを見て、ワタシもつられてごはんとお汁をお代わりしました。具沢山のお汁がやさしいお味で身体に沁みました。鰹は、まぁ、こちらは八百屋さんですので、それなりの、って感じでした。季節的に“鰹”って皆さん思われるのか、これを召し上がってる方、多かったです。緊急事態宣言発令中で、アルコールが提供禁止で、せっかくの休日のランチだったのに、ちと悲しかったです。

 
 「アルコールがダメなら、デザートだ!」と思い、八百一のすぐお隣のブルーボトルコーヒーでお茶してきました。“京都といえば抹茶どすえ~”ということで、ブルーボトルコーヒーでも抹茶のケーキ、抹茶テリーヌショコラです。土台のクッキー生地もチョコレートもとても美味しかったので、別に抹茶にしてもらわなくてもいいんですけど、ってちょっと思ってしまいました。

 
 
 1階で注文して、2階でいただくようになっています。コーヒーは注文してから淹れてくれます。出来上がった時に名前を呼ぶからと名乗るように言われ、ワタシの前の男性はファーストネームを名乗っていました。「え、アメリカンな感じにせなあかんの?」と一瞬どうしようと思いましたが、何かこっぱずかしくて、ワタシは普通に苗字にしました。

 《オマケ》
 食後、大橋歩さんのお店を探して、ウロウロしている途中で見つけました。
 
 
 
 
 
 
 登録有形文化財に指定されているお屋敷「革島邸」だそうです。蔦が絡まるお家として有名だそうですが、薔薇がとてもきれいで「薔薇屋敷?」と最初思いました。
 
 大橋歩さんのお店は小さくてとても可愛らしいお店でした。お洋服は手が出ませんでしたが、バッグを2個買ってしまいました。久しぶりに(生活必需品ぢゃない)お買い物ができてうふっな休日となりました。
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シネマ歌舞伎「野田版 研辰の討たれ」

2021-05-16 23:43:05 | 観たもの
 シネマ歌舞伎「野田版 研辰の討たれ」を見てきました。緊急事態宣言発出中で映画館も休業要請され、大阪の映画館は全滅、兵庫は平日のみ、京都だけが全日OKでした。ま、いつもシネマ歌舞伎は京都へ行くので、特に何か変更を強いられたってことはないのですが。

 平成17年5月の歌舞伎座での「十八代目中村勘三郎襲名披露狂言」として上演された舞台だそうです。当時、襲名披露にこういった新作狂言を持ってくるう?っていうので話題になりました。松竹座での襲名披露でもかかっています。ワタシも見ております。で、さっき、確認のためにその時の番附を引っ張り出したら、その時の昼の部は孝夫さんと勘三郎さんの「沼津」がかかっておりました。それは見てないんですよね。“昼夜の内どちらかだけ見る”って自分の中で内規?があった頃で、話題の「研辰の討たれ」のほうを選んだんだと思います。う~~~、不覚でした。

 「見た」ということは覚えているのですが、勘三郎さんの姿形は全く覚えてなくて、映画を見ながらずっと「初見」の気分でした。「本当にワタシって見に行ったっけ?その後の野田版ぢゃない『研辰の討たれ』と勘違いしてない?」と引っかかっておりました。自分のブログを自分で検索したら野田版を見た時のこと(リアルタイムではありませんが)を書いているところがあるし、ウチに番附があるので、確かに行ってます。ちょっとすっきりしました。

 で、お芝居の方ですが、勘三郎さん、三津五郎さん、福助さんが本当にお元気でした。元気すぎるぐらいです。勘三郎さんはほぼ出ずっぱり、そしてサービス精神旺盛なので、アドリブなのか演出なのかはわかりませんが、弾けてました。スピーディにだれることなく、最初から最後まで走ってました。辰次が最後に仇として討たれるときに「もっと生きたいよう…」って訴える場面があって、またそこが大写しになって、泣きそうになりました。

 粟津藩の藩士や宿屋のお客、仇討見物の野次馬等々、すっごい人数の役者さんが舞台に登場してて、コロナ以降そういう大人数のお芝居ができないので、一瞬「そんな密になって大丈夫なん?」と思ってしまいました。慣れ?というのは恐ろしゅうございます。やじ馬で千壽さんを発見しました。ウチの番附を見ると、上方のお弟子さんたちがフル出場してました。

 先週の「パンドラの鐘」に続いての野田さんのお芝居でしたが、こっちのほうがやっぱりしっくりきます。元々歌舞伎の演目とはいえ、野田さんなのに歌舞伎でした。勘三郎さんと相性がいいんでしょうか。

 カーテンコールまでついてました。映画館だけど、同じように拍手をする真似をして、歌舞伎座で見た気分を味わってきました。

《オマケ》
 
 本日、近畿地方が梅雨入りしました。アジサイも咲きかけていました。今年は何か季節が早め早めに進んでいるような気がします。この調子でコロナ収束の時も早め早めに来てくれると嬉しいのですが。
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歌舞伎座の「かべす」

2021-05-15 16:51:52 | 食べたもの
 先月、歌舞伎座遠征の折の「か(菓子)・べ(弁当)・す(寿司)」でございます。もちろん、歌舞伎座の中は客席もロビーも飲食一切禁止です。公演の前後にホテルでいただきました。

 
 茂助団子
 「どれ」って選べなくて、いつもお醤油・こしあん・つぶあんの三種類とも買ってしまいます。

 
 日本橋玉ゐの穴子の太巻き
 銀座三越の地下に週替わりで出店されていました。穴子好きなのでラッキーでした。

 
 ノワ・ドゥ・ブールのチョコレートケーキ(←たぶんもっと洒落た名前があったと思う)
 こちらではいつも日持ちのする焼き菓子しか買ったことがなかったのですが「今日、ホテルで食べるから」と初めてフレッシュケーキを買ってきました。予想通り美味しかったです。

 
 たいやき神田達磨のたい焼き
 歌舞伎座へ行くまで時間があったので、築地本願寺のほうへ歩いて行ったらありました。う~~~ん、やっぱり歌舞伎座のめでたい焼きですね。こちらチェーン店のようで、タイマーをセットして焼いてて「何だかなぁ」とちょっと思ってしまいました。焼き色とか見て焼いてほしいです。

 
 お店、結構ひっきりなしにお客さんが来てました。
 
 ついでに築地本願寺

 
 しらたまやさんのお弁当
 第3部が夜8時に終わるため、どこもお店は閉まっています。しらたまやさんがテイクアウトをされていたのでそれを利用しました。相変わらず美味しいお料理とごはん、お酒に合いました。お酒は頂きものです。自分の適量よりはいささか多かったのですが、持って帰るにしても瓶のほうが重たそうだし、ホテルだったのですぐにゴロンとなれるので、自分の胃袋に収めました。

 来月は「桜姫」は第2部なので、ちゃんとごはんが食べられるでしょうか。お酒も飲めるように!と願います。

 《オマケ》
 
 「ホテルだけ」っちゅうのも寂しいので、銀座和光のティールームでお茶してきました。コーヒーがポットサービスでなくなっていて、ちょっとショックでした。新札でのお釣銭はそのままでした。

 《オマケ2》
 
 
 25日の歌舞伎座です。遠目でわかりづらいですが、スタッフの方が4、5名、歌舞伎座の前で待機していらっしゃいました。
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「文化芸術に関わる全ての皆様へ」

2021-05-12 23:01:29 | 観たもの
 文化庁の都倉長官から「文化芸術に関わる全ての皆様へ」というメッセージが文化庁のホームページに掲載されていました。

 こちらでもご紹介いたします。
 
 
 昨日付けで発表されたので、美術館・博物館の再開を巡っての文化庁と東京都の“攻防”を受けてのメッセージかしらとちょっと思ってしまうのですが。だってね、東京ドームは再開できるのに、美術館・博物館はダメっておかしいですよね。劇場は再開できて映画館がダメっていうのもよーわかりません。

 書かれてあること全てが「本当にその通り!」だと頷きました。特に「練習や準備を積み重ねてきた関係者の方々、そして心待ちにされていた皆様のお気持ちを考えると非常に心苦しく思います」「文化芸術活動は、断じて不要でもなければ不急でもありません」という言葉、文化芸術のことを本当によく理解された方が書かれたのだなぁと、ちょっと感動しました。良い方向に進みますようにと祈ります。
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