今年もあと8時間あまり、押し詰まってまいりました。歌舞伎座の感想を残しておりますが、年末のご挨拶がてら、今年の劇場通いの回数について振り返っておきます。手帖を見て数えたところ62ありました。ただ、ワタクシ、自慢じゃありませんが数を数えるのが大の苦手、数えるたびに数が違うことが度々ありますので、ざくっと「60超」ということで…。そして、「通い」って書いたのは、同じお芝居を複数回見ることが「フツー」になりつつあって、私は手帖に「16:00松竹座」みたいな書き方をしているので、その数を拾いました。お芝居の数ならもうちょっと少なくなると思います。
本当によく見ました。やっぱり断然歌舞伎が多いです。東京へは5回(「俳優祭」を含めると6回)遠征しました。歌舞伎座は11回、国立に2回、浅草に2回通いました。大阪の人間ですが、歌舞伎座へ行った回数が一番多いような気がします。歌舞伎座の3階も銀座晴海通りも銀座三越のデパ地下もすっかりなじみました。
関西で純然たる歌舞伎って案外少ないんですよね。玉ちゃんは1月と6月に関西にお見えでしたがいずれも舞踊公演でした。エビサンの「源氏物語」と「寿ナンチャラ」、亀ちゃんの「空を刻む」、愛之助さんの「GOEMON」は一応歌舞伎なんでしょうけれど、もひとつ“歌舞伎見た感”がなく…。3月の南座の菊ちゃん・松緑さんの花形、7月の松竹座の夏歌舞伎、12月の南座の顔見世が本当の歌舞伎って感じでしょうか。後は、吉弥さんの歌舞伎鑑賞教室、亀ちゃん・中車さんの襲名の巡業、永楽館歌舞伎がありました。
印象に残っているのはやっぱり孝玉コンビの「寺子屋」でしょうか。最近、二人の芸質が変わった、志向が違うなどと言われ、何となく背中合わせになっているように感じていたので、久しぶりに“夫婦役者”なお二人を拝見できてめちゃくちゃ満足しました。孝夫さんの「寺子屋」は7月も大阪で見ましたが、10月のほうがよりスケールアップしたように思いました。後は、顔見世の「お祭り」が素晴らしかったです。由良様も良かったんですが、孝夫さんだけを集中して見るのならこっちのほうが好みでした。孝夫さんには、3月の俳優祭、6月のシネマ歌舞伎での舞台挨拶と素で御目文字叶う機会が二度もありHappyでした。俳優祭で孝夫さんの御手からいただいたエビアン、まだ封を切らずに部屋に転がっております(飾ってはいないんですが)。いつ飲めばいいんでしょうか。
3月の歌舞伎座の「鳳凰祭」の「勧進帳」がおそらく今の歌舞伎界でのベストメンバー、がんばって1階の花道下の席を取りましたが、それだけの価値が十分にありました。吉右衛門さんの弁慶は絶品です。あのどちらかといえばboringな「勧進帳」で泣かせてくれるんですから。そしてその吉右衛門さん率いるチーム播磨屋の「伊賀越道中双六」の通し上演。こちらも交通費払ってでも見に行った甲斐が十分にありました。やっぱり、歌舞伎界でお芝居上手いツートップ(孝夫さんと吉右衛門さんです。一応念の為)は何をやっても最高の出来でございます。
関西での歌舞伎ですが、お弟子さんたちの「上方歌舞伎会」もありました。千壽さん、松十郎さん、千志郎さん等々年々腕を上げてこられ、今年は師匠の我當さん、秀太郎さん、孝夫さん皆さんが手放しでお褒めになっていました。たぶん、1月の浅草歌舞伎のおにぃちゃんたちよりずっと上手いのではないかと秘かに思っております。
文楽劇場は15回でした。歌舞伎に比べると料金がリーズナブルなので、つい2回ずつみてしまいます。今年は住師匠の引退があり、4月公演は大いに盛り上がりました。観客動員数も順調に増えているそうで、喜ばしいことでございます。それと4月は「菅原」の通し上演でした。「伊賀越」に比べるともう少し馴染みがある狂言なので、「菅原」の全貌がようやくわかりました。これで来年3月の歌舞伎座での通し上演もばっちりです。文楽と違って「天排山の段」がないので、道真公が火を吹かないんですよね。孝夫さんにも火を噴いて欲しかった、ってバカなことを書いてスミマセン。
歌舞伎・文楽ぢゃないお芝居もいくつか見ましたが、覚えているのは文学座とタカラヅカです。「ベルばら」を初めて見ました。初演の頃から知ってはいるけれど(周りにタカラヅカファンが結構いたので、いろいろ聞かされておりました)、なかなか機会がなく、ようやくって感じです。なかなか面白かったです。文学座はさすがの安定感、もっと見たいけれど、尼崎とか八尾とかわりと外れたところで上演されることが多く行けませんね。1月は東京で江守徹が「リア王」をされるとか、行きたいけれど、歌舞伎だけでもアップアップ状態なので、新劇まではとうてい無理です。
書いても書いても何だかキリがなくなってきましたので、とりあえず本日はここまで。
本当にこの1年拙ブログをご訪問くださいまして有難うございました。年を経るごとに、心身ともに「劣化」を感じる今日この頃なんですが、何とかがんばっていきたいと思っております。引き続きお出でいただけると幸いです。どうぞ、良い新年をお迎えくださいませ。
本当によく見ました。やっぱり断然歌舞伎が多いです。東京へは5回(「俳優祭」を含めると6回)遠征しました。歌舞伎座は11回、国立に2回、浅草に2回通いました。大阪の人間ですが、歌舞伎座へ行った回数が一番多いような気がします。歌舞伎座の3階も銀座晴海通りも銀座三越のデパ地下もすっかりなじみました。
関西で純然たる歌舞伎って案外少ないんですよね。玉ちゃんは1月と6月に関西にお見えでしたがいずれも舞踊公演でした。エビサンの「源氏物語」と「寿ナンチャラ」、亀ちゃんの「空を刻む」、愛之助さんの「GOEMON」は一応歌舞伎なんでしょうけれど、もひとつ“歌舞伎見た感”がなく…。3月の南座の菊ちゃん・松緑さんの花形、7月の松竹座の夏歌舞伎、12月の南座の顔見世が本当の歌舞伎って感じでしょうか。後は、吉弥さんの歌舞伎鑑賞教室、亀ちゃん・中車さんの襲名の巡業、永楽館歌舞伎がありました。
印象に残っているのはやっぱり孝玉コンビの「寺子屋」でしょうか。最近、二人の芸質が変わった、志向が違うなどと言われ、何となく背中合わせになっているように感じていたので、久しぶりに“夫婦役者”なお二人を拝見できてめちゃくちゃ満足しました。孝夫さんの「寺子屋」は7月も大阪で見ましたが、10月のほうがよりスケールアップしたように思いました。後は、顔見世の「お祭り」が素晴らしかったです。由良様も良かったんですが、孝夫さんだけを集中して見るのならこっちのほうが好みでした。孝夫さんには、3月の俳優祭、6月のシネマ歌舞伎での舞台挨拶と素で御目文字叶う機会が二度もありHappyでした。俳優祭で孝夫さんの御手からいただいたエビアン、まだ封を切らずに部屋に転がっております(飾ってはいないんですが)。いつ飲めばいいんでしょうか。
3月の歌舞伎座の「鳳凰祭」の「勧進帳」がおそらく今の歌舞伎界でのベストメンバー、がんばって1階の花道下の席を取りましたが、それだけの価値が十分にありました。吉右衛門さんの弁慶は絶品です。あのどちらかといえばboringな「勧進帳」で泣かせてくれるんですから。そしてその吉右衛門さん率いるチーム播磨屋の「伊賀越道中双六」の通し上演。こちらも交通費払ってでも見に行った甲斐が十分にありました。やっぱり、歌舞伎界でお芝居上手いツートップ(孝夫さんと吉右衛門さんです。一応念の為)は何をやっても最高の出来でございます。
関西での歌舞伎ですが、お弟子さんたちの「上方歌舞伎会」もありました。千壽さん、松十郎さん、千志郎さん等々年々腕を上げてこられ、今年は師匠の我當さん、秀太郎さん、孝夫さん皆さんが手放しでお褒めになっていました。たぶん、1月の浅草歌舞伎のおにぃちゃんたちよりずっと上手いのではないかと秘かに思っております。
文楽劇場は15回でした。歌舞伎に比べると料金がリーズナブルなので、つい2回ずつみてしまいます。今年は住師匠の引退があり、4月公演は大いに盛り上がりました。観客動員数も順調に増えているそうで、喜ばしいことでございます。それと4月は「菅原」の通し上演でした。「伊賀越」に比べるともう少し馴染みがある狂言なので、「菅原」の全貌がようやくわかりました。これで来年3月の歌舞伎座での通し上演もばっちりです。文楽と違って「天排山の段」がないので、道真公が火を吹かないんですよね。孝夫さんにも火を噴いて欲しかった、ってバカなことを書いてスミマセン。
歌舞伎・文楽ぢゃないお芝居もいくつか見ましたが、覚えているのは文学座とタカラヅカです。「ベルばら」を初めて見ました。初演の頃から知ってはいるけれど(周りにタカラヅカファンが結構いたので、いろいろ聞かされておりました)、なかなか機会がなく、ようやくって感じです。なかなか面白かったです。文学座はさすがの安定感、もっと見たいけれど、尼崎とか八尾とかわりと外れたところで上演されることが多く行けませんね。1月は東京で江守徹が「リア王」をされるとか、行きたいけれど、歌舞伎だけでもアップアップ状態なので、新劇まではとうてい無理です。
書いても書いても何だかキリがなくなってきましたので、とりあえず本日はここまで。
本当にこの1年拙ブログをご訪問くださいまして有難うございました。年を経るごとに、心身ともに「劣化」を感じる今日この頃なんですが、何とかがんばっていきたいと思っております。引き続きお出でいただけると幸いです。どうぞ、良い新年をお迎えくださいませ。