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おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

八月納涼歌舞伎 第3部

2025-05-20 23:20:18 | 先々の予定
 8月の歌舞伎座の「納涼歌舞伎」の第3部が発表されました。野田秀樹さんの「野田版 研辰の討たれ」です。

 20年ぶりの上演となるそうです。勘三郎さんが十八代目襲名披露公演でこれをかけられました。「『襲名』で『新作歌舞伎』?!それも小劇場の人?!」とずいぶんと話題になりました。松竹座の襲名披露公演でもかかり、見に行った覚えがあります。

 野田さんのコメントです。
「お⽗さんはもっと…」
 
歌舞伎役者は、その⾎筋が⼤切であるという理由からよく「サラブレッド」などと競⾺の⾺扱いされることがあります。今回の芝居のキャスティングを⾒ながら、まさにそんなことを感じます。この⾺こそ、あの何々という名⾺の⼦供だみたいな感慨でしょうか。おそらく初演(2001年)再演(2005年)をご覧になったお客様は、その楽しみと特権で「お⽗さんはもっと…」とか「お⽗さんだったら…」とか「お⽗さんの⽅が…」とか、兎に⾓、前世代の名⾺の⼀世を⾵靡した姿の⽅が良かったあ、と⾔いたいがために観劇なさったりするものです。けれども、松⽵という厩舎から雇われた戯作者であり演出家である私は、そうは⾔わせない⼼意気です。この新しい世代のサラブレッドたちもサラブレッドである所以をお⾒せできるような、そんな舞台に仕上げようと思っております。因みにではございますが、私⼀⼈だけ姑息にも、このサラブレッドたちの世代交代の波と違うところで相変わらず調教師を務めさていただいております。それは何より私ひとりが、サラブレッドの家系ではない証でございます。…ごめんあそばせ。

 今回の出演者に合わせて舞台をお作りになるようです。それは楽しみです。ただ、チケット代にビックリです。7月から座席の等級が細かく分けられるのですが、3部制なのに現在のお値段とそう変わらない、実質値上げ?

 あとは第1部ですね。2部も3部も新作が続くのなら、ぜひガッツリ古典をお願いしたいものです。
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南座歌舞伎鑑賞教室

2025-05-18 23:52:07 | 観たもの
 南座で開催されている「歌舞伎鑑賞教室」です。令和4年からメインがわれらが吉太朗クンになりました(それまでは吉太朗クンの師匠の上村吉弥さん)。吉弥さんの時は解説が桂九雀さんでずっと固定でしたが、吉太朗クンになってからは毎年出演者とスタイルが変わっています。どの方法がいいのか模索されているのか、あるいは毎年目先を変えたほうがいいと思っているのか、そのあたりのことはよくわかりませんが。

 今年は落語家の桂團治郎さんが解説を担当されました。米團治さんのお弟子さんです。小米朝さんが米團治を襲名されて20年ぐらい経っているそうですが、ご本人には申し訳ないのですが、いまだに“小米朝さん”の方がしっくりくるんですよね。劇場でもらったパンフレットの團治郎さんのプロフィール欄に「上方落語界の重鎮である五代目桂米團治に入門」って書いてあったのですが、最初「誰?」って思いましたもの…。“重鎮”っていう漢字を見て、米朝師匠?って思ったくらいで…。何秒かして状況を理解できて、「え、小米朝が重鎮?それはないやろう」ってパンフレットに突っ込んでしまいました。スビバセンネ。

 まぁ、でも米朝一門であれば、皆さんいろいろな芸事を仕込まれているし、芸能のお勉強もなさっているし、そういう意味では安心できる人選ではありますが。解説も台本を読んでる感はなく、自分の言葉でおっしゃっているようでした。

 最初の「歌舞伎のお噺」は、出雲阿国から始まる定番の歌舞伎の解説から始まります。千壽さんと吉太朗クンも加わり、歌舞伎の三代名作の紹介やお客さんの女形体験コーナー、この日の演目にちなんだ「石橋物」の解説、関西で開催される歌舞伎の予定と盛り沢山で、あっという間の50分でした。「石橋物」の解説では吉太朗クンが過去に踊った「連獅子」の写真も出てきました。12年前の12歳の時に南座の歌舞伎鑑賞教室で踊ったそうです。それ、見ました。吉弥さんが「吉太朗がどうしても『連獅子』をやりたい、って言うから」とおっしゃっていました。御曹司は大体中学生ぐらいになると自分の親と「連獅子」を踊るのが定番のようになっていますからね。それを見て吉太朗クンも踊りたいって思ったのかなぁと。それに応える吉弥さんも吉太朗クンのことが可愛くて可愛くて仕方ないんやろうなと思ったのを覚えています。

 解説の途中で、次の拵えがあるからと千壽さんと吉太朗クンは退場、その代わりに千藏さんと當史弥さんが登場され、「七段目」を“落語THE MOVIE”みたいに上演されました。千藏さんをあんなに長い時間見た、台詞を聞いたのは初めてかも、です。よく出てらっしゃるので見かけるのですが、まだ名題下さんなのであまり台詞もないんですよね。いつも秀太郎さんにぴったりくっついていらっしゃったイメージが強くて。秀太郎さん、とても信頼されていました。

 20分の休憩を挟んで「相生獅子」です。「相生獅子」のみどころです。
大名家の座敷。二人の姫が優雅な姿を見せて四季折々の様子や、恋に迷う女心を艶やかに舞います。そして、紅と白の獅子頭を手に踊るうち、蝶を追っていずくともなく姿を消します。やがて二人の姫は、獅子の精となって現れ、牡丹が咲き乱れるなか、百獣の王である獅子の狂いを見せるのでした。
勇壮な獅子を題材にした“石橋物”のなかで最古の作品。優美で上品な女方の獅子の舞いをご覧ください。

 千壽さんも吉太朗クンも“美形”なので、姫の拵えは申し分ありません。とても綺麗で優雅なお姫様でした。踊りは二人で踊ると二人の差みたいなものは出てきますね。若手の中では“踊りの名手”である吉太朗クンの方がやはり上手いです。微妙な差なんですけどね。腰の落とし方、首の傾げ方、背の反り方…吉太朗クンの方が形が綺麗だし、しっかり意識してその型を作っていらっしゃるようにお見受けしました。決して千壽さんが劣るというのではなく、おそらく吉太朗クンが上手すぎるんだと思います。それと、真ん中で踊ることを経験されている回数の差もあるのかなぁと…。こっそり贔屓の鷹之資さんとわれらが吉太朗クンががっぷり四つに組む踊り、見たいなぁってちょっと思ってしまった失礼な客はワタシです。

 最後は獅子の姿になって毛振りがありました。高速でブンブン回してました。お客さんは盛り上がるんですが、個人的にはそこまでしなくても、って思うのですが。

 幕間も含めて1時間40分の公演、これで4000円は値打ちがあると思います。24日(土)まで、です。

 《かべす》
 
 お隣の祇園饅頭のしんこ。幕間にいただきました。

 
 
 切通し進々堂の卵トースト。終演後にいただきました。

 
 
 鍵善の深みどり。道明寺羹と練羊羹を重ねた棹菓子です。初夏の定番です。

 
 赤福の抹茶大福。中は餡子と抹茶の餡子の二重になっていました。しっかりお抹茶の味がして美味しかったです。京都伊勢丹の赤福でお買い上げです。

 《定点観測》
 
 
 八坂神社です。結婚式に遭遇しました。

 
 
 新緑もツツジも美しかったです。
 
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今年の「翔之會」

2025-05-16 00:40:10 | 先々の予定
 こっそり贔屓の鷹之資さんの「翔乃會」の演目と出演者が発表されました。

 勘九郎さんがごいっしょされ、舞踊が2本並んでいます。勘九郎さんもキレッキレの踊りを見せてくださる役者さんです。こっそり贔屓の鷹之資さんとなかなか“良い勝負”となりそうです。

 会場は浅草公会堂になりました。勘九郎さんご贔屓も来てくださるということで、キャパが大きい会場です。その分、能楽堂よりはチケットが取りやすくなるんでしょうかね。

 いずれにしても楽しみな10月です。

 
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夏の“ブートキャンプ”

2025-05-14 23:18:03 | 先々の予定
 毎年12月の歌舞伎座は玉ちゃんが若手をビシバシとご指導される演目があり、歌舞伎ファンの間で秘かに“玉さまブートキャンプ”と呼ばれておりましたが、今年は夏にもブートキャンプが出現しました。

 歌舞伎座の八月納涼歌舞伎の第2部の詳細が今朝早くに発表があり、朝から歌舞伎ファンは大騒ぎでした。

 第二部に「日本振袖始」と「火の鳥」がかかります。「日本振袖始」は玉ちゃんは監修で、岩長姫実は八岐大蛇を七之助さん、素盞嗚尊を美少年染五郎クンがそれぞれ初役でお勤めになります。「火の鳥」は玉ちゃんが演出・出演されます。最初、「あの、手塚治虫の『火の鳥』?」って思いましたが、ロシア民話をもとに新しく書き下ろされたお芝居です。こちらには美少年と團子ちゃんがご出演です。

 昨年は、美少年染五郎クン、美少女左近ちゃん、團子ちゃんと順番にご指導されていましたが、今回は「まとめて~」みたいな感じでしょうか。「火の鳥」にはきれいなお姫様も登場するようなので、それに美少女左近ちゃんが出演されたらって思いました。このお三方は普段から仲が良くて、「3人で何かやりたい」といつもおっしゃっているようで、それが早や実現するかもしれません。

 
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仁左さま@「七月大歌舞伎」取材会

2025-05-13 23:04:49 | その他いろいろ(歌舞伎)
 孝夫さんが本日「七月大歌舞伎」の取材会に臨まれました。7月の松竹座は「尾上菊之助改め八代目尾上菊五郎襲名披露 尾上丑之助改め六代目尾上菊之助襲名披露 七月大歌舞伎 関西・歌舞伎を愛する会 第三十三回」となります。孝夫さんは夜の部で「熊谷陣屋」の熊谷直実をお勤めになります。

 錦之助さんとダブルキャストですが、ご自身の年齢を考えて「もし何かあったら…」というのと、以前コロナ禍の南座顔見世の時に孝夫さんが濃厚接触者となり、錦之助さんに代役をお願いしたけれど、代役は1日で終わったので、その時の埋め合わせ?的なこともあるようです(通常、代役は最低3日間は勤めるというお約束があるので)。イケメン同士のダブルキャスト、結構でございます。最近、錦之助さんもこういう骨太なお役が増えてきましたよね。

 「七月大歌舞伎」の宣伝のための取材会ですので、「これで見納めになるかも…」と自虐的にPRする孝夫さんですが、最近、記者会見でこのフレーズをおっしゃることが多いです。そんなに「見納め」とおっしゃるのであれば、孝玉コンビの演目も今のうちにぜひ!とやっぱりそっちの方向に持っていきたくなるワタシ…。ヨロシクでございます。

 取材会の記事はいろいろなスポーツ新聞に載りました。

 デイリーニュース

 スポーツ報知

 東スポ

 スポニチ

 日刊スポーツ

 サンケイスポーツ①

 サンケイスポーツ②
 勘三郎さんとの思い出を語っていらっしゃいます。本当の兄弟以上の兄と弟です。
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歌舞伎座「團菊祭五月大歌舞伎」昼の部 初日ダイジェスト映像

2025-05-10 23:23:50 | その他いろいろ(歌舞伎)


 歌舞伎座の「團菊祭五月大歌舞伎」の昼の部のダイジェスト映像が公開されています。玉ちゃんの「道成寺」ももちろん見ることができます。

 保っちゃんが今月の劇評で「玉三郎の白拍子が三人のなかで一番キレイで若々しく見えたのには一驚した。」と書いています。やっぱり、誰でもそう思うんですよね。正直な保っちゃんです。

 

 
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歌舞伎座の「かべす」

2025-05-06 23:57:59 | 食べたもの
 先月の歌舞伎座の「かべす」です。

 今回は一泊二日で少々慌ただしいと言いながら、大丸と髙島屋と三越に寄っていろいろおやつを調達しました。

 
 浅草満願堂の芋きんです。新幹線を降りて大丸に入ったら、珍しく行列が短くて買うことができました。

 
 
 
 髙島屋では「味百選」という催事があり、「まつ月」さんのイートインです。「吉野本葛しぐれ」と「水藻」というお菓子です。どちらって選びきれず、両方いただきました。そういうお客さん、多かったです。

 
 
 赤坂の「しろたえ」さんです。シュークリームとプリンはホテルで、焼き菓子はお土産にしました。国立劇場が閉場してから赤坂方面へ行く用事がなくなってしまい、ひさしぶりの「しろたえ」でした。すごい行列ができていて、同じ東京都内、銀座線で15分?ぐらいで行ける距離なのに、微妙にテリトリーが違うんでしょうね。

 
 三越の菓遊庵で買った名古屋の「大須ういろう」の「ちまきういろ」と「出雲のいずも寒天工房」の「雪ふわり」です。右端は京都駅で買った「亀屋清永」の「吟角(いちごきんつば)」です。

 
 三越の「ノワ・ドゥ・ブール」の焼きたてフィナンシェ。こちらも珍しくあまり行列ができていなかったので。ほんと、お江戸はどこへ行っても行列なので。

 
 「翠江堂」の「いちご大福」です。東京では有名ないちご大福だそうで、歌舞伎座地下の木挽町広場の売店に特別出展ということで買ってきました。

 
 歌舞伎座のそばの「よしや」のどら焼きです。こちらも歌舞伎座で特別販売ということで無事にgetです。歌舞伎座特別仕様になっていました。

 
 「大心堂雷おこし」の「古代」と「落花棒」です。演目にちなんだお菓子でした。

 
 もちろん「めでたい焼き」もあります。そう毎回毎回律儀に食べなくてもいいような気がするのですが、今回は三階席で“地の利”もあったので。

 そしてしらたまやさんもあります。
 
 くらかけ豆

 
 うどのきんぴら

 
 燻製ポテトサラダ

 
 島根県の玉櫻酒造の「とろとろにごり酒」
 本当にとろとろで真っ白な日本酒でした。

 
 竹の子ごはん

 
 デザート、桜のムース?失念

 先月は以上です。今月も頑張ります!
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四月大歌舞伎

2025-05-05 21:59:23 | 観たもの
 音羽屋さん襲名で賑わっている歌舞伎座、“今さら”なんですが、一応先月の歌舞伎座のことなど…。途中客席の椅子に不具合で休演があり、一瞬ヒヤッとしましたが、何とか再開してホッとしました。4月の歌舞伎座は3月の「仮名手本忠臣蔵」と今月の「團菊祭」に挟まれ、何となくお地味な感じがありましたが、昼夜いずれにも新作歌舞伎がかかり、それに黙阿弥、義太夫狂言、「春興鏡獅子」と結構バラエティに富み、面白く見ることができました。

 昼の部からです。「木挽町のあだ討ち」は永井紗耶子さんの小説の歌舞伎化です。こちらの小説は直木賞と山本周五郎賞をダブルで受賞されています。原作は未読ですが、木挽町が舞台ということで歌舞伎座にピッタリ、歌舞伎になるべくしてなったお芝居なんでしょうね。永井さんはもちろんずっと歌舞伎をご覧になっている方で、主役を美少年染五郎クンが演じることになって、記者会見では目がハートになっていました。その気持ち、わかります。

 チラシ裏にあったあらすじです。
のどかな春の夕暮れ。さる大名家の重臣、伊納清左衛門が突然、遠駆けから帰ってきたばかりの嫡男、菊之助に斬りかかります。日頃冷静な父の急変に驚く菊之助が戸惑うのを尻目に、下男の作兵衛が清左衛門と斬り合い、逃亡。菊之助は父の仇となった作兵衛を討つため、江戸へ向かいます。母の助言で向かった先は、木挽町の森田座。芝居小屋に生きる人々の世話になりながら、仇を探す日々を送る菊之助が、ある日、狂言作者の金治に出会うと…。

 いわゆるサスペンスですが、最後になるまで真相がわからず、大詰までしっかり見ました。大きな声では言えませんが、昨年の京極夏彦さんの新作よりはよく出来ていたと思います(京極さんのはソッコー犯人がわかったので)。役者さんたちも適材適所、サスペンスながらおどろおどろしいところは全くなく、登場人物は善い人ばかりでほっこりしました。再演ありそうな気がします。

 昼の部の後半は「黒手組曲輪達引」です。黙阿弥が“世話の助六”として書き下ろした作品だそうです。いたるところに「助六」が出てきました。幸四郎さんが助六と醜男の権九郎の二役でした。「木挽町のあだ討ち」を真剣に見たせいか、こちらはちょっと休憩?意識を失っておりました。暇つぶし?に筋書の後ろの上演記録を見たら、以前亀ちゃんが新春浅草歌舞伎でかけていて「そっちが見たかった」と思った失礼な客はワタシです。

 夜の部は「彦山権現誓助剣」からです。「杉坂墓所」と「毛谷村」の場面です。「毛谷村」だけをかけて役者さんが多いようですが、孝夫さんは「杉坂墓所」からの方が後のお話がわかりやすいということでこちらの場面をつけられました。今年の1月新国立劇場で「彦山権現」の通しを見ました。4月のこんぴら歌舞伎でも上演されたそうで、今年はこれの“当たり年”?なんでしょうか。

 六助は孝夫さんと幸四郎さんのダブルキャストでした。孝夫さんのご負担を考えてのやり方なんでしょうか。7月松竹座の「熊谷陣屋」も毎週金曜は錦之助さんで、そういうお年頃になってこられたんですかね。ちょっと寂しいというか切なくなってしまいます。孝夫さんの六助、溌溂と若々しく演じていらっしゃるのですが、つい「大丈夫?」って思ってしまって、ダメですね。

 幸四郎さんは吉右衛門さんに習われたそうで、孝夫さんと吉右衛門さんの型を見たことになります。2日続けて見たので、何となく違う?って思ったけれど、明確にどこがどうっていうところまではわからず…。タカタロさんのブログによれば、それぞれに合わすのはお大変だったみたいです。もっと大変なのは秀乃介クンでしょうね。まだ小学校1年生だそうで、1月の新国立でも出てらして、3人の六助の型を経験されたことになります。「すごいぞ!」っておばちゃんは思ってしまいました。

 その次は尾上右近さんの「春興鏡獅子」です。ご本人が演りたくて演りたくて、ずっと熱望されていて、ようやく夢が叶った演しものだそうです。ただ、ワタシが右近さんがダメで、ちょっと拒絶反応を起こしていて、見たような見てないようなそんな感じです。渾身の「鏡獅子」ですごく良かったらしいのですが。スミマセンです。

 最後は松緑さんの“講談歌舞伎”第三弾の「無筆の出世」でした。今回は人間国宝の神田松鯉さんがご登場され、講談も聞くことができました。松鯉さんが語られる場面は、その後ろで役者さんがパントマイム?で演じられていて、「講談THE MOVIE」になっていました。もちろん、お芝居もありました。こちらも善人しか登場しないお芝居で、男性版シンデレラストーリーみたいで、安心して見ておりました。講談と歌舞伎って親和性があるからか、破綻することなく新作って感じがしません。松緑さんもとても楽しそうで、なぜか「ヨカッタ」って思ってしまいました。

 3月や今月の派手さや話題性はなかったけれど、しみじみと楽しく歌舞伎を見ることができました。これはこれで良い月だなぁと思いました。
 
 
 ロビーにあった平櫛田中の「鏡獅子」です。国立劇場にあったあの大きな「鏡獅子」は岡山県井原市の井原市立平櫛田中美術館に里帰り中だそうです。
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“読書の春”

2025-05-02 23:56:04 | その他いろいろ(歌舞伎)
 孝夫さん、玉ちゃん関連のご本が出ております。自分の備忘録を兼ねてupしておきます。

 
 婦人画報6月号
 映画「国宝」で歌舞伎俳優を演じた渡辺謙さんと孝夫さんの「歌舞伎を語る、演じるを語る」というタイトルの対談が載っています。謙さんの強い希望で実現したそうです。1400円です。

 
 仁左衛門花実抄
 宮辻政夫さんが書かれました。
 内容は「現代の名優、片岡仁左衛門の芸の型、その特徴とは。二枚目から色悪、神となる菅丞相まで、代表的な13役を通して、芸の核心に迫る。」です。2500円です。
 この表紙、以前に別の方が孝夫さんを書かれた時もこの表紙でした。最初この表紙を見た時、前の人の再販かと思いました。何となく紛らわしいなぁとちょっと思いました。孝夫さんのお気に入り?

 
 新潮2025年6月号
 1月29日に国際文化会館で開催された「坂東玉三郎丈を迎えて 三島作品について聞く」が文字になりました。5月7日発売で1200円です。

 
 和楽6・7月号
 「音羽屋二代襲名鼎談坂東玉三郎×八代目尾上菊五郎六代目尾上菊之助」が載っています。玉ちゃんの連載「私の日課」もあります。国立劇場について書かれています。1850円です。
 
 「とりあえず、「婦人画報」と「和楽」は美容室かなぁ」と思っている不埒なファンはワタシです。だって、高いし重いし、ね。買って帰るだけでも大変でなんです(本屋さんのポイ活の関係で、本は本屋さんで買うことにしているため)。
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今月のお芝居

2025-05-01 23:34:06 | 今月のお芝居
 風薫る5月になりました。ウキウキ・ワクワクの季節ですね。

 今月のお芝居の予定です。

 17日(土)
 「南座歌舞伎鑑賞教室」@南座
 われらが吉太朗クンでございます。

 23日(金)
 「團菊祭五月大歌舞伎」@歌舞伎座
 昼夜通します。音羽屋さんの襲名披露でございます。玉ちゃんの「道成寺」でございます。楽しみしかありません。待ち遠しいですね。

 24日(土)
 昼の部だけ見て帰ります。

 25日(日)
 文学座「肝っ玉おっ母とその子供たち」@尼崎ピッコロシアター

 今月は以上です。体調を整えてまいります。

 《今月の前売り》
 8日(木)
 「坂東玉三郎×春風亭小朝南座特別公演」「坂東玉三郎特別公演」@南座

 11日(日)
 六月大歌舞伎@歌舞伎座

 24日(土)
 「刀剣乱舞」@南座

 お花の綺麗な季節です。
 
 
 
 
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今年の「晴の会」

2025-04-30 00:52:06 | 先々の予定
 上方歌舞伎のお弟子さんの勉強会「晴の会」の演目が出ました。今年は「夏祭」だそうです。千次郎さんが筆を入れられるようで、これは楽しみです。昨年の「伊賀越道中双六」もとても良い脚本でわかりやすく面白いお芝居になったので、期待できます。

 団七:松十郎さん、義平次:千次郎さん、お辰:千壽さんでしょうかね?監修・指導に孝夫さんのお名前があります。孝夫さん、足が細いのでご自分は団七のお役はなさらなかったのですが、十三代目仁左衛門さんの団七を間近でご覧になっているので、お父様のやり方をお伝えになると思います。上方歌舞伎の「夏祭」ですよね。秀太郎さんもさぞお喜びかと…。

 8月は「晴の会」と「上方歌舞伎会」があります。お江戸の歌舞伎座は納涼に玉ちゃんがご出演で、これはまた忙しくなりそうです。

 ただ、孝夫さん、6月は歌舞伎座の音羽屋さんの襲名、7月は松竹座の音羽屋さんの襲名、9月は歌舞伎座で「菅原」の通しと、ずっと続くのでちょっと心配です。お身体のご負担にならなければいいのですが。ご無理のないようにと思います。

 あ、歌舞伎座の古式顔寄せ手打式は孝夫さんと玉ちゃんがお隣同士でした。「そうよね、やっぱりね、おふたり一緒じゃないとね。」って一人で納得、ニタニタしておりました。スミマセン、最後はまたにざたまになりました。
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今日もここ

2025-04-29 23:08:04 | 観たもの
 文楽の第一部でした。「仙洞御所の段」「堀川御所の段」「伏見稲荷の段」「渡海屋・大物浦の段」です。「仙洞御所」と「堀川御所」は歌舞伎では見たことがありません。「通し」でかかっても「伏見稲荷」からだと思います。「渡海屋・大物浦」も歌舞伎とはところどころ違ってて、なかなか興味深かったです。文楽は相変わらず意識を失う場面多しで、途切れています。簑助さんがいらっしゃらないので、何か気が抜けています。“推し”があるって大事です。

 今日は2列目2番というお席を取りました。一番下手側のお席です。最近は14列~16列の36番という一番上手側の席で見ることが多かったのですが、至近距離で見た方がいいのかなと舞台に近いお席にしました。花道がある劇場だと裏花の位置に当たります。そのせいか、人形の背中ばかり見ていたような気がします。ちょっと失敗でした。36番が固定になりそうです。

 
 「碇知盛」はやっぱり孝夫さんですよね。

 
 顔出し看板がありました。

 《かべす》
 
 久しぶりの「おいで」の卵サンドです。お腹いっぱいになりました。

 
 「まるに抱き柏」という京都のお店の豆大福です。髙島屋の畑さんがよくTwitterで呟いていらっしゃるので。

 
 「仙太郎」の柏餅です。今年初めてです。
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今日はここ

2025-04-27 21:09:12 | 観たもの
文楽の第3部に来ております。今月は「義経千本桜」の通し上演で、何とか1日で通したいと思っていましたが、朝10時半から夜8時半までと言うのはどう考えても無理と思い、今日は第3部、明後日に第1部と分けて見ることにしました。第2部は「すし屋」で、孝夫さんの権太という最高の「すし屋」を見てるからもういいかなと思いまして…。

第3部は「道行」と「四の切」です。勘十郎さんの狐を堪能しました。「四の切」はどうしても亀ちゃんを思い出します。歌舞伎座の「義経千本桜」の通し上演の「四の切」はどうなるのかなぁとボーッと考えているうちに終演しました。ちょっと失礼な客でした。


帰りは阪急電車で“当たり”でした。
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歌舞伎座座席等級区分の変更

2025-04-24 00:31:53 | その他いろいろ(歌舞伎)
 7月の公演から歌舞伎座の座席の等級区分が変わり、お値段も実質的に上がります。

 特等席   20,000円 緑色のところ、一階の花横+中央部(座席番号は7番~28番)の10列目まで 
 1等席   18,000円 水色のところ、特等席以外のこれまでの一階と二階の一等席、二階の東西桟敷の1列目
 2等A席   15,000円 ピンク色のところ、一階の二等席(18列目~22列目)
 2等B席   14,000円 黄緑色のところ、二階の6列目、7列目、東西桟敷の2列目
 2等C席   9,000円  青色のところ、二階の8列目、9列目
 3階A席   6,500円  これまでといっしょ
 3階B席   5,000円  これまでといっしょ
 1階桟敷席 20,000円   これまでといっしょ

 一階と二階をかなり細かく分けられました。これぐらいしてもらったほうが、お値段と座席の位置が比例しているのでお客さんも納得かもしれません。三階はこれまでどおりですが、しれっと値上がりしています。

 さて、これからどこで見ますかね? もう「定額制」はなくなるんでしょうね。であれば、二階の西桟敷の3番4番あたりがいいかなと思います。西桟敷ってあまり評判はよくないのですが、まぁまぁ舞台は近いし、花道も身を乗り出せば見られるし、何より前にテーブルがあって荷物を自分の座っている後ろに置いておけるっていうのがめちゃくちゃポイント高いです。テーブルがあれば、幕間にケーキも食べられるんですよね。

 もちろん、孝玉コンビご出演とあれば、特等席一択ですけどね。とりあえず、7月は行くとしても夜の部3B・昼の部幕見かな…。
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七月の歌舞伎座

2025-04-23 23:48:32 | 先々の予定
 7月の歌舞伎座の演目は既出でしたが、出演者が発表されました。

 昼の部は新歌舞伎十八番で、そのうちの「船弁慶」はこっそり贔屓の鷹之資さん一択だと思っていたのですが、7月は演舞場で「刀剣乱舞」にご出演だそうです。エビサンが「船弁慶」をお勤めになるそうです。もうひとつの「紅葉狩」って過去に玉ちゃんや亀ちゃんがお勤めになった演目ですよね。それをエビサンですか…。いろいろな意味でチャレンジングです。

 夜の部は幸四郎さんの「鬼平犯科帳」で、若き日の平蔵は美少年染五郎クンです。「シケを垂らして、フッとする姿」するんでしょうか。

 7月は松竹座で音羽屋さんの襲名があり、何かと物入りなので、「これだったらもう遠征しなくてもいいか」と思ったのですが、染五郎クンと團子ちゃんの「蝶の道行」が出ます。大人になってガッツリ共演って初めて?でしょうか。恋人同士の舞踊だそうで、美男美女になるのはわかっているし、二人とも踊りもお上手なので、ちょっとこれは見ておきたいかも、って思っています。昼の部もみっくんの「高時」は見たいです。悩みます。
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