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おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

南座限定 鼓童ワークショップ

2014-05-31 00:43:34 | その他いろいろ(歌舞伎)
 京都南座で5月30日から6月1日までの3日間「鼓童ワン・アース・ツアー2014 神秘」がかかっていますが、南座限定で鼓童ワークショップが開催されます。昨夜、南座へまいりましたが、お客さんが南座の舞台の上で太鼓を叩いていらっしゃいました。いずれも開演時間の30分前からで、参加者は客席からの挙手で募るそうです。案内のお姉さんに聞いたところ、結構手が挙がったそうで、舞台に上がれるのは10名、倍率高そうです。

 私は南座へ着いたのが18時40分ごろ、既にワークショップは始まっていました。お腹が空いていたのでロビーでサンドイッチを喰っとりまして、ワークショップは最後のところだけ見ましたが、皆さんノリノリでした。ご興味のある方は開演30分前までに南座へどうぞ。(当然のことながら、チケットは要ります。二等席なら5000円、空席はあるような感じでした。)

【追加情報1】
 30日はカーテンコールには玉ちゃんはお出ましではありませんでした。

【追加情報2】
 京都は連日30℃を越えているからか、劇場の冷房がよく効いています。身体が冷えますので、羽織るものなどお持ちになったほうがいいかと思います。
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薪車さん

2014-05-30 23:38:28 | その他いろいろ(歌舞伎)
 「薪車さん破門!」のニュースが飛び交っていますね。昨日は朝日新聞、本日は読売新聞にも載ったようです。

 コメント欄にも書きましたが、「薪車さんが歌舞伎を辞めるらしい」というウワサははずいぶん前からチラホラと耳に入っておりました。ご本人が昨年12月にオフィシャルブログをお始めになったのですが、そのタイトルが「秋元道行(四代目坂東薪車)オフィシャルブログ とことん道行」というもので、薪車のお名前ではなくご本名?芸名?が先に出てきたので、ファンの方々も「え?????」って感じでした。1月は松竹座の玉ちゃんの特別舞踊公演にご出演されましたが、その後の歌舞伎の予定が全く伝わってこず、反対に秋元道行名義でご出演の「サロメ」ばかりが宣伝されておりました。

 そうこうしているうちに、「歌舞伎 on the web」の俳優名鑑のところから名前がなくなり、さらに「かぶき手帖2014年版」にもお名前が見当たらず、「やっぱり、ウワサは本当になったのね」と思っていました。ただ、あまり嬉しくないニュースですし、何となくいろいろ“大人の事情?”もあるような雰囲気だし、あまりオープンにしてはいけないのかしらと思っておりました。

 なぜ、このタイミングでニュースになったのか(Yahooニュースのトップニュースにもなったそうですね)、よくわかりません。一般紙まで取り上げるのなら、産経新聞の亀岡典子さんにも記事をお願いしたいところですが、無理でしょうか。

 それでなくても人材不足の上方歌舞伎界、困ったことになりました。秀太郎さんの上方歌舞伎塾の卒塾生の役者さんたちが最近めきめきと腕を上げていらっしゃいますので、さらにご精進いただき、新車さんの穴を埋めていっていただきたいものです。そして、ここはひとつ秀太郎さんがお元気なうちにもう一度「上方歌舞伎塾」を主宰していただき、次の世代の役者さんの育成をお願いしたいですね。

 と、ここまでは昨夜書いたものです。

 本日、東京新聞により詳しい(もっと生々しい?)記事が載りました。その記事はこちらです。
今年2月に「芸養子解消」のあいさつ文を関係先に送っていらっしゃったそうです。松竹株式会社は違う名前で出ることは「ないことはない」とはおっしゃっていますが、竹三郎さんがかなりお怒りのようなので、元の鞘に収まるのはかなり難しい、ほとんど不可能なような感じです。竹三郎さん、6月は亀ちゃんと中車さんの巡業にお付き合いなさいますが、今回のこの騒動がいろいろなご負担にならなければいいのですが。
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ザ・ドキュメント「芸の鬼」文楽・人間国宝 竹本住大夫

2014-05-29 23:21:19 | その他いろいろ(文楽)


 先ほどまでNHK大阪の住大夫さんのドキュメンタリーを見ておりましたが、関西テレビでも住大夫さんを追っかけたドキュメンタリーを放映されるようです。ナレーションは桂南光さん(べかちゃん)です。このYoutubeはべかちゃんがナレーションを担当するに当って、住大夫さんの楽屋へご挨拶に伺われたときの様子です。

 お友達の米朝師匠の孫弟子ということでとてもフレンドリーに応対されている住師匠に対し、めちゃくちゃ緊張、恐縮しているべかちゃんがおかしかったです。

 ところで、今回の住師匠の引退について米朝師匠のコメントが出ていないのがちょっと気になっています。だいたい、こういうことには米朝師匠のコメントがつきものなので。私が見落としているだけかもしれませんが。

 放送は6月7日(土)9時55分からです。
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宝塚歌劇宙組公演「ベルサイユのばら-オスカル編-」

2014-05-27 23:14:11 | 観たもの
 ずいぶんと前のことで恐縮ですが、ゴールデンウィークに宝塚で「ベルばら」を見てまいりました。初めてのベルばらでした。宝塚を見ること自体は初めてではありません。何度かこっそり自慢させていただいておりますが、高校時代の友人が宝塚に進みましたので、その友人の初舞台とその次の舞台までは見に行きました。その後は、もともと宝塚ファンでもなんでもなかったし、ミュージカルが苦手ということもあって、何となくそのままフェードアウトしてしまいました。

 今回は仕事関係の人に誘われ、「まあ『ベルばら』なら一度は見ておこうか」と思ってチケットを取ってもらいました。宝塚も歌舞伎や文楽と同じで、東京の劇場はいつもいっぱいでチケットが取りづらいのに対し、地元宝塚はそれほどでもないと聞いておりましたが、さすが「ベルばら」!、立ち見も出るくらいの大盛況でした。

 
 開演前です。ここまでは写真撮影可みたいだったので、私も撮ってまいりました。

 今回は「オスカル編」ということで、オスカルにスポットライトを当てたお話になっていました。アンドレは登場しますが、マリー・アントワネットもフェルゼンも出てきませんでした。娘役トップさんはロザリーのお役でした。

 オスカル役のトップさん鳳稀かなめさんですが、池田理代子さんが描かれたオスカルがマンガの中からそのまま飛び出してきたのかと見紛うほどの激似のオスカルでした。金髪のウィッグも艶々、ふさふさ、クリンクリンでステキでした。

 40年間、再演に再演を重ねてきただけあって、ほんと「よー出来た」お芝居でした。休憩をはさんで3時間の長丁場ですが、飽きさせることなく、最後までお客さんの気持ちを舞台のほうへ集中させていました。場面転換が暗転にならないんですね。その間もカーテン前でお芝居が続きます。歌舞伎だと、暗転になって舞台からトンカントンカンという音が聞こえてくるので、そういうのがないのがちょっと不思議でした。(スミマセン、つい「歌舞伎では…」と思ってしまいます。男役さんのことも「立役」って言ってしまうし…)

 「ベルばら」の歌と言えば「愛あればこそ」なんですが、今回はそれはあまり前面に出てこなくて、最後にちょろっと歌われただけでした。結構、これをナマで聞くのを楽しみにしていたので、それはちょっと残念でした。

 観劇したのが5月4日で、その夜にNHKスペシャルが宝塚特集をやっていましたが、その中で初代オスカルの榛名由梨さんが演技指導をなさっている場面があって、そのときに「初演から1ミリも変えたらあかんよ(←このとおりではないと思う。こんな意味のこと)」をおっしゃっていて、脈々と受け継がれている伝統があるんですね。歌舞伎の「型」といっしょですね。歌舞伎の「型破りとは型のある人がやるから型破り。型のない人がやったら、それは形無し。」っていう言葉を思い出しました。

 この「ベルばら」が非常によかったので、宙組の夏の地方公演(「巡業」とは言わないみたい)が「マリー・アントワネットとフェルゼン編」と聞き、シアタードラマシティの抽選先行に申し込みましたが、外れました。シアタードラマシティの先行発売はこれまでほぼ100%の確率で当選してきましたが、恐るべし宝塚です。

 
 休憩時間のサンドイッチとコーヒーです。後ろがパンフレット、鳳稀かなめさんのオスカル、なかなかのものでしょう?

 
 「100周年」を記念した屋外のステージ?一般の人はここで写真が撮れるみたいです。そういえば「殿堂」を見るのを忘れていました。次回(ってあるのかな?)は忘れずに見てこようと思います。

 
 ソリオ宝塚にある「蕾」というお店でかなり遅めのランチです。上品なお味でした。お店の中はサイン入りのポスターが貼られていました。やっぱり地元ですね。お値段は1000円ちょっとだったと思います。
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文楽をこれからもひとつよろしゅう頼んます

2014-05-26 23:02:13 | その他いろいろ(文楽)



  本日、文楽の東京公演の千穐楽でございました。すなわち、住大夫さんの大千穐楽です。がんばって、定時退社して、NHKの7時のニュース、8時45分のNHK大阪ニュース、9時のNHKニュースウォッチ9を見ましたが、このニュースについては一言も触れられず…。NHKは6時台のニュースで流れたもようです。

 もう見られないかと思っていたら、共同通信社がYoutubeに動画をあげてくださっていました。簑助さんとの涙涙の握手の場面もございます。

 大阪だけかもしれませんが、NHKで住大夫さんの番組があるようです。(6月21日、29日は全国放送のようです)
 NHK総合TV
 5月29日(木)午後10:00~午後10:43
「文楽の鬼 最後の舞台 ~人間国宝 竹本住大夫~」
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酒と涙とジキルとハイド

2014-05-26 22:35:58 | 観たもの
 シアターBRAVAで「酒と涙とジキルとハイド」を見てまいりました。三谷幸喜作・演出のお芝居です。出演者は愛之助さん、藤井隆さん、優香さん、迫田孝也さんの4名に楽器演奏の方2人いらっしゃいました。

 お話です。
舞台は19世紀末のロンドン。
ジキル博士が開発した新薬は、人間を善悪二つの人格に分ける画期的な薬、のはずだった。
それを飲んだジキル博士は、別人格のハイド氏に変身する、はずだった。
学会発表を明日に控え、薬がまったく効かないことに気づいたジキル博士。
追い詰められた末の、起死回生の薬とは?

 愛之助さんの歌舞伎以外のお芝居、初めてでした。第一声、どんな声かしらと思っていたら、結構歌舞伎チックな声、節回しで、「うーん、こんなんでいいのか」と一瞬思いましたが、ひょっとしたら三谷さんの演出かもと思い直し、とりあえず見ることにしました。
 
 コネタ満載、ギャグ満載、「ガーン」とか「ギクッ」とか擬音?擬態語?を全て楽器の音で表現されて、三谷さんらしいセンスの良い舞台なんですが、なんだかアニメマンガを見ているような気分になりました。周りは大爆笑でしたが、もひとつそれに乗り切れなかったワタクシ…。何か違うんですよね。マイクを使っているから?藤井隆があまり好きでないから?優香ちゃんのご令嬢役がもひとつ板についてないから? 何かアラを探してしまいます。失礼な客ですよね。

 個人的には主演の3人よりも、助手役の迫田孝也さんがこのお芝居の中でいちばんしっくりきました。冷静なんだけれど、クスッと笑える、そんな人物です。これ見よがしに笑わせてくれなくていいんです。たぶん、私が三谷さんのお芝居に求めているテイストは迫田さんなんだろうなぁと思いました。

 どうも、最近、三谷作品との相性がよくありません。前回、渡辺謙さん主演のお芝居もちょっと消化不良気味でした。「コンフィダント・絆」や「国民の映画」は抜群に面白かったんですけどね。8月に文楽を見に行きますが、大丈夫でしょうか。

 見終わって思ったことは、「愛之助さんはやっぱり歌舞伎の舞台で見たい」ってことでした。6月は博多座で久しぶりの歌舞伎公演ですが、その後はまた現代劇、10月は松竹座で座頭公演ですが、ウワサでは今井翼クンと共演する歌舞伎?だとか。テレビドラマのおかげで集客力と言う点では歌舞伎界でもトップクラスとなりましたが、本業の歌舞伎は大丈夫かしらとちょっと思ってしまいます。そう言えば、秀太郎さんや孝夫さんも苦言を呈していらっしゃいましたよね。「芸が荒れる」なんてことにならないように願っています。上方歌舞伎の希望の星ですから。
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仁左さま、記者会見(松竹座バージョン)

2014-05-25 01:06:01 | その他いろいろ(歌舞伎)
 松竹株式会社の記者会見の記事を探していたら、偶然、孝夫さんの記事にも行き当たりました。23日に松竹座の「七月大歌舞伎」の取材会を大阪市内で開かれたそうです。

 日刊スポーツの記事がいちばん詳しくて、に溢れていたので掲載させていただきます。

 「おかげさまで100%とは言えませんけれど、舞台へ立つのに心配のないところまできました」
 衰え知らずのさわやかな笑顔の仁左衛門()は、ちょうど1年ぶりとなる地元関西での公演を控えた心境を語った。
 仁左衛門によると、7~8年前から肩の痛みに悩まされ、昨年1月には、けいこの立ち回りさえも難しくなっていた。比較的、痛みを忘れる舞台上でも、役者をたたく場面で、右手が上がらず、急きょ左手を使ったこともあった。
 「手術してよかったです。執刀医からは『見たことがないくらいただれていた。金魚みたいなただれ方だった』と言われまして。だいぶ、痛み止めやら飲んで(舞台出演を続けて)きましたから」
 手術は大阪市内の病院で行い、入院中は、市内の川沿いを散歩するのが日課だったという。「東京へ帰ったら、こんな(散歩に適した)とこ、ないやろうなと思っていたらあった」そうで、復帰が決まり、4月以降は、体力回復の目的で、都内でウオーキングを始めた。
 日によっては8~10キロも歩いているそうで「レインボーブリッジを歩いて渡ったりね。海が好きなんでね、あ~きれいな水平線、すごいな~って。でも、感動してたら、ま、そこは東京湾なんやけどね」とも笑わせた。
 術後は都内の自宅で療養を重ね「家の整理整頓がはかどった」とか。ただ、歌舞伎公演のチラシが次々に届けられ、そこに目をやると「まあ、チラシに自分の名前がないわけですよ。なんか、乗り遅れているような、寂しい気持ちになりました」と、舞台に全力を傾ける役者魂ものぞかせた。
 復帰は6月の東京・歌舞伎座公演で、昼の部「お祭り」に出演。7月の地元関西での松竹座公演「七月大歌舞伎」では、昼の部「寺子屋」で松王丸を、夜の部「身替座禅」は右京を演じる。
 仁左衛門にとって、大阪での七月歌舞伎は、滅亡しかけた上方歌舞伎を復興させ、今へとつながる“原点”でもある。
 「当時は歌舞伎という(公演名の)文字を外してくれとまで言われて、それでも必死になって務めて、こうして続いてきた。あのときの必死な気持ちをずっと忘れずに大事にしたい」と話し、自らは前名「孝夫」を名乗っていた若手時代の初心へ戻り、地元での復帰舞台に臨む。

 「気合」入ってますね。かなり期待できそうな松竹座公演です。6月の歌舞伎座は結局出張がまわってこなかったので、残念ながら行けませんが、その分7月の松竹座は久しぶりに一等を奮発しようかと考えております。良い席が取れますように

【追記】
 歌舞伎美人にも記者会見のニュースが出ました。“衰え知らずのさわやかな笑顔”の孝夫さんがこちらでも拝見できます。
 お休みの間にさらに台本を読み込まれたそうで、もともと人物造形に定評のある孝夫さんですが、7月の舞台ではこれまで以上にパワーアップした松王丸になりそうです。
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10月の歌舞伎座

2014-05-24 23:15:30 | その他いろいろ(歌舞伎)
 昨日、東京・内幸町の日本記者クラブで「歌舞伎座新開場一周年」の記者会見があったそうで、松竹株式会社の安孫子専務が歌舞伎座の10月公演を、18世中村勘三郎さん(享年57)の3回忌とその父、17世中村勘三郎さん(享年78)の27回忌の追善興行になると発表されたそうです(引き続き11月公演は松本幸四郎の父、松本白鸚さん(享年71)の33回忌の追善興行) さすが“襲名と追善で稼ぐ”松竹株式会社の面目躍如でございます。

 最近は、文楽のほうもこれを見習おうとなさっているのか、追善ではありませんが、今回の住大夫さんの引退公演、来年の玉女さんの玉男襲名公演といろいろと仕掛けていらっしゃいます。(NHKのドキュメンタリーで住大夫さんが自分の引退でお客さんを呼びたい、と言うような意味のことをおっしゃっていましたから。大阪の文楽劇場はおかげさまで歴代何位かに入る入場者数になったそうです。)

 話がそれました。このニュースを見たとき「中村屋さんの追善か…。七緒八クンの初お目見えかなぁ。でも上京することはないなぁ」と思っていたのですが、ちょっと妄想してみました。

 「え、でも、勘三郎さんの追善なら、仲のよかった孝夫さんと玉ちゃんも同座される? じゃあ「籠釣瓶」? 玉ちゃんの八ツ橋に孝夫さんの栄之丞よね? それだったら、上京する?」

 あくまで、私の希望(妄想)でございます。最近の松竹株式会社のやり方を見ていると、なかなか孝玉コンビを共演させてくれないので、お二人いっしょは難しいかもしれませんが、どちらかお一方だけなら案外「あり」かと思います。上京するかしないかは演目によりますね。
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住大夫さん特集

2014-05-23 07:35:33 | その他いろいろ(文楽)
 東京の国立劇場は住大夫さんの「大千穐楽」に向けて、日に日に緊張が高まっていることと思います。その住大夫さんを特集した番組が2本、NHKのEテレで放映されるようです。

 6月21日(土)午後11時~11時59分
 「鬼の散りぎわ(仮)~文楽・人間国宝 竹本住大夫の執念~」

 6月29日(日)午後9時~11時
 古典芸能への招待 
 文楽「菅原伝授手習鑑」
 “朝まで文楽”ではないようです。「桜丸切腹の段」を中心としたダイジェスト放送のようです。でも、住大夫さんご本人がお出ましになるようで、楽しみでございます。

 ↑上の画像のきれいなバージョンはコチラをご覧ください。
 
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ハルナガニ

2014-05-22 23:33:29 | 観たもの
 ゴールデンウィーク中に見たお芝居です(もう1本「ベルばら」もありますが)。

 「薬師丸ひろ子が出ているから」という理由だけでポチッとチケットを買ってしまいました。タイトルの「ハルナガニ」は能で使われる別れのコトバである「いずれ春永に」というのから来ているそうです。

 はっきり言って「よーわからん」お芝居でした。4月に見た「空を刻む者」のパンフレットで亀ちゃんが小劇場のお芝居について「過去と現在が行ったり来たりするような難しいもの」とおっしゃっていましたが、このお芝居がまさしくそれでした。いつなのか、どこなのか、誰なのか、っていうのがある時点ではわかるんですが、全体としてみると???というような、そんな感じのお芝居でした。

 お話は、ある日の夕刻、高校生とおぼしき息子・亜土夢(細田善彦)が帰宅すると、父・春生(渡辺いっけい)がフランク永井の「おまえに」を熱唱しています。1年前に亡くなった母・久里子(薬師丸)のことが忘れられずにメソメソし続ける父に呆れ気味の亜土夢ですが、そこへ何事もなかったかのように久里子が帰宅します。亜土夢には久里子の姿が見えるのに、春生には見えないようで、しかも久里子は「春さんは一年前過労死した」と言い切ります。亜土夢は、父母に互いを認めさせようと躍起になりますが、努力空しく、お互いには姿が見えません。さらに、翌朝、夫婦の友であり春生の同僚・西沢(菅原大吉)と春生の部下・三浦(菊池亜希子)がやってきますが、彼らには見えているような、見えていないような…。誰が生身の人間で、誰が幽霊なのか、結局最後までわからないまま、謎解きも示されず、幕となりました。

 不思議なお芝居でした。笑えるところは結構ありました。渡辺いっけいさんのあの独特の間がどんどん笑いを誘っていました。「ファンタジー」ってところなんでしょうか。
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