不適切な表現に該当する恐れがある内容を一部非表示にしています

吉田一氣の熊本霊ライン 神霊界の世界とその源流

FC2BBSから移動しようと目論んでいます。
http://reyline.web.fc2.com/index.htm

新海誠の映画「君の名は。」で展開される組紐と霝と生命誕生の神秘 No467

2017-08-04 16:55:22 | 神霊界考察
私の周りではこの映画を見たことがある人間はいないので
昨年流行ったことぐらいしか知らなかったのだが
何かの話か予告編かで落ちる彗星の名前が『ティアマト』と聞いて興味を惹かれていた。
先週レンタルDVDが借りれたのでさっそく観てみた。

『ティアマト』はメソポタミアの神話で原初の海の女神の名前である。
原初の龍ともされている。
物語ではティアマトはマルドゥクに心臓を矢で刺されて死ぬのだが
ティアマトの死体は二つに引き裂かれてそれぞれが天と地になり
乳房は山になりその眼からはチグリス川とユーフラテス川の二大河川が生じる。
こうして母なる神ティアマトの体は天地創造の基となったとされる。

この「君の名は。」で出てくるティアマト衛星も二つに分かれ
一つが長野県に落下するという設定である。

さてこの「君の名は。」で展開される神霊的な要素で
筆者のブログの内容とつながる部分がいくつかあるので報告する。

まず『吉田一氣の信仰と祈り』
私は「海原を母として生命は誕生している」と記載しているが
この映画「君の名は。」では原始生命が誕生する神秘にさらに彗星を加えている。
これは実際チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星での有機物の発見などの科学的な後押しがある。

また『霝しずくの不思議』
狩野芳崖の「悲母観音」について言及しているが
霝しずくからの生命誕生はそのまま「君の名は。」の生命誕生のイメージとなっている。
そのイメージをカットを元に順に説明する。


プロローグ 全てを結ぶ組紐の縁
先祖から伝わる組紐の失われた伝承
組紐は赤い糸
組紐で繋がるもう一人の自分? 変性男子 あるいは配偶者?
組紐は遺伝子を伝えたティアマト彗星でもある
ティアマト彗星より遺伝子が生まれ落ちる
遺伝子は精子的存在 Xは染色体的なイメージ
母なる地球と遺伝子のしずく
しずくは波紋
組紐の進化
組紐は龍体となる
龍は母なる海を泳ぐ
龍の着床
精子の着床
生命の誕生
生命の分化
出産
エピローグ へその緒でもある組紐の分離

いくらか説明を加えるとストーリーの設定で
この糸守という地域には1200年前にも彗星が落ちてその跡地に湖が存在している。
この時に生き延びた先祖より第二回目の彗星落下を予知し子孫が生き延びるための知恵として
祭祀の伝承と組紐の伝承が伝わっている。
ただその本質的な意味は火災により資料が燃えて失われている。
二人の主人公 男子高校生の立花瀧 女子高生の宮水三葉は
霊的には巫覡と巫女的な役割となっている。
両方とも名前が示すように水のエレメントであり三葉はミヅハノメと思われる。
宮水三葉は巫女で宮水神社での祭祀は龍神祭祀となっている。
  

この二人の設定に関して私なりの解釈は
立花瀧と宮水三葉には映画を見る限りでは
遺伝的な繋がりも先祖に血縁的な繋がりも生まれ変わり的な繋がりも表現されていない。
入れ替わりによる恋愛感情が芽生えることが唯一の繋がりであるようなので
主人公の宮水家は女性に巫女の特殊な性質が遺伝されていて
御神霊の力により村人を守るために時間という次元を超えて
自分の子供を産む配偶者とに結ばれている赤い糸を辿り
入れ替わることも出来るという解釈をした。

この二人は体が入れ替わるのだが
過去の類似作品の『転校生』などと違い
入れ替わりには3年のタイムスリップがあり
本当の主題としては彗星の被害で大災害となる次元を変えて
みんなを救うという話である。

問題はあまりにも私が課題としていることとの類似にある。
ここには水の女神たる御神霊の強い啓示が隠されていると考えるべきであろう。

この物語には友と主人公の勇気が示されているが
実際の霊的な啓示による行動では危険が回避された場合は
本人も回りも回避されたがゆえにそれを知ることが出来ずに
杞憂や無謀で処理される結果となるので
そこで霊能者は信仰が試されることになる。

※それとは危険の回避が勇気と努力の結果であることを指す。
今回の映画でもより深い祈りにより危険回避できて
彗星が落ちなければ単なる犯罪者となる訳で
常に霊能者は信仰に対する覚悟が試される。
自分が全ての責任を被る覚悟が回避の結果を生むが
その本人でさえ危機が回避されたときに
自分の成果とは認識出来ない顛末となる。
つまり究極の自己犠牲が試される訳である。



コメント (121)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 特別投稿 禮月さま伯母の夢... | トップ | JAL123便の航空機事故33回忌... »
最新の画像もっと見る

121 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
魂の緒 (すずたま)
2017-09-27 10:29:21
遺伝子のしずく~生命の誕生の映像の美しさに惹かれ、DVDを買ってしまいました。
娘たちにも見せたいと思ったからです。
次女の切迫流産は5か月に入り、安定したのですっかり安心していましたが、実は昨日また危険な状態になって緊急入院、絶対安静となりました。
うやむやになっていた石上神宮の玉の緒の御守、昨日注文しました。
石上神宮に特別な思い入れを持たずにきたのですが、この映画をみて、魂の緒というものに何かの縁(えにし)を感ました。
ところで石上とは石の神なのでしょうか?
私が別スレで昨日あたり急に思いついた石神(ミシャグジ)=宿神=「巳神」と関係あるのか??
物部氏の三輪山祭祀と繋がるはずの石上神宮であるならば、私の感覚的には関係ある、ということに…?
返信する
吉田一氣 (すずたま様への返信)
2017-09-27 22:44:43
自分がいただきたいこのブログ記事へのコメントを
初めて頂きまして真に感謝いたします。
ブログを書かない人には解り辛いと思いますが
この「君の名は。」について記載した今回の短い文章を
作成するのに相当に苦労しました。
そうまでしても伝えたい私の思いが伝わったのが
すずたま様だけであるかもしれないことに
万感の思いでいます。
たぶん映画に感動された方の大半も
あのカットへの思いがある方は少ないでしょう。
私も一コマずつに分解していく過程で理解を深めたからです。
すずたま様は組紐と霝と生命誕生の神秘を理解されたかと思います。
しかしこのコマを作成された方々が
霝の神聖を理解されている訳ではないのです。
私も御神霊に導かれて書いているのですが
今回のブログの記事の理解には
『霝しずくの不思議』
http://blog.goo.ne.jp/yoshi_iltuki/e/9789b59e25ed2f7e27fec5a585c41d21
の理解が不可欠であると思っています。
あの前回のブログですずたま様が
狩野芳崖の「悲母観音」のことをおっしゃられたときに
私の思いが良く伝わったと感じましたが
組紐と霝と生命誕生の神秘が玉の緒の神秘でもあるのです。
きっと玉の緒は願いを昇華させてくれることでしょう。
石上神宮ですが私個人は磯としています。
水と岩のせめぎあう場所が磯です。
玉の緒は中を見ないでください。
出来れば収納用の袋も頒布していますから
そういう袋に入れていただくことが大切です。
中身についてはうららさまのブログに記載されています。参考までに
「お守り☆玉のを」
http://blog.goo.ne.jp/goo3820/e/e01a198a1d4baad3fbf703baa0f29c73
返信する
君の名は (さくら)
2017-09-28 10:54:04
吉田様良かったですね。
ここのコメント欄に書くのは、すずたま様だと思ってました。
万感の思いですね。なるほどです。わかりますよ。私は自称「運命研究家」ですから。

「兵主神」のことは、本当は随分前から調べていたのです。石上神宮と大神神社を繋ぐ最古の道「山辺の道」を思い出し、あの道の光の風の中をあるくと、答えが分かりそう、色んな思い残留思念がきらびやかに舞い降りてくるのではないかと。地から沸き起こる感じではなく、天から降り注ぐ。
八千矛神という名称。大国主命と混同されています。大国魂命も今回の探索で出てきました。やっぱりです。
滋賀の藤崎龍神の場所に近いのと、友人の名「つわものがしら」に「兵主(つわものぬし)」が近いのでコメントしました。名神大社というので、大体のことは見当つきました。
何故か「兵主神社」に行きたくないのです。
心が反発しています。頭では、これを乗り越えなければいけないのかと思っていますが、、、
多分無理でしょうね。
別府を「びゅう」と読むのですね。
何か意味がありそうです。
返信する
母なるティアマト (すずたま)
2017-09-29 01:04:51
御守と袋届きました。
ムーンストーンの勾玉と、それに結ばれた紐。見ないでも中身がわかったこともよかったです。
目の前に置いて瞑目していますと温かさがじわじわ伝わってきます。
稚魚から細胞分裂してクリオネみたいになって今は数センチの人間型の胎児(勾玉)と、母体を結ぶ臍の緒(紐)。
生命を育む海原(原初の海)~羊水に小さな破水が起き今ちょっと問題が生じている。
感応力無く、かといって純粋な思考でもなく、こんな具体的なことで、こころで感じ取っていくしかないようです。

ティアマト、原初の海の女神。
惑星ティアマト(ティアマト彗星ではない)は、以前興味をもったことがあります。長楕円形公転周期の惑星マルドゥク(ニビル)に破壊されて小惑星帯になったとか。シュメールの天地創造神話は天空の出来事の反映らしいとか。

映像見ると、遺伝子のしずくが目指すのは列島の臍とか胞衣である飛騨~岐阜、白山方面ですね。

さくら様
フォロウありがとうございます。
私も兵主神社は今のところ避けたいです。というかまた道に迷って行けないかも。これが融ければと思っていますけど。
返信する
射盾兵主神社 (さくら)
2017-09-29 17:36:25
申し訳ございませんが、呉音神祭祀の神籬のコメント数が多いので、こちらに書かせて頂きます。
鹿児島の射盾兵主神社を調べました。
別名・蓋窯神社となっています。蓋に「なかよし」と書かれていたので、引っ掛かりました。何故、蓋なのか?「なかよし」って?竃は、最近2回訪れた和歌山の塩竈神社・安産の神で豊玉姫さんだと思いました。実際の祭神は違うはずです。あと、山下影姫や玉依姫さんがご祭神の竈門神社。海の近くなんで、関係ありそうだと思いました。竈は女性の子宮を表すのかな、、
それが、射盾兵主神社という名前になっている、、、
如何にも、武の神様で男性的です。ここにも、生命の神秘が隠されていそうですね。

姫路の射盾兵主神社は「総社」と呼ばれています。岡山の「姫社神社」は総社市に在りました。射盾の神と兵主の神と合祀しています。神功皇后が射盾の神を、飾磨郡に。その後水尾山に兵主の神が鎮座。実は廣田神社の摂社で「伊和志豆神社」とあり、気になっていたのです。「石清水」かな、、、この射盾兵主神社は「総社伊和大明神・軍八頭正」と称されていて、略して「伊和志豆」のような気がいたします。摂社が沢山在りまして、淡島社もあり、琴平社、恵比酒社、角社、道祖神、姫道天神社などなど。気にはなる神社です。姫路といえば、広峰神社の「牛頭天王」です。

返信する
「な」の神 (すずたま)
2017-09-30 06:08:33
大己貴神と大巳貴神 No256の、ななし様のコメントに、ナは蛇を表すのではないかとあります。
吉田様の御返答に
>「ナ」という言葉には強調された場合に水辺とか水という意味があるとのことです。
そういえばナマズ ウナギにもナが含まれますね。ナに水辺の蛇の意味があってもおかしくないかもしれません。
とあります。
それで思い出したのですが、呉音神祭祀の神籬 No43六のヒエログリフの画像に、「な」の線刻文字があります。
この文字は竜または竜蛇が身体をくねらせた図のように見えます。(竜蛇は頭は竜で手足が無いように感じています)
これは別記事にあった(どこでしたか?)石に顕われた龍のかたちにも似ており、また九の字は龍が身体を折り曲げた形態ともいわれますがそれにも通じます。
「な」は不思議。
汝の「な」であり、名前の「な」・・・生まれ出ずる個。
な(あなた)の名は?・・・「君の名は?」
返信する
個性とは名を持つということ。 (すずたま)
2017-09-30 06:39:47
龍石の記事は、ここにあります。
鎮国寺 護摩堂の龍石 No248 http://blog.goo.ne.jp/yoshi_iltuki/e/f7e34c73b649260164121260f9b505be
線刻文字の「な」に似てますよね?
手足の無い竜?である竜蛇は「テナヅチ、アシナヅチ」。
ツチは土であるとともに「~のチ」、霊(チ)。(早池峰のハヤチは速い風の霊・チ)
竜蛇は水中、土中を超高速度でぐるぐる廻って水や土を浄化しているので、手足は邪魔(私論)。
オオナムチはそれらの王様。
一体一体は個性を持つ意識体で我々とおなじ。それが名をもつということ。それが「な」。
返信する
水と岩がせめぎあう場所 (すずたま)
2017-09-30 12:59:53
夜勤にそなえ2度寝したら水辺の生き物をいっぱい飼うはめになり大騒ぎしている夢見ました。
水槽では本当の海を再現できないので、大苦労。まず水にプランクトン居ないし、水はすぐ腐るし空気の泡が無いし、こりゃ大変だと。ヤドカリのために水をかぶった砂地を用意してみたものの、いずれ成長して殻を変えていくので無理だろうな、とか。

石上神社は磯、水と岩がせめぎあう所、ですか。
みずしぶきと泡・・・
水辺の生き物が生まれ、生きる場所ですね。はるかな昔、そこから岡に上がっていったのがいて、両棲類から哺乳類になり・・・でもいろんな彗星などからも、新種の遺伝子がたくさん入ってきている。

龍石に刻印されたものは文字通り龍っぽいですね。立派そうだから。
龍ほどエラクなくて数も無数にいるのが竜蛇?(たぶん龍より原初的?手も足も生えてないから??)
「線刻文字・な」は龍や竜蛇、かな?
汝の名は、と聞かれて答える「名」をもつ、あなたやわたしや全ての生き物の先祖。
返信する
吉田一氣 (さくら様への返信)
2017-09-30 18:36:34
ここにコメントが増えてとても嬉しいです。
記事の中身によって関与する御神霊が違うので
コメントが欲しいところと
そうでないところがあるんです。
まあ興味の有る無しはあるでしょうが
ぜひさくらさまにもご協力いただきたいところです。
蓋窯神社の櫃の蓋にはいろいろと種類がありますが
その「しあわせ なかよし」に感じるものが
あったということですね。
ここは海の岬の神社で気のいいところです。
湾越しに開聞岳が良く映える場所です。

返信する
泣きなさい、笑いなさい (すずたま)
2017-10-01 13:31:04
映画の最後の場面で、階段を昇る瀧と降りる三葉がすれ違い、瀧が振り向いた勢いに三葉が振り向き、二人同時に「君の名は。」と叫ぶ。辿られてきた紐が繋がる。
昔は呪詛を受けないために本名は公言しなかったり、名を替えて封印したりした。名というものはそれほどまでに重大なその人そのもの。(だから名を奪われた地神に、奪った方に縁のある私が謝罪の旅に行ったりした。)
名も無い花なんてない、全ての個は替わることのできないそれそのもの。

「生きてね」と四センチのちょっと育ち遅れているいのちに話しかける私。
泣きなさい 笑いなさい いつの日か いつの日か 花を咲かそうよ♪
という歌がありますが、まあわざわざ世の苦難のときを選び、おまけに最初から試練に合っている子を考えれば、この世に旅立たせた「悲母」の気持ちを垣間見る気持ちです。
(こじつけるようですが、ティアマトのティアは涙、ですね)

数日前、玉の緒御守のいわれと映画の件の場面について娘とその夫に話したら、ふたりはチンプンカンプンな顔つきでしたが、一昨日病室に届けたらことのほか2人に喜ばれ、よく見える場所に掲げていました。夫の方は玉の緒を調べて、石上神宮まで買いに行こうかと思っていたそうで、送ってもらえるんですねと喜んでいました。皆で大丈夫な気がする、と話し合いました。

もしも大丈夫じゃなくても・・・私たちはその子に名前をつけるでしょう。
そうすればきっと、より忘れることがないでしょうから。
返信する

コメントを投稿

神霊界考察」カテゴリの最新記事