吉田一氣の熊本霊ライン 神霊界の世界とその源流

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弓梓弓と水の女神 断片集12 漢字表記版 No183

2010-11-20 14:47:29 | 日記
水の女神の最終考察

水の女神としての神霊の流れを最終的に記しておきたい。
雨の中でも特に神霊の氣を宿し
静かに降る雨を霝といい  (※最下に文字を記載しているので参照の事 PCでは霝)
雨粒ひとつひとつに神霊の氣が宿る。
この霝という文字は雨のしずくに神霊が宿っていることを
表していてこれより靈(霊)の字が生まれる。(※霝の字の下に巫)
これは巫が神霊を呼ぶさまである。
そしてこの霝の御魂魄とは少彦名神のことである。
この少彦名神はフェーズとしては女性性となる。
雨滴の神力とは法雨の雫であり甘露といわれている。
神霊の氣を宿す雨は酸性雨ではなく、実際に甘くふくよかな香りがする。
この少彦名神の神霊の氣=御魂魄を宿した雨は
地上で水となりまた神霊は靄(もや)となり立ち込める。
この靄はやがて結集していき
そこに現われる神霊がサラスヴァティーである。
日本では弁才天と呼ばれ親しまれている。
裸形の女神であるがこの裸形はラ行ということを現している。
ラ行の意味は深いがその基本の「ラ」音は中心音である。
この弁才天は地上での役割のことであるが
この御魂はやがて天へ還る。
この様を龗と書く。  (※霝の字の下に龍 最下に文字記載)
この字を宿した神に水の神と呼ばれる龗神(おかみ神)がいる。
記紀では伊邪那岐神が伊邪那美との間に産まれた迦具土神を
斬り殺した際に龗神(おかみ神)は生まれたとしている。
これは生まれた際に火の神の中に混じる水と土の氣を切って
純粋な火のエレメントにしたことを表している。
伊邪那美は水と土のエレメントを持つので生まれた子供には
迦具土神というように水を含む土が残っていたが
水と土のエレメントが斬られて迦具土神は火産霊となったという事である。
従って伊邪那美も少彦名神の神霊の氣を宿す水の女神ということになる。
龗は地上に降り立った魂魄のうち御魂が天に昇る様であるが
この時に現われた神霊が八大龍王神である。
従って八大龍王神は少彦名神の御魂を宿す神霊であり女性性である。
それゆえに万物を産む神として龍樹や役の小角は八大龍王神を
まず第一に祭祀したのである。
龗神(おかみ神)は刀に滴る血から産まれたとされるが
この水気を持つ血と土=地は伊邪那美から派生するエレメントなので
同じ発音のチと呼ばれる。
血は赤色であるのでこれ以降女性性は赤で表されるようになった。
神社の鳥居で朱塗り場合は女性性を祭ることを意味する。
辰砂の丹生は赤なので丹生氏は龗神(おかみ神)を祭祀したようである。

霝の少彦名神の魂魄のうち御魄(ハク)はまず罔象女神で表わされる。
伊邪那美命が亡くなる時にその尿から生まれた神と云われるが
ようは水が下方向に流れ出すイメージであろう。
今では諺の意味は違ったものになっているが
孔子は曰く「水と臣民は方円の器に従う (略解)」と言い
老子は「上善は水のごとし、水はよく万物を利して争わず、
衆人の恵む所に処る」と言っている。
この水の柔軟性は女性性の重要な要素といえる。
そして方円の器に従い集まった水は
溜りからあふれると川となり蛇の要素を表わす。
カカ飲む蛇は「三尺流れて水清し」の浄化作用を現し
ここに瀬を早む瀬織津姫の祓いの力を観る。

さて少彦名神の御魄であるが水の流れとなり海に注ぎ
海の龍宮に帰ることになる。
では天に昇った少彦名神の御魂であるがこれは天の龍宮に帰る。
この陰陽はあるときに和合し繋がるのであるが
それが我々には神霊界の虹として映るのである。

根源神である少彦名神の神霊は
水の女神である伊邪那美 弁才天 龗神 八大龍王神
罔象女神 瀬織津姫 豊玉姫 宗像三女神 神功皇后に投影されている。
特に龍宮の豊玉姫については
例えば青木繁が「わだつみのいろこの宮」を描いているが
よく観ると足元から泡が登っているように海中である。
海の中の水壷を通しての豊玉姫と山幸彦の出会いが幻想的に描かれている。
これは水壷で象徴される少彦名神が
水のエレメントの豊玉姫と火のエレメントの山幸彦=彦火火出見尊を
再び結びつけて神代から人の世の基とした話である。
エデンでアダムとイブを結びつけ人類の基にした蛇に繋がる。
西洋で忌み嫌われる竜(蛇)が日本では八大龍王神であり
水の女神として崇敬されるのには、
神の経綸という壮大な仕組みが日本にあるためである。




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3 コメント

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少彦名命・青龍権現・空海 (ソフィア)
2011-12-02 16:51:20
吉田さん、お久しぶりです。
先日メールをお送りいたしましたが、写真集が無事出来上がりました。
アマゾンで反映されておりますのでご案内させていただきますね。どんなものか、表紙だけでもご覧になって下さい。
http://www.amazon.co.jp/MESSAGE-%E3%83%A1%E3%83%83%E3%82%BB%E3%83%BC%E3%82%B8-%E8%97%A4%E6%A3%AE%E5%92%B2%E5%AD%90/dp/4434161318

来週実家がある香川に帰るのですが、その際先祖にも縁の深い空海誕生の地である善通寺に行こうと思っています。
今回お寺の近辺も少し回ろうと思い調べた所、はっとする神社を見つけました。空海創建の鷺井神社です。青竜神社とも言うそうです。御祭神は少彦名命様となっていますが青龍権現も祀られているようです。

鷺井神社を説明するあるブログの中に弘法大師様が唐に居た頃、雨乞いの際少彦名命に祈った・・・とありました。雨乞いに少彦名命様とは驚きました。吉田さんは少彦名命様と水を結びつけていらっしゃいましたね。私は少彦名命様と龍神様に感応がありますが、両方の結びつきは今一つピンときていませんでした。ここに来て少彦名命様、青龍権現、空海が一つとなった謂れのある神社に辿りつけたのは嬉しく思いました。是非お参りをしてきたいと思います。

この神社には傷ついた青鷺が傷を癒しに来たという伝説がありますが「青鷺」と言えば、確か以前吉田さんの家の屋根に青鷺が来たことを紹介されていたことがあったなぁと思いました(NO.227ですね)。

(鷺井神社)
http://www.geocities.jp/yosiharahome/yosihara/hsagii00.htm


今回は金毘羅宮、忌部氏の大麻神社にも参拝に行ってこようと思っています。
返信する
鷺井神社 (ソフィア)
2011-12-02 17:22:21
すみません。
鷺井神社ですが、こちらの方がわかりやすいですね。
http://www.city.zentsuji.kagawa.jp/digi-m/culture/detail/122/index.html

弘法大師様創建なのは青龍大権現を祀っていたお寺で、後に鷺井神社となり御祭神が少彦名命様となったのですね。
返信する
ソフィア様への返信 (吉田一氣)
2011-12-14 00:57:17
久しぶりにパソコンを立ち上げました。
返信が遅れてしまって申し訳ありません。

すばらしい写真集の出版おめでとうございます。
皆様にメッセージが伝わることを祈っています。

ところで鷺井神社の紹介ありがとうございました。
初めて知りました。
伝承とはいえ興味が湧く内容だと思います。
少彦名神と龍神が同祀されている話を
「麻の葉六角紋から八角紋への展開 No301」のコメントで
記載しました。是非目を通されてください。
http://blog.goo.ne.jp/yoshi_iltuki/e/ce8448cd7982ad29f10134e1c4ad6286
私の和歌山での感応は確かに白龍大神でした。
しかし今回の神霊メッセージでは少彦名神の一面である
水の女神には青龍権現の沙伽羅龍王や清瀧権現の善女龍王が
あてはまることを示唆していると感じました。
返信する

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