気がつけばふるさと離れて34年

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こんな時だからこそ②

2020-03-23 17:37:00 | 日記
こんな時だからこそ、ユーモアのセンスは忘れたくないし、音楽を聴きたいですね。

早速、謎解きです。
サファリで動物のビッグファイブというと「バッファロー、象、ライオン、ヒョウ、サイ」です。


狩猟するのに最も危険な動物と考えられているからだそうです。

それでは問題です。
「コロナの時代」のビッグファイブは何でしょうか?
→ 答えは今日の地元紙に載った風刺画です。


トイレットペーパー、マスク、小麦粉、消毒液、パスタ(ヌードル)

自然界(スーパー)でなかなかお目にかかれなくなった貴重品だからだそうです。
この風刺画家はSAKURAIさんという方で多分お父様が日本人なのだと思います。
私の「お気に入り」の風刺画家です。

当分コンサートにもオペラにも行けなくなってしまいましたが、
昨日は(ドイツのどこかはわかりませんが)バルコニーでホームコンサートが行われたとテレビで報道されていました。




演奏された曲は何でしょうか?
→ベートーベンの交響曲第九番「歓喜の歌」です。
ドイツは生誕地ですし、今年は生誕250年の記念の年ですからね。




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時事ひとりごと - 43 (新型コロナウィルス⑤ 連帯)

2020-03-21 01:10:30 | 時事ひとりごと
春分とともに我が家のチューリップが咲き始めました。


春の訪れと共にウィルスの活動も弱まるとよいのですが、あいかわらず急速に感染拡大中でドイツ国内の感染者数は1万5千人を超えました。
一昨日の夜、メルケル首相がテレビで国民に感染拡大防止のための「連帯」を呼びかけました。


「連帯」(ドイツ語でSolidarität) という言葉は東西ドイツの統一後にしばしば使われました。
「連帯税」は社会主義体制に40年間支配され発展が遅れた旧東独の諸州の経済支援として導入されました。

メルケル首相はドイツ国民に連帯してコロナ危機に立ち向かうことをアピールしました。
特に後半の呼びかけに心を打たれました。
「私たちはこの危機を必ず乗り越えられます。
 でも私たちが連帯して取り組まなくては、危機を克服する前に私たちが愛する人を多く失ってしまうことになるかもしれないのです。
 愛する人を救うためには国民ひとりひとりが立ち向かわなくてはなりません」

感染しても軽症で済むといわれる若い人たちに対して、エゴイストで不摂生な行動(例えば「コロナパーティー」と称して野外でたむろすること)を慎むよう呼びかけることも目的でした。

明日の土曜日、このような不謹慎な態度があらたまらなければ、現在既にバイエルン州の一地区やフライブルク市に出されているような「外出禁止令」がドイツ全国に出されるかもしれません。

でも感心する若者も多くいます。
「マスクは僕のためではなく、高齢者を守るため」と言った少年や


「休校になって時間ができたから」と一人暮らしのお年寄りのために買い出しの手伝いをするボランティアグループを立ち上げた高校生など


私のような外国人のおばさんは君たちは本当にエライと思います。


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バッハ・コレギウム・ジャパン

2020-03-18 16:24:00 | 日記
先日ケルンのフィルハーモニーでバッハ・コレギウム・ジャパンの演奏会がコロナ騒ぎのため「観客なし」で開かれました。
今回の欧州ツアーでは11の公演が予定されていたそうですが、8公演は中止されたということです。
ケルンではCD 録音のためもあり予定通り『ヨハネ受難曲』が演奏されました。
この曲は復活祭近くになるとよく演奏されますが、今コロナ禍で受難中の欧州にふさわしい(?)曲なのかもしれません。
新聞の批評は好評でした。



ライブストーリーミングで視聴することができました。






この間ベルリンではオペラ『カルメン』がやはり観客なしで上演されライブストーリーミングされたようですが、
でもいくらライブ視聴といっても、劇場やコンサートホールでないとあの高揚とする臨場感は味わえませんよね。
コロナ禍で美術館、映画館、コンサートホールやオペラハウスは閉館されてしまいました。
2月末のN響と今月上旬のヴェルディのオペラが見納めとなってしまいました。
今月末には『トゥーランドット』が友人の優待券で行けそうだったのに残念です。
来月のズービン・メータ指揮ウィーンフィルは開かれるかしら。
チケットは随分前から完売だったので、友人と当日券を求めて頑張って並びましょうねと語っていたのですが。





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怒り

2020-03-16 17:50:00 | 日記
普段は温厚な私ですが(もしかすると夫は別の意見があるかもしれませんが)、昨日は結構怒っていました。
理由を以下に記します。

現在世界中の科学者がCovid-19に有効なワクチンや治療薬の開発に取り組んでいます。



南西ドイツの大学町テュービンゲンにある製薬会社CureVac社が開発中のワクチンにも大きな期待が寄せられています。
ところが先頃トランプ大統領はこのワクチンの独占権を10億ドル(約1000億円)で購入すると申し出たということです。
そして開発されたワクチンはアメリカ国民だけが使用できるようにする意図だったとか。



いくらアメリカ・ファーストといってもこれには呆れるを通り越して怒ってしまいました。
また来年のカーニバルでも今年のように「悪人のトランプ張り子」が出現することでしょう。



このCureVacという会社は以前、テュービンゲン大学で生化学を学んだ学生2人が設立した研究志向型製薬会社です。
設立者のひとりが長年CEOを務めていましたが、2年前にボストンにある子会社の社長をしていたアメリカ人にその座を譲りました。
この人はハーバード大学でMBAを取得しており、自然科学畑出身ではありません。
この間の3月3日、他の大手製薬会社の幹部と共に突然ホワイトハウスに招かれ、CureVac社のワクチンについてトランプ大統領に説明したということです。
現在この人物はCEOの座を追われ、4日前から創設者が再び会社の舵をとっていくことになりました。
彼は「我々が開発中のワクチンは一つの国だけではなく世界中に向けてのものだ」と語っています。
これこそ科学者の気骨と夫共々、エールを送っています。
実はテュービンゲン大学は夫の母校で、夫は一般企業に入社するまで薬学部(夫の専攻は化学だったのですが)の助手をしていたのです。



コメント (7)
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時事ひとりごと − 42 ( 新型コロナウィルス④ 啓蒙 )

2020-03-15 16:44:00 | 時事ひとりごと
ご近所の木蓮は今年もゴージャスに咲いてくれそうです。



ドイツでも新型コロナウィルスの感染者は急速に増えています。
現在感染者は5000名を超え、10名がCOVID-19で亡くなられています。



感染者の急速な拡大にもかかわらず、これまでのところ政府の感染予防政策に対して批判の声はあまり聞かれません。
政権与党の支持率も若干ではありますが増えています。
これは未知のウィルスの脅威から国民を守るための政府の取り組みについて、ある程度国民から理解を得られているからなのかもしれません。

カーニバル直後の先月末に感染が拡大し始めてからこれまでの取り組みの目的は以下の二つに集約されるかと思います。
1) 感染者、特に重症化するリスクグループ(高齢者、基礎疾患者)の感染を予防すること。
2) 医療崩壊に至らないようにすること。

特に2)については以下の感染者数増加の緩やかな曲線のグラフがよく提示されます。



ドイツ全国の病院の集中治療室のベッド数(28000床)、医師、看護師、検査機関、保健所の職員数などを総合したドイツの医療体制が維持できるよう、感染拡大の曲線を出来るだけ緩やかなものにするということを目的にしています。
そのためには終息時期が多少遅くなっても仕方ないこととされています。
イタリアのような医療崩壊だけは避けなくてはなりません。

集中治療室のキャパシティを確保するため、救急の手術以外は延期されています。
手術後の患者は自動的に集中治療室に入れられてしまうからです。

明日から学校は一斉休校になりますが、両親が医療従事者の子供たちのためには臨時の学童保育施設が設けられ、医療体制が維持できるようになっています。
両親が警察や消防署に勤めている子供たちにも同様の措置が取られます。

現在ヨーロッパ中が新型コロナウィルスで不穏な状況ですが、そんな中でも、
トルコとギリシャの国境付近に滞在する保護者のいないシリア難民の子供たちを欧州連合諸国で引き受ける話し合いが持たれていることは敬服に値すると思います。



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