昨日ドイツでは連邦議会選挙が行われました。
選挙結果は日本でも報道されていることと思います。
メルケル首相が属するこれまでの政権政党、キリスト教民主社会同盟(CDU/CSU)は歴史的大敗を喫しました。
メルケル首相は今回の総選挙後、任期満了に伴って退任を表明していますが、
新首相が決まるまでは留任します。
連立政権の話し合いは長引きそうなので、メルケル首相も当分、退任はできないようです。
ともあれ16年間、ご苦労様でした。
ドイツで選挙があるたびに投票率の高さに驚きます。
今回の選挙の投票率の全国平均は76.9%ですが、私の住む地域では80%を超えています。
隣町のOdenthalなど86.8%です。
これは国民の間での参政への関心が高いためで、学校で政治教育が浸透しているのが理由のひとつでしょう。
ドイツでは1996年以来、選挙権のない18歳以下(U18)の若者を対象にした「模擬選挙」が行われています。
今回も26万人以上が投票しました。
やはり緑の党(Grüne)が若い人に人気がありますね。
右から2番目のTierというのは動物愛護党のことで、成人の投票結果とは違う点です。
日本でも若者に政治参画の重要性を認識してもらおうと「主権者教育」を学校教育に取り入れようとしているようですが、
効果が出るまでには相当長い時間を必要とするでしょう。