気がつけばふるさと離れて34年

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ネパール大地震 & 輪廻転生

2015-04-30 16:06:43 | 日記


ネパールには20年程前に訪れました。



大地震の被災者の数がどんどん増えているのを聞くにつけても、あの時目にした人々はどうしているだろうと心が痛みます。





お寺の前で緊張してカメラの前に立ってくれた幼いお坊さんも立派な僧になられたことでしょう。
ご無事をお祈りするばかりです。


ネパール旅行中に「輪廻転生」のことを考えさせるエピソードがありました。

カトマンズ空港の待合室でのことです。

その日は確かカトマンズからポカラに飛ぶため空港で待っていました。


席の隣に落ち着かない様子でお二人のおばあさんが座っていました。

時計をお持ちでなかったようで、私の腕時計を指して時間を尋ねました。

そのうちのおひとりの方のお顔をみて思わず「アッ、『たっこん』のババちゃん」と叫んでしまうところでした。

母方の祖母のことは住んでいた町の地名の立根(たっこん)のババちゃん、

父方の祖母も地名で佐野(さの)のババちゃんと呼んでいました。

私に時間を尋ねたネパールのおばあさんは本当に「たっこんのババちゃん」の生まれ変わりではないかと思うほど顔や体つき、しぐさが似ていました。

お二人は飛行機に乗ると搭乗券の座席番号には構わず私の隣に座ろうとして外国のツーリストにとがめられ困った顔をしていたのも覚えています。

ネパールは濃密な宗教的雰囲気が感じられる不思議な国でした。

救助活動が速やかに進むことを祈っています。
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短歌のドイツ語訳

2015-04-24 14:50:20 | 読書

新緑の爽やかな季節になりました.

西行の歌がmintさんのブログで記されていたので、ドイツ語訳ではどうなっているだろうとレクラム出版のTANKAを久しぶりに開けました。



短歌歴の長い通訳仲間が佐々木幸綱先生には選歌、チューリッヒ大学の日本文学の教授クロップフェンシュタイン先生に独訳と説明文をお願いして

2009年に出版されました。

タイトルは在原業平の「世の中に絶えて桜のなかりせば・・・」のドイツ語訳です。

佐々木幸綱先生がケルンの日本文化会館で講演された際、ご署名していただきました。



素晴らしいのは何と言ってもクロップフェンシュタイン先生のドイツ語訳です。

この短歌集には持統天皇から現代歌人(永田和弘、栗本京子、種村宏、俵万智など)まで100の歌が収められているのですが、

特に和歌の意味はドイツ語訳の方がよくわかります。

西行の「願わくは・・」の訳でも釈迦の入滅と同じ日に死にたいと願った辞世の歌であることが考慮され、訳のなかにder Buddha(釈迦)の言葉が入っています。そして説明文では西行が釈迦と同じ、如月(陰暦二月)の満月にその生涯を閉じたと記されています。

この本に刺激を受け一時、短歌の通信講座を受けたこともありますが、現在は付近に住むお友達が集まる「句会」に参加しています。

ここ数年、亡くなった母の誕生日の4月末頃になると思い浮かぶ俳句は照井翠さんの次の句です。

逢えるなら魂にでもなりたしよ

これは大震災後、津波で亡くなった方への思いを作句したということで「当時は季語とか考える余裕もなく切羽詰った気持ちだった」と述べられています。

釜石の高校の先生だった彼女の句で一番知られているのは津波で亡くなった双子の教え子のことを詠んだ句です。

双子なら死顔も同じ桃の花

これらの句を収めた句集「竜宮」を購入したいと一時帰国の度に試みるのですが、「売り切れで増刷の予定なし」だそうで残念に思っています。
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久しぶりのおもてなし

2015-04-22 16:36:50 | グルメ


我が家にお客様をお招きするのは年に数える位しかありません。

でもご招待されたら、やはりおかえしをしなくてはいけません。

というわけで数日前、久しぶりに知り合いのご夫婦をお夕食にお招きしました。

何しろ普段「手抜き掃除」しかしていないので、まず我が家では「大掃除」をしなくてはいけません。

それだけでもうクタクタです

その前に大量の食材も購入しなくてはいけません。

メニューは我が家の以下の定番料理です。

前菜「海の幸のサラダ」、メイン「ラムのステーキ、ラタトゥイユ、ポテトグラタン」、デザート「アイスクリーム+ホットチェリーソース」
(写真を撮る暇などありませんでした

お客様がいらっしゃる前、急いで以下の写真だけカメラにおさめました。



ナプキンは義母がお嫁入りの時に持参したもので彼女の旧姓の頭文字のABが刺繍されています。
遺品を整理したときにイニシャル入りの未使用のナプキンなどリネン類をいただいてきました。

ナイフの上にある「ナイフレスト」も昔ながらの品で重宝しています。

食前酒です。



左側がゼクト、右側は飲酒を禁じられている夫用の「ノンアルコールのスパークリング」(結構美味しいです)です。

前菜用の白ワインは30年来購入しているアルザスのムッシュ・マンのピノ・ブラン・オーセロワです。


赤ワインの写真は撮るのを忘れました

他のお宅にご招待されるとお家はピッカピカ、お食事も美味しく、なおかつ奥様は皆さんとの会話に加わる余裕もあり - 私とは大違いです

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時事ひとりごと - 8 (飛行機墜落事故 & 守秘義務)

2015-04-19 15:59:17 | 時事ひとりごと

ご近所の木蓮が満開でした。

先日(4月17日)ケルンの大聖堂で飛行機事故の犠牲者の追悼式典が行われました。

今回の事故はメンタル上の問題があった副操縦士が故意に航空機を墜落させたとみられていることから、

パイロットの心身の健康状態を厳しく管理するべきではないかという意見が強く言われています。

パイロットのような大きな責務を負う職業従事者を患者に持つ医師の守秘義務を緩和させるべきではないかという意見もあります。

「守秘義務」に関して、2年前に日本の「裁判員制度」の裁判員に課せられている「守秘義務」について日本から裁判官がドイツにヒヤリングに訪れたときに通訳のお手伝いをしました。

ドイツの裁判制度は「参審制度」と呼ばれ、日本の「裁判員制度」と同様、刑事裁判においては(プロの)裁判官と(しろうとの)裁判員が審理にあたります。

日本の裁判員と違うのは、日本では裁判員は一件の刑事裁判の審理に参加するだけですが、ドイツの裁判員は任期が5年で、一年に12件ほどの刑事裁判に参加するという点です。

日本の裁判員には審理内容について終身(一生涯)の守秘義務が課せられています。

ドイツの裁判員の守秘義務は(多分)終身ではなかったと思います。

それに日本の裁判員の守秘義務は裁判官より重く課せられているということです。

裁判官の守秘義務は範囲が狭く、終身のものではないため、裁判官と裁判員の守秘義務に関して公平ではないと指摘されています。

終身、審理内容を家族に対しても秘密にしなくてはならないというのは心理上、かなり大変なことだと思います。

司法通訳をする場合の守秘義務について調べたことはありませんが、私個人として結審までは審理内容を他言するべきではないと思っています。

でも夫には少し漏らすこともあります。

やはり裁判というのは気が重くなるケースばかりで、自分の心に秘めておくのは辛くなることがあるからです。

最近はハーグ条約関連で仕事をしましたが、親の都合で外国に連れ去られてしまう子供のことを考えるとやはり少し気が滅入ってしまいます。

「王様の耳はロバの耳」ではないけれど井戸に向かって「夫婦仲が悪くなるのは仕方がないけれど子供のことを考えて、もう少し理性的に和解にむけて話をしなさい!」と大声で叫びたいです

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水仙原野ウォーキング

2015-04-16 15:46:30 | 日記

日本では毎年「桜前線」が話題になりますが、我が家で話題になるのは「水仙の開花」です。

我が家から車で2時間ほど、ベルギーとの国境付近に「アイフェル国立公園」があります。

そこに野生の水仙の群生地があり、毎年4月から5月にかけて開花します。

毎年4月にお天気の良い日が続くとサンドイッチとポテトサラダを作ってピクニックに出かけます。

それほど有名な場所ではないので「水仙の開花予想」や「開花状況」などの情報はネットに掲載されていません。

群生地は標高500メートル位の高原に位置しているので、気候状況により毎年開花時期は違います。

ですから「今年はちょっと時期尚早だったね」とか「丁度良い時期だったね」とか、ともかく3時間ほどの散歩が主な目的になっています。

今年は2日前に行ってきました。感想はー「ちょっと来るのが早過ぎたかな」です。

あまり咲いていませんでした。



それに水仙自体が小さいのでかなり近寄らないとタンポポと間違えてしまいそうです。



イチリンソウに囲まれて少し遠慮がちに咲いているところもありました。



小川のほとりにも少しだけ咲いていました。



散歩の終わりには羊の群れが待っていました。














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