ドイツの中ではライン河流域のケルン、デュッセルドルフ、マインツなどのラインラント地方がカーニバルの盛んな地域です。
今シーズンのカーニバルは昨年11月11日11時11分に始まりました。
これまでは屋内でカーニバルのお祭りが催されてきましたが、今日からは「お祭り騒ぎ」が街頭に繰り出します。
ケルンの広場も大変な賑わいです。
カーニバルの主役は「王子、農民、処女」で男性が演じます、
今年の「処女」はなかなかの美人さんですね。
デュッセルドルフやボンでは「女たちのカーニバル」にハサミを持った女たちが「男たちの牙城 市役所」に突入し男性職員のネクタイをちょん切ってしまいます。会社でも秘書にネクタイを切られてしまうので、夫もいつもこの日は「一番安い」ネクタイをしめて出社していました。
ところでここケルンの女性には今日の「女たちのカーニバル」の日だけではなく、昔から「強い」というイメージがあります。
何しろローマ時代のあの「皇帝ネロ」のお母さん「アグリッピナ」はここケルンの出身なのです。
アグリッピナには権勢欲が強く、夫殺しの疑惑もあり、あまり良い評判はありません。でもネロが子供の頃は哲学者で詩人のセネカを家庭教師につけるなど子供の教育に熱心なお母さんだったようです。
でもネロが皇帝になってからは色々政治に干渉するようになり、最後はネロの命令で暗殺されてしまいます。
「教育ママ」も過ぎると子供に疎まれてしまうのは古代ローマの時代からあったようです。