気がつけばふるさと離れて34年

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怒り

2020-03-16 17:50:00 | 日記
普段は温厚な私ですが(もしかすると夫は別の意見があるかもしれませんが)、昨日は結構怒っていました。
理由を以下に記します。

現在世界中の科学者がCovid-19に有効なワクチンや治療薬の開発に取り組んでいます。



南西ドイツの大学町テュービンゲンにある製薬会社CureVac社が開発中のワクチンにも大きな期待が寄せられています。
ところが先頃トランプ大統領はこのワクチンの独占権を10億ドル(約1000億円)で購入すると申し出たということです。
そして開発されたワクチンはアメリカ国民だけが使用できるようにする意図だったとか。



いくらアメリカ・ファーストといってもこれには呆れるを通り越して怒ってしまいました。
また来年のカーニバルでも今年のように「悪人のトランプ張り子」が出現することでしょう。



このCureVacという会社は以前、テュービンゲン大学で生化学を学んだ学生2人が設立した研究志向型製薬会社です。
設立者のひとりが長年CEOを務めていましたが、2年前にボストンにある子会社の社長をしていたアメリカ人にその座を譲りました。
この人はハーバード大学でMBAを取得しており、自然科学畑出身ではありません。
この間の3月3日、他の大手製薬会社の幹部と共に突然ホワイトハウスに招かれ、CureVac社のワクチンについてトランプ大統領に説明したということです。
現在この人物はCEOの座を追われ、4日前から創設者が再び会社の舵をとっていくことになりました。
彼は「我々が開発中のワクチンは一つの国だけではなく世界中に向けてのものだ」と語っています。
これこそ科学者の気骨と夫共々、エールを送っています。
実はテュービンゲン大学は夫の母校で、夫は一般企業に入社するまで薬学部(夫の専攻は化学だったのですが)の助手をしていたのです。



コメント (7)
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